美容・サロン業向け顧客管理システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

美容・サロン業向けの顧客管理システムは、予約・施術カルテ・会計・販促・引き継ぎを顧客IDでつなぎ、店舗規模に合う会社を選ぶことが大切です。選ぶ際は、次の5点を確かめます。

  • 業務範囲の整理:自社の業務範囲と現場の運用を洗い出し、必要な機能を比べる
  • 支援範囲の確認:支援範囲と、対象業務への適合性を確かめる
  • 機能と使いやすさ:候補サービスの機能と、現場での使いやすさを比べる
  • 既存データとの連携:既存の設備やデータとの連携方法を確かめる
  • 導入後の定着:定着支援と運用条件を、事前に把握する

ここでは6社を、予約とカルテ、POSを中心に比べます。あわせて、CRMとの連携の範囲、費用、向いている店舗も見ます。

▼全体ガイドの記事
・美容・サロン業向け顧客管理システム開発の完全ガイド

美容・サロン業向け顧客管理システムのパートナー選びが重要な理由

美容サロンの顧客管理システムを検討する担当者

顧客管理システムの導入がうまくいくかどうかは、機能数の多さより、自店の業務データがつながっているかで決まります。予約だけを新しい画面にしても、紙カルテや会計データが別々のままでは、入力の手間や確認漏れは減りません。

会社を比べるときは、製品の機能表に加えて、現場の業務フロー、移行方法、導入後の運用まで確かめることが大切です。

予約・カルテ・会計の分断による改善効果の低下

美容室、ネイル、アイラッシュ、エステ、脱毛などの業態では、予約経路や顧客台帳、施術履歴が別々の場所に保存されがちです。写真や会計、販促の情報も、ばらばらに管理されることがあります。

たとえば、スタッフが予約サイトから顧客情報を転記し、施術後に紙カルテとPOSへ同じ内容を入力している店舗では、二重入力が起こります。さらに、担当者が替わるときは引き継ぎ漏れも生じます。

顧客管理システムの本来の目的は、顧客IDを軸に来店履歴や施術内容、購入商品、次回提案を確認できる状態にすることです。

店舗規模と業態による必要な機能の違い

1人サロンでは、予約・顧客情報・簡易カルテを短期間で使えることが優先されます。一方でチェーンでは、店舗をまたいだ顧客の重複統合や権限設定が必要になります。さらに、歩合計算と本部分析も欠かせません。

エステや脱毛では、肌状態やアレルギー、施術前後の写真を扱います。また、電子同意書や回数券、コース契約も管理の対象になります。そのため、一般的な予約アプリだけでは不足する場合があります。

業態と規模を先に伝えておき、標準機能と追加開発の境界を見積書で分けてもらうことが大切です。

ポイント

顧客管理システムは機能数より、自店の業務データがつながるかで判断します。店舗規模や業態で必要な機能が変わるため、標準機能と追加開発の境界を見積書で分けてもらうことが目安です。

株式会社ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援

顧客管理システムの開発を相談するサロン経営者

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を生かし、ビジネスの成果と、システムの定着支援に強みがあります。

営業・顧客・生産・販売管理などの基幹システムで、構築・導入の実績があります。企業の業務要件に合わせて、柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの強みは、顧客管理システムを単独の画面として作るのではなく、事業の業務設計から整理できる点です。予約受付、スタッフの空き枠、来店前のカウンセリングを一つの流れとしてつなぎ、施術履歴や会計、再来店案内まで見える形にします。どこで誰がデータを入力するかも、あらかじめ決められます。

既存のPOSや予約サイトを残し不足機能だけを足すハイブリッド構成や、複数店舗の顧客・売上を本部で見る構成も、要件に応じて検討できます。また、顧客データを資産として扱うため、CSVの入出力やAPI連携、店舗・スタッフ単位の権限を初期要件に含められます。ほかに、次の項目も対象にできます。

