ノーコード・ローコード開発の費用とは?コストを抑えた効率的な開発手法を徹底解説

DX(デジタルトランスフォーメーション)や業務効率化の推進において、注目を集めているのが「ノーコード」「ローコード」と呼ばれる開発手法です。従来のようにエンジニアを多数抱えなくても、アプリや業務システムをスピーディに構築できる点が支持されています。中でも気になるのが「実際どれくらいの費用がかかるのか?」という点です。本記事では、ノーコード・ローコード開発のコスト構造を解説するとともに、費用を抑えつつ効率よく開発を進めるためのポイントを具体的にご紹介します。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・プロダクト開発・システム開発の進め方総合ガイド

ノーコード・ローコード開発の基本と費用に関係する特徴

まずは、ノーコード・ローコードとは何かを簡単におさらいしながら、費用構造に影響を与える特徴を押さえておきましょう。

ノーコード・ローコードとは?

ノーコードとは、プログラミング不要でアプリやWebサイト、業務システムを開発できる手法です。主にドラッグ&ドロップのUI操作で構築でき、非エンジニアでも扱えるのが特徴です。一方ローコードは、基本的な設計はGUIベースで行い、必要に応じて少量のコードを追加することでカスタマイズ性を高めた手法です。

従来の開発と比べたコスト構造の違い

従来のシステム開発では、設計・実装・テスト・保守のすべてをエンジニアが行うため、人件費が大きな割合を占めていました。これに対し、ノーコード・ローコードでは以下のような費用構造となります。

・ツールのライセンス費(サブスクリプションが多い)
・初期設計/構築支援の外注費(スポット対応可能)
・内製開発の人件費(業務部門中心でも可能)

このように、固定的な人件費が発生しにくいことから、初期投資が抑えられやすいというメリットがあります。

ノーコード・ローコード開発にかかる主な費用項目

実際にノーコード・ローコード開発を行う際に発生する費用は、大きく以下の4つに分類されます。

ツールの利用料金(ライセンス費)

多くのノーコード・ローコードプラットフォームは、SaaS型の月額課金モデルを採用しています。利用料金はユーザー数・アプリ数・機能の範囲によって異なり、次のような目安があります。

・ノーコードツール(例:STUDIO, Bubble):月3,000円〜10,000円程度
・ローコードツール(例:OutSystems, Mendix):月数万円〜企業契約で年額数百万円も

ツール選定の際は、必要な機能・ユーザー規模・拡張性に応じた価格帯を見極めることが大切です。

初期構築にかかる外注費用

自社に開発ノウハウがない場合、初期設計やプロトタイプ作成を外注するケースがあります。費用の目安は次のとおりです。

・単純なフォームアプリやLP:10万〜30万円
・業務アプリケーション(在庫・予約・顧客管理など):30万〜100万円前後
・外部連携やカスタム機能あり:100万円〜300万円超

従来のシステム開発と比べると低コストですが、カスタマイズ性や要件の複雑さによって変動します。

社内メンバーによる内製開発コスト

ノーコード・ローコードのメリットの一つが、社内の非エンジニアでも開発できることです。しかし、実際には学習・操作の習得にある程度の時間が必要です。

・社内担当者の稼働時間(月20〜30時間程度想定)
・ナレッジ習得・勉強会の実施コスト
・権限設定やデータ保護に関する教育コスト

内製化によって継続的な改善が可能になりますが、運用フェーズに向けて準備期間と担当者育成も見込む必要があります。

保守・運用費用

ノーコード・ローコードで開発したアプリであっても、保守・管理は必要です。特に、以下のようなケースでは別途運用コストが発生します。

・ツール側のアップデートに伴う修正対応
・データベース容量の増加やバックアップ費用
・ユーザーサポート・問い合わせ対応
・社内ヘルプデスクの設置

運用フェーズでは、月額2万〜10万円程度の工数が想定されるケースもあります。

ノーコード・ローコード開発の費用を抑えるポイント

効率よくコストをかけずに開発を進めるには、いくつかの工夫と準備が必要です。

要件を最小限に絞って始める(MVP)

初めからフル機能を目指さず、「最小限の価値(MVP)」でリリースし、ユーザーの反応を見ながら拡張していくことが理想です。これにより、無駄な開発コストを大きく削減できます。

ツール選定を目的ベースで行う

ツールによって得意分野が異なるため、「業務アプリに強い」「デザイン性が高い」など目的に沿った選定を行いましょう。高機能すぎるツールを選ぶと、無駄な費用を払うことになります。

社内人材の活用と育成

ノーコード・ローコードの真の効果を発揮するには、社内メンバーのスキル育成がカギとなります。ツールの操作に慣れた人材を中心に、継続的な改善サイクルを回せば、外注依存を減らしてコストを抑えることが可能です。

スポット支援を活用する

設計や連携など一部のみを外注する「スポット対応」も有効です。コンサルやフリーランスを活用し、必要な部分だけの支援を受けることで、費用対効果の高い開発が実現します。

ノーコード・ローコードが向いているコスト効率の良い開発シーン

費用対効果が高く、比較的少ないリソースでも大きな成果が見込める開発領域をご紹介します。

社内業務の効率化アプリ

Excelや紙運用で行っている申請・報告・集計業務などは、ノーコードで十分に対応可能です。工数をかけずに自動化でき、全社的な業務改善に直結します。

プロトタイプ開発・新規事業の検証

新サービスや社内プロダクトの立ち上げ時、MVPとして素早くユーザーに見せられる形を作るには、ノーコード・ローコードが最適です。

イベント・キャンペーンLPの作成

期間限定のマーケティング施策やフォーム設置など、一時的な開発ニーズに対しては、外注するより社内で作成した方がスピーディかつ低コストです。

まとめ

ノーコード・ローコード開発は、導入方法と運用体制次第で、大きなコストメリットを生み出す手法です。特に、スピードと柔軟性が求められる中小企業や、内製化を進めたい企業にとっては、理想的な選択肢になり得ます。

とはいえ、「無料で何でもできる」という誤解は禁物です。ツール選定、導入範囲の見極め、運用体制の設計といった事前準備を怠らず、段階的に内製力を高めていくことで、費用対効果の高い開発体制を築くことができるでしょう。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・プロダクト開発・システム開発の進め方総合ガイド

株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。