越境EC開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

越境EC開発の会社は、進出先の地域に合う実績と、構築後まで支援できる体制を比べて選びます。多言語対応や多通貨決済、現地物流、海外法規制など、国内ECとは異なる要件が多いためです。

本テーマ全体の考え方は、次の全体ガイドにまとめています。

▼全体ガイドの記事
・越境EC開発の完全ガイド

越境EC開発パートナー選びの重要性

越境EC開発で増える対応要素と、必要なパートナーの専門知識・実績を4つのパネルで示した図解
対応領域が広がるほど、複数分野の知見を持つ相手が頼りになります。

越境ECの開発は、国内向けECサイトの構築とは本質的に異なる難しさを持っています。言語・通貨・決済手段・物流・法規制・文化的背景まで対応すべき要素が格段に増えるため、専門知識と豊富な実績を持つ開発パートナーが欠かせません。

経済産業省の調査によると、日本の越境EC市場は今後も年率10%以上の成長が見込まれています。

参入のタイミングと開発の品質が、市場シェアの獲得に直結します。さらに、越境EC構築の平均費用は150万円前後(中央値142.5万円)で、決して小さくない投資です。

パートナー選びを誤ると費用対効果が大幅に下がるおそれがあります。そのため、適切なパートナーを選ぶことが、プロジェクトの成功確率を高めます。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

適切な選定では、進出先の事情に合っているかと、実装がどこまで踏み込んでいるかを続けて見ます。

  • 現地対応:進出先に合わせた決済・物流・法規制の対応
  • 実装品質:翻訳や通貨表示だけで終わらない対応範囲

越境EC開発では、パートナー選びが成否を分けます。単なる「ウェブサイト制作」の範囲を、はるかに超えるからです。

現地の決済事情や海外SEO、多言語コンテンツの品質管理には、専門知識が要ります。さらに、国際配送や関税、輸入規制への対応が不足していると、リリース後に問題が発生します。

「多言語対応」をうたいながら、テンプレートの翻訳を貼り付けただけというケースもあります。また、言語別のSEOに未対応のまま、通貨表示だけが変わり、決済は円のままという実装もあります。

発注側は、こうした落とし穴を避けるため、越境EC開発の実績が豊富で、進出先の国・地域に精通した会社を選ぶことを最優先にします。

発注前に確認すべきポイント

発注前には、地域、開発方法、運用支援の順に確かめると、各社の違いが見えてきます。

  • 対象地域の実績:進出先の国・地域での構築経験
  • 開発形式の適合性:要件に対して、構成の自由度が十分かどうか
  • 運用支援の範囲:構築のあとも、運用を誰が担うかの範囲

まず、対象とする進出国・地域での越境EC構築の実績があるかを確かめます。中国向けと北米向けでは、対応すべき決済・規制・プラットフォームが大きく異なるため、実績の有無が仕上がりの品質に直結します。

次に、開発形式(SaaS型プラットフォーム活用・パッケージ開発・フルスクラッチ)が、自社の要件に合っているかを見ます。

Shopifyなどのプラットフォームは初期費用を抑えられる一方で、カスタマイズ性には限界があります。また、多言語対応・多通貨決済・物流連携・SEO対応が一気通貫でカバーされているかも大切です。

構築だけを担当し、運用は別の会社が担う体制では、リリース後の改善が遅れがちになります。

納品後のサポート(問い合わせ対応・保守・改善提案)が明確に定められているかどうかも、長期の運用を考えるうえで欠かせません。

ポイント

パートナーは、進出先の決済・物流・法規制まで扱えるかで比べるのが目安です。翻訳や通貨表示だけで止まる会社は、リリース後に問題が残りやすくなります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発までを一気通貫で支援する会社です。

IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を生かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みを持ちます。

営業・顧客・生産・販売管理などの幅広い基幹システムで、構築と導入の実績があります。そのため、企業ごとの業務要件に合わせて柔軟に対応できます。

越境EC開発でも、要件定義から設計、開発、保守まで一貫して対応します。

外部ベンダーへの丸投げを避け、自社の事業成長を共に考えるパートナーとして伴走します。

特徴と強み

riplaの支援体制を、事業面と開発面の両方から整理します。

  • 一気通貫の支援:コンサルから保守までを、同じ会社が受け持つ範囲
  • 現場視点の設計:実際に使う現場の目線で組み立てるシステム
  • 要件の認識合わせ:要件定義から開発までを、ずれの少ない体制で進める

