クラウド開発/構築でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

# クラウド開発/構築でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

クラウド技術の急速な普及に伴い、企業のシステム開発や業務基盤の構築においてクラウドを活用することは、もはや当たり前の選択肢となっています。IDC Japanの調査によれば、国内クラウドサービス市場は2025年時点で年率20%を超える成長を継続しており、2026年には市場規模が3兆円を突破すると予測されています。こうした背景のなかで、自社のクラウド開発・構築を成功させるには、技術力と実績を兼ね備えた信頼できる開発会社・ベンダーを選ぶことが極めて重要です。

しかし、クラウド開発・構築に対応できると謳う企業は国内に数多く存在し、AWS・Azure・Google Cloudといったプラットフォームへの対応範囲、得意な業種・規模、コンサルティング力など、各社の特徴は大きく異なります。どの会社を選ぶかによってプロジェクトの品質・コスト・スピードが左右されるため、発注前に各社の特徴をしっかりと把握しておく必要があります。本記事では、クラウド開発・構築パートナー選びの重要ポイントを整理したうえで、実績豊富なおすすめ会社6社を詳しくご紹介します。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・クラウド開発/構築の完全ガイド

クラウド開発/構築パートナー選びの重要性

クラウド開発構築パートナー選びの重要性

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

クラウド開発・構築プロジェクトは、要件定義・設計・開発・テスト・運用と多くのフェーズにわたるため、各フェーズで専門的な知見が求められます。経験の浅いベンダーに発注した場合、初期のアーキテクチャ設計が不適切なままプロジェクトが進行し、後から大規模な修正が発生してコストが当初見積もりの2〜3倍に膨らむケースも珍しくありません。実際、Gartnerのレポートでは、クラウド移行プロジェクトの約70%が予算超過か納期遅延を経験するという統計が示されており、その主要因の一つが「適切なパートナー選定の失敗」とされています。

一方、技術力・プロジェクト管理力・業種知識のすべてを兼ね備えたパートナーと組むことができれば、移行期間を最大50%短縮できた事例や、インフラコストを年間30%以上削減できた事例も数多く報告されています。適切なパートナーはただシステムを構築するだけでなく、セキュリティ設計・コスト最適化・運用体制の整備まで一体的に支援してくれます。クラウド開発・構築の成否は、まさにパートナー選定の段階で8割が決まると言っても過言ではありません。

発注前に確認すべきポイント

発注前に確認すべき最初のポイントは、対応しているクラウドプラットフォームと取得済みの認定パートナー資格です。AWSであれば「プレミアティアサービスパートナー」、Google Cloudであれば「Diamondパートナー」、Azureであれば「Solutions Partner」といった最上位認定を保有しているかどうかは、その会社の技術力の客観的な指標となります。認定取得には一定数以上の有資格エンジニアの常駐と、一定件数以上の実績が必要なため、認定の有無は信頼性の判断材料として非常に有用です。

次に確認すべきは、自社の業種・業務領域における導入実績です。製造業向けの生産管理システムとeコマース向けの受注管理システムでは、要求されるアーキテクチャや考慮すべきセキュリティ要件が大きく異なります。自社と同規模・同業種のプロジェクト事例を提示してもらい、どのような課題をどのように解決したかを具体的に確認することが重要です。さらに、プロジェクト管理体制・コミュニケーション頻度・障害発生時のサポート体制についても事前に確認することで、発注後のトラブルを未然に防ぐことができます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaの特徴と強み

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、ビジネスコンサルティングとシステム開発を同一チームが担う「一気通貫型」の支援体制です。多くのシステム開発会社では「要件定義はコンサル会社、開発はSIer、運用は別会社」というように担当が分断されがちですが、riplaでは業務分析から要件定義・システム設計・開発・導入後の定着支援までを一貫して対応しています。この体制により、発注者側での調整コストを大幅に削減できるとともに、プロジェクトの目的やゴールをブレさせることなく推進できます。

