CI/CDツールの開発会社は、既存環境との適合性、支援範囲、セキュリティと運用体制を比べて選びます。導入後も継続して運用できるかが、判断の決め手です。
6社の特徴に加えて、選ぶ前の確認事項と導入費用の目安も取り上げます。全体像は次の完全ガイドで確認できます。
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CI/CDツールの開発パートナー選びが重要な理由

CI/CDの導入では、Git連携や自動テストの設定に加えて、各環境へのリリース権限も決めます。障害時の戻し方や、ログと秘密情報の管理方法も設計の対象になります。
開発会社を選ぶ際は、ツールの販売力だけでなく、開発と運用の実態に合わせて仕組みを設計できるかを確認しましょう。
自動化の範囲を誤ったときの影響
CI/CDは、プルリクエストごとのビルドと単体テストから始めるのが現実的です。そのうえで、検証環境への自動デプロイ、本番環境への承認付きリリースへと段階を踏んで進めます。
本番まで一気に全自動化すると、テストが不足した変更や、パイプライン内の認証情報がリスクになります。さらに、業務システムでは、承認履歴、監査ログ、ロールバック手順も設計の対象になります。
発注前の技術要件と運用体制の同時確認
各社の見積もりは、次の技術要件と運用条件をそろえて比べます。
- 環境:リポジトリ数、利用言語、OS、コンテナやKubernetesの有無、開発・検証・ステージング・本番の環境数
- 実行量:月間の実行回数と同時実行数
- 運用とセキュリティ:セルフホストRunnerの保守担当、秘密情報の保管、脆弱性検査、承認者の分離
- 障害・引き渡し:障害時の連絡窓口、設計書とパイプラインコードの引き渡し条件
株式会社ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援
riplaは、コンサルティングから開発までを一貫して支援できます。IT事業会社として社内DXを推進した経験を活かし、ビジネスの成果創出とシステム定着の両方に取り組みます。
営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。企業の業務要件に応じて、柔軟に対応できる体制です。
特徴と強み
riplaは、CI/CDを業務改善とシステム定着の一部として扱います。まず現行のリリース手順とテスト状況を整理し、環境差異や承認フローも洗い出します。そのうえで、自動化の優先順位を決められます。
既存のGitサービスやクラウドを活かす進め方と相性がよいです。Pipeline as Codeで定義し、成果物をまとめて扱い、環境ごとに権限を設定しながら段階的に進めます。
得意領域・実績
複数の部門が関わる基幹システムでは、技術だけでなく業務ルールや利用者の習慣も踏まえた設計が求められます。riplaは、要件整理から開発、導入後の定着まで相談できます。
社内に専任のDevOps人材が少ない企業や、開発会社にも業務理解を求めたい企業は、相談先の候補として検討できます。
NTTデータ|大規模業務システムとクラウド活用を総合支援
NTTデータは、業務アプリケーションの開発・管理やクラウド活用を支援する企業です。企画から開発、運用まで幅広く対応しています。
CI/CD製品の導入だけでなく、既存資産を含む大規模な開発・運用プロセスを見直したい場合の候補になります。複数のチームやシステムをまたぐ開発基盤にも対応します。
特徴と強み
大規模業務システムでは、チームごとに異なるツールやリリース基準を統一します。加えて、既存の運用を止めずに移行することも欠かせません。
アプリケーション開発・管理、クラウド、運用を横断して相談できます。そのため、CI/CD導入前の組織やプロセスも計画に含められます。さらに、監査、可用性、データ連携など、単一製品では解決しにくい要件を持つ企業にも向いています。
得意領域・実績
候補に入れる際は、構築範囲をアプリケーション単位で明確にしておきます。そのうえで、対象リポジトリや利用クラウド、オンプレミス接続の範囲を、先方に示してもらいます。移行対象ジョブと運用引き継ぎの範囲も、あわせて確認します。
金融・公共・製造など、障害時の影響が大きい業務では、変更失敗率と復旧時間を導入前から測ります。また、段階展開の計画も確認します。
費用や効果を公開情報だけで判断せず、同規模の事例と担当体制を、提案時に確かめましょう。
NEC|アジャイル開発環境とCI/CDパイプラインを連携
NECは、アジャイル開発のプロセス設計や人材育成を支援しています。開発環境の構築から、実践と定着までも対応します。
公開中の導入支援では、開発状況を把握する仕組みも案内しています。その仕組みでは、MiroやJira、構成管理を連携させます。CI/CDパイプラインや品質ポータルなども、同じ仕組みにつなげます。
特徴と強み
CI/CD導入では、パイプラインの設定に加えて、開発の流れが途切れている点も課題になります。その途切れは、企画やタスク管理、ソースコードの間で生じることがあります。品質情報やリリース状況との間でも、同じことが起きがちです。
NECの支援では、開発プロセスとツールチェーンをまとめて設計できます。そのうえで、開発現場への定着と、状況を見える形にすることも検討できます。
得意領域・実績
