ケアプラン作成システム開発の発注/外注/依頼/委託方法について

ケアプラン作成システムの発注・外注は、既製クラウドの導入、既存製品への追加開発、介護業務基盤の導入、独自システムのスクラッチ開発から、自社の業務範囲と予算に合う方法を選ぶことが成功の近道です。

紙やExcel、FAXによる転記を減らしたい一方で、どこまで要件をまとめ、どの契約形態で、どの会社に依頼すればよいか迷う事業者は少なくありません。本記事では、ケアプラン作成システムの発注形態、RFPと要件整理、契約、費用相場、委託先の選び方、見積比較、導入後の定着までを、2026年時点の制度・製品情報を踏まえて解説します。

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ケアプラン作成システムの発注方法は4パターンです

ケアプラン作成システムの発注方法を検討する担当者

ケアプラン作成システムには、狭義の計画書作成支援と、記録・請求・LIFE・データ連携までを含む広義の介護業務基盤があります。発注前にこの範囲を分けないと、安価なソフトの導入を想定していたのに大規模開発の見積もりになる、または必要な連携機能が不足するという行き違いが起きます。

既製クラウドを導入する方法

単一の居宅介護支援事業所で、利用者台帳、アセスメント、居宅サービス計画書、モニタリング、サービス利用票、国保連請求などを標準的に使う場合は、既製クラウドが第一候補です。たとえばカイポケ居宅介護支援は、公式料金ページで月額5,000円(税別)、初期費用・法改正対応費用・サポート費用などを0円と案内しています。出典は株式会社エス・エム・エス「カイポケ」公式料金ページ(2026年確認)です。

初期設定、権限設定、帳票確認、操作研修、少量のデータ移行だけを導入支援会社へ委託すれば、発注の負担を抑えられます。ただし、独自の承認フローや法人共通の分析画面を標準機能に合わせて運用できるかを先に確認し、できない部分を無理にカスタマイズしない判断も重要です。

既存製品への連携・帳票追加を依頼する方法

既製品の計画書機能は使えるものの、会計、人事、医療機関、見守り機器、法人ポータルなどとの連携が不足する場合は、追加開発が現実的です。CSVの入出力、API連携、独自帳票、拠点間の承認ワークフローなど、差分を限定して外注すると、スクラッチ開発よりも短期間で業務の詰まりを解消できます。

追加開発では、連携元と連携先の項目定義、文字コード、送受信のタイミング、エラー時の再処理、仕様変更時の責任分担をRFPに記載します。「API連携一式」のような表現だけでは見積もりの比較ができないため、サンプルCSVと期待する処理結果を渡すことが有効です。

記録・請求・LIFEまで含む介護業務基盤を導入する方法

複数のサービス種別や拠点を運営し、記録から計画、請求、LIFE、ケアプランデータ連携までを一つの流れにしたい場合は、介護業務パッケージを選びます。ワイズマン、NDソフトウェア、ケアコネクトジャパン、グッドツリーなど、介護業務全体を対象にした製品が候補になります。ここでは開発会社というより、製品提供会社と導入支援会社を組み合わせて発注するケースが多くなります。

ただし、ケアプラン作成ソフトとケアプランデータ連携システムは同じものではありません。WAM NETの説明では、既存の介護ソフトで作成した予定・実績のCSVを連携クライアントへ渡し、居宅介護支援事業所とサービス事業所の間で共有します(出典:WAM NET「ケアプランデータ連携システム」、2026年確認)。発注時は「計画書を作れるか」と「標準仕様のデータを送受信できるか」を別々に確認します。

独自スクラッチ開発を依頼する方法

独自の承認経路、法人横断の利用者情報、地域連携、医療・会計・人事との統合、独自帳票などが競争力に直結する場合は、スクラッチ開発を検討します。自由度は高い一方、法改正や介護報酬改定、標準仕様の変更、データ移行、障害対応を自社と開発会社で継続的に担う必要があります。

最初から全機能を作るのではなく、利用者台帳、アセスメント、計画書、モニタリング、権限管理を最小構成として稼働させ、連携や分析を段階追加する方式が安全です。AIによるアセスメント候補や文章案を採用する場合も、自動確定ではなくケアマネジャーが根拠を確認して修正・承認できる設計にします。

