Amazon EC2のシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Amazon EC2のシステム開発会社を選ぶなら、EC2の構築実績だけでなく、業務アプリの開発、データ移行、セキュリティ、運用引き継ぎまで一貫して確認することが重要です。

Amazon EC2は仮想サーバーを提供するサービスであり、EC2を起動するだけでCRMや営業管理システムが完成するわけではありません。本記事では、EC2上で業務システムを開発・移行したい企業に向けて、株式会社riplaを最初に、実在する開発会社・ベンダーを計6社紹介します。AWS利用料と開発費を分けて考える方法、会社選びの質問、発注前に整理したい情報まで解説します。

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・Amazon EC2のシステム開発の完全ガイド

Amazon EC2のシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Amazon EC2のシステム開発パートナーを選ぶ担当者

Amazon EC2の案件では、サーバーのスペックを決める作業よりも、業務を止めずにシステムへ落とし込む作業の方が難しくなりやすいです。営業・CRM・MAシステムなら、顧客、担当者、リード、商談、活動履歴、キャンペーン結果などをどのように管理し、誰がどの画面で入力するかまで決める必要があります。

EC2の構築会社と業務アプリ開発会社は同じとは限りません

EC2やVPCを設計できても、業務アプリの要件定義やデータ移行が得意とは限りません。反対に、アプリ開発会社がAWSの監視、バックアップ、複数AZ構成、障害時の復旧まで設計できるとも限りません。発注時は、インフラ担当とアプリ担当の責任分界を確認し、両方を自社で担えるのか、協力会社を含む体制なのかを明らかにすることが大切です。

発注前は7つの評価軸で候補をそろえます

比較する軸は、EC2・AWSの設計と移行、CRMや業務アプリの開発、Windows・SQL Serverなど既存資産への対応、セキュリティ・監視・バックアップ、データ移行、内製化と運用引き継ぎ、料金の透明性です。AWS認定や導入社数だけで決めず、自社と同じ規模・同じ業務・同じOSやデータベースを扱った実績があるかを確認します。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

EC2を使うこと自体を目的にせず、営業現場や管理部門の業務を整理してから、必要な機能と運用方法を設計できる点が特徴です。顧客情報の名寄せ、権限、入力ルール、承認フロー、レポートなどを要件に含め、EC2、データベース、外部サービスの役割を分けて検討します。既存システムを移行する場合も、現行の課題を洗い出してから段階的な刷新を計画します。

得意領域と確認したいこと

業務を理解したうえで、システム導入後の定着まで支援してほしい企業に向いています。問い合わせ時は、現行の顧客・商談管理の方法、利用者数、データ量、外部連携、停止許容時間を伝え、EC2を採用する範囲とRDSやS3などへ分ける範囲を提案してもらいます。アプリ開発費、AWS利用料、運用保守費、移行費を分けた見積もりにできるかも確認すると比較しやすくなります。

株式会社サーバーワークス|AWS導入・移行・運用を一気通貫で支援

サーバーワークスのAWS移行支援

サーバーワークスは、AWSの導入・移行から設計構築、運用までを支援するAWSに特化した企業です。公式サイトでは、2022年6月から2023年4月までのデータとして導入実績31,700プロジェクトを掲載しており、AWS移行を検討する際の候補になりやすい企業です(出典: サーバーワークス公式、掲載期間)。

特徴と強み

既存サーバーをAWSへ移すだけでなく、運用を見越したリソース選択や構成設計、コスト最適化まで相談しやすい点が強みです。EC2、EBS、Elastic IP、Organizationsなどを個別に見るのではなく、アカウント管理、監視、障害対応、バックアップを含む運用単位で設計したい企業に向いています。AWS公式のWell-Architectedの考え方に沿ったレビューを受けたい場合も、相談時の確認項目になります。

得意領域と確認したいこと

AWSへの移行方針やインフラ運用を先に固めたい企業に適しています。一方、独自の営業画面や複雑な業務フローを新規開発する場合は、アプリ開発の担当範囲と、別会社を含む場合の責任分界を確認します。見積もりでは、移行前のアセスメント、ネットワーク設計、EC2構築、監視、24時間対応の有無、AWS利用料の請求方法を分けて提示してもらうことが大切です。

