Backlogのシステム開発を依頼するなら、Backlogそのものを作り直す会社ではなく、業務整理、導入設計、データ移行、API連携、周辺システム開発まで自社の課題に合わせて支援できる会社を選ぶことが重要です。
本記事では、Backlogを活用したシステム開発や導入支援を相談しやすい6社を、単純なランキングではなく得意領域別に紹介します。2026年8月時点の料金、API連携の考え方、会社選びの確認項目も整理しているため、自社に合う発注先を比較する材料としてお役立てください。
▼全体ガイドの記事
・Backlogのシステム開発の完全ガイド
Backlogのシステム開発でパートナー選びはなぜ重要ですか?

Backlogは課題、担当者、期限、コメント、ファイル、マイルストーンなどを一元管理するサービスです。標準機能だけで始められる一方、業務ルールを決めずに導入すると、Excelやメールが残ったまま課題の粒度もばらばらになり、システムを導入した効果を実感しにくくなります。
標準機能に業務を合わせる設計が必要です
最初に確認したいのは、Backlogで扱う業務と扱わない業務の境界です。たとえば、開発案件の要件、質問、不具合、承認待ちを課題として管理し、会計や給与計算は既存の基幹システムに残すといった整理です。すべてをBacklogに詰め込むのではなく、課題管理に向く情報だけを集めることで、入力負荷と運用の複雑さを抑えられます。
導入後の定着と保守まで見通す必要があります
API連携を追加する場合は、開発して終わりではありません。認証情報の管理、エラー時の再送、重複登録の防止、APIのレート制限、担当者不在時の引き継ぎまで設計する必要があります。Backlog APIは課題やWiki、ファイル、プロジェクト、ユーザーの操作に対応し、Webhookで課題更新などのイベントを外部へ送信できますが、連携の品質は実装と運用設計で決まります(出典: Backlog Developer API公式ドキュメント、2026年)。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの強みは、ツールの設定だけでなく、現場が継続して使える業務プロセスまで考えられる点です。Backlogを導入する際は、課題種別、必須項目、ステータス、権限、通知、プロジェクトの命名規則を決めます。さらに、問い合わせフォームや営業管理などの周辺業務をBacklogとつなぐ場合も、現行業務の整理から要件定義、開発、テスト、運用改善まで一つの窓口で相談しやすくなります。
得意領域・実績
Backlogを中心に、営業・顧客・生産・販売管理など複数の業務を整理したい企業に向いています。単にAPIを呼び出すだけでなく、誰がどの情報をいつ更新し、どの画面で判断するのかを業務要件に落とし込むことが重要です。まずは現在のExcel、メール、既存システムの流れと、導入後に改善したい指標を共有すると、標準機能で足りる範囲と個別開発が必要な範囲を切り分けやすくなります。
株式会社オープントーン|業務整理からカスタマイズまで相談しやすい

株式会社オープントーンは、ヌーラボ公式パートナーとしてBacklogを用いたDX化支援を行う企業です。公式パートナー情報では、データ移行、Backlogエンタープライズの環境構築、API連携開発、導入・活用支援、導入前相談に対応し、ASPとエンタープライズの両方を扱う会社として掲載されています(出典: ヌーラボ公式「公式パートナーを探す」、2026年)。
特徴と強み
オープントーンは、業務コンサルティングからBacklogのカスタマイズまでを掲げています。課題管理を始めたいものの、現場ごとに手順や入力項目が異なる企業では、いきなり開発へ進まず、業務の見える化と運用ルールづくりから相談できる点が候補になる理由です。既存のBacklogスペース間の移行や、独自ダッシュボードの作成など、標準画面だけでは足りない可視化を検討する場合にも確認しやすい会社です。
得意領域・実績
オンプレミスのBacklogエンタープライズ環境や、大規模なデータ移行、APIを使ったカスタマイズを候補に入れたい企業に向いています。公式サイトでは、Backlogのプロジェクト移行サービスを35万円から提供すると案内しているため、移行の相談時に対象件数や履歴、添付ファイルの扱いを伝えれば、作業範囲を具体化しやすくなります。価格は個別条件で変わるため、公開価格をそのまま全体予算とみなさないことが大切です。
株式会社セナネットワークス|移行・環境構築・運用まで技術支援

