預金システムの開発会社選びでは、価格の安さよりも、残高・利息・入出金の整合性を守りながら既存システムやチャネルと安全に接続できる実績が重要です。
本記事では、預金システム開発で相談しやすい株式会社riplaと、金融機関向けの実績を公開している5社を紹介します。勘定系の更改、API連携、共同利用型、クラウドネイティブな新設まで、会社ごとの向き・不向きと、発注前に確認すべきポイントを整理します。
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預金システムの開発パートナー選びが重要な理由

預金システムは、普通預金・当座預金・定期預金などの口座情報、元帳、入出金、利息、手数料、振込を扱う中核領域です。ATM、営業店端末、インターネットバンキング、本人確認、融資、為替、決済、会計、AML/CFT監視などとの連携も必要になるため、単独の画面開発として発注すると要件漏れが起こりやすくなります。
残高の不整合が経営と顧客信用に直結するためです
一般的な業務システムでは、処理をやり直したり後からデータを修正したりできる場合があります。しかし預金システムでは、二重計上、取り消し漏れ、重複電文、タイムアウト後の再送を正しく扱わなければ、顧客残高や金融機関の元帳が一致しなくなります。利息の端数、休日、日次締め、口座凍結・解凍、相続、訂正取引まで受入条件に含め、障害時にどの処理を再実行できるかを設計段階から決める必要があります。
発注前に技術だけでなく移行と運用を確認する必要があります
ベンダー比較では、製品名やクラウド基盤だけでなく、現行データを何回に分けて移行するか、並行稼働を行うか、切り戻しを何分で判断するかまで確認します。金融庁は2025年に金融分野のサイバーセキュリティに関するガイドラインを改正し、2026年には第三者・サプライチェーンのサイバーリスク管理に関する調査報告書も公表しています(出典:金融庁「金融分野におけるサイバーセキュリティ対策」2025〜2026年)。委託先管理、再委託先、ログの保管、脆弱性対応、障害訓練を提案書と契約書の両方で確認できる会社が候補になります。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
預金システムのように金融業務と複数の外部システムをまたぐ案件では、開発工程だけでなく、業務の棚卸しや課題の優先順位付けが成否を左右します。riplaは、現場の業務理解から要件を整理し、画面・データ・運用のつながりを踏まえて、必要な範囲のシステム化を検討したい企業に向いています。大規模な勘定系刷新を一括で任せる前提ではなく、周辺業務や連携基盤から段階的に相談したい場合にも、最初の壁打ち先として検討できます。
得意領域・相談時に確認したいこと
相談時は、預金元帳そのものを刷新するのか、既存の勘定系を残して口座照会・API・帳票・顧客管理などの周辺を改善するのかを最初に共有します。金融機関固有の要件は専門ベンダーとの協業が必要になる場合もあるため、riplaに相談する際は、業務要件の整理、データ連携の可視化、RFP作成支援、プロジェクト推進のどこまでを依頼したいかを明確にすると、適切な体制を組みやすくなります。
株式会社NTTデータ|大規模金融基盤とオープンな連携を重視する案件に対応

NTTデータは、銀行をはじめとする金融機関向けの基幹システム、クラウド、API連携、運用を幅広く手がける大手ITサービス企業です。公式サイトでは、金融向けITのノウハウを生かしたOpenCanvasサービス群や、勘定系・データ活用・フロントサービスなどを組み合わせるOpen Service Architectureを紹介しています。
特徴と強み
既存の勘定系を中心に置きながら、APIやパブリッククラウド、FinTechサービスを段階的に接続したい金融機関に適しています。NTTデータのOpen Service Architectureは、他社勘定系など既存資産との接続も想定した標準アーキテクチャーとして説明されているため、全刷新だけでなく、チャネルやデータ活用の分離を検討する際にも比較対象になります。金融向けの24時間365日運用や、セキュリティ・可用性の要件を含めた提案を求めやすい点も特徴です。
得意領域・実績と確認事項
大規模な勘定系更改、共同利用型の基盤、周辺系を含む統合に向く候補です。一方で、体制が大きくなりやすいため、発注側の業務責任者とベンダー側の統括責任者の役割を明確にします。OpenCanvasのラインアップ名だけで比較せず、預金商品の個別要件、データ移行の回数、障害時の指揮命令系統、再委託先、費用の固定部分と追加改修部分をRFPで確認することが重要です。
富士通株式会社|既存資産のモダナイズと業務機能単位の更改を重視