riplaの最大の特徴は、ビジネスコンサルタントとエンジニアが一体となって支援する「一気通貫体制」です。

多くの開発会社では、要件定義と開発を別部門が担当する縦割り構造があります。一方で、riplaは同じチームで両方の視点を扱い、要件漏れや認識齟齬を抑えています。

また、IT事業会社として自社のDXを推進してきた経験があるため、実際に使う現場の目線でシステムを設計できます。この点で、他社との差を明確にしています。

越境ECでも、海外進出の戦略立案から、プラットフォーム選定・多言語対応・決済連携・物流設計まで、一貫した支援を受けられます。

得意領域・実績

業務システムとの連携や展開規模が、自社の計画に合うかを確かめます。

  • 業務システム連携:販売管理や在庫管理などの既存システムとの接続
  • 小規模から大規模まで:スモールスタートから大規模展開までの対応幅
  • 将来の拡張性:後から業務を広げる場合の対応力

riplaは、製造業・小売業・サービス業を中心に、幅広い業種で基幹システムの開発実績を持ちます。

特に販売管理・在庫管理・顧客管理など、EC運営の根幹をなすシステムとの連携開発で強みを発揮します。

越境ECの画面だけでなく、ERPや在庫管理システムとの連携まで設計できます。

このため、将来の業務拡張にも備えられます。

プロジェクトの複雑さや規模に応じてチーム編成を組み、スモールスタートから大規模展開まで幅広いニーズに対応しています。

問い合わせや相談は無料で受け付けており、まずは現状の課題をヒアリングしてもらうところから始められます。

ポイント

コンサルから開発まで一社に任せたいか、要件の認識をそろえたまま進めたいかで比べると判断しやすくなります。相談の段階で、体制と伴走の範囲を確かめておくとよいでしょう。

アートトレーディング株式会社|Shopify越境EC構築のトップランナー

アートトレーディング株式会社は、ECサイトの構築から運営・物流まで、すべてをワンストップで支援する越境EC専門会社です。

15年以上の実績と、200社以上のECサイト構築・運用経験があります。

Shopify Experts認定パートナーとして、Shopify越境ECに強みを持ちます。

国内ECの運営代行から、海外向け多言語サイトの構築まで対応します。

越境ECの開始から既存ECの海外展開まで、幅広く相談できます。

特徴と強み

Shopifyを活用した構築と、公開後の支援範囲を見ていきます。

  • Shopify活用:テンプレートの利用に加え、独自機能の開発やアプリ連携
  • 多言語・多通貨対応:海外配送や現地決済まで含めた機能の実装
  • 運営代行:構築後の運営を任せられる範囲

アートトレーディングは、Shopifyを使った越境EC構築を得意としています。

アートトレーディングは、Shopify Expertsとして認定されています。

初期ヒアリングから導線設計、デザイン、運用代行まで一貫して支援します。

制作後も相談先に迷いにくい体制です。

同社は、EC運営代行サービスと組み合わせることで、構築後の売上最大化まで包括的に支援できる点も強みです。

得意領域・実績

扱う商材と集客支援の範囲が、海外販売の計画に合うかを確かめます。

  • 海外向け商材:アパレル・コスメ・食品・工芸品など
  • 海外SEO:検索で現地の顧客に見つけてもらうための対策
  • 構築後の運用:公開後の運営を支える範囲

アートトレーディングは、日本の高品質な商品を海外に展開したい企業の支援実績を豊富に持ちます。

北米・欧州・アジア圏への越境販売に対応します。

Shopifyの多言語・多通貨機能を生かした構築が得意です。

また、越境ECの海外SEOにも対応します。hreflangや現地キーワードを整え、構築後の流入増加につなげます。

費用面では、Shopifyをベースに構築すれば初期費用を比較的抑えられます。スモールスタートでも月額数万円から着手できる点が、メリットです。

W2株式会社|国内外1,100社超の導入実績

W2の導入社数、機能数、導入企業の平均売上成長率、台湾・東南アジアへの支援を4つのパネルで示した図解
実績の規模と対象地域を合わせて見ると、支援の特徴をつかめます。

W2株式会社(W2ソリューション)は、2005年創業のECプラットフォーム専業企業です。

国内外1,100社超の導入実績と、1,000以上の機能を持つ「W2」を提供しています。

導入企業の平均売上成長率は354%で、単なるシステム提供にとどまらず、売上成長につながるEC構築を実現している点が特徴です。

越境EC分野では「W2 Asia」を展開し、台湾・東南アジア市場への進出を検討する日本企業をワンストップで支えています。

特徴と強み

W2の強みは、プラットフォームの拡張性と地域対応の体制に分けて捉えられます。

  • 自社EC基盤:自社開発のECプラットフォームを土台にした構築
  • 高い拡張性:独自の業務フローや複雑な要件への対応
  • 地域に合わせた支援:W2 Asiaによる台湾・東南アジア向けの対応

