フリーランス/業務委託/副業のデータサイエンティストの求人案件の単価相場/年収は?

フリーランスのデータサイエンティストの単価は、案件を直請けで受けるか、エージェント経由で受けるかで差が出ます。エージェント経由の案件では、報酬の20〜40%がマージンとして差し引かれていることもあります。さらに、契約形態と、要件定義など上流工程に関われるかも単価を左右する要因です。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・フリーランスエンジニアの案件・単価の完全ガイド

安定稼働しているフリーランスデータサイエンティストの悩み

独立後にある程度の案件をこなしていても、収入に満足しているとは限りません。この章では、よくある悩みと、その背景を取り上げます。

案件はあるが「高単価」に届かない理由

案件を受け続けられることと、単価が上がることは別の問題です。案件数が多くても、単価が頭打ちのままでは収入は増えにくくなります。

  • 営業チャネルと契約形態:案件数には困っていないのに単価が伸びないという声はよく聞かれ、多くの場合、この二つが単価の伸びを妨げています。

中間マージンで損をしている構造的な背景

エージェント経由の案件では、報酬の20〜40%がマージンとして差し引かれていることも少なくありません。

この構造に気づかないまま働き続けると、本来得られたはずの報酬の機会を、知らないうちに失うことになります。

  • 取り分:同じ業務でも、仲介の入り方によって手元に残る金額は変わります。

営業せずに受け身で仕事を取ることの限界

独立直後は受け身で仕事が入ってくることもあります。ただ、長期的に見ると、戦略的な営業活動が欠かせません。

  • 自分から動く営業:単価交渉や新規クライアントの開拓を行わなければ、収入は頭打ちになりがちです。

ポイント

収入が伸び悩むときは、案件数より先に単価が上がっているかを確かめます。単価が伸びない原因は、仲介で報酬が差し引かれる構造と、受け身の営業にとどまっていることのどちらかを切り分けると整理しやすくなります。

高単価なデータサイエンティスト案件の見極め方

直請けのルートを中心に、人手不足やベンチャー、SaaS企業、小規模な受託企業を示す図。
企業の人手不足が、外部人材への直接依頼につながる構図です。

単価を上げるには、まず高単価な案件にどのような特徴があるかを理解しておく必要があります。そのうえで、案件の供給源と、選ぶときの基準を見ていきます。

高単価案件が流通している場所

高単価な案件は、エージェントにはあまり出回らず、主に直請けのルートで流通しています。

  • 人手不足の場面:とくに社内で人手が足りない場合、企業はフリーランスに直接依頼する傾向が強くなります。

エージェント経由では限界がある理由

エージェント経由の案件が単価を伸ばしにくい理由は、案件の流れにあります。

  • 案件の流れ:多くのエージェントは案件を直接持たず、別の業者やクライアントからの再委託です。そのため中間コストが生じ、高単価が実現しにくくなります。

直請けが可能な企業の見分け方

高単価案件を求めるなら、「この人に直接頼みたい」と考える企業を探す必要があります。

  • 狙い目の企業:たとえば、ベンチャーやSaaS企業、小規模な受託企業など、急成長や人手不足に悩む組織です。

人手不足で直接発注してくる企業の特徴(中小SaaS・受託会社など)

人手不足で直接発注してくる企業は、すぐに戦力になる人材を求めており、外部のパートナーに対しても柔軟な契約を結ぶ傾向があります。

スキルとスピード感が合えば、直請けになる可能性は高まります。

  • 依頼の決まりやすさ:人手不足が続く組織ほど、外部への依頼を前向きに検討しやすくなります。

ポイント

案件は、エージェント経由か直請けかを先に区別します。そのうえで、スキルとスピード感が企業の求めるものに合うかを確かめると、直請けの話を進めやすくなります。

単価アップを実現するための営業戦略

ターゲット企業の洗い出し、紹介営業、ポートフォリオや実績、一枚ものの資料を並べたチェックリスト。
企業との接点づくりと提案材料の準備を並行して進めます。

単価を上げるには、受け身の受注から抜け出し、自ら営業する戦略が欠かせません。実践的な営業の手法を、順に紹介します。

受け身営業から脱却するためのアクション

受け身の状態が続くと、受けられる案件は限られたままになります。自分から動くかどうかで、選べる幅が変わります。

  • 攻めの営業:自ら企業にアプローチをかけ、ターゲット企業の洗い出しや紹介によるネットワーク営業を進めることが有効です。

自分に合う企業を見つける「逆指名型」営業のススメ

逆指名型は、受けたい案件を先に決めてから、その案件に合う企業にアプローチする手法です。一方で、案件を待つ姿勢から、自分で選ぶ姿勢に変わるのが特徴です。

  • 裏付けのある営業:ポートフォリオや実績をもとにした提案型営業は、受注の成功率を高めます。

営業文面・自己紹介資料のアップデート法

営業文面や自己紹介資料は、一度作って終わりにせず、更新していくことが大切です。

  • 準備:実績やスキルを端的に伝える「一枚もの」の資料を用意すると、企業に好印象を与えられます。また、営業文面はテンプレート化しておくと効率的です。

ポイント

単価を上げたいなら、受けたい案件を決めて、自ら企業に働きかけることを検討するとよいでしょう。ポートフォリオや実績をもとに提案すると、受注の成功率を高めやすくなります。

