フリーランス/業務委託/副業の組み込み開発エンジニアの求人案件の単価相場/年収は?

フリーランスの組み込み開発エンジニアの単価や年収は、案件を中間業者経由で受けるか、企業と直接契約(直請け)するかで変わります。扱える技術の範囲も、単価を左右する要因です。

本テーマの全体像は、以下の記事で確認できます。

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・フリーランスエンジニアの案件・単価の完全ガイド

フリーランス×組み込み開発の市場動向

フリーランスとして組み込み分野で働くなら、まず市場の状況を知っておくことが大切です。需要の推移と業界の変化から見ていきます。

組み込みエンジニアの需要の推移

スマートフォンやパソコンに限らず、多くの製品にマイコンやセンサが組み込まれています。こうした製品の開発には組み込み技術が欠かせないため、需要は底堅く推移しています。

  • 対象分野:自動車、家電、医療機器など、組み込み技術を使う分野は幅広く広がっています。
  • IoT関連の需要:市場の拡大に伴い、インターネットと接続する組み込み機器が増えており、それに対応できるエンジニアのニーズが高まっています。

フリーランス市場の組み込み案件の特徴

フリーランス向けの案件では、ハードウェア寄りの仕事よりもソフトウェア開発寄りの仕事が多く見られます。この点は、組み込み分野で案件を探すうえで押さえておきたい特徴です。

  • 勤務形態:リモートワークに対応している案件はまだ少数ですが、案件数自体は増加傾向にあります。

正社員からの独立が増えている背景

メーカーや開発会社に勤務していたエンジニアが、経験を活かしてフリーランスとして独立するケースが増えています。こうした独立では、勤務先で培った経験が、そのまま仕事の強みになります。

  • 得られるもの:自分のスキルを武器に自由な働き方を実現し、高単価の案件を選べることです。

ポイント

組み込み開発の需要は底堅く、フリーランス向けの案件ではソフトウェア開発寄りの仕事が多く見られます。探す前に、経験がハードウェアとソフトウェアのどちらに近いかを整理すると、探す範囲を絞りやすくなります。

フリーランスの組み込み案件の種類

組み込み開発の案件をハードウェア寄り、ソフトウェア寄り、組み込みLinuxやRTOS、IoT製品開発に分けた図解。
案件の種類は、ハードウェア・ソフトウェアからOSやIoTを扱う領域まで広がります。

組み込み開発と一口に言っても、案件の内容はさまざまです。

自分に合った案件を選ぶには、種類や特徴を理解しておく必要があります。

ハードウェア寄り vs ソフトウェア寄りの案件

組み込み開発には、回路設計や基板設計などのハードウェア寄りの仕事と、ファームウェア開発やドライバ開発などのソフトウェア寄りの仕事があります。

ハードウェア寄りとソフトウェア寄りの仕事では、求められる技術が異なります。

  • フリーランスの主流:ソフトウェア寄りの案件が中心となる傾向があります。

組み込みLinuxやRTOSを扱う案件

近年は、組み込みLinuxやリアルタイムOS(RTOS)を用いた開発案件が増えています。

組み込みLinuxやRTOSを用いた案件では、OSの仕組みを前提とした開発が求められます。

  • 有利な点:組み込みLinuxやRTOSの環境に精通していると、より多くの選択肢と高単価案件に出会いやすくなります。

IoT関連や産業機器向けの仕事の広がり

スマート家電や産業用ロボットなど、IoTを活用した製品開発の案件も増えています。

IoT製品では、機器どうしを結ぶ通信の仕組みも開発の対象になります。

  • 求められる力:ネットワーク通信やセキュリティの知識が必要になるため、応用力のあるエンジニアに向いています。

地方のメーカー案件と都市部SaaS案件の違い

地方のメーカーでは、オンサイトを前提とした組み込み案件が多く、既存製品の改良が中心です。その一方で、都市部のSaaS企業では、PoCやプロトタイプ開発など、比較的新しい技術に触れられる案件も見られます。

  • 判断の軸:勤務地と仕事の中身は、案件ごとに異なります。

高単価な組み込み案件の特徴

直請けを中央に置き、企業との直接契約、マージンが発生しない点、継続契約、営業や交渉を注釈で示した図解。
報酬面の利点と、自ら担う営業活動が同じ契約形態に結びつきます。

フリーランスとして収入を増やすには、単価の高い案件を見極める目が欠かせません。高単価案件の特徴と、出会うための道筋を整理します。

フリーランスエージェント経由の限界と実態

多くのフリーランスエージェントは、元請け企業から案件を仕入れている中間業者です。そのため、マージンが引かれた単価で案件が流通し、エンジニアに届く頃には報酬が低くなりがちです。

  • 取引の形:中間業者を挟むかどうかで、同じ案件でも受け取れる報酬に差が出ます。

高単価を狙うための“直請け”

