SalesForce導入支援・改修のパッケージ/クラウド製品一覧

Salesforce導入支援・改修の会社は、専業か総合系か、新規導入か改修・再構築か、実装か定着支援かで分けて見ると、自社に合う依頼先を絞り込めます。

会社のタイプ、主要4社の特徴、比較・契約・検証の進め方を順に扱います。各テーマの詳細は、関連記事で解説しています。

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・SalesForce導入支援・改修の完全ガイド

SalesForce導入支援・改修における会社選びの前提

Salesforce導入支援・改修は、コンサルタントやエンジニアの稼働に対価を払うサービスで、ライセンスを買い切るものとは性質が異なります。同じ導入支援でも、会社の成り立ちや得意領域によって、提案内容と料金の考え方は違ってきます。

Salesforce専業パートナーと総合系SIerの強みの違い

Salesforce専業パートナーは、認定資格を持つエンジニアの数や、Apex・LWCの開発実績に強みがあります。一方、総合系SIerや大手コンサルの一部門は、他の基幹システムとの連携や全社IT戦略との整合を提案しやすい傾向があります。そのため、求めるものがSalesforceの専門性なのか、他システムを含む広い視点なのかで、適した依頼先は変わります。

新規導入特化型と改修・再構築(リカバリー)特化型の違い

新規導入を中心に手がける会社と、複雑化・属人化した環境の改修・再構築を専門に扱う会社とでは、得意な進め方が違います。新規導入では要件定義とフィット&ギャップ分析が中心になるのに対し、改修では既存設定の経緯を解きほぐす現状分析力が問われます。まず、自社のプロジェクトがどちらに近いかを整理し、それに近い実績があるかを確認します。

ポイント

社内に他の基幹システムとの連携課題が多いなら総合系SIerを、Salesforce内の設計や開発が主な課題なら専業パートナーを、まず候補の中心に置くと考えやすくなります。

会社を比較するときの共通軸

Salesforce導入支援会社を対応範囲、実績と資格、開発体制、保守運用で比べる図
同じ4項目を各社への共通質問にすると、候補の違いを見比べやすくなります。

自社との適合性を見極めるには、候補を同じ条件で比べる必要があります。そこで、次の項目を各社への共通の質問にします。紹介ページの実績やキーワードは、その答えと合わせて読みます。

  • 対応範囲:支援工程のどこまでを受け持つか
  • 実績と資格:自社に近い業種・規模での経験と、認定資格の有無
  • 開発体制:Apex・LWC開発を依頼できる体制の有無
  • 保守運用:開発後に受けられる支援の範囲

対応範囲と実績・認定資格の確認

自社との適合性は、支援の範囲と、実績・資格の両面から確かめます。

  • 標準支援の範囲:要件定義、設計・カスタマイズ、データ移行、トレーニング、保守運用
  • 実績・資格:認定資格と、自社に近い業種・規模のプロジェクト経験

「導入支援」と名乗る会社でも、標準機能の設定代行が中心の場合と、Apex・LWC開発まで一貫して対応する場合があります。依頼できる内容が異なるため、説明を受ける際に支援範囲を具体的に確かめます。

公開事例が自社に近い業種・規模・業務領域かも確かめておきます。特に、営業部門中心の実績しかない会社では、全社導入の段階で進め方がずれることがあります。

Apex・LWC開発体制と保守運用の範囲

Apex・Lightning Web Componentsの開発を依頼する可能性があるなら、開発体制と、同じ会社が保守まで続けられるかを確かめます。

カスタマイズ部分は、Salesforceの標準保守の対象外になることがあります。このため、バージョンアップのたびに検証や改修が必要になる可能性を踏まえて、保守契約の範囲をすり合わせます。

ポイント

各社に同じ項目を共通の質問として尋ねておくと、後から依頼内容がずれるのを防ぎやすくなります。保守を、開発を任せた会社に続けて頼めるかも判断材料にします。

SalesForce導入支援・改修の主要企業4社

2026年7月時点で、現行の公式ページとSalesforce関連サービスを確認できた4社を取り上げます。掲載順は、ランキングではありません。

各社の成り立ちや強みは異なるため、自社の課題と重視する観点をそろえて比べます。

株式会社サンブリッジ

サンブリッジは、Salesforce導入支援を軸に、要件定義・設計から実装まで一貫して対応する体制を、公式サイトで案内しています。

Salesforce開発・連携支援や活用支援に加えて、Slack導入・活用支援も提供しています。両サービスを組み合わせた情報連携を検討する企業の候補になります。

料金は公式サイトに記載がないため、個別の問い合わせが必要です。

ナインテック株式会社

ナインテックは、公式サイトで次の支援を案内しています。

  • 導入支援:現状ヒアリングと要件整理から、テスト、リリース、定着まで
  • 保守支援:年3回のバージョンアップ対応、ドキュメント整備、月次レポート
  • 開発・相談:オブジェクト設計、Apex開発、外部連携、帳票開発、スポット開発、技術相談

