SaaS開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

本記事では、SaaS開発でおすすめの開発会社・ベンダー6選と選び方について、要点を整理して解説します。結論として、SaaS開発は、マルチテナントアーキテクチャやクラウドインフラの設計、サブスクリプション課金システムの実装など、SaaS特有の技術要件に対応できる開発パートナーの選定が成功の鍵を握ります。コンサルティングから開発まで一気通貫で支援するripla、SaaS特化型の開発を得意とするビコーズ、大規模開発に対応するSun Asterisk、高速プロトタイピングに強いdivx、柔軟なリソース提供が特徴のクラウドワークス テック、スタートアップ支援型のGaiaxと、各社それぞれに異なる強みを持っています。

  • SaaS開発会社を選ぶ前に知っておくべきこと
  • 株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援
  • 株式会社ビコーズ|SaaS特化型の開発支援に強み
  • 株式会社Sun Asterisk|DXとSaaS開発の総合支援
  • SaaS開発会社の選び方と比較ポイント

SaaS(Software as a Service)プロダクトの開発を外部に委託したいと考えているものの、「どの開発会社に依頼すればよいのか」「選定基準は何を重視すべきか」「SaaS開発に特化した会社はどこか」といった疑問を抱えている企業担当者の方は多いのではないでしょうか。SaaS開発は、従来のWebシステム開発やアプリ開発とは異なり、マルチテナントアーキテクチャ、サブスクリプション課金、継続的なアップデート運用など、SaaS固有の技術要件に精通した開発パートナーの選定が成功の鍵を握ります。

本記事では、SaaS開発の実績と技術力に優れたおすすめの開発会社6社を厳選してご紹介するとともに、開発会社を選ぶ際のポイントや注意点について詳しく解説します。自社のSaaSプロダクト構想を実現するための最適なパートナー選びにお役立てください。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・SaaS開発の完全ガイド

SaaS開発会社を選ぶ前に知っておくべきこと

SaaS開発会社を選ぶ前に知っておくべきこと

SaaS開発を外部に委託する際、まず理解しておくべきなのは、SaaS開発には一般的なWebシステム開発とは異なる専門性が求められるという点です。SaaSはクラウド上で提供されるサブスクリプション型サービスであり、マルチテナント設計、スケーラブルなインフラ構築、決済システムの実装、SLA保証を前提とした可用性設計など、SaaS特有の技術課題をクリアできる開発会社を選ぶ必要があります。

SaaS開発に必要な専門スキル

SaaS開発会社に求められる専門スキルは多岐にわたります。まず、マルチテナントアーキテクチャの設計・実装経験は必須です。複数の顧客が同一のアプリケーションを共有する構成では、テナント間のデータ分離、パフォーマンスの公平性、個別カスタマイズへの対応力が問われます。次に、クラウドインフラ(AWS、GCP、Azure)の設計・構築スキルです。SaaSはユーザー数の増減に応じてスケールアウト/スケールインする必要があるため、コンテナ技術(Docker/Kubernetes)やサーバーレスアーキテクチャへの理解が求められます。また、サブスクリプション課金システム(Stripe、PAY.JP等)の導入経験、認証・認可の仕組み(OAuth 2.0、OpenID Connect、SAML等)の実装経験、CI/CDパイプラインの構築スキルも重要な判断材料となります。さらに、SaaSはリリース後の継続的な改善が前提のビジネスモデルであるため、開発だけでなく運用・保守の体制も充実している会社を選ぶことが大切です。

開発委託の形態と特徴

SaaS開発の委託形態は、大きく「請負契約」「準委任契約(ラボ型開発)」「コンサルティング+開発一体型」の3つに分類されます。請負契約は、仕様を確定させた上で成果物の納品を約束する契約形態で、費用が明確になりやすい反面、仕様変更への柔軟性が低いのが特徴です。準委任契約(ラボ型開発)は、エンジニアの稼働時間に対して費用を支払う形態で、開発途中での仕様変更や優先順位の変更に柔軟に対応できます。SaaS開発のように市場の反応を見ながら機能を調整していくプロジェクトには、この形態が適しています。コンサルティング+開発一体型は、事業戦略の策定からプロダクト設計、開発、運用までを一気通貫で支援する形態です。SaaS事業の立ち上げ経験が豊富なパートナーと組むことで、技術面だけでなくビジネス面でも専門的なアドバイスを受けられるのが大きなメリットです。自社の開発リソースや技術力、プロジェクトの規模に応じて最適な形態を選択することが重要です。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社ripla