自社開発のECプラットフォームと、豊富な実績に裏付けられた高いカスタマイズ性が、大きな強みです。

SaaSでありながら、独自の業務フローや複雑な要件にも対応できます。

大規模なB2CからB2B ECまで、幅広く活用されています。

Microsoftゴールドパートナーの認定を受けており、セキュリティと信頼性の面でも高い水準を維持しています。

W2 Asiaは、海外市場調査から現地EC展開まで4段階で支援します。

日本・ベトナム・台湾の開発チームが、地域に合わせて対応します。

得意領域・実績

導入規模と進出地域、構築後の販促支援を、自社の計画と照らし合わせます。

  • 台湾・東南アジア:現地市場への参入を支援する主要な対象地域
  • 幅広い導入規模:大手と中堅、それぞれの導入経験
  • 販売促進支援:EC構築後の集客や販売促進の範囲

W2は、大手アパレル・化粧品・食品メーカーから中堅EC事業者まで、幅広い規模・業種での導入実績を持ちます。

特に台湾・東南アジア向けの越境ECでは、現地でのテストマーケティングの実績と現地パートナーのネットワークを生かし、スピーディーな市場参入を支援しています。

台湾市場での広告活用を含むマーケティング支援も行い、EC構築後の集客や販売促進まで任せられます。

加えて、EC機能の実装に限らず、オフライン施策(現地ポップアップ出店)や現地法人設立の支援まで対応しています。この点も、他社にはない特徴となっています。

ジェイグラブ株式会社|越境EC支援実績2,500社超の老舗

ジェイグラブ株式会社は、越境ECに特化した会社です。

支援実績2,500社超、海外進出サポート実績3,000社以上を持ちます。

自社開発の多言語ECプラットフォーム「J-Grab」を展開しています。日本の商品を世界に届けるための仕組みを、包括的に提供しています。

越境EC支援のノウハウを持つ専門家が揃っています。

特に、初めて越境ECに挑戦する企業への丁寧なサポートが評価されています。

特徴と強み

越境EC専用の基盤と、参入時に受けられる支援の両面から見ていきます。

  • J-Grabの機能:主要言語でのサイト展開に対応する仕組み
  • 関税・通関対応:関税や通関に関する対応範囲
  • 初回参入の伴走:常駐型のコンサルタントによる支え

ジェイグラブの最大の強みは、越境ECに特化した自社プラットフォーム「J-Grab」の存在です。

このプラットフォームは多言語・多通貨に対応しており、日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語など主要言語でサイトを展開できます。

関税計算や通関支援、国際配送業者との連携機能も備えています。煩雑な手続きも、システム上で処理できます。

2,500社超の支援で蓄積したノウハウをもとに、業種・商材・進出地域に応じた最適な戦略を提案できる点も、同社を選ぶ理由の一つです。

コンサルタントが常駐してサポートする体制も整っています。初めての越境EC参入でも、安心して進められる環境です。

得意領域・実績

扱う商材や地域、構築後の集客まで、支援の範囲を確かめます。

  • 日本ブランド販売:食品・工芸品・化粧品・健康食品の海外販売
  • 地域別の展開:アジア圏を中心に、北米・欧州にも実績
  • 集客施策:SNSや現地インフルエンサーとの連携を含む施策

中国・台湾などのアジア圏を中心に、北米・欧州にも販売実績があります。地域の文化やトレンドを踏まえて、戦略を立てられます。

集客支援は、EC構築後の売上向上まで一貫して提供しています。

これまでの支援実績から、参入時期・市場・商材に関するデータや事例を蓄積しています。リスクを抑えて海外進出を進めたい企業の判断材料になります。

株式会社ENJOY JAPAN|中国越境ECのプラットフォーム展開に特化した会社

株式会社ENJOY JAPANは、中国向け越境ECに特化した支援会社です。天猫国際・京東国際・抖音電商などへの出店と運営を、一括で支援します。

中国市場は、日本企業にとって魅力的な市場の一つです。一方で、独自の規制やルール、消費者文化があるため、専門知識が必要です。

ENJOY JAPANは、こうした中国市場特有の課題に精通したチームが支援にあたります。

特徴と強み

中国市場に必要なプラットフォーム対応と、運営体制の両面から見ていきます。

  • 中国市場への対応:天猫国際・京東国際・抖音電商の3基盤への出店
  • 中国語コンテンツ:中国語ネイティブのスタッフによる制作とサポート
  • 現地顧客対応:旺旺チャットや微信を使った対応体制