また、riplaはIT事業会社として自社の業務システムをクラウド上で構築・運用してきた実務経験を持っており、「作って終わり」ではなく「使われ続けるシステム」を構築するノウハウを有しています。システムの定着を阻む要因は技術的な問題だけでなく、現場スタッフの操作習熟度や業務フローの見直しにあることが多く、riplaはこうした人的・組織的な側面も含めて包括的に支援します。クラウド化によって業務効率がどのように改善されるかを定量的に可視化し、経営層への説明責任も果たしながらプロジェクトを進める姿勢が高い評価を受けています。

得意領域・実績

riplaは特に中小・中堅企業向けの基幹システムクラウド化プロジェクトに強みを持っています。営業管理システム・顧客管理(CRM)・生産管理・販売管理・在庫管理など、企業の根幹を支える業務システムをクラウド上に構築した豊富な実績があります。既存のオンプレミスシステムからの移行案件においては、業務の継続性を確保しながら段階的にクラウド化を進めるアプローチを得意としており、移行に伴うリスクを最小限に抑えたプロジェクト遂行が可能です。

また、導入後の定着支援として、操作マニュアルの整備・社内トレーニングの実施・運用ルール策定なども一体的に提供しており、システム稼働後も継続的にサポートを受けられる点が多くのクライアントから評価されています。「システムを導入したが現場で使われない」という典型的な失敗パターンを防ぐための方法論が確立されており、投資対効果の最大化を実現するパートナーとして選ばれています。

クラスメソッド株式会社|6年連続AWSトップパートナー認定のAWS専門ベンダー

クラスメソッドのAWSクラウド開発実績

特徴と強み

クラスメソッド株式会社は、AWS(Amazon Web Services)を中核としたクラウドサービスの導入支援・開発・運用を専門とする日本屈指のクラウドインテグレーターです。AWSの公式パートナープログラムにおいて、6年連続で最上位カテゴリに認定されており、国内でもトップクラスの技術力を誇ります。同社の強みは、クラウドインフラの設計・構築にとどまらず、データ分析基盤の構築・機械学習の実装・IoTシステム連携・生成AIの活用支援まで、AWSのエコシステムを最大限に活用した広範なサービスを提供できる点にあります。

また、クラスメソッドは技術情報の積極的な公開でも知られており、自社が運営する技術ブログ「Developers.IO」は月間数千万PVを誇る国内最大規模のクラウド技術情報サイトとして高い信頼を得ています。この知識共有文化は同社のエンジニアの技術レベルの高さを裏付けるものであり、最新のAWS機能に対する深い理解と実践的なノウハウが社内に蓄積されています。顧客のシステムに直接関与するだけでなく、社内のエンジニア育成プログラムや技術コミュニティ形成も支援しており、クラウド人材の内製化を目指す企業にとっても心強いパートナーです。

得意領域・実績

クラスメソッドはAWS導入支援において2,000社以上・AWSアカウント数では8,800件以上という圧倒的な実績を有しており、その豊富な経験から業種を問わず最適なアーキテクチャを提案できます。特にサーバーレスアーキテクチャ・コンテナ技術(Amazon ECS・EKS)・データレイク構築・BIダッシュボード開発などを得意としており、大規模なデータ活用基盤の構築実績も多数あります。金融・製造・小売・ゲーム・メディアなど多様な業種での実績があり、各業種特有のセキュリティ要件やコンプライアンス対応についても豊富な知見を持っています。

近年は生成AIの活用支援にも注力しており、Amazon BedrockやSageMakerを活用したLLMアプリケーション開発・RAGシステム構築・AIを活用した業務自動化などのプロジェクトを多数手掛けています。クラウドネイティブな開発手法とAIの融合という最先端領域で先行しており、DXの次のフェーズを見据えた企業からの問い合わせが急増しています。