株式会社セナネットワークスは、Webシステム、アプリ、保守・監視・運用、セキュリティ、コンサルティングなどを手がけるシステム開発会社です。公式サイトでは2012年設立であることと、Backlogデータ移行事業を含む事業内容を公開しています。ヌーラボ公式パートナーとしては、データ移行、エンタープライズ環境構築、API連携開発、導入・活用支援に対応しています。
特徴と強み
Backlogの利用開始だけでなく、既存スペースや他の管理ツールからの移行、インフラやセキュリティを含めた技術支援をまとめて検討したい企業に適しています。特に、移行作業ではデータの抽出、変換、取り込み、移行後の権限確認まで複数工程が発生します。移行元の課題数とユーザー数だけでなく、コメント、添付ファイル、親子関係、完了履歴をどこまで再現できるかを先に確認すると、後から追加費用が発生しにくくなります。
得意領域・実績
ASP版で始めるか、社内規程やネットワーク要件からエンタープライズ環境を検討するか迷っている企業が相談しやすい会社です。Backlog単体の設定だけでなく、Webシステムやアプリの開発、保守・監視まで必要な案件では、開発後の運用窓口も含めて比較できます。見積もりでは、移行リハーサルの回数、切り戻し方法、監視時間帯、障害時の連絡方法を明記してもらうと安心です。
株式会社mgn|利用者目線の導入・活用支援

株式会社mgnは、WordPressを利用したWebサイト制作を中心に行い、自社でもBacklogを使っている企業です。ヌーラボ公式パートナー情報では、200社以上とBacklogを利用した経験・実績があり、データ移行、導入・活用支援、導入前相談に対応すると紹介されています。公式サイトでも、200社以上のクライアントとプロジェクト管理を行ってきたことを案内しています。
特徴と強み
自社と外部企業の双方がBacklogに不慣れでも、入力方法や課題の分け方をわかりやすく定着させたい企業に向いています。導入支援では、機能を一度にすべて使うのではなく、課題のタイトル、担当者、期限、ステータス、コメントといった基本項目から始める方法が有効です。利用者が迷う場面を減らし、課題が更新される状態を作ることが、ツールの定着につながります。
得意領域・実績
Web制作や複数社が参加する案件の進行管理、旧環境からのデータ移行を検討する企業が比較しやすい候補です。特に、発注側の担当者がシステム専任ではなく、日常業務と並行してプロジェクトを管理する場合は、入力ルールを増やしすぎないことが重要です。相談時には、利用者向けの説明会、管理者向けの設定引き継ぎ、運用開始後の質問対応が料金に含まれるかを確認してください。
日本プロジェクトソリューションズ株式会社|PM標準化と活用定着に強い

日本プロジェクトソリューションズ株式会社は、プロジェクトマネジメントを専門とする会社です。ヌーラボ公式パートナー情報では、Backlog・Cacoo・Nulab Passに対応し、導入支援・活用支援と導入前相談を提供する企業として掲載されています。単なる機能設定ではなく、プロジェクトの進め方や管理方法を整えたい企業にとって、比較対象にしやすい会社です。
特徴と強み
Backlogを導入しても、会議では別の進捗表を使い続ける、期限の定義が人によって違う、完了条件があいまいになるといった問題は起こりがちです。PM標準化の観点では、課題を登録するタイミング、レビューの方法、エスカレーション条件、週次会議で確認する指標を決めます。こうした運用の仕組みを整えたい企業は、開発会社だけでなくPM支援会社も含めて比較すると選択肢が広がります。
得意領域・実績
複数部署をまたぐ案件、社外パートナーと進めるプロジェクト、プロジェクトマネージャーごとの管理方法をそろえたい企業に向いています。相談時は、Backlogの初期設定だけを依頼するのか、標準テンプレートや会議体、教育、定着度の測定まで依頼するのかを切り分けます。開発を伴わない場合でも、プロジェクトの進め方が変わるため、現場への説明と管理職の合意形成を支援できるか確認するとよいでしょう。
株式会社Fusic|クラウド・AI・周辺システムとの連携を相談しやすい