  • 操作ログ:誰がいつ操作したかの記録
  • バックアップ:データの複製を取り、復旧に備える
  • 退会や削除の運用:退会時や削除時のデータの扱いを決める

施術写真や同意書など機微性の高い情報を扱うなら、保存場所、アクセス権、削除期限、委託先の再委託まで確かめることが大切です。公開されている美容業界向けの費用目安は、SaaSが月額5,000円から3万円、パッケージ導入が80万円から300万円、スクラッチや多店舗統合が1,000万円を超える場合もあるという幅です。ただし、これは市場統計ではなく、要件を整理するための参考値として扱う必要があります。

得意領域・向いている企業

既製品では業務に合わない企業に向いています。たとえば、単店舗の標準化や多店舗の本部管理、エステ・脱毛の同意書が当てはまります。ほかに、次のような点も当てはまります。

  • 写真カルテ:施術の前後の写真を記録に残す
  • 独自の指名ルール:店舗ごとの指名の決まりを組み込む
  • 回数券:回数券の利用と残数を管理する
  • 歩合ルール:スタッフごとの歩合計算を組み込む

特に、予約・CRM・POSを別々に導入して二重入力が起きている場合は、まず現状のデータの流れを整理し、残すサービスと開発する部分を切り分けられます。

相談時は、店舗数やスタッフ数、顧客件数、予約経路を一度に伝えておくとよいです。移行データや帳票、LINEや決済との連携、保守体制も伝えると、実現方法と費用を比べやすくなります。

ポイント

予約、顧客、POSのデータをどこまでつなぐかを要件の段階で決められるかが、判断の目安です。既存のPOSや予約サイトを残すか置き換えるかも同じ段階で決めておくと、見積を同じ条件で比べやすくなります。

株式会社Re.haru|独自予約システムを一律料金で開発

美容室向け予約システムの開発イメージ

株式会社Re.haruは、企業向けの一律料金システム開発「5レンジャー」を展開する会社です。公式サイトでは、美容室向け予約システムの開発例として、予約やカルテ、売上をまとめて開発する内容を紹介しています。ほかに、次の機能も含まれます。

  • LINE連携:LINEを使った予約や連絡とつなぐ
  • スタッフ別シフト:スタッフごとの勤務を組み、管理する
  • 指名管理:指名の状況を記録し、管理する
  • 分析:売上や来店の傾向を分析する
  • AI機能:来店間隔や離脱の予測など

会社概要では、設立は2020年10月20日で、事業内容は一律料金システム開発と案内されています。

特徴と強み

公式のサービス詳細では、5レンジャーの基本料金は一律500万円、開発期間は2〜6か月と案内されています。外部システム連携は1連携あたり50万円、基本保守は月3万円とされています。2026年5月公開の美容室向け記事では、同社の提案は一律500万円で、AI機能を含むと説明されています。

価格が明確なので、月額課金や集客媒体への依存を見直し、自社予約や顧客データを自社の資産として持ちたい企業は、比べやすい候補です。ただし、公式価格はRe.haruのサービスプランで、すべての企業の開発相場を示すものではありません。

サーバー費用、保守範囲、アプリ化、決済やLINEなどの外部連携、既存データ移行、店舗追加の費用が、どこまで含まれるかを見積書で確認する必要があります。AIで来店間隔や離脱を予測する場合は、学習データの利用範囲と誤案内時の責任、人が承認する業務を、導入前に決めておくと安全です。

得意領域・向いている企業

指名、アシスタント分担、回数券、サブスクリプション、スタッフ別歩合、独自クーポンなど、既存のASPやSaaSでは予約ルールを合わせにくい美容室に向いています。特に、複数店舗で同じ仕組みを使いながら、店舗ごとの運用差も管理したい場合は、要件定義から個別に開発する選択肢になります。

一方で、予約・顧客管理だけをすぐ始めたい1店舗には、月額SaaSのほうが初期投資を抑えやすい場合があります。500万円の開発費を、3年または5年で回収できる売上増加や手数料削減、作業時間削減として説明できるかが、判断の基準になります。