株式会社サーバーワークス|AWS専門・1,440社超の導入実績を誇るクラウドインテグレーター

サーバーワークスのAWS導入実績

特徴と強み

株式会社サーバーワークスは2009年にAWSに特化したインテグレーション事業を開始し、国内でいち早くAWS専業のクラウドインテグレーターとしての地位を確立した企業です。2014年には日本初のAWSマネージドサービスプロバイダー(MSP)コンピテンシーを取得し、現在もAWSプレミアティアサービスパートナーとして国内最高位の認定を維持しています。同社の特徴は、AWS導入の「伴走支援」という独自のアプローチにあります。単に構築して納品するだけでなく、導入後の運用最適化・コスト管理・セキュリティ監視まで継続的に関与し、顧客がAWSを最大限に活用できるよう長期的なパートナーシップを築いていきます。

サーバーワークスが提供する独自のAWS運用管理ツール「Cloud Automator」は、AWSリソースの自動起動・停止・バックアップなどを自動化するSaaSプロダクトであり、AWS運用コストの削減と管理負担の軽減に貢献します。このような自社プロダクト開発を通じてAWS運用の知見を深め続けており、AWS Well-Architectedレビュー(クラウドシステムのベストプラクティス評価)についても国内屈指の実績を誇ります。AWS認定資格を持つエンジニアが多数在籍しており、高度なアーキテクチャ設計や複雑な要件への対応力は業界でも高く評価されています。

得意領域・実績

サーバーワークスは2025年時点で1,440社・25,600件以上というAWS導入実績を積み重ねており、この数字は国内でも最高水準の実績規模です。対応領域はAWSへのオンプレミスシステム移行(リフト&シフト)・クラウドネイティブなシステム新規開発・マルチアカウント管理・FinOps(クラウドコスト最適化)・セキュリティ強化支援など、AWSに関するあらゆる局面を網羅しています。特にコスト最適化の実績では、適切なリソース設計とリザーブドインスタンスの活用によって、AWS利用費を従来比30〜50%削減した事例を多数持っています。

業種別では金融機関・医療機関・製造業・官公庁など、高いセキュリティ水準が求められる分野での実績も豊富です。これらの分野では特にコンプライアンス対応・監査ログ管理・データ暗号化・ネットワーク分離といった要件が厳格に求められますが、サーバーワークスはこうした高度なセキュリティ要件を満たしながらクラウドの利便性を最大化するアーキテクチャ設計を得意としています。中長期的な運用まで見据えたシステム構築を重視するため、将来的なスケールアップや機能拡張にも柔軟に対応できる設計が特徴です。

クラウドエース株式会社|Google Cloud Diamondパートナー認定の専門ベンダー

クラウドエースのGoogle Cloud開発実績

特徴と強み

クラウドエース株式会社は、Google Cloudに完全特化したクラウドインテグレーターとして国内トップクラスの実績を誇る企業です。Google Cloudのパートナープログラムにおいて、ServiceおよびCo-sellカテゴリの両方で最上位に位置するDiamondパートナーに認定されており、これはGoogle Cloudの技術力と実績において国内最高水準に達していることを示します。同社の強みは、Google Cloudが提供するデータ分析・機械学習・生成AI領域における高度な専門性にあります。BigQuery・Vertex AI・Looker・Cloud SpannerといったGoogle Cloud独自のサービスを最大限に活用したシステム構築において、国内随一の知見を持っています。

クラウドエースはコンサルティング・設計・構築・運用・保守・教育・請求代行まで、Google Cloudに関連するあらゆるサービスをワンストップで提供しており、顧客企業が一つの窓口ですべてを完結できる体制を整えています。特にデータドリブン経営の実現を目指す企業に対しては、データ収集から分析・可視化・意思決定支援までを一貫して支援するデータプラットフォーム構築サービスが高く評価されています。また、Google Workspace(旧G Suite)との連携や、GmailやGoogleドライブなどのSaaSツールとクラウドシステムを統合するプロジェクトでも豊富な実績を持っています。