ENJOY JAPANの最大の特徴は、中国市場に特化した深い専門性にあります。出店戦略や商品ページも、各基盤に合わせて整えます。

中国語の品質にこだわったブランディングが可能です。さらに、旺旺チャットや微信(WeChat)を使った顧客対応体制も支援し、購買率向上を意識した細かな対応ができます。

ENJOY JAPANは、中国市場の規制や関税、食品安全法などへの対応ノウハウも豊富です。

得意領域・実績

中国向け商材との相性と、現地施策の支援範囲を確かめます。

  • 中国向け商材:中国で人気の高い商材との相性
  • ライブコマース:配信を使った販売施策
  • 現地トレンド:最新の消費者の動きをふまえた戦略立案

ENJOY JAPANは、日本の化粧品・スキンケア・健康食品・食品・ベビー用品など、中国で人気の高い商材を扱う企業の支援実績を豊富に持ちます。

中国のインバウンド消費を経験した日本企業が、コロナ禍以降の需要変化に対応して、オンラインでの中国向け販売に転換するケースでも実績があります。

ライブコマースでは、プラットフォームとKOLの選定が大切です。抖音や淘宝直播を使った売上向上の事例もあります。

中国市場のみに特化しているからこそ蓄積された、現地の最新トレンドや消費者インサイトに基づく戦略立案を受けられる点が、同社の最大の価値です。

ポイント

中国向けの越境ECでは、対象の基盤に対応できるか、現地顧客への対応まで扱えるかで比べるのが目安です。中国語の品質やライブコマースの経験も合わせて見ると判断しやすくなります。

株式会社飛躍|多言語越境ECサイト構築と運営代行の一貫体制

株式会社飛躍は、多言語越境ECサイトの構築と運営代行に特化した支援会社です。

日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語などのECサイト構築が得意です。言語切り替えのUX設計から、各言語のSEOまで対応します。

北米・欧州・アジア圏を含む幅広い市場で展開実績があります。1つのサイトで複数の言語・地域・通貨に対応するグローバルECの構築には、豊富なノウハウを持っています。

特徴と強み

多言語品質と配送設計を、サイト構築の範囲と合わせて見ていきます。

  • ネイティブ翻訳:現地語を母語とする翻訳者によるローカライズ
  • 多言語SEO:現地語キーワードやメタタグの整備
  • 配送・通関設計:国際配送・通関・関税の自動計算の実装

飛躍の特徴は、言語対応の深さと品質にあります。hreflangや現地語キーワード、メタタグまで整えます。

運営管理画面の多言語対応も可能です。スタッフは日本語で操作し、ユーザーには各言語のサイトを提供できます。

また、国際配送・通関・関税の自動計算機能の実装にも対応しています。購入者に配送前のコストを明示できる、透明性の高い越境ECサイトを構築できます。

Shopifyをはじめ複数のECプラットフォームに対応しています。クライアントの要件に合わせて最適なプラットフォームを選ぶところから、支援が始まります。

得意領域・実績

海外展開の対象ブランドと、運営代行の必要性を照らし合わせます。

  • 日本ブランド展開:デザイン性の高い商品の海外展開
  • 英語圏の集客:英語ネイティブのコンテンツとSEO
  • 運営代行:受注処理・返品対応・在庫管理までの代行

飛躍は、アパレル・雑貨・ライフスタイル商品などの分野で支援実績を持ちます。

米国・英国・オーストラリア向けの越境ECにも対応します。

複数の言語・通貨に対応した大規模ECの移行実績もあります。既存サイトの国際化を検討する企業にも適しています。

運営代行サービスでは、顧客対応も含めて幅広い業務を代行しています。人手が限られる中小企業でも、本格的な越境EC運営を実現できます。

越境EC開発パートナー選びのポイント

越境EC開発パートナーを選ぶ際に確認する地域実績、技術対応、運用体制を並べた図解
3つの基準を並べて確認すると、自社との適合性を比べやすくなります。

6社の特徴を見てきましたが、自社に合う会社を選ぶには、判断の基準を持つことが欠かせません。進出する地域・規模・予算・社内リソースによって、最適なパートナーは異なります。

判断の基準は、地域実績、技術対応、運用体制の3点です。

  • 地域実績:進出先の国・地域と、自社に近い業種・商材での経験
  • 技術対応:多言語・決済・海外SEOまで、必要な範囲を実装できる力
  • 運用体制:保守・改善提案・問い合わせ対応の範囲