クラスメソッド株式会社|AWS技術支援と内製化を伴走

クラスメソッドのAWS内製化支援

クラスメソッド株式会社は、AWSの技術コンサルティング、構築、運用、データ・アプリ連携、内製化支援を展開する企業です。公式サイトではAWS支援実績5,600社以上、40,000アカウント以上、AWS公式資格取得数4,000以上と案内されています(出典: クラスメソッド公式、2026年8月確認)。数だけで優劣を決めるのではなく、自社に必要な支援範囲と照合することが重要です。

特徴と強み

内製化支援では、AWS統制環境、ガイドライン、ドキュメント、トレーニング、エンジニアによる伴走を組み合わせています。初期構築を丸ごと外注して終わらせず、自社の情シスや開発チームが構成を理解し、将来の変更を自分たちで判断できるようにしたい企業と相性があります。IaCの導入や運用ルールの標準化も、EC2を長期利用するうえで確認したい領域です。

得意領域と確認したいこと

将来的にAWS運用を内製化したい企業、技術情報を得ながらクラウドネイティブな構成へ段階的に移行したい企業に向いています。問い合わせでは、開発会社が作ったIaCや設計書を自社へ移管できるか、研修や伴走の期間、運用代行から内製化へ切り替える条件を確認します。CRMやMAの業務アプリまで依頼する場合は、アプリ開発・データ連携の実績も個別に確認します。

SCSK株式会社|Windowsベースの業務システム移行に対応

SCSKのAmazon EC2 for Windows Server支援

SCSK株式会社は、Amazon EC2 for Microsoft Windows Serverの導入支援ページを公開し、Windowsベースのシステムについて設計・構築・運用を支援する企業です。既存の.NET、Active Directory、SQL Server、業務アプリを一度に捨てるのではなく、現行資産を調査しながらAWSへ移行したい場合に候補になります。公式サイトでは、インフラからアプリまでを含む導入事例も紹介されています(出典: SCSK公式、2026年8月確認)。

特徴と強み

Windows ServerのライセンスやSQL Serverの構成、既存アプリの互換性を見ながら、EC2への移行方法を検討できる点が特徴です。社内にオンプレミス運用の知識はあるものの、AWSのネットワーク、バックアップ、監視、障害対応までを設計し直す人員が足りない企業に向いています。移行後にアプリ改修が必要になった場合も、インフラとアプリの窓口を分けずに相談できる体制かを確認します。

得意領域と確認したいこと

基幹系や社内業務システムをWindows環境のまま移行したい企業に適しています。確認したいのは、停止時間を短くする移行方式、SQL ServerやActive Directoryの責任分界、ライセンス費用、移行前後の性能試験、切り戻し手順です。EC2に載せるだけでなく、将来RDSや別のマネージドサービスへ移す余地があるかも、設計段階で質問すると安心です。

富士ソフト株式会社|アプリ開発からAWSインフラまで総合支援

富士ソフトのAWSシステム開発支援

富士ソフト株式会社は、AWS環境についてアプリケーション開発からインフラ構築までを一括して提供すると公式サイトで案内している総合SI企業です。業務アプリの改修、データベース移行、インフラ設計、運用保守を同じ計画で進めたい企業が比較しやすい候補です。AWS Summit Japan 2026への出展や、AWS内製化支援、クラウドセキュリティなどの情報も公式に掲載されています(出典: 富士ソフト公式、2026年8月確認)。

特徴と強み

EC2上で独自の業務アプリを開発しながら、将来はマイクロサービスやサーバーレスも組み合わせたい企業に向いています。既存のシステムをそのまま移す部分と、刷新する部分を分け、業務の優先順位に応じて段階的に開発できるかを確認します。アプリのテストだけでなく、負荷試験、障害試験、バックアップ復元試験まで含めた受け入れ条件を最初に決めておくことが重要です。