ポイント

独自ルールが多い美容室で、一律料金と自社資産化を重視するなら候補になります。外部連携や保守、データ移行の費用がどこまで含まれるかは、見積書で確かめる必要があります。

株式会社シンク|美容サロン向けPOSと顧客分析に強いSIPSS

美容サロンのPOSと顧客データを分析するイメージ

株式会社シンクは、美容サロン向けPOS・顧客管理システム「SIPSS」を提供する会社です。公式の会社情報によると、設立は2013年11月です。

事業内容には、コンピュータシステム開発事業やパッケージソフト開発販売事業、美容室向け経営管理支援システムなどが掲げられています。受託開発会社としてだけでなく、美容現場向けのパッケージベンダーとしても検討できる点が特徴です。

特徴と強み

SIPSSは、電話予約とネット予約をまとめて管理し、顧客情報と予約履歴を接客時に確認できる構成です。顧客管理では、来店日や来店回数、売上金額などの条件で顧客を抽出し、メールやDM配信、再来・失客の集計に活用できます。

公式の機能紹介では、店舗やスタッフごとの来店者分析に加え、累計売上を10等分して売上比率を見るデシル分析も案内されています。予約リマインドやフォローメール、誕生日メールを自動で配信できるため、来店周期に合わせた再来店施策を始めたいサロンに適しています。

美容室だけでなく、ネイルやまつエク、エステなど複合型サロンへの対応も公式に記載されています。なお、LINEミニアプリやキャッシュレス決済、既存POSとのAPI連携、顧客写真の保存、複数店舗の本部権限が必要な場合は、標準機能に含まれるか、追加費用が発生するかを事前に確かめることが大切です。

得意領域・向いている企業

POSや顧客管理、予約を一体で運用したいサロンに向いています。ほかに、次の機能もまとめて運用したい場合は候補になります。

  • メール・DM:顧客へのメールやDMを配信する
  • 再来・失客分析:再来と失客の傾向を集計する

紙カルテから電子化し、まずは顧客抽出と売上分析で販促の対象を明確にしたい場合にも適しています。

料金や導入期間は公開情報だけで決めず、店舗数や端末数、顧客データの移行、予約サイト連携を条件にして問い合わせると、他社と比べやすくなります。サポート窓口や解約時のCSV出力まで条件に含めると、違いが明確になります。

株式会社サインド|公式予約・LINE・定額コースを伸ばすBeautyMerit

サロンの公式予約と顧客コミュニケーションのイメージ

株式会社サインドは、理美容店舗向けクラウド予約管理システム「BeautyMerit」を提供する会社です。

公式プロダクトページでは、理美容店舗の生産性と顧客体験を支援すると説明されています。その手段として、集客・予約サイトの一元管理や公式予約アプリ、データ分析、ダイナミックプライシングが挙げられています。

予約管理だけでなく、自社予約の窓口を育てたいサロンに適したベンダーです。

特徴と強み

BeautyMeritは、複数の美容予約サイトと連携して予約枠を一元管理し、公式アプリやLINE、Googleでの予約、カルテ、ポイント、オンラインショップなどを組み合わせられるサービスです。媒体ごとの空き枠を別々に調整する作業を減らし、予約の取りこぼしを抑える視点でも検討できます。

集客ポータルから自社の予約導線へ顧客との接点を広げ、来店後の情報を次回予約や販促に生かしたい企業が比べやすい構成です。株式会社サインドは2025年4月、LINEミニアプリ上でサブスクリプション機能を提供するプレスリリースを公開しています。

この動きは、月額会員や回数券、定額コースをLINE上の顧客体験と結び付けたいサロンにとって、近年の運用を考える材料になります。公式アプリの制作費や予約サイト連携、LINE公式アカウントの運用費、決済手数料、カルテやPOSの対応範囲は、個別条件で変わります。そのため、月額料金だけでなく3年間の総額を確認することが必要です。