実績と経験の確認方法

実績は件数よりも、自社との条件の近さで見るのが基本です。

  • 進出先との適合性:支援した国・地域と、自社の進出先との重なり
  • 業種・商材・規模:自社と同じ業界や、近い規模の案件の経験
  • 継続支援の有無:構築のあとも運用まで関わった案件の多さ

支援した国・地域や業種、プロジェクトの規模まで確かめると、自社との近さがはっきり分かります。たとえば、中国向けに強い会社と北米向けに強い会社では、必要なノウハウが全く異なります。

商談の場では、自社と同様の業種・進出先・商材での具体的な事例を、できれば数字を含む成果とともに示してもらいましょう。

また、構築から運用まで継続して支援した案件が、どれくらいあるかも大切な目安になります。構築だけで契約が終わる案件が多い会社よりも、長期の伴走支援の実績が豊富な会社のほうが、運用段階での課題解決力が高い傾向にあります。

参考企業(リファレンス)を紹介してもらい、実際の顧客に話を聞くことができれば、より信頼性の高い判断ができます。

技術力と専門性の評価

技術力は、翻訳の表示だけでなく、検索・決済・税対応まで見ます。

  • 多言語URLとhreflang:言語別のURL設計と、検索エンジン向けの指定
  • 現地決済:進出先の主要な決済手段への対応実績
  • 税計算への対応:関税と消費税(欧州向けはVAT)の自動計算

越境ECの技術力を評価するときは、「多言語対応の深さ」「決済連携の実装力」「海外SEOの対応範囲」の3点に、特に注意してください。

多言語対応では、各言語版のメタタグまで整っているかを見ます。翻訳文字列の差し替えは、その入り口にすぎません。

決済連携では、中国と北米で必要な決済手段が異なります。

また、越境EC特有の課題である関税・消費税の自動計算に対応しているかも大切です。特に欧州向けは、VAT対応が必須になります。

Shopifyを使う場合は、Shopify Experts認定も判断材料になります。一方で、フルスクラッチ開発では、コード品質とセキュリティ対応を慎重に見る必要があります。

プロジェクト管理体制の確認

管理体制は、担当者、進捗共有、見積もりの3点から見ます。

  • 専任担当者:複数案件を兼任しないプロジェクトマネージャーの配置
  • 進捗共有:週次の定例やダッシュボードでの状況把握
  • 見積もり範囲:翻訳・決済・海外配送の範囲と、追加費用が出やすい項目

越境ECプロジェクトは、多言語対応・決済連携・物流設計・海外SEOなど複数の専門領域にまたがります。そのため、プロジェクト管理体制の確認は欠かせません。

まず、担当者の兼任が重なると、連絡の遅れや仕様の認識違いが生じやすくなります。

次に、進捗報告の頻度と方法を見ます。

問題が発生した際のエスカレーションルートが明確かどうかも、大切な確認点です。

見積書では、追加費用が出やすい項目を先に洗い出しておくと、トラブルの防止につながります。

同じ要件で複数社に見積もりを依頼し、内訳の違いを比べれば、各社の対応範囲と費用の妥当性が見えてきます。

ポイント

実績は件数より自社との近さで、技術は翻訳表示の先まで見るのが目安です。構築後の支援範囲も合わせて比べると、各社の違いが分かりやすくなります。

まとめ

越境EC開発でおすすめの開発会社・ベンダー6社と、選び方について解説しました。

riplaは、コンサルから開発まで一気通貫で支援します。また、アートトレーディングは、Shopifyを活用したグローバルEC構築を得意とします。

W2株式会社は、1,100社超の実績と自社プラットフォームを持ちます。ジェイグラブは、2,500社超の支援実績とJ-Grabの専門性が強みです。

ENJOY JAPANは、中国の主要3プラットフォームへの対応を強みとします。飛躍は、多言語・多通貨対応と運営代行まで扱います。

越境EC開発の成功は、どの開発会社・ベンダーと組むかで大きく変わります。

複数社を比べるときは、進出先の実績、技術力、構築後の運用支援を見ていきます。自社の状況に合う会社を選ぶことが重要です。

まずは複数社に無料相談・見積もりを依頼し、提案内容・費用感・コミュニケーションの質を比べてみることをおすすめします。

越境ECへの挑戦は、適切なパートナーとともに進めることで、リスクを最小化しながら海外市場での成果を最大化できます。

▼全体ガイドの記事
・越境EC開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。