導入後も保守運用まで依頼したい企業の候補になります。ただし、料金は公式サイトに記載がなく、無料相談を通じた個別見積もりが必要です。

株式会社テラスカイ

テラスカイは、Salesforce専業パートナーとして、ライセンス選定から運用までを支援しています。

  • 体制:公式サイトでは「国内トップクラスのSalesforceエンジニア数」と案内
  • 導入支援:コンサルティング、カスタマイズ、インテグレーション
  • 運用支援:管理者コース等のトレーニング、定着化・運用支援、独自のリリース管理ツールFlosumなど

大規模・複雑な導入を検討する企業の候補になります。なお、料金は公式サイトに記載がないため、個別の相談が必要です。

株式会社セラク

セラクは「導入をしても定着しない」という課題認識のもと、導入後の支援を公式サイトで案内しています。

  • 定着・活用:Salesforceの定着と活用を支援
  • 運用:常駐・リモートでの運用支援
  • 営業支援:セールスコンサルティング支援
  • 製品情報:Data CloudやAgentforceなど比較的新しい製品にも言及

定着や活用に課題を感じる企業の候補になります。費用の公開情報はないため、依頼内容を伝えたうえで、個別に問い合わせる必要があります。

自社の課題別に候補を絞る方法

4社を一度に細部まで比べるより、最も大きな課題を先に決め、必須要件で候補を減らす方が効率的です。

新規導入の実装力を求めるのか、導入後の保守・定着に不安があるのかによって、適した候補は変わります。

新規導入をゼロから相談したい場合

標準機能を中心にした新規導入では、要件定義から実装まで一貫対応するサンブリッジや、大規模案件の実績を持つテラスカイが候補になります。

全社導入の計画が固まっていない段階でも、要件整理から相談できる体制かを確かめます。

既存環境の改修・保守運用を強化したい場合

稼働中の環境の保守運用を強化したい場合や、導入したものの定着していない場合には、ナインテックやセラクが候補になります。

ナインテックは保守支援、セラクは定着・活用支援を掲げています。そのうえで、バージョンアップの頻度や月次レポートの内容など、具体的な支援範囲を比べます。

ポイント

最優先課題が一つに絞れないときは、どちらの課題が解決しないと影響が大きいかを基準に、先に候補を減らすと判断しやすくなります。

契約・料金体系の確認事項

月次保守費用の目安を小規模10〜20万円、中規模30〜50万円、大規模80万円以上に分けた図
規模が大きくなるほど、月次費用の目安も上がります。

紹介した4社は、いずれも公式ページに具体的な料金を載せていません。そのため、公開情報だけで安価な候補を選ぶことはできず、料金の比較は見積もりを取ったあとに行うことになります。

見積もりを比べるには、対象範囲、稼働人数、期間を各社に提示し、同じ条件で依頼することが前提になります。

見積もり依頼時の対象範囲のそろえ方

見積もりの金額は、標準導入かApex・LWCを伴うカスタム開発かで目安が分かれます。そのため、まず対象範囲と契約形態を各社でそろえておきます。

  • 対象範囲:要件定義・設計、設定・カスタマイズ、データ移行、トレーニング、保守運用
  • 標準導入:50万〜300万円程度が一般的な目安
  • カスタム開発:Apex・LWCを伴う場合は300万円程度からが目安
  • 契約形態:4社は準委任契約を前提とした稼働ベースの見積もりが中心と考えられる

正式な金額は、対象範囲を絞り込んだうえで各社に個別見積もりを依頼して確かめます。

成果物の完成を前提とする請負契約と、専門的な助言や実装作業を前提とする準委任契約とでは、途中の要件変更への対応が異なります。契約書や見積もりの時点で、この違いを確認しておきます。