株式会社riplaは、コンサルティングからプロダクト開発まで一気通貫で支援する開発会社です。SaaS開発においては、要件定義から設計・開発・運用まで、プロジェクト全体を伴走型で支援する体制を整えています。AI活用やデータ基盤構築にも強みを持ち、最新技術を活かしたSaaS開発を得意としています。

riplaの強みと特徴

riplaの最大の強みは、事業戦略の策定から技術実装まで、SaaS事業に必要なすべてのフェーズをワンストップで支援できる点にあります。多くの開発会社が「要件が決まった状態からの開発」を前提としているのに対し、riplaは「SaaSとしてどのような事業を構築すべきか」という上流工程から関与し、ビジネスモデルの設計、ターゲット市場の分析、プロダクト戦略の立案を経て、技術設計と開発に落とし込むアプローチを取っています。これにより、事業目標と技術実装のギャップが生じにくく、開発途中での大幅な方向転換のリスクを軽減できます。また、AI技術やデータ基盤構築に関する知見を活かし、AIを活用したSaaSプロダクトの開発や、データドリブンな機能改善の支援にも対応しています。伴走型の支援スタイルにより、クライアントの社内チームとの密なコミュニケーションを重視しており、開発プロセスのナレッジが社内に蓄積される点も大きなメリットです。

riplaが適しているケース

riplaは、SaaS事業の立ち上げを検討しているが社内に十分な開発リソースや技術知見がない企業に特に適しています。事業企画の段階からプロのアドバイスを受けながら開発を進めたい場合や、AI技術を活用した差別化されたSaaSプロダクトを構築したい場合に最適なパートナーといえます。また、既存の業務システムをSaaS化してマルチテナント対応のクラウドサービスに転換したいというニーズにも対応しており、技術的な移行戦略の策定から実装まで一気通貫で支援を受けることが可能です。さらに、開発後の運用・保守フェーズにおいても継続的なサポートを提供しているため、リリース後の機能改善やスケーリング対応も安心して任せることができます。

株式会社ビコーズ|SaaS特化型の開発支援に強み

株式会社ビコーズ

株式会社ビコーズは、BtoB SaaSプロダクトの開発を専門とする技術力の高い開発会社です。SaaS開発の実績を多数保有しており、マルチテナントアーキテクチャの設計からクラウドインフラの構築、サブスクリプション課金システムの実装まで、SaaS開発に必要な技術要素を幅広くカバーしています。

ビコーズの強みと特徴

ビコーズは、SaaSプロダクトの0→1開発に特化した豊富な実績を持ち、スタートアップから大手企業まで幅広いクライアントのSaaS開発を支援しています。アジャイル開発手法を軸としたプロジェクト運営に定評があり、2週間スプリントでの迅速なプロトタイピングと、クライアントとの密接なコミュニケーションにより、要件の変化に柔軟に対応できる開発体制を構築しています。技術スタックとしてはReact/TypeScript、Python、Go、AWSを中心としたモダンな構成を採用しており、SaaSに必要な認証・認可、マルチテナント対応、API設計といった共通基盤の構築経験が豊富です。

ビコーズが適しているケース

SaaS開発のMVP構築をスピーディーに進めたいスタートアップ企業や、既存の業務システムをSaaS化するプロジェクトを検討している企業に適しています。特に、技術的な要件が明確になっており、実装力の高いパートナーを求めているケースで力を発揮します。

株式会社Sun Asterisk|DXとSaaS開発の総合支援

株式会社Sun Asterisk

株式会社Sun Asteriskは、東証グロース市場に上場する大手DX支援企業です。デジタル・クリエイティブスタジオとして、SaaS開発を含む幅広いプロダクト開発支援を手がけており、ベトナムを拠点とする大規模な開発体制を活かしたコスト競争力のある開発が特徴です。