本当に高単価な案件を得たいのであれば、企業と直接契約する「直請け」が理想です。マージンが発生しないため、報酬をそのまま受け取ることができます。

  • 発展の見込み:直請けは、継続契約にもつながりやすい形です。

開発体制が逼迫している企業を見極める方法

開発リソースが足りていない企業は、即戦力のフリーランスに頼る傾向があります。こうした企業の求人には、即戦力を求める特徴が表れやすくなります。

  • 見極めの目印:求人の掲載期間が長くなっている、案件の内容が明確で急募とされているなどの点に注目しましょう。

小〜中規模の受託企業・SaaS企業が狙い目の理由

小〜中規模の受託企業やSaaS企業が狙い目とされるのは、自社で柔軟に意思決定できるためです。

  • 契約の進み方:スピード感のある契約が可能で、実績さえ示せば、継続的な業務委託契約に発展することもあります。

ポイント

高単価の案件を狙うなら、中間業者を挟まない直請けが理想です。ただし、直請けは自分で営業や交渉を担う必要があるため、実績を示せる材料を先に整えておくことが欠かせません。

高単価案件を獲得するために必要なスキルセット

高単価案件で重視されるスキル領域として、主要言語、組み込みLinuxとデバイスドライバ、通信と制御、テストとデバッグを並べた図解。
言語だけでなく、OS・通信・品質に関わる領域も並びます。

高単価案件を獲得するには、相応のスキルが欠かせません。特に重視されるスキル領域を、順に取り上げます。

C言語・C++・Pythonなど主要言語の習熟度

組み込み開発では、C言語・C++が最も基本的な言語です。近年では、Pythonを用いたテスト自動化やプロトタイピングも需要があります。

  • 出発点:C言語・C++・Pythonを自在に扱えることが、高単価の第一歩です。

組み込みLinuxやデバイスドライバの理解

Linuxベースの組み込み環境や、デバイスドライバの開発経験は評価されます。

  • 対象領域:メモリ管理や割り込み処理など、OSレベルでの理解が求められます。

通信プロトコルや制御系の知識

CAN、UART、SPIなどの通信プロトコルや、センサ制御・モータ制御といった制御系の知識も重宝されます。

  • 分野ごとの要件:自動車や医療機器の分野では必須です。

ソフトウェア品質・テスト・デバッグスキル

品質が重視される組み込み分野では、テスト設計、ユニットテスト、デバッグのスキルも欠かせません。

  • バグへの対応力:効率的にバグを発見・修正できる人材は、現場から高く評価されます。

ポイント

高単価の案件では、C言語・C++を基礎に、組み込みLinuxやテストまで任せられるかが問われます。技術と並んで、納期を守り報連相を欠かさない姿勢も評価されます。

案件獲得のために必要な知識と戦略

スキルがあっても、案件が取れなければ意味がありません。仕事を得るための戦略と行動を取り上げます。

直請けを実現するための営業・交渉術

直請け案件を獲得するには、自ら営業活動を行う必要があります。

  • 求められる力:自分の得意分野を明確にし、企業の課題解決にどう貢献できるかを伝える力です。

ポートフォリオとGitHubの整備による信頼づくり

過去に開発したプロダクトやコードは、実績を伝える材料になります。

  • 実績の見せ方:ポートフォリオやGitHubアカウントは、クライアントにとって信頼材料になるため、適切に整備しておきましょう。

技術と並んで評価される「納期意識」と「報連相」

企業が求めるのは、納期を守り、適切にコミュニケーションを取れるエンジニアです。

  • 評価の軸:技術力と同等に、プロとしての姿勢も重視されます。

コミュニティや勉強会を活用した横のつながりの重要性

案件獲得には人脈も関係します。

  • 参加の効果:勉強会やオンラインコミュニティに参加することで、思わぬ案件の紹介や情報共有のチャンスが生まれます。

ポイント

案件を獲得するには、スキルを示すだけでなく、直請けの営業や交渉、実績の見せ方を組み合わせることが大切です。勉強会やコミュニティでの人脈も、思わぬ案件の紹介につながります。

フリーランス組み込みエンジニアのメリット・デメリット

フリーランスという働き方には、自由と責任が隣り合わせです。組み込み開発の特性と照らし合わせて、メリット・デメリットを理解しておきましょう。

フリーランスのメリット:収入・働き方・裁量

フリーランスの大きな利点は、自分のスキルに見合った報酬が得られることです。

  • 自由度:働く時間や場所を自分で決められ、開発スタイルにも自分なりの裁量が持てるようになります。

フリーランスのデメリット:孤独・営業・継続性

チームに所属しないため孤独を感じやすく、営業や請求などの業務も自分で行う必要があります。

  • 案件が途切れるリスクもあるため、継続して仕事を得る工夫が求められます。

独立前に準備すべきポイント

独立する前は、計画的に準備することが大切です。まずは副業として始めるのも、良い選択肢です。

  • スキルの棚卸し、収入の見通し、必要経費の試算などを行うと、独立をスムーズに進めやすくなります。

ポイント

裁量や報酬の面で利点がある一方、営業や請求、仕事の継続は自分で担うことになります。独立前にスキルの棚卸しや収入の見通しを立てておくと、準備を進めやすくなります。

まとめ

フリーランスで組み込み開発を行うには、技術力だけでなく営業力や信頼性も求められます。高単価案件を獲得するには、戦略的に行動することが大切です。

C言語やRTOSなど、専門性の高いスキルが求められる

営業力と人脈も、案件獲得に欠かせない

組み込み開発の需要は底堅く、IoT分野を中心に広がっている

    これからフリーランスとして組み込み分野で活躍したいと考えている方は、スキルと戦略を磨きつつ、チャンスを逃さないように準備を進めていきましょう。

    本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

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    執筆者プロフィール
    張田谷凌央
    張田谷凌央

    株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。

    会社紹介

    株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

    また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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    張田谷凌央
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