NECの公開ページでは、開発環境導入支援の標準期間を2日から、最小催行人数を5名以上としています(出典: NEC「アジャイル開発管理環境導入支援」、2026年確認)。これは、個別の導入対象やスコープによって変わる支援サービスの目安です。本番環境を含むCI/CD基盤全体の納期や費用を示すものではありません。
短期のワークショップで課題を整理したい企業や、アジャイル開発を始めるチームは、PoCの相談先として検討できます。
Amazon Web Services(AWS)|クラウドネイティブなCI/CDを構築
AWSは、CodePipelineやCodeBuildなどのサービスを組み合わせて使えます。CodeDeploy、Amazon ECR、Amazon EKSも含めて、AWS上のアプリケーションに合ったCI/CD基盤を構築できます。
すでにAWSを利用している企業は、IAMの権限管理やCloudTrailの監査と連携できます。さらに、コンテナレジストリやデプロイ先も、一体として設計できる点が特徴です。
特徴と強み
AWSのCI/CD費用は、次の料金要素を合わせて見積もります。
- 利用料金:CodePipeline、ビルド、成果物保存、転送、ログ、デプロイ先
- V1タイプ:30日を超えてコード変更が実行されたアクティブパイプライン1本あたり月額1ドル
- V2タイプ:アクション実行分が1分あたり0.002ドル(出典: AWS「AWS CodePipeline pricing」、2026年確認)
- 実行量:パイプライン本数、実行回数、アクション数、実行時間を試算
得意領域・実績
コンテナ化したWebサービスやAPIを、開発からステージング、本番へ同じ成果物で昇格させたい企業に適しています。ただし、AWS以外のクラウドやオンプレミスが中心の場合は、接続や認証、監視など、運用担当の範囲が広がる可能性があります。
AWSへの相談でも、設計・構築・移行をAWSパートナーが担うことがあります。そのため、提案の段階で担当範囲と成果物の所有権を確認してください。
Microsoft|Azure DevOpsとMicrosoft環境を統合
Microsoftは、Azure DevOpsを通じて、ソース管理や作業項目からリリースまでを連携できます。Azure Pipelinesも、その一部です。
Microsoft製品を使い、.NETやVisual Studio、Azureを中心に開発する企業に向いています。社内認証やWindows環境との親和性を重視する場合も、候補になります。
特徴と強み
Azure Pipelinesを運用するときは、実行環境と同時実行の必要数を確かめます。
- エージェント:Microsoftホスト型と企業管理のセルフホスト型を選択
- 並列ジョブ数:テスト量や複数チームの同時リリースに合わせて検討
Azure DevOps Servicesの並列ジョブは、同時実行できるパイプラインの計算容量です。たとえば、1ジョブなら1件、5ジョブなら5件を同時実行できます(出典: Microsoft Learn「Configure and pay for parallel jobs」、2026年確認)。
得意領域・実績
自社サーバーや閉域ネットワークへ接続する場合は、セルフホストエージェントを検討します。その際は、OSやパッチ、ネットワーク経路を整理してください。権限とライセンスも確認が必要です。
Azure上へデプロイする場合は、Azure側の権限設計や監査ログを一貫して管理できます。
Azure DevOps Serverが必要か、クラウドサービスで足りるかを確認します。あわせてVisual Studio契約の適用範囲も調べておくと、費用の見落としを減らせます。
GitLab|開発・CI/CD・DevSecOpsを一体化

GitLabは、ソース管理やマージリクエスト、CI/CDを一体化したDevSecOpsプラットフォームです。セキュリティ検査やコンプライアンス、開発の成果を見える形で示す機能まで、同じ基盤で扱えます。
クラウド版のほか、Self-ManagedやDedicatedも選べます。そのため、データの所在、閉域性、組織の運用方針に合わせて提供形態を比べられます。
特徴と強み
ツールが増えて、ソースコードとCIを別々に管理している企業では、管理の煩雑さが課題になります。脆弱性管理やリリース承認も別の仕組みになっていると、さらに手間が重なります。
- 一元管理:ソースコード、CI、脆弱性管理、リリース承認を標準化
- 早期検出:SAST、SCA、秘密情報検知、コンテナスキャン、SBOMを活用
NISTは、DevSecOpsのCI/CDパイプラインにソフトウェアサプライチェーンのセキュリティを組み込むSP 800-204Dを公開しています(出典: NIST、2024年)。この点から、セキュリティを後付けにしない考え方が重要になります。
得意領域・実績
Free、Premium、Ultimateなどの機能差を確認し、必要なセキュリティやコンプライアンス機能を選びます。そのうえで、ユーザー数、CI実行時間、ストレージを分けて試算します。
大規模組織では、Self-Managedの更新とバックアップを誰が担うかを決めます。Runnerや可用性の担当者も、あわせて決めておく必要があります。
ツール統合で運用負荷を減らしたい企業や、開発とセキュリティのどこまでを誰が受け持つかを明確にしたい企業に適しています。