得意領域と確認したいこと

営業管理や顧客管理のように画面・API・データベース・認証をまとめて開発したい企業は、アプリ担当とクラウド担当の連携方法を質問します。提案時には、内製化支援の範囲、運用監視の時間帯、脆弱性対応、ソースコードとIaCの納品条件、追加改修の単価を確認します。自社の業務知識をどの工程で共有し、どこから自社運用へ移すのかを合意しておくと、納品後の負担を抑えやすくなります。

KDDIアイレット株式会社(cloudpack)|構築から運用保守までマネージド支援

cloudpackのAWS構築・運用支援

KDDIアイレット株式会社のcloudpackは、AWSの要件定義・移行設計、環境構築、移行作業・テスト、運用保守までを支援するサービスです。EC2を含むAWS環境の監視、バックアップ、障害対応などをまとめて任せたい企業や、情シスの人員が限られる企業が検討しやすい候補です。サービスの対象範囲は案件ごとに異なるため、公式のサービス説明と個別提案を照合します。

特徴と強み

企画や移行計画から運用開始後まで、AWS環境の面倒を見る担当を明確にしたい点が強みです。EC2の稼働状況、ログ、バックアップ、セキュリティアラート、月次報告などをどこまで含めるかを決め、社内の一次対応とベンダーの二次対応を整理します。24時間365日対応が必要な場合も、対象サービス、受付時間、復旧目標、別料金の有無を契約前に確認します。

得意領域と確認したいこと

少人数の情シスで、AWSの設定変更や障害監視を抱え込みたくない企業に向いています。アプリケーションの新規開発や複雑な業務要件まで依頼する場合は、cloudpackの運用支援とアプリ開発会社の役割を切り分け、窓口を一本化できるか確認します。AWS利用料、運用代行費、監視対象、バックアップ容量、データ転送費を分けた見積もりにすると、月額負担を比較できます。

Amazon EC2のシステム開発会社を選ぶポイント

Amazon EC2のシステム開発会社を比較する担当者

6社を比較するときは、知名度やAWS認定の数だけでなく、自社の業務・データ・運用体制に合うかを見ます。特に費用は、開発会社への支払いとAWSへの支払いを分けなければ、安い提案に見えても後から費用が増える可能性があります。

実績は自社と同じ条件に置き換えて確認します

導入社数が多くても、自社のような営業・CRM・MAシステムの実績があるとは限りません。「AWSへ移行したことがあるか」だけでなく、利用者数、同時接続数、データ量、OS・データベース、外部連携、停止許容時間が近い事例を示してもらいます。実績を公開できない場合でも、匿名化した構成、担当範囲、移行期間、障害対応、成果指標を説明できるかを確認します。

技術力は構成図と運用手順で評価します

提案を受けるときは、ALB、EC2、RDSまたはAurora、S3、CloudWatch、Systems Manager、CloudTrail、バックアップの関係を構成図で確認します。EC2をパブリックサブネットに置かず、管理接続をSSMに寄せるなど、不要な公開経路を減らす設計になっているかも重要です。IAM最小権限、MFA、暗号化、脆弱性対応、復元テストの手順が文書化されているかを質問します。

インスタンス選びも、過去の構成をそのまま流用しないことが大切です。既存のWindows製品や商用ミドルウェアではx86互換性を優先し、新規開発ではARMのGravitonを候補に含め、実際のアプリ、ライブラリ、監視エージェントで性能と互換性を検証します。AWSは2025年にGraviton4搭載インスタンスを拡充し、2026年6月にはGraviton5搭載のM9g・M9gdを発表しています(出典: AWS公式ブログ、2026年6月)。最新世代を採用すれば必ず安くなるわけではないため、ベンチマークと3年分の運用費で比較します。

見積もりと契約の責任分界を明確にします

参考レンジとして、検証環境や簡単な管理画面は設計・開発・構築費100万〜300万円、小〜中規模の業務システムは300万〜800万円、既存CRM移行や外部連携込みは800万〜3,000万円程度が目安です。これはEC2固有の公的な相場ではなく、案件条件を置き換えた推定です。AWS利用料は別に、EC2、EBS、ALB、NAT Gateway、CloudWatch、スナップショット、データ転送、OSライセンス、サポートを積み上げます。