富士通は、金融機関向けの基幹システムやクラウド、モダナイゼーションを提供する総合IT企業です。富士通が公表する「Fujitsu Core Banking xBank」は、勘定系の業務機能をサービスとして独立させる考え方を採用しており、既存システムを一度に置き換えることが難しい金融機関にとって比較しやすい選択肢です。
特徴と強み
勘定系の機能を分割し、データやAPIを介してチャネル・会計・融資などと接続する場合は、システム境界を整理しやすいことがメリットになります。ソニー銀行と富士通は2025年に勘定系システムの機能開発への生成AI適用を開始したと公表しており、法令改正や保守効率化を含めた継続開発に関心がある案件では、こうした取り組みの具体的な適用範囲を確認できます(出典:ソニー銀行・富士通の発表、2025年)。
得意領域・実績と確認事項
既存のメインフレームや業務資産をすべて捨てるのではなく、機能単位で更改し、長期保守と制度対応を安定させたい金融機関に向いています。提案を受ける際は、xBankの標準機能と個別開発の境界、現行COBOLや周辺資産の解析方法、並行稼働の期間、移行後の性能保証を確認します。生成AIの活用を含む場合は、生成物をそのまま本番へ反映するのではなく、レビュー、テスト、監査証跡を誰が担うのかまで確認します。
日本電気株式会社(NEC)|勘定系ホストとのAPI連携や共同利用を段階的に進めたい場合に対応

NECは、金融機関の勘定系、デジタルサービス、データ活用、セキュリティなどを支援する総合IT企業です。2025年3月には、信用金庫向けに勘定系システムとの連携を支援する「NEC APIサービス for しんきん」の提供開始を発表しました。勘定系を残しながら、新しい業務アプリケーションやチャネルを接続したい場合に、具体的な比較材料を持つ会社です。
特徴と強み
同サービスは、しんきん共同センターが運営し、全国230を超える信用金庫が共同利用する勘定系システムの内部APIとの連携を対象にしています。CSVや固定長ファイルをサポートし、取引ログを一元管理する仕組みも示されています。販売価格は税別200万円ですが、別途SI費用と月額保守料が必要です(出典:NECプレスリリース、2025年)。この金額を預金システム全体の開発費と誤認せず、連携基盤の部分価格として比較することが大切です。
得意領域・実績と確認事項
信用金庫や地域金融機関が、既存ホストを維持しながらAPIを解放し、顧客向けアプリや業務ソリューションを追加したい場合に候補になります。提案時には、APIの認証・認可、取引の冪等性、タイムアウト時の再送、ログの保存期間、制度改正時の責任分担を確認します。NECの業務ソリューションだけでなく他社製品と連携できるか、将来の追加APIにどの程度の費用がかかるかも質問しておきます。
アクセンチュア株式会社|フルクラウドやBaaSを含む新しい銀行サービスを構想

アクセンチュア株式会社は、金融業務のコンサルティング、サービスデザイン、クラウド、アプリケーション開発、運用変革までを組み合わせるグローバル企業です。既存銀行の預金システム更改だけでなく、新設金融サービス、デジタルバンク、BaaSを含めて事業モデルから設計したい場合に比較対象になります。
特徴と強み
公式事例では、ふくおかフィナンシャルグループの「みんなの銀行」について、基幹系をGoogle Cloud上に構築し、AWS、Microsoft Azure、Salesforce、Oracle Cloudなどを組み合わせた構成が紹介されています。開業までの期間は18か月とされ、クラウドのスケーラビリティやデプロイ速度が説明されています(出典:アクセンチュア「みんなの銀行」事例)。これは新設デジタルバンクの事例であり、既存の大量口座・履歴を移行する更改案件へそのまま当てはめてはいけません。
得意領域・実績と確認事項
新しい預金サービスを短期間で立ち上げたい、顧客体験と基幹系を一体で再設計したい、BaaSとして外部企業へ金融機能を提供したい場合に向いています。選定時は、構想・デザイン・開発の提案力だけでなく、金融機関側に残す運用人材、障害時の責任分界、クラウド各社の責任共有モデル、データ所在地、出口戦略を確認します。フルクラウドという言葉だけで判断せず、RTO・RPO、監視、バックアップ、切り戻しを数値で比較することが重要です。
BIPROGY株式会社|地域金融機関向けのオープン勘定系・共同利用を検討

BIPROGY株式会社は、金融機関向けにオープン勘定系システム「BankVision」、地域金融機関向け共同利用型勘定系サービス「OptBAE」などを提供するシステムインテグレーターです。既製の共同利用型サービスを活用しつつ、自行の業務やデータ活用をどこまで標準機能に合わせるかを検討する地域金融機関にとって、実務的な候補になります。
特徴と強み
BankVisionの公式情報では、Azure上で勘定系データやAPI経由のデータを分析・活用する構成や、システム間連携を効率化する考え方が示されています。2025年には滋賀銀行がBIPROGYをメインベンダー候補とし、BankVision on Azureを中核とした次期勘定系システムの検討を進めることを公表しました(出典:滋賀銀行・BIPROGYの発表、2025年)。地域金融機関の更改において、安定稼働とクラウド活用を両立する選択肢として確認できます。
得意領域・実績と確認事項
地域金融機関が共同利用型のメリットを得ながら、店舗・ATM・インターネットバンキング・会計・融資などを移行したい場合に向いています。確認する項目は、標準機能に合わせるべき業務と個別カスタマイズできる業務の境界、他行との共通化範囲、データ移行の責任、制度改正のリリース時期、障害時の優先順位です。クラウド利用料、共同利用料、個別改修費、保守費を分けて提示してもらうと、初期費用だけでは見えない総保有コストを比較できます。
預金システムの開発会社はどのように選べばよいですか?