発注前の要件整理とRFPは現場の業務から作ります

ケアプラン作成システムの要件を整理する会議

RFP(提案依頼書)は、機能の羅列ではなく、現場の業務、解決したい課題、対象範囲、制約、納品物を開発会社へ同じ条件で伝える文書です。発注側が要件を整理できていないまま提案を求めると、会社ごとに前提が異なり、価格だけでなく機能範囲もばらばらになります。

現行業務を工程とデータの単位で棚卸しします

まず、初回相談、利用者情報の登録、認定情報の確認、アセスメント、課題分析、居宅サービス計画書の第1表から第3表の作成、担当者会議、サービス利用票・提供票の送付、実績取込、モニタリング、評価、更新、給付管理、請求までを時系列に並べます。それぞれについて、担当者、入力データ、出力帳票、承認者、現在の媒体、転記回数、困っている例外を記録します。

特に、利用者ごとの家族構成や緊急連絡先、既往歴、生活歴、サービス担当者の情報など、現場が例外的に管理している項目を落とさないことが大切です。通常ケースだけで画面を設計すると、稼働後に紙の台帳や個人のExcelへ戻るため、代表的なケースと難しいケースの両方を業務シナリオにします。

MUSTとWANT、対象拠点を分けて書きます

MUSTには、計画書の必須帳票、介護保険請求、操作履歴、権限分離、バックアップ、標準仕様に沿ったCSV出力・取込など、業務を止めないための条件を記載します。WANTには、音声入力、AIによる候補提示、ダッシュボード、独自の経営分析などを置き、予算や納期に余裕がある場合の追加候補として扱います。

加えて、居宅介護支援だけが対象なのか、施設・訪問・通所なども含むのか、利用者数、ケアマネジャー数、事業所数、同時利用者数、端末の種類、既存システムと連携する範囲を明記します。2026年時点では、厚生労働省の介護ソフト機能調査に、標準仕様Version4.1への対応とVersion5.0への対応予定を確認する項目があります(出典:厚生労働省「介護ソフト機能調査」、令和8年度)。そのため、現在の対応状況だけでなく、将来の更新方針もRFPの質問に含めます。

RFPに納品物と評価基準まで含めます

RFPには、背景と目的、対象業務、利用者・拠点規模、機能要件、非機能要件、連携要件、移行要件、研修・サポート、希望スケジュール、予算の考え方、契約条件、提案書の形式を記載します。納品物は、画面だけでなく要件定義書、基本設計書、データ項目定義、テスト仕様書、操作マニュアル、運用手順書、ソースコードや設定情報の扱いまで確認します。

評価基準は、価格だけでなく、介護業務への理解、標準仕様への対応、データ移行の実績、セキュリティ体制、担当者の経験、保守の継続性、提案の具体性で配点します。候補会社には同じ利用者ケースを渡し、アセスメントからモニタリングまでを実演してもらうと、営業資料だけでは分からない操作性を比較できます。

契約形態は要件の確定度と変更リスクで選びます

開発会社と契約条件を確認する担当者

ケアプラン作成システムは、制度、現場運用、外部連携が関係するため、要件の確定度に合わない契約を選ぶと追加費用や納期遅延につながります。契約書では、作業範囲、成果物、検収条件、変更手続き、知的財産権、データ所有権、再委託、保守、障害対応、解約時のデータ返却を具体的に定めます。

請負契約は成果物、準委任契約は作業と体制を確認します

請負契約は、合意したシステムや成果物を完成させ、検収を受ける形に向いています。画面や帳票、テスト条件が明確で、納品物の完成責任を開発会社に持たせたい場合に適しています。一方、現場ヒアリングを続けながら設計を変えるプロトタイプや、保守運用、技術支援は、作業時間と体制を定める準委任契約が使われやすくなります。

契約形態を混ぜる場合は、要件定義を準委任、開発・受入テストを請負、稼働後の保守を準委任というように工程単位で分けます。変更要求が出たときの見積もり方法、承認者、優先順位、納期への影響を事前に決めると、「少しの追加」が積み重なって予算を超える事態を防げます。

