業務システムリニューアルでおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

業務システムの刷新では、業務理解と開発力に加え、リリース後の定着支援まで担えるかを見極めることが大切です。ripla、TIS、アビームコンサルティング、SCSK、BIPROGY、NECソリューションイノベータの6社は、得意な業種や支援範囲が異なるため、自社の規模や課題に合わせて比べます。

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業務システムリニューアルでパートナー選びが重要な理由

パートナーとの協力体制を要件整理、体制管理、説明力の3つの評価軸で示した図解
技術力だけでなく、業務理解や関係者との連携も評価に含まれます。

業務システムの刷新は、業務プロセスや組織の見直しを伴うプロジェクトです。そのため、刷新の成果はパートナーとの協力体制に左右されます。

業務システムリニューアルが失敗する主な原因

失敗の原因は技術面に限らず、業務要件の整理不足や、ベンダーとの意思疎通不足、現場ユーザーの参加不足にもあります。たとえば、要件定義で伝えた仕様が実装されない、稼働後に現場の不満が出て定着しない、追加要件のたびに高額な費用が発生するといった問題が起きます。

  • 要件整理:業務の要件を整理し、現場の声を取り込めるか
  • 体制管理:長期の案件を管理し、変更や課題を関係者と共有できるか
  • 説明力:業務を理解したうえで、仕様や費用を明確に説明できるか

問題の兆候は選定の段階から表れることがあるため、技術力だけでなく、業務理解力、プロジェクト管理力、コミュニケーション力を総合して評価します。

発注前に自社で整理しておくべきこと

相談の前に、現行システムの問題と、新システムで実現したい目標を整理します。複数社に同じ前提を伝えておくと、届いた提案を同じ条件で比べやすくなります。

  • 業務範囲:刷新する業務と、取り組む優先順位
  • 予算と時期:予算の範囲と、希望するスケジュール
  • 外部連携:既存システムや外部サービスとつなぐ要件

会社を評価する際は、類似業種・規模の刷新実績や要件定義の進め方を確認するとともに、保守・運用体制と稼働後の定着支援も見ます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一貫して支援しています。IT事業会社として社内DXを推進した経験を生かし、事業成果とシステムの定着を重視しています。

営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。また、企業ごとの業務要件に合わせて柔軟に対応します。

特徴と強み

riplaは、コンサルティングと開発を社内で一元的に対応します。要件定義では経営や業務の課題を掘り下げ、システムで解決する問題を明確にします。

  • 進め方:現行の問題と改善方法を整理してから開発
  • 開発手法:アジャイル開発で、短いサイクルごとに動作を確認
  • 定着支援:研修、操作マニュアル、運用改善までの継続支援

こうした進め方により、業務要件の変化にも対応しやすく、稼働後に使われないシステムになるリスクを抑えます。

得意領域・実績

中小〜中堅企業向けに、営業・顧客・販売・生産管理システムの刷新や新規開発を支援しています。既存の業務システムやERPとの連携、データの一元管理にも実績があります。

レガシーシステムからの移行では、段階的な計画を立てて業務を止めずに進めます。稼働後の定着率が高く、現場で使われるシステムを実現できる点を強みとしています。

TIS株式会社|幅広い業種での基幹・業務システム刷新実績

TIS株式会社は、TISインテックグループの中核を担う総合ITサービス企業です。金融・製造・流通・公共など幅広い業種を支援し、コンサルティングから開発・運用保守まで一貫して提供しています。

業務システムの刷新実績も豊富です。さらに、グループ全体で約22,000名のITプロフェッショナルを擁し、大規模から中規模までの案件に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

TISは、コンサルティング力と幅広いサービスを組み合わせて刷新を支援します。

  • 上流工程:現行課題を分析し、将来の業務像の設計から伴走します。
  • クラウド移行:レガシーシステムを、クラウドネイティブな構成へ置き換える取り組みを支援します。
  • ソリューション:200以上のサービスに加え、ACTIONARISEなどのデータ分析・AI活用サービスを持ちます。

スクラッチ開発とパッケージを組み合わせ、業務効率化に向けて柔軟に対応します。

得意領域・実績

金融・保険・製造・流通・サービス業での実績があり、基幹刷新にも対応しています。

  • クラウド・データ:基幹システムの段階的な移行と、分散データを統合する基盤の構築に取り組んでいます。
  • 大手企業:東京センチュリーの基幹システム再構築後の体制整備など、重要なプロジェクトの実績があります。
  • 社内DX:自社で推進した経験を、顧客向けサービスに展開して実効性のある支援につなげています。

