SalesForce導入支援・改修のパッケージ/クラウド製品一覧

SalesForce導入支援・改修を探すと、標準機能の設定・活用を専門とする会社、Apex・LWCによるカスタム開発に強い会社、既存環境の改修・再構築を専門に手がける会社など、性格の異なる依頼先が見つかります。名称や実績紹介だけでは違いが分かりにくく、知名度の高さだけで依頼すると、必要としていたカスタム開発ではなく標準設定の代行しか受けられなかったという行き違いも起こり得ます。とりわけ料金を公開していない会社が大半のため、比較検討に入る前段階で「何を基準に候補を並べるか」を決めておくことが、遠回りに見えて結果的に近道になります。SalesForce導入支援・改修の会社選びとは、標準導入・カスタム開発・改修再構築という自社の実装タイプに対応できる企業を、公式情報をもとに絞り込む作業です。

本記事では、SalesForce導入支援・改修における会社選びの前提を整理したうえで、2026年7月時点で現行の公式情報を確認できた4社を紹介します。各社の得意領域、課題別の絞り方、契約・料金の考え方、デモやトライアルで確認すべきポイントまで解説しますので、依頼先を比較する際の基準としてご活用ください。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・SalesForce導入支援・改修の完全ガイド

SalesForce導入支援・改修における会社選びの前提

SalesForce導入支援・改修の会社選びの前提を確認する担当者

SalesForce導入支援・改修は、パッケージソフトのように買い切りやライセンス契約で導入するものではなく、コンサルタント・エンジニアの稼働に対して対価を支払うサービスです。同じ「Salesforce導入支援」という言葉でも、会社の成り立ちや得意領域によって、提案の中身と料金の考え方が異なります。

Salesforce専業パートナーと総合系SIerでは強みが異なります

Salesforceの導入・開発を専業とするパートナー企業は、認定資格を持つエンジニア数や、Apex・LWCによる開発実績の蓄積が強みです。一方、総合系SIerや大手コンサルティングファームの一部門としてSalesforceを扱う会社は、他の基幹システムとの連携や、全社的なIT戦略との整合を含めた提案がしやすい傾向があります。自社が求めているのがSalesforce領域の専門性の深さか、他システムとの整合を含めた広い視点かによって、適した依頼先のタイプは変わります。

新規導入特化型と改修・再構築(リカバリー)特化型という視点

同じSalesforceパートナーでも、新規導入プロジェクトを中心に手がけてきた会社と、複雑化・属人化した既存環境の改修・再構築(リカバリー)を専門に扱う会社とでは、得意とするアプローチが異なります。新規導入では要件定義とフィット&ギャップ分析が中心になるのに対し、改修・再構築では、既存の設定がなぜそのような形になったのかを解きほぐす現状分析力が問われるためです。自社のプロジェクトがどちらに近いかを踏まえて、実績を確認することが重要です。

会社を比較するときの共通軸

SalesForce導入支援・改修の比較項目を整理する会議

各社の紹介ページに書かれている実績やキーワードだけでは、自社のプロジェクトに適合するか判断できません。候補を同じ条件で比べるため、対応範囲、認定資格・実績、Apex・LWC開発体制、保守運用の範囲を共通の質問に置き換えることが重要です。

対応範囲と実績・認定資格を確認します

最初に、要件定義、設計・カスタマイズ、データ移行、トレーニング、保守運用のうち、どこまでを標準的な支援範囲としているかを確認します。あわせて、認定資格の保有状況や、自社と近い業種・規模での類似プロジェクトの実績を確認します。「Salesforce導入支援に対応」という説明でも、標準機能の設定代行が中心の場合と、Apex・LWCによる開発まで一貫して対応する場合とでは、依頼できる内容が大きく異なります。

公開されている事例が、自社と近い業種・規模・業務領域かどうかも確認しておきます。営業部門中心の導入実績しかない会社に、カスタマーサービスやマーケティングまで含む全社導入を相談すると、想定していた進め方と実際の提案にずれが生じることがあります。

Apex・LWC開発体制と保守運用の範囲を確認します

Apex・Lightning Web Componentsによるカスタム開発を依頼する可能性がある場合は、開発体制の厚さや、開発後の保守を同じ会社が継続して担えるかを確認します。開発したカスタマイズ部分は、Salesforceの標準保守の対象外になることがあるため、バージョンアップのたびに検証・改修が必要になる可能性を踏まえ、保守契約の範囲を具体的にすり合わせておくことが望まれます。

SalesForce導入支援・改修の主要企業4社

主要なSalesForce導入支援・改修企業を一覧で検討する様子

ここでは、2026年7月時点で現行の公式ページとSalesforce関連サービスの記載を確認できた4社を紹介します。掲載順は優劣を示すランキングではありません。各社の成り立ちや強みが異なるため、自社の課題と重視する観点をそろえて比較することが重要です。