個人情報、再委託、データ返却を契約に書きます

利用者の要介護度、病歴、家族情報、生活状況などを扱うため、「クラウドだから安全」と考えず、アクセス権限、認証、多要素認証、通信・保存時の暗号化、操作ログ、バックアップ、復旧目標、脆弱性対応、インシデント連絡を確認します。個人情報保護委員会は、医療・介護関係の個人データを委託する場合、委託先の安全管理措置を確認し、契約に義務を盛り込み、適切に監督する必要があると説明しています。出典は同委員会「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」(2026年確認)です。

再委託先がクラウド基盤や海外の開発会社を利用する場合は、委託先の名称、扱うデータ、保管場所、再委託の承認方法を確認します。解約時には、利用者データを標準形式で返却できるか、バックアップを含めて消去できるか、返却・消去の証跡を受け取れるかを定めます。データの所有権と、汎用的なプログラム部品の権利を分けて記載することも重要です。

移行・並行運用・研修を開発工程に含めます

旧システムからのデータ移行は、利用者ID、氏名、認定情報、計画期間、サービス内容、履歴、添付書類などを項目ごとに変換します。移行できない項目を手作業で入力するのか、過去データを参照専用で残すのか、旧システムをいつ停止するのかを決めないと、稼働直前に大きな負荷が発生します。

本番稼働前には、代表ケース、更新ケース、サービス変更ケース、請求エラーケース、連携先から不正なデータが届いたケースを使って受入テストを行います。研修は一度の説明会で終わらせず、管理者向け、ケアマネジャー向け、請求担当向けに分け、稼働後30日から90日までの問い合わせ窓口と改善会議を契約に含めます。

ケアプラン作成システムの費用相場は範囲別に見ます

ケアプラン作成システムの費用を比較する資料

費用は、既製品の利用料と独自開発費を混ぜず、初期費用、月額・年額、追加開発、移行、研修、保守、端末、電子証明書、連携基盤利用料に分けて比較します。ケアプラン専用の独自開発費を対象にした公的な統計は確認できないため、以下の開発費レンジは一般的な業務システム相場と、想定する機能・拠点規模から算出する予算検討用の目安です。

既製クラウドの公開価格は月額数千円から比較します

公開料金の例では、カイポケ居宅介護支援が月額5,000円(税別)です。トリケアトプスは居宅介護支援について、利用者1人あたり月額220円から、上限月額5,500円、初期費用無料と案内しています(出典:岡谷システム株式会社「トリケアトプス」公式サイト、2026年確認)。ただし、公開価格は標準機能の利用料であり、独自帳票、データ移行、個別研修、他社システムとの接続費用まで含むとは限りません。

ケア樹の公式発表では、対象サービスのケア樹Freeについて初年度79,800円(税別)、次年度以降69,800円(税別)という料金例が示され、Enterpriseは個別見積もりです(出典:株式会社グッドツリー「ケア樹」公式発表、2025年4月)。また、国保中央会のケアプランデータ連携システムは、WAM NETの案内で1事業所あたり年額21,000円(税込)です。キャンペーンや制度施策で実負担が変わる場合があるため、発注時点の公式条件を再確認します。

追加開発とスクラッチ開発は数十万円から数千万円以上まで幅があります

既製品の初期設定・少量移行・操作研修は、業務範囲によって10万円から100万円程度が予算検討の目安です。CSVやAPI連携、独自帳票などの追加開発は50万円から300万円程度、ケアプラン専用の小規模スクラッチ開発は300万円から700万円程度、記録・請求・LIFE・連携を含む複数拠点の業務基盤は700万円から1,500万円程度が一つのレンジになります。

多法人・多拠点、独自ワークフロー、外部システム、24時間運用、複雑な権限や分析まで含むフルスクラッチでは、1,500万円から3,000万円以上になる可能性があります。これらはケアプラン固有の公的相場ではなく、要件定義の深さ、利用者数、拠点数、連携先、セキュリティ、保守範囲で大きく変わる推定レンジです。見積書には、含む機能と含まない機能を明記してもらいます。

1年目と3年目のTCOで比較します

見積比較では、初期費用だけで安さを判断しません。1年目は初期設定、移行、研修、端末、利用料、連携基盤、保守を合計し、3年目は制度改正対応、追加ユーザーや拠点、バックアップ、問い合わせ、機能追加を含めて総額を計算します。月額5,000円の製品でも、独自帳票や移行が別料金なら、自社の運用条件ではTCOが変わります。