Sun Asteriskの強みと特徴

Sun Asteriskの最大の強みは、ビジネスデザイン、テクノロジー、クリエイティブの3つの軸を統合したプロダクト開発支援体制です。SaaS開発においては、ビジネスモデルの検証から、UI/UXデザイン、技術設計、開発、運用まで包括的にサポートしています。ベトナム・ハノイを中心に数千名規模のエンジニアを擁しており、大規模な開発案件にも柔軟に対応できるリソーススケーラビリティが特徴です。上場企業としての信頼性とガバナンス体制も、大企業がSaaS開発パートナーを選定する際の安心材料となります。

Sun Asteriskが適しているケース

大規模なSaaS開発プロジェクトを検討している大企業や、開発コストを抑えながら一定品質のSaaSプロダクトを構築したい企業に適しています。また、新規事業としてSaaSを立ち上げたいが、ビジネスモデルの検証から並走してくれるパートナーが必要な場合にも有力な候補となります。

株式会社divx(ディブエックス)|高速プロトタイピングに強み

株式会社divx

株式会社divx(ディブエックス)は、Webアプリケーション開発とSaaS開発を主力事業とする開発会社です。特にSaaS型プロダクトのMVP開発やプロトタイピングにおいて豊富な実績を持ち、短期間での市場投入を重視するプロジェクトに強みを発揮しています。

divxの強みと特徴

divxは、モダンなフロントエンド技術とクラウドネイティブなバックエンド設計を組み合わせた高速開発を得意としています。React、Next.js、TypeScriptを中心としたフロントエンド技術と、Go、Python、AWSを活用したバックエンドアーキテクチャにより、パフォーマンスとスケーラビリティに優れたSaaSプロダクトを構築します。また、SaaS開発における共通基盤(認証・権限管理・課金・通知など)を効率的に構築するための社内ノウハウが蓄積されており、開発期間の短縮に大きく貢献しています。

divxが適しているケース

SaaSのMVPを短期間で構築して市場に投入し、ユーザーの反応を素早く検証したいスタートアップ企業や新規事業部門に特に適しています。技術的な要件が明確で、実装スピードを重視するプロジェクトで強みを発揮します。

フレシット株式会社|顧客・業務に合わせたフルスクラッチの開発

株式会社クラウドワークス テック

フレシット株式会社は、顧客の要件や業務特性に合わせてシステムをゼロから設計・構築するフルスクラッチ開発を強みとしています。既存の枠にとらわれることなく、本当に必要な機能だけを最適な形で実装できるため、業務効率化や事業成長に直結するシステムを実現します。

フレシットの強みと特徴

フレシット株式会社は、フルスクラッチ開発を強みとしています。パッケージシステムでは対応が難しい独自の業務フローや運用ルールにも柔軟に対応し、業務をシステムに合わせるのではなく、システムを業務に合わせて一から設計・開発します。そのため、不要な機能がなく、現場で本当に使いやすいシステムを実現できます。

フレシットが適しているケース

フレシット株式会社では導入だけでなく、その先の運用まで見据えた開発を大切にしています。事業の成長や業務の変化に応じて機能追加やシステム連携がしやすい設計を採用しているため、将来的な拡張にも柔軟に対応可能です。お客様と長期的なパートナーとして伴走し、ビジネスの成長を支えるシステムを提供できることが、フレシット株式会社のフルスクラッチ開発なのです。

株式会社Gaiax(ガイアックス)|スタートアップ支援型のSaaS開発

株式会社Gaiax

株式会社Gaiax(ガイアックス)は、スタートアップスタジオとしての側面も持つ企業で、SaaS開発を含むプロダクト開発支援を手がけています。新規事業の立ち上げやスタートアップの成長支援に関する豊富な知見を持ち、技術開発だけでなくビジネスの成長戦略まで含めた総合的な支援が特徴です。

Gaiaxの強みと特徴

Gaiaxの強みは、スタートアップスタジオとしての事業立ち上げ経験を活かした、ビジネス目線でのSaaS開発支援です。プロダクトマーケットフィット(PMF)の検証を重視したMVP開発や、ユーザーインタビュー・仮説検証を組み込んだリーンスタートアップ手法での開発に対応しています。また、コミュニティプラットフォームやシェアリングエコノミー関連のSaaS開発に豊富な実績があり、このドメインでの技術的知見が蓄積されています。資金調達や事業戦略に関するアドバイスも得られるため、SaaS事業を新規に立ち上げるスタートアップにとっては頼もしいパートナーとなります。