ポイント

業種の広さと、上流工程から伴走できるかが判断の目安になります。クラウド移行や基幹刷新を考えている場合は、そのための支援内容と実績を確かめてください。

アビームコンサルティング株式会社|業務改革と一体となったシステム刷新

アビームコンサルティング株式会社は、業務改革(BPR)とITシステム導入・開発を一体で提供する日系グローバルコンサルティングファームです。NECグループの一員として、経営戦略の策定から業務プロセス改革、システムの設計・開発・導入、運用・保守まで一貫したサービスを提供しています。

特に、SAP ERPの導入・カスタマイズでは国内トップクラスの実績があります。また、業務改革と一体で進めるシステム刷新も強みです。

特徴と強み

業務改革(BPR)とシステム刷新を並行して進め、業務プロセスの改善を目指します。

  • 一体型チーム:コンサルタントとエンジニアが、あるべき業務の設計からシステム化まで連携します。
  • 刷新技術:SAP S/4HANA移行、クラウド再構築、ローコード開発に対応します。
  • 海外展開:多言語・多通貨に対応するシステムも構築できます。

得意領域・実績

製造、商社、金融、ハイテク、公共など幅広い業種を支援しています。

  • 三井物産:基幹システム「MICAN」をSAPで刷新し、業務プロセスを標準化し、見える化しました。
  • コールセンター:システム構築を6カ月で実現した事例があります。
  • 大規模刷新:OutSystemsを使ったEnterprise Agile開発で、基幹システムを全面刷新した実績があります。

大手企業やグローバル企業の複雑な刷新にも対応しています。

SCSK株式会社|住友商事グループが誇る国産ERP開発の老舗

SCSK株式会社は、住友商事グループのITサービス企業として50年以上の歴史を持つ大手SIerです。国産初のERPとして誕生した「ProActive」を中心に、業務システムの設計・開発・導入から運用保守まで一貫したサービスを提供しています。

8,000社を超える取引実績を持ち、製造業・金融・流通・サービス業など幅広い業種の業務システムリニューアルに対応しています。

特徴と強み

ProActiveで培った業務知識を生かし、段階的な刷新や移行を支援します。

  • 進め方:刷新しやすい領域から着手し、リスクを分散します。
  • クラウド:IBM Cloudなどへの基幹システム移行を支援します。
  • ERP統合:SAPゴールドパートナーとして、SAP ERPによる統合・刷新に対応します。

幅広いITサービスを提供するとともに、セキュリティと信頼性にも取り組んでいます。

得意領域・実績

製造、流通、金融を中心に、刷新・ERP導入・システム統合を手がけています。

  • ProActive:2023年に誕生30周年を迎え、6,600社・300超の企業グループに採用されています。
  • 工事管理:約4,700名が使うシステムを刷新し、月間約9,000時間の作業削減を実現しました。
  • 金融:マネックス証券の米国株取引サービスを全面刷新した実績があります。

BIPROGY株式会社|クラウドシフトと業務システム近代化の支援

BIPROGY株式会社は、旧・日本ユニシス株式会社です。1958年の設立以来、60年以上にわたり国内のITインフラと業務システムを支えてきた総合ITサービス企業です。2022年には社名をBIPROGYへ変更し、デジタル変革(DX)支援企業への転換を加速させています。

金融・流通・製造・公共など幅広い業種で、システム開発・運用の実績を持っています。特に、レガシーシステムからのクラウドシフトと業務システムリニューアルに強みを発揮しています。

特徴と強み

長年の開発・運用経験を生かし、クラウド移行と業務システムの近代化を支援します。

  • 基幹刷新:クラウドDXセンターを中心に、サポート終了製品を含む近代化に対応します。
  • 移行方式:CLOUDForesightで既存の業務ロジックを保ったまま、新しい構成へ切り替えます。
  • 業種特化:CoreCenter for Retailなど流通向け製品を持ち、1万人超が使うワークフロー刷新の実績もあります。

得意領域・実績

金融、流通、製造、官公庁などで、業種に応じた刷新を手がけています。

  • 流通:CoreCenter for Retailで、食品スーパーなどの基幹を刷新しています。
  • 通販:CoreCenter for DMなど、業種に特化した製品での刷新実績があります。
  • 近代化:ワークフロー刷新やクラウド移行で、レガシーシステムの更新に取り組んでいます。

大企業向けの案件が中心のため、中小企業は費用面の確認も必要です。

ポイント

移行方式や業種特化の製品が自社の業務に合うかが、判断の中心になります。大企業向けの案件が多いことを踏まえ、中小企業は費用の条件を先に確かめてください。

NECソリューションイノベータ株式会社|業種別ソリューションで深い業務理解

NECソリューションイノベータ株式会社は、NEC(日本電気株式会社)グループのSI専門会社です。国内最大規模のITサービス企業の一角を占めています。

製造・流通・金融・官公庁・医療など幅広い業種に対して、業種特化ソリューションと豊富な開発力を組み合わせた業務システムのリニューアル・新規開発を手がけています。また、全国に拠点を持ち、大規模なエンタープライズ案件から中堅企業向けの案件まで対応できる体制を整えています。