得意領域・実績

クラウドエースはGoogle Cloudの導入・活用支援において国内1,000社以上の実績を積み上げており、業種は製造・流通・金融・医療・メディア・ゲームと多岐にわたります。特に得意とする領域はデータ分析基盤の設計・構築であり、BigQueryを活用した大規模データウェアハウスの構築や、Lookerを用いたBIダッシュボードの開発において多数の実績があります。一般的なデータ活用基盤の構築では、数テラバイト〜ペタバイト規模のデータを高速に処理するアーキテクチャを設計・実装した事例も多く、データエンジニアリング領域での技術力は業界でも際立っています。

近年はVertex AIやGeminiをはじめとする生成AI技術の活用支援にも積極的に取り組んでおり、企業内ナレッジベースを活用したRAGシステムの構築・AIによる需要予測・画像認識を用いた品質検査システムなど、AIを活用した業務変革プロジェクトを数多く手掛けています。Google Cloudのトレーニングプログラムを提供する認定トレーニングパートナーでもあるため、システム構築と並行して社内エンジニアのスキルアップ支援も依頼できる点が、内製化を重視する企業から支持されています。

TIS株式会社|500件超のAWS導入実績を持つ総合ITサービス企業

TIS株式会社のクラウド開発実績

特徴と強み

TIS株式会社は、TISインテックグループの中核企業として、金融・製造・流通・公共など幅広い業種に向けた総合的なITサービスを提供する大手システムインテグレーターです。クラウド領域においては2009年よりAWS導入支援事業を開始し、現在ではAWSプレミアコンサルティングパートナーに認定されるとともに、500名を超えるAWS認定資格取得者を擁する体制を整えています。TISの強みは、大規模で複雑なエンタープライズシステムのクラウド移行・刷新に対応できる組織力と技術力にあります。数百人規模のエンジニアが関与する大型プロジェクトを安定的に遂行できる実績と管理体制は、中小規模の専業ベンダーにはない競争優位性となっています。

また、TISはマルチクラウド戦略にも対応しており、AWSに加えてAzure・Google Cloudを組み合わせたハイブリッドクラウド環境の設計・構築も得意としています。既存のオンプレミス基盤を一気に移行するのではなく、システムの重要度や特性に応じて最適なクラウドプラットフォームを選定しながら段階的に移行するアプローチが、特にレガシーシステムの近代化を検討する大企業から支持されています。セキュリティ管理・インシデント対応・24時間365日の監視体制など、エンタープライズグレードの運用サービスも充実しており、システム稼働後の安定運用を重視する企業に適したパートナーです。

得意領域・実績

TISは特に金融業界・製造業・流通業における大規模システムのクラウド化プロジェクトで際立った実績を誇ります。金融機関向けには、勘定系システムのクラウド移行・決済基盤の刷新・オープンAPI連携基盤の構築といった高い信頼性とセキュリティが求められるプロジェクトを多数手掛けており、FISCセキュリティガイドラインやPCI DSSといった業界固有の規制要件への対応ノウハウも蓄積されています。製造業向けでは、IoTデータ収集基盤・生産ラインの見える化システム・サプライチェーン管理システムのクラウド化など、現場の業務要件を深く理解した提案力が評価されています。

近年はクラウドネイティブセキュリティの強化にも注力しており、CNAPP(Cloud Native Application Protection Platform)を活用したクラウドセキュリティ態勢の可視化・改善支援サービスの提供を開始しています。サイバー攻撃の巧妙化が進むなか、クラウド上のシステムを安全に運用するためのセキュリティ設計・監視・インシデント対応を一体的に提供できる体制は、企業のリスク管理担当者からも高い評価を受けています。グループ全体で約2万人のエンジニアを擁しており、プロジェクト規模や要件に応じて柔軟にリソースを配置できる体制も大きな強みです。