得意領域・向いている企業

ホットペッパーなどの集客サイトからの予約を自社の公式予約やLINEへ広げたい美容室、ネイル、アイラッシュサロンに向いています。

定額メニュー、会員制度、ポイント、物販、複数の予約窓口を組み合わせたい場合にも候補になります。

施術写真や電子同意書、エステのコース契約などを中核にする場合は、BeautyMeritの標準カルテが要件を満たすか、別の電子カルテやPOSと連携できるかを確認してから選ぶことが大切です。

株式会社アライズ|電子カルテ・POS・会計をまとめるAiony

タブレットで電子カルテと顧客情報を確認する美容師

株式会社アライズは、美容サロン向けの顧客管理POS「Bionly」を展開してきた会社です。現在は「Aiony」として、美容室の電子カルテや予約管理を含むサービスを提供しています。

アライズ公式サイトでは、Bionlyが2025年4月にAionyとして再リリースされたと説明されています。Aiony公式サイトでは、顧客管理、電子カルテ、電子同意書、予約、レジ会計、キャッシュレス決済が機能として案内されています。売上集計やチケット、設備、権限、本部機能、LINE連携なども掲げられています。

特徴と強み

Aionyは、iPadを中心に紙カルテの保管・検索を電子化するサービスで、顧客情報や施術履歴、写真、予約、会計、売上を一つの流れで扱いたい店舗に向いています。公式サイトでは月額5,000円からと案内されており、初めて電子カルテを導入するサロンが検討しやすい価格帯です(出典: Aiony公式サイト、2026年6月更新)。

写真は施術前後の比較や引き継ぎに活用しやすく、エステやネイル、アイラッシュなど業態に応じたカルテ運用を検討できます。旧Bionlyの公式案内では、顧客管理やPOS、予約、コミュニケーション、分析、写真カルテを一つにまとめ、キャッシュレス決済端末や予約サイトとの連携にも対応すると説明されています。

アライズ公式のBionlyページでは、要望に応じた改修やオリジナルPOSとしての提供も案内されています。導入時は、Aionyで今使える機能や、Bionlyとの名称・サービス範囲の違いを確認します。iPadや周辺機器の費用、外部予約サイトとの連携、データ出力も、契約前に確かめておきます。

得意領域・向いている企業

紙カルテから電子カルテへ早く移行したい1店舗、予約・会計・顧客管理をiPadでまとめたいサロン、施術写真や同意書を扱う店舗に向いています。

Aiony公式の機能一覧には本部機能も含まれるため、複数店舗での利用を考えるなら、店舗横断の顧客検索や権限、売上集計、データ移行の方法を確認しておくと安心です。

月額5,000円からという表示だけで決めず、端末代や初期設定、写真容量を含めて比べてください。ほかに、次の費用も確かめます。

  • 決済手数料:キャッシュレス決済ごとにかかる費用
  • 追加ユーザー:利用者を増やしたときの費用
  • 保守・サポート:保守や問い合わせ対応の範囲と費用

SCAT株式会社|美容業界に特化したPOS・カルテ・予約の総合ベンダー

サロンの予約と顧客カルテを一元管理するイメージ

SCAT株式会社は、理美容やネイル、アイラッシュ、リラクゼーションの業界に特化したPOSレジと顧客管理システムを提供するベンダーです。

公式サイトでは、Sacla、Sacla Premium Plusのほか、複数デバイスで使えるクラウド型POSのHalca-connectを展開しています。美容サロン専用電子カルテのcloud karteや予約マイスター、予約一元管理システムのかんざしなども案内されています。

長くサロン業界向けの業務基盤を使いたい企業にとって、比べやすい候補です。

特徴と強み

SCATは、単一の顧客台帳にとどまらず、POS、電子カルテ、写真を製品群として組み合わせられる点が特徴です。ほかに、次の機能も組み合わせの対象になります。

  • 同意書:電子同意書を含めた運用
  • 予約:予約の受付と管理
  • アプリ:顧客向けのアプリ
  • 予約サイト連携:外部の予約サイトとの連携

公式サイトでは、Saclaの累計販売実績を20,000台と案内していますが、これは同社が公表する販売実績で、導入店舗数や自店との適合性を保証するものではありません。