株式会社Fusicは、受託開発を中心にWebシステム、アプリケーション、AWS環境構築、クラウドを軸にしたIoTプロジェクトなどを手がける福岡市の会社です。ヌーラボ公式パートナー情報では、クラウドやAIなどのシステム開発、API連携開発、導入・活用支援に対応すると紹介されています。
特徴と強み
Backlogを業務システムやデータ基盤の一部として使い、クラウドサービスやAI、社内のWebシステムと接続したい企業に向いています。API連携では、課題を起票するだけでなく、ステータス変更をトリガーに通知したり、Backlogのデータを集計して別のダッシュボードへ送ったりできます。連携先が増えるほど、認証、障害監視、データの正本、再処理の責任分界を設計することが重要です。
得意領域・実績
ヌーラボの公式事例では、Fusicが営業案件をBacklogの課題として管理し、テンプレートやカスタム属性を使って入力項目をそろえた結果、メンバーのフォローアップにかかる時間を半日分削減したと紹介されています。これはFusic自身の事例であり、すべての企業に同じ効果が出ることを示すものではありませんが、開発以外の業務にもBacklogを適用する具体例として参考になります(出典: ヌーラボ公式「FusicのBacklog導入事例」、2023年)。
Backlogのシステム開発会社を選ぶポイント

6社は得意領域が異なるため、会社名の知名度や見積金額だけで決めるのではなく、依頼したい作業単位に分けて比較します。標準機能の設定だけなら導入支援会社、移行やエンタープライズ環境なら技術支援会社、周辺システムとの連携なら受託開発会社、全社の管理方法を変えるならPM支援会社というように、目的から候補を絞ると判断しやすくなります。
実績と経験は案件の類似度で確認します
「Backlogの実績がある」という説明だけでなく、自社と近い利用人数、プロジェクト数、移行元、業務内容の案件があるかを確認します。質問する項目は、対象業務、利用者数、課題数、移行期間、連携先、導入後の支援期間です。社名や機密情報を出せない場合でも、規模感と作業範囲を匿名化して説明できる会社なら、提案の妥当性を評価しやすくなります。
技術力はAPI連携の運用まで評価します
API連携を依頼する場合は、使用言語やクラウド名より、連携仕様書と障害時の動作を確認します。Backlog APIはAPIキー方式とOAuth 2.0方式に対応し、課題やWiki、ファイルなどを操作できます。また、APIにはユーザー単位のレート制限があり、上限を超えると429エラーが返るため、大量処理では待ち時間、差分取得、再試行、キャッシュを設計しなければなりません(出典: Backlog Developer API公式「レート制限」、2026年)。
プロジェクト管理体制と契約範囲を確認します
見積書では、要件定義、設計、設定、開発、テスト、移行、教育、リリース後の保守を分けて記載してもらいます。担当者の氏名や役割、定例会の頻度、課題管理の方法、成果物の範囲、ソースコードや設定ファイルの引き渡し条件も重要です。安価に見える見積もりでも、移行リハーサルや利用者教育が別料金になっている場合があるため、3社程度で同じ前提をそろえて比較してください。
費用の目安は、初期設定だけなら0万〜20万円、運用設計・教育を含めると20万〜80万円、データ移行は30万〜150万円、APIや周辺システム連携は100万〜500万円程度です。これらはBacklog公式の一律価格ではなく、課題数、利用者数、連携数、権限、テスト範囲で変動する推定レンジです。Backlogの利用料と導入支援費を分け、将来の保守費も含めた総額で判断してください。
よくある質問