株式会社NTTデータ|国内最大級のSIerが提供する高信頼クラウド開発・構築

NTTデータのクラウド開発実績

特徴と強み

株式会社NTTデータは、NTTグループのシステムインテグレーション事業の中核を担う国内最大級のSIerです。公共・金融・法人向けITサービスにおいて国内屈指の実績を誇り、グローバルでは約190か国以上にサービスを展開するIT企業として世界的な知名度を持っています。クラウド分野においてはAWS・Azure・Google Cloudの主要3プラットフォームすべてで最上位パートナー認定を取得しており、マルチクラウド環境の設計・構築・運用においても業界トップレベルの対応力を発揮します。

NTTデータの最大の強みは、日本の社会インフラを支える使命感と高い信頼性のもとで培われた、ミッションクリティカルなシステム開発・運用のノウハウにあります。銀行の勘定系システム・社会保障システム・電子政府システムなど、絶対に止まってはならないシステムの構築・運用実績は他社の追随を許しません。こうした高い信頼性へのこだわりはクラウドシステムの構築においても発揮されており、99.999%(ファイブナイン)の可用性を要求されるシステムに対しても適切な冗長化設計・障害回復設計を提供できます。

得意領域・実績

NTTデータは公共・金融・医療・製造・流通といった幅広い業種でクラウドを活用したシステム開発・刷新プロジェクトを手掛けており、特に大規模な基幹系システムのクラウド移行においては国内随一の実績を持っています。政府共通プラットフォームの構築や、全国規模の医療情報連携基盤の整備など、社会インフラ規模のシステム構築において蓄積された知見は、複雑な要件を持つ大型プロジェクトに対して非常に大きな価値を発揮します。また、生成AIとクラウドを組み合わせたコンサルティングサービス「Generative AI導入支援」にも注力しており、業務特化型LLMの構築・AIガバナンスフレームワークの整備・AIを活用した業務変革ロードマップの策定まで包括的に支援しています。

グループ全体の従業員数は国内外合計で約19万人(2024年時点)に達しており、プロジェクトの規模・複雑さ・緊急度に応じて国内外のリソースを柔軟に組み合わせることができます。海外拠点を活用したオフショア開発や、24時間対応のグローバルサポートセンターによる運用監視体制も整備されており、グローバルに事業を展開する企業の国際的なクラウドシステム構築にも対応しています。法令遵守・情報セキュリティ管理・個人情報保護における高水準の体制は、コンプライアンスに厳格な業界からの信頼獲得につながっています。

クラウド開発/構築パートナー選びのポイント

クラウド開発パートナー選びのポイント

実績と経験の確認方法

クラウド開発・構築パートナーを選ぶ際に最初に確認すべきは、自社と同規模・同業種における具体的な導入実績です。ベンダーの提案資料には「〇〇件の実績」という数字が記載されていることが多いですが、重要なのはその数字の内訳です。自社の業種・システム規模・利用するクラウドプラットフォームに近い案件の実績を具体的に提示してもらい、どのような課題をどのようなアプローチで解決したかを詳細に確認することが、選定精度を高める上で非常に有効です。可能であれば、過去に同社が支援した顧客企業への参照確認(レファレンスチェック)を依頼することも検討しましょう。実際の顧客の声を聞くことで、提案段階では見えにくい実際の対応品質・コミュニケーション能力・納期遵守の実態を把握することができます。

また、クラウドプラットフォームのパートナー認定資格の確認も重要な判断基準です。AWSのプレミアティアサービスパートナー・Google CloudのDiamondパートナー・AzureのSolutions Partnerといった最上位認定は、単に申請すれば取得できるものではなく、一定数以上の認定資格保有エンジニアの在籍と、規定数以上の案件実績の証明が必要です。これらの認定資格は毎年の更新審査があるため、現在も有効な認定を維持しているかを確認することで、継続的な技術力の維持を担保することができます。