多店舗で既存のPOSを使っている場合は、今の運用を残しながら、cloud karteやHalca-connectへ移行できるかを確認できます。2025年11月にはcloud karte、2026年3月にはHalca-connectのリリース情報が公式サイトに掲載されており、クラウド型のカルテやPOSへ選択肢を広げています。

カウンセリング時にカルテや予約表を表示し、次回予約までの流れを整えたいサロンにも適しています。製品数が多い分、どの製品を組み合わせるかで費用や操作画面、データ連携が変わります。そのため、店舗数や既存POS、写真と同意書を、同じRFPに記載してください。

予約サイトの種類、サポート拠点、障害時の復旧方法も、同じRFPに記載しておくと比べやすくなります。

得意領域・向いている企業

美容室だけでなく、ネイル、アイラッシュ、リラクゼーションなど複数業態を運営する企業や、既存のPOS・予約運用を大きく変えずにクラウド化したいチェーンに向いています。エステや脱毛で写真・同意書・施術履歴を重視する場合も候補になります。

契約前には、顧客データの所有権とCSV返却、製品間の顧客ID連携を確かめることが大切です。店舗と本部の権限、追加端末、保守料金、サービス終了時の移行支援まで確認しておきます。

美容・サロン業向け顧客管理システムのパートナー選びで重視する点

顧客管理システムの候補を比較する担当者

最も重視すべきなのは、自店の業務を正しく理解したうえで、標準機能と設定、追加開発を区別して提案できるかどうかです。

無料や低価格のサービスが合う場合もあれば、独自の予約ルールや多店舗管理をスクラッチで開発したほうが、長期的に合理的な場合もあります。

次の3項目を同じ質問票で6社に確認すると、会社名や広告の印象だけに左右されにくくなります。

実績と経験を数字・事例で確認する方法

「導入実績が多い」と説明されても、自店の課題を解決できるとは限りません。美容室の事例か、エステや脱毛の事例か、単店舗かチェーンかを分けて見たうえで、予約の取りこぼしや入力時間、再来率、客単価、紙の削減、失客分析などの具体的な変化を確認してください。

たとえば、株式会社リクルートのSALON BOARDは、予約や顧客管理、メッセージ、会計、分析を始められる代表的なクラウドで、比べる際の基準にしやすい例です。公式事例では、menosが導入後にHOT PEPPER Beautyからの予約件数が倍増したと紹介されています。一方で、紙台帳との併用も残っていたため、導入効果と移行課題を同時に見る材料になります。

これはSALON BOARD公式事例(2026年確認)に基づく内容です。

技術力と専門性を評価する質問

予約や電子カルテを持っているかを確かめるのは出発点にすぎず、POSやCRMも加えて、どこまで一つで扱えるかを見ます。そのうえで、LINEミニアプリや予約ポータル、Google予約と、APIやCSVで連携できるかを確認します。このほかに、支払いや会計、通販、分析まわりの連携も確かめます。

  • 決済代行:キャッシュレス決済の窓口との接続
  • 会計:会計処理に使うデータの受け渡し
  • EC:通販サイトとの接続
  • BIなど:分析ツールへのデータ出力

施術写真を暗号化して保存できるか、店舗・スタッフ・本部の権限を分けられるかも確かめます。

顧客情報や肌・アレルギー情報を扱う場合は、削除や開示の依頼に対応できる機能、操作ログ、バックアップ、障害時の復旧目標も評価項目に入れてください。個人情報保護委員会のガイドラインでは、委託先の安全管理措置を事前に確認することが示されています。また、委託契約に個人データの取扱いと状況把握を盛り込むことや、再委託先の確認も示されています。