一方、スクラッチ開発は初期費用が大きく見えても、業務の二重入力や請求エラー、紙・郵送・FAX、個別のExcel管理を減らせる場合があります。導入効果は「便利そう」ではなく、月間の転記時間、FAX・郵送件数、入力回数、請求差戻し、残業時間、研修時間を導入前に測り、稼働後に同じ指標で評価します。

委託先の選定と見積比較は同じ条件で行います

ケアプラン作成システムの委託先を比較する担当者

発注先には、SaaSベンダー、介護業務パッケージ会社、システム開発会社、導入コンサルティング会社があります。既製品の導入相談と独自開発の提案は得意領域が異なるため、目的に合う会社を候補化し、同一のRFP、同一の業務シナリオ、同じ見積項目で比較します。

介護業務と制度変更への理解を確認します

委託先の実績は、単に「介護分野で導入実績がある」だけでなく、居宅介護支援のアセスメント、計画書、モニタリング、給付管理、請求、LIFE、ケアプランデータ連携をどこまで扱ったか確認します。導入事例では、ベンダーが公表する効果と、自社で検証すべき数値を分けて読みます。導入件数の集計単位が事業所、法人、契約数のどれかも確認します。

国民健康保険中央会は、ケアプランデータ連携標準仕様V4対応のシステムを2025年4月30日にリリースし、介護ソフトベンダー向けの試験結果を掲載しています(出典:公益社団法人国民健康保険中央会「ケアプランデータ連携システム」、2026年確認)。候補会社には、V4.1の対応状況、CSVの出力・取込の両方向、連携クライアントの操作支援、将来のV5.0対応予定を製品単位で回答してもらいます。

見積書は工程・機能・前提条件の粒度をそろえます

見積書は、要件定義、設計、開発、連携、テスト、移行、研修、リリース、保守に分けてもらいます。機能別では、利用者台帳、アセスメント、計画書、モニタリング、帳票、提供票・実績、請求、LIFE、データ連携、権限、ログ、管理画面の単位で、標準・追加・対象外を示してもらいます。

「一式」と書かれた金額は、何人月で、どの役割が、何を納品するのかを確認します。人月単価だけを比較するのではなく、同じ要件を満たす総工数、テストの深さ、プロジェクト管理、品質保証、保守の時間を合わせます。要件変更時の単価と、追加見積もりの承認ルールも比較項目にします。

デモとリファレンスチェックで運用力を見極めます

デモでは、トップ画面の見た目より、利用者登録から計画書の修正、担当者会議の記録、サービス変更、実績取込、モニタリング、請求前確認までを一連で操作してもらいます。スマートフォンやタブレットでの外出先入力、通信が不安定な場所での扱い、複数職員による同時編集、帳票の再出力も確認します。

可能であれば、同じ規模・同じサービス種別の導入先へ、初期設定にかかった期間、移行の範囲、問い合わせへの回答時間、制度改正時の対応、追加費用、現場の定着状況を確認します。開発担当者、導入担当者、保守窓口が稼働後も同じ会社にいるか、障害時に誰が判断するかも、価格と同じくらい重要です。

発注から稼働までの進め方は段階的に設計します

ケアプラン作成システムの導入工程を確認するチーム

発注先を決めた後は、要件定義、設計、開発・設定、テスト、移行、研修、段階稼働、安定運用の順に進めます。業務システムでは、実装そのものより、現場が使える状態で移行し、請求や連携を止めずに運用する準備が成否を分けます。

要件定義と設計で判断を残します

要件定義では、業務フロー、画面、帳票、データ項目、権限、外部連携、非機能要件を確認し、採用しなかった案と理由も議事録に残します。設計段階では、利用者IDの採番、重複登録の防止、計画期間の更新、過去履歴の参照、訂正履歴、削除権限など、後から変更しにくいルールを先に決めます。

法改正や標準仕様の更新を見据え、帳票の固定値を画面に埋め込まず、設定変更で対応できる構造にするかも検討します。ただし、将来対応を理由に過剰な汎用化を行うと初期費用が膨らむため、現時点で必要な範囲と、将来の拡張余地を分けて設計します。

テストと移行は実データに近い条件で行います

テストは、機能単体だけでなく、利用者登録から計画作成、サービス事業所との連携、実績取込、モニタリング、請求までの業務シナリオで行います。権限のない職員が個人情報を見られないこと、退職者のアカウントを停止できること、操作ログを追跡できること、バックアップから復旧できることも受入条件にします。