結論として、預金システムの開発会社は、金融機関の規模や更改方式ではなく、自社の対象範囲に近い移行実績と運用体制を基準に選びます。全刷新が必要なのか、既存勘定系を残してAPI・チャネルを拡張するのか、新設サービスとしてクラウドコアを採用するのかを決めないまま会社名だけで比較すると、提案条件がそろいません。
実績は会社名ではなく類似条件で確認します
実績確認では「金融機関向けの実績がある」という説明だけで終わらせず、預金口座数、ピーク取引量、対応チャネル、移行対象の履歴年数、停止可能時間、稼働後の運用人数を質問します。新設銀行の18か月開業と、既存金融機関の数年にわたる更改では難所が異なります。匿名であっても、同じ方式・同じ規模に近い案件の工程表、障害件数の管理方法、切替リハーサルの回数を提示できるかを見ます。
技術力は整合性・可用性・セキュリティで評価します
預金システムでは、モダンな言語やクラウドの採用だけでは十分ではありません。トランザクションの原子性、冪等性、元帳との突合、時刻同期、監査ログ、暗号化、権限分離、バックアップ、二地域冗長、RTO/RPOを設計書とテスト計画で確認します。金融庁の2025年ガイドラインやFISCの安全対策基準・解説書第13版を踏まえ、委託先・再委託先の管理、脆弱性情報への対応、インシデント訓練を提案に含められるかも比較対象です。
プロジェクト管理と契約条件を比較します
要件定義、データ移行、総合テスト、切替のそれぞれで、金融機関側とベンダー側の責任者を置きます。成果物の一覧、検収条件、遅延時の扱い、障害SLA、追加改修の単価、法改正対応、データ返却、設計書やソースコードの利用条件、再委託の承認、契約終了時の移管支援を契約に落とし込みます。特に「稼働させること」だけでなく、稼働後に自社が残高突合や障害判断をできる教育・運用移管まで含めて比較することが、ベンダーロックインを抑えるポイントです。
よくある質問(FAQ)

預金システムの会社選びでは、開発費、期間、既存資産との関係、クラウドの責任分界がよく質問されます。ここでは、発注前に判断しやすいように要点を直接回答します。
預金システムの開発費用はどのくらいですか?
既存システムを残したAPI・照会・帳票などの小規模追加なら1,000万〜3,000万円、預金サブシステムや共同利用パッケージの導入なら3,000万〜3億円程度が編集部推定の目安です。地域金融機関の更改では3億〜10億円、銀行全体の勘定系刷新では10億〜数十億円以上になる場合があります。口座数、取引量、チャネル、移行、試験、DR、保守を分けた見積を取り、公開された部分価格と全体開発費を混同しないことが重要です。
預金システムはクラウド化したほうがよいですか?
クラウド化が常に正解ではありません。新設サービスや段階移行では、拡張性、API、デプロイ速度を生かせる一方、既存口座・履歴を扱う更改では、データ移行、可用性、障害時の切り戻し、データ所在地、継続的な利用料、責任共有モデルを評価する必要があります。クラウドかオンプレミスかを先に決めず、RTO/RPOと停止可能時間から方式を比較してください。
開発会社には何社くらい相談すべきですか?
要件と評価基準をそろえたうえで、3〜5社程度にRFIやRFPを依頼すると比較しやすくなります。大手ベンダーだけでなく、既存勘定系を生かす会社、クラウド・APIに強い会社、業務整理やプロジェクト推進を支援する会社を含め、提案範囲をそろえます。価格だけで決めず、移行計画、テスト証跡、運用体制、契約終了時の移管条件を同じ配点で評価してください。
まとめ

6社の特徴を自社の課題に照らして比較します
大規模統合、既存資産のモダナイズ、API連携、フルクラウド、地域金融機関向けの共同利用では、適したパートナーが異なります。会社の優劣を一律に決めず、自社が解決したい課題と各社の提案範囲を対応させて評価します。
最初に対象範囲とRFPの評価基準をそろえます
預金システムの開発会社は、企業規模や知名度だけでなく、自社の預金業務、既存勘定系、チャネル、移行条件に近い実績で選ぶことが重要です。株式会社riplaは業務整理や基幹システムの構築・導入を含めて相談したい場合、NTTデータは大規模な金融基盤とオープン連携、富士通は機能単位のモダナイズ、NECは勘定系とのAPI連携、アクセンチュアはフルクラウドや新設金融サービス、BIPROGYは地域金融機関向けのオープン勘定系・共同利用を比較する際の候補になります。
まずは「預金システムに含める範囲」を元帳、商品、チャネル、外部連携、移行、運用に分け、次に口座数やピーク取引量、RTO/RPO、停止可能時間を整理してください。そのうえで、同じRFPを複数社へ提示し、費用だけでなく、残高突合、例外処理、切替リハーサル、障害時の責任分界、契約終了時のデータ移管まで比較すると、長期的なリスクを抑えやすくなります。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