高単価案件を継続的に獲得するための実践ノウハウ

単価を一時的に上げるだけでなく、継続して高単価案件を受注するには、顧客との関係づくりやセルフブランディングが欠かせません。

単価交渉のタイミングと進め方

単価の見直しを求めるときは、タイミングと根拠の示し方が結果を左右します。とくに根拠が曖昧なままでは、交渉は前に進みにくくなります。

  • 切り出す時期と材料:プロジェクトの区切りや成果が見えたタイミングで交渉すると、成功率が高まります。数値や成果物を根拠に示すことも重要です。

継続契約に繋がる信頼構築と成果の見せ方

継続契約を得るには、相手に信頼してもらう関係を、時間をかけて作ることが大切です。

  • 日々のやり取り:納品物の品質だけでなく、コミュニケーションの丁寧さや対応速度も信頼構築に直結します。定期的な進捗報告も効果的です。

クライアントの課題解決型思考へのシフト

作業をこなすだけの単なるタスク実行者にとどまらず、相手の課題に目を向けて、どうすれば成果につながるかを考える姿勢が求められます。

  • 取引の広がり:「ビジネス成果を出せるパートナー」として振る舞うことで、より長期的な契約や高単価化につながります。

ポイント

継続して高単価案件を受けるには、成果が見えたタイミングで単価交渉を行い、数値や成果物を根拠に示すことが欠かせません。納品の品質に加えて、やり取りの丁寧さも信頼につながります。

フリーランスとしてさらに収益を伸ばすための戦略的キャリア設計

収益を伸ばす方向として、上流工程、チーム化、稼働調整、案件選定を4つのパネルに示した図。
役割・体制・稼働の選び方から収益性を見直せます。

一定の稼働が安定してきたら、収益をさらに伸ばすためのキャリア戦略に目を向けるとよいでしょう。

単価の天井を突破する「コンサルティング型」への移行

実装だけを担う立場では、単価に上限が見えやすくなります。

  • 担当の範囲:要件定義や分析設計といった上流工程に関わることで、単価の上限を突破できます。課題解決力が問われる領域です。

チーム化・パートナー活用によるスケール戦略

仕事の規模を広げるには、自分一人の稼働だけに頼らない方法も考えられます。

  • 体制づくり:一人で対応できる業務量に限界がある場合、信頼できるパートナーとチームを組むことで、より大規模な案件にも対応可能になります。

稼働調整と案件選定の最適化による年収最大化

案件を選ぶときは、単価だけでなく、稼働時間との釣り合いも確かめる必要があります。

  • 年収の伸ばし方:案件の掛け持ちも含め、仕事が立て込む時期と空く時期を見極めて、稼働時間に対する単価を最大化する計画的な選定が求められます。

ポイント

収益をさらに伸ばすには、要件定義などの上流工程に関われるかを確かめます。一人の業務量に限界を感じたときは、信頼できるパートナーとチームを組めるかも判断の材料になります。

まとめ

この記事では、すでにフリーランスとして活動しているデータサイエンティストの方や、これから独立を目指す方に向けて、高単価案件を獲得し、継続して受注するための考え方や戦略を解説しました。

キャリア戦略として、上流工程への移行やチーム化も視野に入れておくとよいでしょう。さらに、エージェント依存から脱却し、直請けを狙うことが単価アップにつながります。

    自分の働き方と収益性を見直し、より自由度の高いフリーランスの働き方を実現していきましょう。本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

    ▼全体ガイドの記事
    ・フリーランスエンジニアの案件・単価の完全ガイド

    ​株式会社riplaが運営するエンジニア向けSlackコミュニティ「TECHer COMPOSE UP」では、フリーランス・副業エンジニアの方に向けて、非公開の案件紹介やキャリア相談、仲間との交流の場を提供しています。

    • フリーランスとしての不安を解消したい
    • もっと良い案件に出会いたい
    • 現役エンジニアとつながって情報交換したい

    など、興味を持ってくれた方はぜひ「TECHer COMPOSE UP」のSlackワークスペースにご参加ください!
    以下のリンクから今すぐ無料で参加できます!

    執筆者プロフィール
    張田谷凌央
    張田谷凌央

    株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。

    会社紹介

    株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

    また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

    もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

    ・サービス概要資料のURLはこちら >>>
    ・お問合せページのURLはこちら >>>
    ・お役立ち資料のURLはこちら >>>

    執筆者プロフィール
    張田谷凌央
    張田谷凌央

    株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。