出典は個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」、2026年確認です。システム会社に任せきりにせず、再委託の有無やデータの保管場所、事故時の連絡、AI学習への利用範囲を、契約と仕様書に明記することが大切です。

プロジェクト管理体制と見積の確認

開発を依頼する場合は、要件定義や画面設計、プロトタイプの担当者を確認します。現場テストや本番移行、教育と保守も、それぞれ誰が担当するかを確認します。

既製品を導入する場合は、初期設定や顧客データの重複統合、スタッフ研修、問い合わせ窓口、障害対応を、誰が担当するかを確認してください。

費用の目安は、既製SaaSの小規模導入が初期0〜数万円・月額5,000〜3万円です。パッケージ導入と設定が80万〜300万円、小規模スクラッチが50万〜150万円、中規模スクラッチが200万〜500万円、多店舗統合が700万〜1,500万円超という幅です。公開記事や自社サービスの提案値を含む参考レンジで、正式な見積を保証する市場統計ではありません。

RFPには、店舗数や顧客件数、紙・Excel・POSからの移行範囲を、まず記載します。残りの記載項目は、5つのまとまりにすると比べやすくなります。

  • 利用者と予約:スタッフ数と予約経路
  • カルテと同意:必要なカルテ項目、写真・同意書
  • 連携と帳票:LINE・決済連携、帳票
  • 権限と保守:権限と保守の体制
  • 解約時のデータ返却:解約時に自社のデータを受け取れるか

表示価格だけでなく、端末や初期設定、データ移行を含めた3年総額で比べることが大切です。

3年総額に合算する費用には、SMSやLINEの送信料と決済手数料があります。さらに、サーバーやOS対応、追加店舗の費用も入ります。教育と保守も含めてください。

ポイント

実績や技術力、体制は、自店の業務に当てはまるかを同じ質問票で6社に確かめると比べやすくなります。広告の印象より、標準機能と追加開発を分けて説明できるかを優先します。

よくある質問(FAQ)

美容サロン向け顧客管理システムの疑問を解消するイメージ

ここでは、美容・サロン業向け顧客管理システムを導入するときに、よく質問される内容をまとめます。

料金だけでなく、店舗規模、データ移行、個人情報の扱いを基準にすると、自店に合うサービスを選びやすくなります。

1人サロンなら顧客管理システムを開発するべきですか?

予約・顧客・簡易カルテなど標準業務が中心であれば、まずは月額SaaSを導入する方法が現実的です。

Aionyのように月額5,000円から案内されているサービスもあるため、紙カルテから短期間で移行できます。

独自の指名ルールや回数券、会員制度、既存サービスとの深い連携が売上に直結する企業は、SaaSの不足部分だけを開発する方法も検討できます。

紙カルテやExcelの顧客データは移行できますか?

CSVで出力できるデータは移行しやすい一方で、紙カルテや重複した顧客名、表記の揺れ、写真、同意書は別途整理が必要です。

移行の前に、顧客ID、氏名、連絡先、最終来店日、担当者、同意状況を統合しておくと、現場の負担を抑えられます。写真や施術履歴は、優先順位を付けて段階的に移すとよいです。

契約時には、解約後に自社データをCSVや画像で返却できるか、返却費用や保存期間があるかを必ず確認してください。

施術写真や肌情報をクラウドで管理しても安全ですか?

クラウドか紙かで、安全性が一概に決まるわけではありません。

保存時と通信時の暗号化や、スタッフや店舗ごとの権限、操作ログ、バックアップを、契約前に確認することが重要です。削除対応や委託先と再委託先の管理、事故時の連絡体制も、確かめておく項目です。

AIを使う場合は、個人を特定できる情報を必要以上に入力しないことや、回答の根拠を表示することが大切です。施術の可否やアレルギーに関する案内は、人が承認してから顧客へ送る運用が適しています。

顧客管理システムの費用はどれくらいかかりますか?