株式会社サンブリッジ

サンブリッジは、Salesforceの導入支援を軸に、要件定義・設計から実装までを一貫して対応する体制を公式サイトで打ち出しています。Salesforce開発・連携支援、Salesforce活用支援に加え、Slack導入・活用支援も提供しており、SalesforceとSlackを組み合わせた情報連携を検討する企業の候補になります。料金は公式サイトに記載がなく、個別の問い合わせが必要です。

ナインテック株式会社

ナインテックは、現状ヒアリング・要件整理からテスト・リリース・定着支援までを一貫対応する「Salesforce導入支援」と、年3回のバージョンアップ対応やドキュメント整備、月次レポート提供を行う「Salesforce保守支援」を公式サイトで案内しています。オブジェクト設計・Apex開発・外部連携、帳票開発、スポット開発・技術相談にも対応しており、導入後の保守運用まで継続して依頼したい企業の候補になります。料金は公式サイトに記載がなく、無料相談を通じた個別見積もりが必要です。

株式会社テラスカイ

テラスカイは、ライセンス選定から導入・開発・運用までの総合支援を掲げるSalesforce専業パートナーで、公式サイトでは「国内トップクラスのSalesforceエンジニア数」を持つとしています。コンサルティング・カスタマイズ・インテグレーション、管理者コース等のトレーニング、定着化支援・運用支援サービスに加え、独自のリリース管理ツールFlosumなども展開しており、大規模・複雑な導入プロジェクトを検討する企業の候補になります。料金は公式サイトに記載がなく、個別の相談が必要です。

株式会社セラク

セラクは、「導入をしても定着しない」という課題認識のもとで、Salesforceの定着・活用支援、常駐・リモートでの運用支援、セールスコンサルティング支援を公式サイトで案内しています。Data CloudやAgentforceといった比較的新しいSalesforce製品への言及もあり、導入後の定着や活用にまで課題を感じている企業の候補になります。料金は公式サイトに記載がなく、個別の問い合わせが必要です。

自社の課題別に候補を絞る方法

自社課題からSalesForce導入支援・改修の候補を絞るチーム

4社を一斉に細部まで比較するより、最も大きな課題を一つ決め、必須要件で候補を減らす方が効率的です。新規導入の実装力を求めているのか、導入後の保守・定着に不安があるのかによって、適した候補は変わります。

新規導入をゼロから相談したい場合

標準機能を中心にした新規導入をゼロから相談したい場合は、要件定義から実装まで一貫対応を掲げるサンブリッジや、大規模プロジェクトの実績を持つテラスカイが候補になります。全社的な導入計画をまだ固めきれていない段階でも、要件整理の段階から相談できる体制かどうかを確認します。

既存環境の改修・保守運用を強化したい場合

すでに稼働しているSalesforce環境の保守運用を強化したい場合や、導入したものの定着していない場合は、保守支援を明確に打ち出しているナインテックや、定着・活用支援を掲げるセラクが候補になります。バージョンアップ対応の頻度や、月次レポートの内容など、保守フェーズで受けられる支援の具体的な範囲を比較すると判断しやすくなります。

契約・料金体系で確認すべきこと

SalesForce導入支援・改修の契約と料金体系を確認する担当者

今回紹介した4社はいずれも、公式ページに具体的な料金を掲載していません。公開情報だけで安価な候補を選ぼうとせず、対象範囲・稼働人数・期間を提示したうえで、同じ条件で見積もりを取得することが前提になります。

見積もり依頼時に対象範囲をそろえます

見積もりを依頼する際は、要件定義・設計、設定・カスタマイズ、データ移行、トレーニング、保守運用のうち、どこまでを対象に含めた金額なのかを明示してもらいます。標準導入なら50万〜300万円程度、Apex・LWCによるカスタム開発を伴うなら300万円程度からが目安とされていますが、これはあくまで一般的な目安であり、正式な金額は各社への個別見積もりで確認する必要があります。

今回紹介した4社はいずれも準委任契約を前提とした稼働ベースの見積もりが中心になると考えられます。成果物の完成を前提とする請負契約なのか、専門的助言と実装作業を前提とする準委任契約なのかによって、途中での要件変更への対応の仕方も変わるため、契約書や見積もり時点で確認しておくと安心です。

月次保守費用の相場感を踏まえて比較します

導入後の月次保守費用は、軽微な設定変更・問い合わせ対応が中心の小規模なら10〜20万円、ドキュメント整備やリリース対応・改善提案まで含む中規模なら30〜50万円、専任体制や開発対応まで含む大規模なら80万円〜が目安とされています。専任担当者を正社員として採用する場合の人件費と比較しながら、複数社から同じ条件で見積もりを取得することが、比較する上での現実的な方法です。