稼働は、まず一つの事業所や少数の担当者で始め、請求締めや月次の連携を経験してから対象を広げる方式が安全です。旧システムとの並行運用期間、紙に戻す場合の代替手順、障害発生時の連絡先、サービス提供事業所との連携確認を決めておき、現場が「止められないから使わない」という状態にならないようにします。

稼働後90日の定着計画を用意します

稼働後は、ログイン率、紙・FAXの残存件数、転記回数、入力漏れ、請求エラー、問い合わせ件数、処理時間を週次で確認します。問い合わせは、操作方法の問題、要件の不足、制度解釈の問題、システム障害に分類し、単なる個別対応で終わらせず、マニュアルや画面改善へつなげます。

稼働後30日で重大な不具合と教育不足を解消し、60日で未使用機能や連携先の課題を見直し、90日で当初のKPIとTCOを評価します。追加開発を依頼する場合は、現場の要望をそのまま機能化せず、利用者数、頻度、効果、保守負担を確認して優先順位を決めます。

よくある質問

ケアプラン作成システムの発注に関する質問

ここでは、ケアプラン作成システムの発注・外注を検討する担当者から、特に相談の多い質問に回答します。自社の規模、業務範囲、既存システムとの関係を当てはめながら確認します。

ケアプラン作成システムは既製品とスクラッチ開発のどちらがよいですか?

標準的な帳票と請求を単一事業所で使うなら、既製クラウドが適しています。複数拠点の独自承認、医療・会計・人事との連携、法人固有の分析が重要なら、既製品への追加開発やスクラッチ開発を比較します。まず標準製品のデモを確認し、それでも解決できない差分だけを開発対象にする方法が安全です。

ケアプラン作成システムの開発費用はどのくらいですか?

既製クラウドの利用料は、公開価格では月額数千円から年額数万円程度の例があります。追加開発は50万円から300万円程度、小規模スクラッチは300万円から700万円程度、複数拠点の業務基盤は700万円から1,500万円程度、フルスクラッチは1,500万円から3,000万円以上が予算検討のレンジです。公的なケアプラン専用統計ではなく、機能・拠点・連携・保守の範囲で変わるため、RFPをそろえて複数社に見積もりを依頼します。

開発会社へ相談する前にRFPは必要ですか?

完成したRFPでなくても、現行業務、困っていること、対象拠点、利用者数、必要な帳票、既存システム、希望時期、予算の考え方を整理した資料があると比較しやすくなります。候補会社とのヒアリングで不足を補い、最終的に同じ条件の提案依頼書へ整えます。特に、データ移行、研修、保守、連携、セキュリティを最初から書くことが大切です。

介護情報をクラウドに預けても安全ですか?

クラウドかどうかだけで安全性は判断できません。利用者・職員ごとの権限、強固な認証、通信・保存時の暗号化、操作ログ、バックアップ、復旧手順、委託先と再委託先の管理、漏えい時の連絡体制を確認し、契約と運用規程に反映します。委託先の安全管理措置を定期的に確認できる体制が必要です。

まとめ

ケアプラン作成システムの発注計画をまとめるチーム

ケアプラン作成システムの発注では、まず既製クラウド、既存製品への追加開発、介護業務基盤、スクラッチ開発のどれに近いかを決めます。そのうえで、現行業務を棚卸しし、MUSTとWANT、対象拠点、連携範囲、移行、研修、保守をRFPへ落とし込みます。

発注先選びで外せない確認事項

見積もりは初期費用ではなく、1年目・3年目のTCOで比較します。ケアプラン作成とデータ連携、公開価格と追加費用、標準仕様の現在と将来対応を分けて確認し、同じ業務シナリオでデモと受入条件をそろえます。個人情報を扱うため、セキュリティ、再委託、データ返却、障害対応は契約書に残します。

最初に作るべき資料

最初の一歩は、代表的な利用者ケースを使った業務フロー、現行帳票の一覧、連携先とサンプルデータ、利用者数・拠点数、困っている二重入力、必須のセキュリティ条件を一つの資料にまとめることです。これをもとに複数の候補へ相談し、自社の業務を理解した提案か、費用と責任範囲が透明な見積もりかを確認すれば、導入後に使われ続けるシステムへ近づけられます。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。