特徴と強み

業種別の知見とNECグループの技術力を組み合わせ、複雑な要件に対応します。

  • 業務理解:業界慣行や規制を踏まえ、製造・流通・金融の中核業務を刷新します。
  • 先端技術:クラウド、AI、IoTを活用し、業務のスマート化・自動化に取り組みます。
  • 高信頼性:セキュリティ、信頼性、可用性が求められる重要システムを構築します。

得意領域・実績

製造、流通、金融、公共、医療などで業務システムを刷新しています。

  • ホテル:約1,000施設で使われるNEHOPSを刷新し、標準API・国際標準規格・セキュリティバイデザインに対応したNEHOPS+を発表しました。
  • 公共:官公庁・自治体の行政システムを刷新し、厳しいセキュリティ要件に対応しています。
  • システム全体:NECグループと連携し、ハードウェア、ネットワーク、セキュリティも含めて設計・構築できます。

ポイント

業種別の知見と高い信頼性が求められる案件かどうかが判断の目安になります。全国の拠点の広がりや案件の規模が、自社の刷新規模に合うかも確認してください。

業務システムリニューアルの会社・ベンダーの選び方

ベンダー選定で確認する同業種・同規模の実績、要件定義とプロジェクト管理、リリース後の定着支援を並べた図解
確認項目は、導入前の実績から稼働後の支援まで続きます。

6社の特徴と強みを踏まえると、自社に合うパートナーを選ぶ際は、実績、進め方、リリース後の定着支援の3点を確認することが大切です。ベンダー選定は時間をかけて行うプロセスであり、価格の安さだけで決めないようにします。

同業種・同規模でのリニューアル実績の確認

同業種・同規模の実績があれば、業務慣行や規制の違いによる認識のずれを抑えやすくなります。

  • 実績資料:Web掲載の事例や商談時の資料で、導入・刷新の内容を確認します。
  • 顧客照会:可能であれば既存顧客にリファレンスを聞きます。
  • 稼働後:解決した課題、定着状況、現在のサポート継続状況まで確かめます。

要件定義・プロジェクト管理のアプローチの確認

要件定義と進行管理の具体的な手順を聞き、課題や変更に対応できる体制かどうかを見極めます。

  • 要件定義:現行業務の見える化、課題分析、現場ヒアリングの方法を確認します。
  • 進行管理:専任PMの置き方、日程・品質・課題・変更の管理、定例会の頻度と方法を確認します。
  • 提案内容:課題の本質を捉え、具体策を示しているか評価します。

途中の要件変更を扱う仕組みが整っているかも、重要な判断材料です。

リリース後の定着支援・保守運用体制の確認

導入後に現場で使われ続けるよう、支援と保守の範囲を契約前に確認します。

  • 定着支援:研修と操作マニュアル、稼働後のフォローや改善要望への対応を確認します。
  • サポート窓口:窓口の有無と対応時間、レスポンスタイムを確かめるとともに、支援実績も見ます。
  • 運用費用:保守・運用体制と費用を確認し、長期コストを含めて比較します。

ポイント

実績、要件定義と進行管理の進め方、稼働後の定着支援と保守の範囲を、各社で同じ観点から比べると、判断の材料がそろいます。

まとめ

ここまで、業務システム刷新を支援する6社を紹介しました。自社の目的や条件と、各社の得意分野を照らし合わせてみてください。

6社は支援範囲や得意分野が異なります。比較では、自社の規模・業務・刷新目的との相性を見ます。

  • ripla・TIS:前者は中小〜中堅企業を一貫して支援し、後者は幅広い業種の刷新とクラウド移行に強みがあります。
  • アビーム・SCSK:前者は業務改革と刷新を一体で進め、後者は国産ERPの知見で日本の業務慣行に沿って対応します。
  • BIPROGY・NEC:前者はレガシーのクラウド移行に実績があり、後者は業種別の知見と高い信頼性を備えます。

業務システムリニューアルの成否は、パートナー選びから始まります。

自社の規模や業種、刷新の目的を整理し、予算やスケジュールも押さえておきます。そのうえで各社の強みと照らし合わせ、複数社へ相談することをお勧めします。

riplaでは、業務システムリニューアルの初回相談を無料で受け付けています。現行システムの課題整理からご支援できますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・業務システムリニューアルの完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。