デモ・トライアルで最終候補へ絞る

SalesForce導入支援・改修の依頼先を絞り込むデモとトライアル

資料や公式サイトの情報で2〜3社まで絞ったら、実際の業務課題を持ち込んだ打ち合わせを通じて、提案の具体性と担当者の実務理解を確認します。

自社の実際の課題を持ち込んで提案の深さを見ます

一般論の説明だけで終わる打ち合わせと、自社が抱える具体的な業務課題(現行の設定の複雑さ、対象部門数、他システムとの連携有無など)を伝えたうえで深掘りした質問が返ってくる打ち合わせとでは、その後のプロジェクトで得られる支援の質に差が出やすくなります。事前に簡単な現状資料を共有し、各社がどこまで踏み込んだ論点を提示してくるかを比較すると、担当者の実務経験を見極めやすくなります。

Sandbox環境を使った検証で実務適合を見ます

可能であれば、契約前にSandbox環境を使った小規模な検証を依頼し、標準機能の設定やカスタマイズの一部を実際に試します。デモで説明を聞くだけでは分からない、自社特有の業務フローとの適合度や、担当者の設定スピード感を確認できます。

検証の際は、正常に処理が進むケースだけでなく、承認差し戻しやデータの例外パターンといった、実際の業務で起こりがちな場面もあわせて試すと、本番導入後に想定外の手戻りが発生するリスクを事前に減らせます。

SalesForce導入支援・改修の会社選びで押さえておきたいポイント

SalesForce導入支援・改修の会社選びに関する質問を確認する担当者

一覧から候補を選ぶ際は、知名度やおすすめ順位だけでなく、自社のプロジェクトの性質と重視したい観点を同じ条件で比較する必要があります。ここでは、判断が分かれやすいポイントを整理します。

小規模なプロジェクトでも専業パートナーに依頼できます

大規模な導入実績を持つ会社は大企業向けのイメージが強いですが、中小規模の案件でも個別に相談できることがあります。ただし、担当者の稼働体制や対応の優先度がプロジェクト規模に応じて調整されることが一般的なため、想定するプロジェクト規模を最初に伝え、対応可能な体制かどうかを確認することが必要です。小規模な相談から始めて、実務の相性を見ながら段階的に依頼範囲を広げていく進め方も選択肢になります。

おすすめの会社は最優先課題によって変わります

全企業に共通する1位の会社はなく、新規導入の実装力、保守・定着支援、既存環境の改修・再構築など、最優先課題に合う会社がおすすめです。まず必須要件で2〜3社へ絞り、実際の課題を持ち込んだ打ち合わせで比較してください。実績の紹介順やWebサイトの見え方だけで印象を決めず、自社が最も解決したい課題に照らして候補を評価することが大切です。具体的な評価軸の立て方は、SalesForce導入支援・改修の選定ポイントでも解説しています。

料金非公開の理由は稼働体制の個別性にあります

今回紹介した4社はいずれも料金を公開していません。これは、プロジェクトごとに必要な稼働人数・期間・専門性が大きく異なるため、画一的な料金表を示しにくいことが背景にあります。自社の想定範囲を具体的に提示し、複数社から同じ条件で見積もりを取得することが、比較する上での現実的な方法です。

まとめ

SalesForce導入支援・改修の会社選定方針をまとめるチーム

SalesForce導入支援・改修の会社選びでは、Salesforce専業パートナーか総合系SIerか、新規導入特化型か改修・再構築特化型かという自社プロジェクトの性質を踏まえて方向性を絞り込みます。今回紹介したサンブリッジ、ナインテック、テラスカイ、セラクにも、要件定義から一貫対応する体制、保守・定着支援、大規模プロジェクトへの実績、定着・活用支援など、それぞれ異なる特徴があります。

課題診断から2〜3社へ絞り込みます

新規導入の実装力、既存環境の保守・改修、定着・活用支援のうち、最優先課題を決めます。そのうえで対応範囲、実績・認定資格、Apex・LWC開発体制、保守運用の範囲を同じ質問で比較すれば、知名度に左右されず候補を絞れます。

最後は実際の課題を持ち込んだ打ち合わせで確認します

資料上の実績数ではなく、自社の現状課題にどこまで具体的に踏み込んだ提案を返せるかが重要です。可能であればSandbox環境での小規模な検証を通じて実務レベルの相性を確かめたうえで決定してください。SalesForce導入支援・改修の会社だけでは、既存システムとの独自連携や、標準機能・カスタマイズの組み合わせでは吸収しきれない業務要件が残ることもあります。riplaはフルスクラッチ開発の立場から、SalesForce導入支援・改修の後工程として、既存システムとの連携や独自業務に合わせた個別開発を支援しています。

▼全体ガイドの記事
・SalesForce導入支援・改修の完全ガイド

株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。