既製SaaSなら初期0〜数万円、月額5,000〜3万円程度から始められるサービスがあります。

パッケージ導入と設定は80万〜300万円、予約・CRM・決済・LINE連携を含む中規模開発は200万〜500万円です。多店舗の統合型システムは700万〜1,500万円超で、いずれも公開情報から見られる参考レンジです。

店舗数や顧客件数、データ移行によって、費用は変わります。ほかに、次の要素も費用に関わります。

  • 連携:外部サービスとの接続にかかる費用
  • 写真容量:施術写真の保存量に応じた費用
  • セキュリティ:暗号化や権限管理などの対策費用
  • 保守:保守契約と障害対応の費用

そのため、6社に同じRFPを渡し、初期費用と3年総額を分けて比べてください。

ポイント

業態が標準中心ならSaaSから検討し、写真や同意書は保存場所と再委託まで確かめます。費用は店舗数や移行範囲で変わるため、3年総額で比べます。

まとめ

美容サロンの顧客管理システム導入を検討するイメージ

美容・サロン業向けの顧客管理システムは、予約や顧客情報、電子カルテ、会計、販促をつなぎ、再来店やスタッフの働き方を改善するための業務基盤です。

今回紹介した会社は、それぞれ得意な業務の範囲が異なります。

  • 株式会社ripla:コンサルティングから個別開発
  • 株式会社Re.haru:一律料金の独自予約システム
  • 株式会社シンク:POSと分析
  • 株式会社サインド:公式予約とLINE・定額コース
  • 株式会社アライズ・SCAT株式会社:電子カルテとPOS、サロン業界向けの製品群

6社の選び分け

標準機能を早く使うのか、既存サービスを連携するのか、独自業務を開発するのかで、適した候補は変わります。

単店舗の電子カルテならAiony、予約・顧客分析ならSIPSSというように、目的から比べると判断しやすくなります。公式予約や定額コースならBeautyMerit、業界横断のPOS・カルテならSCAT、独自ルールの開発ならRe.haruやriplaが候補になります。

次に行うこと

まず、現状の予約経路や顧客台帳、カルテを洗い出します。洗い出す範囲は会計や販促にも広げ、権限や移行データも含めておくと、後から抜けに気づく事態を減らせます。

今回紹介した6社は、コンサルティングから個別開発まで相談できる株式会社ripla、独自予約システムを一律料金で開発する株式会社Re.haru、POSと分析に強い株式会社シンクです。残る3社は、公式予約とLINE・定額コースを伸ばす株式会社サインド、電子カルテとPOSをまとめる株式会社アライズ、サロン業界向け製品群を持つSCAT株式会社です。

洗い出した内容をもとに6社に同じRFPを送り、初期費用だけでなく、月額や端末、連携を含む3年総額で比べます。3年総額には、移行や教育、保守も入れます。解約時のデータ返却も、同じ条件で確認します。

導入後に測る再来率や客単価、入力時間も、あわせて確認します。

1店舗で標準業務が中心ならSaaS、既存POSやLINEを活かすならパッケージやハイブリッド、独自の指名・回数券・歩合・本部管理を資産化するなら個別開発が候補になります。料金の安さだけでなく、顧客データの所有権と返却、移行範囲、外部連携を同じ条件で比べ、自店の業務を理解して提案できるパートナーを選んでください。

権限、写真・同意書の安全管理、保守と障害対応も、比べる項目に加えてください。

導入前には、店舗数や顧客件数、紙・Excel・POSからの移行を、まずRFPに整理します。RFPの残りの項目も、5つのまとまりで書くと比べやすくなります。

  • 利用者と予約:スタッフ数と予約経路
  • 帳票:必要な帳票
  • 連携:LINE・決済連携
  • 権限と保守:権限と保守の体制
  • 解約時のデータ返却:解約時に自社のデータを受け取れるか

6社へ同じ情報を渡して比較することで、標準機能で足りる部分と開発すべき部分が明確になり、過剰投資や導入後の手戻りを抑えられます。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。