AWS公式の料金情報では、Savings Plansはオンデマンド料金に比べて最大72%、Spot Instancesは最大90%の割引可能性が示されています(出典: AWS公式 Amazon EC2 Pricing、2026年8月確認)。ただしSavings Plansは一定期間の利用コミットメントが必要で、Spotは中断リスクがあるため、本番の重要処理に適用できるかは別途判断します。相見積もりではAWS利用料、初期構築費、アプリ改修費、移行費、月額運用費、追加作業の単価を別欄にしてもらいます。

よくある質問

Amazon EC2のシステム開発に関するよくある質問

Amazon EC2のシステム開発を依頼する前に、費用、開発期間、運用責任について疑問を持つ企業は少なくありません。ここでは、発注時に特に確認されやすい質問へ直接回答します。

Amazon EC2のシステム開発費はいくらですか?

小規模な検証や簡単な管理画面なら100万〜300万円程度、ALB・RDS・監視・バックアップを含む業務システムなら300万〜800万円程度が参考レンジです。既存CRMのデータ移行、複数の外部連携、Windows・SQL Server対応、冗長化が加わると800万〜3,000万円以上になることがあります。AWS利用料と保守費は別に見積もる必要があります。

EC2上の業務システム開発にはどのくらいの期間がかかりますか?

単一EC2の検証環境なら1〜2か月、小〜中規模の業務システムなら2〜4か月、既存CRM移行や外部連携を含む場合は4〜12か月が目安です。データ量、停止できる時間、現行仕様書の有無、受け入れテストの体制で変わるため、要件定義と移行リハーサルを省かないことが重要です。たとえばAWS公式のアスクル事例では、20TB超のデータを移行直前に5TBまで削減し、ダウンタイム21時間で本番移行しています(出典: AWS導入事例「アスクル株式会社」、2025年)。

EC2に個人情報や顧客情報を保存しても安全ですか?

EC2だから自動的に安全になるわけではありません。IAM最小権限、MFA、IAMロール、IMDSv2、非公開サブネット、Security Group、EBSやS3の暗号化、KMS、CloudTrail、脆弱性管理、バックアップ復元テストを設計・運用に組み込みます。個人情報を扱う場合は、個人情報保護法上の安全管理措置、委託先監督、外国で取り扱う場合の確認、漏えい時の報告手順まで契約と社内規程に落とし込むことが必要です。

まとめ

Amazon EC2のシステム開発会社選びのまとめ

Amazon EC2のシステム開発では、EC2の構築技術だけでなく、業務要件、アプリ開発、データ移行、セキュリティ、監視、障害復旧、運用引き継ぎを一つの計画にまとめることが重要です。今回紹介した6社は、業務整理から一気通貫で支援するripla、AWS移行と運用に強いサーバーワークス、技術支援と内製化を得意とするクラスメソッド、Windows系の移行に対応するSCSK、アプリとインフラを総合的に扱う富士ソフト、マネージド運用を相談しやすいKDDIアイレット(cloudpack)という観点で比較できます。

自社の課題に合う会社へ相談します

問い合わせ前に、現行構成図、OS・データベース、ユーザー数、データ量、ピークトラフィック、停止許容時間、RTO・RPO、個人情報の有無、希望納期、月額予算を整理します。そのうえで、AWS利用料、初期構築費、アプリ改修費、データ移行費、月額運用費を分けた提案を依頼すると、6社を同じ条件で比較しやすくなります。

小さな検証から始めて本番へ進めます

いきなり本番の全機能を移すのではなく、優先度の高い業務と少量のデータでPoCを行い、性能、権限、バックアップ、復元、運用手順を確認してから段階的に拡張する方法が安全です。EC2を採用しない方がよい処理はRDS、S3、ECS、Lambdaなどと役割を分け、将来の変更やベンダー切り替えに備えて設計書・IaC・ソースコードの所有範囲も契約に明記します。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。