月次保守費用の相場感と比べ方

月次保守の目安は、小規模なら10〜20万円、中規模なら30〜50万円、大規模なら80万円〜です。

小規模は軽微な設定変更や問い合わせ対応、中規模は文書整備、リリース対応、改善提案を含みます。一方、大規模は専任体制や開発対応まで含む場合です。

また、専任担当者を正社員として採用する場合の人件費とも比べながら、複数社から同じ条件で見積もりを取ります。

ポイント

見積もりを比べる前に、対象範囲と契約形態が同じ前提かを確認しておくと、金額の差が条件の差なのか会社の差なのかを見分けられます。

デモ・トライアルによる最終候補の絞り込み

最終候補について実業務の課題共有、Sandbox環境での小規模検証、例外パターンの確認を行う図
通常ケースに加えて例外も試すと、導入後の手戻りを見通す材料になります。

資料や公式サイトから2〜3社に絞ったら、実業務の課題を持ち込んで打ち合わせます。そのうえで、提案の具体性と担当者の理解を確かめます。

自社の実際の課題を持ち込んだ提案の深さの確認

一般論だけの説明にとどまる打ち合わせと、具体的な課題をもとに深掘りする質問が返ってくる打ち合わせとでは、支援の質に差が生じます。

現行設定の複雑さ、対象部門数、他システムとの連携の有無などを伝えます。あわせて、簡単な現状資料も事前に共有します。

各社がどこまで踏み込んだ論点を示すかを比べると、担当者の実務経験を見極めやすくなります。

Sandbox環境を使った検証による実務適合の確認

可能であれば、契約前にSandbox環境で小規模な検証を依頼し、標準機能の設定やカスタマイズの一部を試します。

デモでは見えにくい、自社特有の業務フローとの適合度や、担当者の設定スピードを確かめられます。

正常に処理されるケースに加えて、承認差し戻しやデータの例外パターンも試します。これにより、本番後の想定外の手戻りを減らせます。

ポイント

デモでは分かりにくい自社の業務との相性は、承認差し戻しやデータの例外を試せるかで判断すると、本番後の手戻りを見通しやすくなります。

SalesForce導入支援・改修の会社選びで押さえておきたいポイント

候補選びでは、知名度やおすすめ順位に加えて、自社のプロジェクトと重視する観点を同じ条件で比べます。

判断が分かれやすい点を確認したうえで、候補を評価します。

小規模なプロジェクトを専業パートナーに依頼する場合

大規模導入の実績を持つ会社は大企業向けという印象を受けがちですが、中小規模の案件を個別に相談できることもあります。

担当者の稼働体制や対応の優先度は、案件規模に応じて調整されるのが一般的です。そのため、想定規模を伝えたうえで、対応可能な体制かを確かめます。

小規模な相談から始めて、実務上の相性を見ながら依頼範囲を広げる方法もあります。

最優先課題によるおすすめ会社の違い

全社に共通する1位はなく、おすすめの会社は最優先課題によって変わります。新規導入の実装力、保守・定着支援、既存環境の改修・再構築など、どこに強みを求めるかで合う会社が決まります。

必須要件で2〜3社に絞り、実際の課題を持ち込んで比べます。紹介順やサイトの見え方よりも、解決したい課題に照らして評価します。

具体的な評価軸は、SalesForce導入支援・改修の選定ポイントで解説しています。

料金非公開の理由と稼働体制の個別性

紹介した4社は、いずれも料金を公開していません。必要な稼働人数や期間、専門性は案件ごとに異なり、画一的な料金表を示しにくいためです。

想定範囲を具体的に伝え、複数社から同じ条件で見積もりを取る方法が現実的です。

まとめ

会社選びでは、専業パートナーか総合系SIerか、新規導入型か改修・再構築型かを踏まえて候補を絞ります。

サンブリッジ、ナインテック、テラスカイ、セラクには、一貫対応、保守・定着支援、大規模案件の実績など異なる特徴があります。

課題診断から2〜3社への絞り込み

新規導入、既存環境の保守・改修、定着・活用支援のうち、どれを最優先にするかを決めます。

対応範囲、実績・認定資格、Apex・LWC開発体制、保守運用の範囲について各社に同じ質問をして比べると、知名度に左右されず候補を絞れます。

実際の課題を持ち込んだ打ち合わせでの最終確認

資料、打ち合わせ、可能であれば検証を通じて、最終候補との相性を確かめます。

  • 提案の具体性:資料上の実績数よりも、自社の課題に踏み込んだ提案かどうか
  • 実務との相性:可能であればSandboxで小規模な検証を行い、適合性を見極めたうえでの判断

導入支援会社に依頼しても、既存システムとの独自連携や、標準機能・カスタマイズで解決できない要件が残ることもあります。

riplaは、フルスクラッチ開発の立場から、SalesForce導入支援・改修の後工程として、既存システム連携や独自業務に合わせた個別開発を支援しています。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。