技術力と専門性の評価

技術力の評価においては、単に「AWSが使える」「Azureに対応している」という表面的な確認にとどまらず、設計レベルでの専門性を見極めることが重要です。具体的には、Well-Architectedフレームワーク(AWSのベストプラクティス評価手法)に準拠したアーキテクチャ設計の経験・Infrastructure as Code(Terraform、AWS CDKなど)を活用したインフラ自動化の実績・DevOps/CI-CDパイプラインの構築経験といった技術的な深さを確認しましょう。これらの手法を取り入れることで、システムの品質向上・デプロイ頻度の向上・障害リスクの低減が実現でき、長期的なシステム運用コストの削減にもつながります。

また、セキュリティ設計の専門性も見極める必要があります。クラウド環境ではオンプレミスとは異なるセキュリティ設計思想が求められ、「責任共有モデル」の理解に基づいてユーザー側が管理すべきセキュリティ領域を適切に保護する設計が必要です。IAM(Identity and Access Management)の適切な権限設計・ネットワークセグメンテーション・暗号化設計・ログ収集と監視体制の構築など、クラウド固有のセキュリティ対策について具体的な実装経験を持つエンジニアが担当チームに含まれているかを確認することが、情報漏洩・不正アクセスのリスクを最小化する上で欠かせません。

プロジェクト管理体制の確認

技術力と同様に重要なのが、プロジェクト管理体制の確認です。クラウド開発・構築プロジェクトは、要件の複雑さや関係者の多さから、スコープクリープ(要件の際限ない拡大)・スケジュール遅延・コスト超過が発生しやすい傾向があります。発注前の段階で、プロジェクト管理手法(ウォーターフォール・アジャイル・ハイブリッドなど)・週次・月次での進捗報告体制・変更管理プロセス・リスク管理の仕組みについて具体的に確認することが、プロジェクトを安定的に完遂させるために不可欠です。特に、アジャイル開発を採用する場合は、スプリントごとの成果物の確認頻度・優先順位変更の対応ルール・完成の定義(DoD: Definition of Done)の明確化などについて事前に合意形成しておくことが重要です。

さらに、プロジェクト完了後の運用保守体制についても発注前に確認しておく必要があります。クラウドシステムは構築後も継続的な改善・拡張・セキュリティアップデートが必要であり、「構築後は別の会社に依頼してください」という対応では継続的な改善が困難になります。SLA(サービスレベル合意)の内容・障害発生時の対応時間保証・月次レポートの提供有無・コスト最適化提案の実施頻度など、長期的な運用サービスの品質を担保する仕組みが整っているかを確認することが、クラウドシステムの持続的な価値向上につながります。

まとめ

本記事では、クラウド開発・構築に強い実績を持つ6社をご紹介しました。コンサルから開発まで一気通貫で支援する株式会社ripla、AWS専門で6年連続トップパートナー認定のクラスメソッド株式会社、1,440社超のAWS導入実績を誇る株式会社サーバーワークス、Google Cloud Diamondパートナーのクラウドエース株式会社、500件超のAWS導入実績を持つTIS株式会社、そして国内最大級のSIerとして高信頼システムを提供する株式会社NTTデータと、各社それぞれに明確な強みと特徴があります。

クラウド開発・構築パートナーを選ぶ際は、利用するクラウドプラットフォームへの対応力・自社業種における導入実績・技術者の資格保有状況・プロジェクト管理体制・運用保守サービスの充実度を総合的に評価することが重要です。自社の規模や予算・プロジェクトの複雑さ・求める支援範囲に応じて、最適なパートナーは異なります。中小・中堅企業でコンサルティングから一気通貫の支援を求めるならripla、AWS活用を深めたいならクラスメソッドやサーバーワークス、Google Cloudを軸にデータ活用を強化したいならクラウドエース、大規模なエンタープライズシステムの刷新を検討しているならTISやNTTデータが適した選択肢となるでしょう。まずは複数社に相談し、提案内容・担当エンジニアの知識レベル・コミュニケーションのスタンスを比較検討したうえで、長期的なパートナーとなる1社を慎重に選定することをお勧めします。

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株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。