CI/CDツールの開発パートナーを選ぶポイント

6社は、得意とする導入パターンがそれぞれ異なります。そのため、製品機能だけでなく、要件と体制、費用、移行性を同じ質問で確認しましょう。また、PoCの結果と本番展開の計画を並べて比べることが大切です。
実績と経験の確認方法
実績の説明では、自社と近い事例かどうかを、規模と進め方の両面から確かめます。
- 開発環境:対象リポジトリ数、利用言語、環境数、テスト種類
- 接続と移行:クラウド・オンプレミス接続と移行前後の運用体制
- 支援内容:導入後のKPI、担当工程、匿名化した規模や課題
顧客名を公開できない場合でも、これらの内容を説明できるかが判断材料になります。
技術力と専門性の評価
提案書では、Git連携からビルド、単体・結合・E2Eテストまでの流れを図で示してもらいます。さらに、静的解析やSCA、SASTなどの検査も、その流れの中に入れてもらいます。
秘密情報検知やコンテナ・IaCスキャンも、流れに含めてもらいます。成果物の保管、承認、ロールバックも含めます。Secretsをログへ出さない仕組みや、短期トークン・OIDCの利用も確認します。
Runnerの権限分離、成果物の改ざん防止、監査ログの保管期間も確認すると、CI/CDとDevSecOpsの実力を見極める材料になります。
プロジェクト管理体制と費用の確認
受託構築費と見積もり内容は、対象範囲ごとに次のように確認します。
- 小規模PoC:1リポジトリでビルド・単体テスト・検証環境へデプロイ、100万〜300万円
- 標準導入:複数リポジトリ、3環境、承認、Secrets、基本的な脆弱性検査を含み、300万〜800万円程度
- 大規模導入:オンプレミスとクラウドの混在、Kubernetes、複数部署、監査、移行、教育を含み、800万〜2,000万円以上の可能性
- 見積明細:設計・構築・テスト・移行・教育・運用引き継ぎを分け、利用料、ライセンス、Runner、ログ、監視、保守も別記
- 契約と体制:稼働率、定例会議、障害対応、追加リポジトリ単価、契約終了時のコード・設計書返却、自社変更の可否を確認
初期費用の安さだけでなく、導入後に自社で変更できるか、特定の担当者に依存しないかも、評価の対象にします。
ここで示す金額は、エンジニアの工数と業務システム導入の一般的な条件から整理した推定値です。公的な一律の相場ではありません。
CI/CDツール開発会社に関するよくある質問
発注の前後には、導入費用や社内の運用担当、既存環境との接続について疑問が出てきます。相談の前に確かめておきたい質問に、順に答えます。
CI/CDツールは自社だけで導入できますか?
1つのリポジトリでビルドと単体テストを自動化する程度なら、自社導入も可能です。ただし、複数環境の承認やオンプレミス接続、秘密情報管理まで含む場合は、設計経験のある会社への相談も有効です。そのほか、脆弱性検査や障害時の切り戻し、運用教育まで含める場合も、相談が役立ちます。
まず代表アプリでPoCを実施し、成功したパイプラインをテンプレート化して横展開する方法が現実的です。
CI/CDツールの導入費用はいくらですか?
小規模PoCは100万〜300万円、標準導入は300万〜800万円、大規模な業務システム対応は800万〜2,000万円以上が推定目安です。
ライセンスやクラウド、Runnerは、別料金になりやすい項目です。ログや監視、保守も別料金になりやすいため、初期構築費だけで判断しないことが大切です。そのため、対象環境と運用範囲を分けて相見積もりを取り、月額の総保有コストで比べてください。
提案会社の技術力を何で評価すればよいですか?
自社に近い環境での実績やパイプライン提案の具体性を確かめます。さらに、セキュリティ設計、運用移管、担当者の継続性も確認します。
PoCでは、プルリクエストを起点にテストが動くか、失敗の原因を追えるかを検証します。そのうえで、検証環境から本番へ同じ成果物を昇格できるか、承認履歴が残るかも確認します。
特に、納品後に自社でYAMLやJenkinsfileなどを変えられるよう、教育とコードの引き渡しが含まれていることが重要です。
まとめ
CI/CDツールの開発会社は、既存の開発と運用の実態を調べたうえで選びます。テストやセキュリティ、承認の仕組みを、リリースや障害対応まで含めて、導入後も継続して回せる形に整えられる会社が候補です。
6社の得意分野はそれぞれ異なります。riplaとNTTデータは業務システム全体を、NECは開発プロセスと環境整備を重視しています。一方で、AWSはクラウド基盤、MicrosoftはMicrosoft環境、GitLabはDevSecOpsの統合に強みがあります。
選定時は、対象リポジトリ、環境数、月間実行量をRFPに記載します。同時実行数やテスト種別、Secretsの扱いも加えます。
監査ログやSLA、教育の条件も明記します。移行条件も加えて、各社に同じ条件で比べてもらいます。
代表アプリで小さく検証し、デプロイ頻度、変更リードタイム、変更失敗率を測ります。復旧時間も測って、判断の材料にします。そのうえで、本番への適用範囲を広げていくと、CI/CDを組織の開発力として定着させやすくなります。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