Gaiaxが適しているケース

SaaS事業の0→1フェーズにおいて、ビジネスモデルの検証から技術開発まで伴走してくれるパートナーを探しているスタートアップに特に適しています。プラットフォーム型SaaSやコミュニティ型SaaSの開発を検討している場合にも有力な候補です。

SaaS開発会社の選び方と比較ポイント

SaaS開発会社の選び方と比較ポイント

SaaS開発会社を選定する際には、技術力だけでなく、事業理解力、コミュニケーション品質、運用サポート体制など、複数の観点から総合的に評価することが重要です。ここでは、選定時に特に重視すべきポイントを解説します。

開発会社を評価する5つの基準

SaaS開発会社を選ぶ際に重視すべき評価基準は5つあります。第1に「SaaS開発の実績」です。過去にSaaSプロダクトの開発経験があるかどうかは最も重要な判断材料であり、具体的な事例や技術スタック、開発規模を確認しましょう。第2に「技術力と対応範囲」です。フロントエンド、バックエンド、インフラ、UI/UXデザインまで自社で対応できるか、あるいは特定の領域に特化しているかを確認し、自社のニーズに合った対応範囲を持つ会社を選びます。第3に「コミュニケーション品質」です。SaaS開発は長期にわたるプロジェクトになるため、レスポンスの早さ、報告の頻度と質、課題の早期共有といったコミュニケーション面の品質が極めて重要です。第4に「運用・保守体制」です。SaaSはリリース後も継続的な改善と運用が必要なため、開発完了後も安定的なサポートを受けられる体制があるかを確認します。第5に「費用の透明性」です。見積もりの内訳が明確で、追加費用の発生条件が事前に説明されているかどうかを確認することで、予算超過のリスクを低減できます。

複数社を比較する際のポイント

開発会社を比較検討する際は、最低3社以上から提案と見積もりを取得することをおすすめします。各社への相談時には、同一のRFP(提案依頼書)を準備し、プロジェクトの背景、実現したい機能、想定スケジュール、予算感を統一的に伝えることで、公平な比較が可能になります。提案内容を比較する際は、単純な費用の安さだけでなく、「自社の事業をどこまで理解しているか」「技術的な提案に具体性と説得力があるか」「リスク要因を適切に指摘しているか」といった観点も重視しましょう。また、過去の開発実績については、可能であればクライアントへのリファレンスチェック(評判確認)を依頼し、実際のプロジェクト進行の品質や対応力を確認することも有効です。契約前には、必ず担当エンジニアとの面談を実施し、技術力やコミュニケーション能力を直接確認することをおすすめします。

まとめ:自社に最適なSaaS開発パートナーを選ぼう

まとめ

本記事では、SaaS開発でおすすめの開発会社6社と、開発会社を選ぶ際のポイントについて解説しました。SaaS開発は、マルチテナントアーキテクチャやクラウドインフラの設計、サブスクリプション課金システムの実装など、SaaS特有の技術要件に対応できる開発パートナーの選定が成功の鍵を握ります。コンサルティングから開発まで一気通貫で支援するripla、SaaS特化型の開発を得意とするビコーズ、大規模開発に対応するSun Asterisk、高速プロトタイピングに強いdivx、柔軟なリソース提供が特徴のクラウドワークス テック、スタートアップ支援型のGaiaxと、各社それぞれに異なる強みを持っています。

次のステップ

SaaS開発パートナーの選定を進めるにあたっては、まず自社のプロジェクトの要件を整理した上で、本記事で紹介した会社の中から3社以上に問い合わせを行い、提案内容と見積もりを比較検討することをおすすめします。特に、SaaS開発が初めての企業の場合は、上流のコンサルティングから対応できる会社を選ぶことで、プロジェクトの成功確率を高めることができます。

SaaS開発の費用相場や発注方法についても理解を深めたい方は、関連記事も合わせてご覧ください。開発会社の選定と合わせて、費用感や発注プロセスを把握しておくことで、よりスムーズにプロジェクトを進めることができます。

▼全体ガイドの記事
・SaaS開発の完全ガイド

株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。