Backlogをシステムとして導入する際は、ライセンス、業務設計、移行、連携、セキュリティをまとめて検討する必要があります。ここでは、発注前によくある質問に直接回答します。
Backlogはシステム開発会社に依頼しないと使えませんか?
いいえ、標準機能だけであれば自社で無料トライアルから始められます。課題種別やステータスが少なく、移行や外部連携も不要なら、管理者が基本設定と利用ルールを決めて運用できます。複数部署の業務をまたぐ場合、既存データを移す場合、API連携や権限設計が必要な場合は、支援会社に相談すると導入時の手戻りを抑えやすくなります。
Backlogのシステム開発にはいくらかかりますか?
Backlogのクラウド料金と、導入支援・開発費を分けて考えます。2026年8月時点の公式料金は、月払いでスターター2,700円、スタンダード16,000円、プレミアム27,000円、プラチナ75,000円です。年払いは月払いより5%安くなりますが、これはサービス利用料であり、移行やAPI連携の費用は別に発生します(出典: Backlog公式「料金プラン」、2026年)。なお、2027年1月1日から新しいプラン体系が開始予定と発表されているため、契約時には適用日と更新条件も確認してください。
Backlogのセキュリティ要件はどこまで確認すべきですか?
最低限、利用者と権限、2段階認証、IPアドレス制限、アクセスログ、SAMLによるシングルサインオン、監査ログの要否を要件表にします。BacklogではプランによってIP制限やアクセスログの扱いが異なり、SAML認証や監査ログはNulab Passなどの追加サービスも関係します。AWSを利用していることだけで安全と判断せず、個人情報を扱う課題や添付ファイルの範囲、委託先・再委託先、退職者のアカウント削除手順まで確認してください。
ExcelやRedmineからBacklogへ移行できますか?
移行できる可能性はありますが、移行元の形式と、どの履歴を残すかによって作業内容が変わります。課題のタイトル、説明、担当者、期限、ステータスだけなら比較的整理しやすい一方、コメント、添付ファイル、親子関係、ユーザー情報、完了履歴まで再現する場合は、変換ルールとテストが必要です。まずサンプルデータで移行し、現場が検索・更新できることを確認してから本番移行する方法が安全です。
まとめ

Backlogのシステム開発で大切なのは、Backlogを導入すること自体ではなく、業務の流れを整理し、必要な情報が更新され続ける仕組みを作ることです。株式会社riplaはコンサルティングから開発まで一気通貫で支援し、株式会社オープントーンは業務整理からカスタマイズ、株式会社セナネットワークスは移行や技術支援、株式会社mgnは導入・活用支援、日本プロジェクトソリューションズ株式会社はPM標準化、株式会社FusicはクラウドやAPI連携を得意領域としています。
まずは1部署・1業務の小さな範囲から相談します
全社一斉導入を急ぐより、1部署・1業務・1連携の範囲で4〜8週間程度の検証を行い、課題の期限遵守率、未完了課題の滞留、会議時間、入力漏れなどを測定すると、次の投資判断がしやすくなります。見積もりを依頼する際は、現状の業務フロー、利用者数、移行元データ、連携先、セキュリティ要件、導入後の保守範囲をまとめ、同じ条件で複数社に相談してください。
会社名ではなく、依頼範囲との相性で選びます
標準機能の導入で足りるのか、データ移行やAPI連携が必要なのか、Backlogを含む周辺業務システムまで再設計するのかによって、適したパートナーは変わります。今回紹介した6社の情報を起点に、類似案件の規模、担当体制、成果物、テスト、保守、契約更新後の支援を確認し、自社の目的に合う会社へ具体的な要件を伝えることが成功への近道です。
▼全体ガイドの記事
・Backlogのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>


株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
