DevOps開発の見積相場や費用/コスト/値段について

DevOps開発の費用は、開発チームの規模によって大きく変わります。初期構築費の目安は、小規模で100万〜300万円、中規模で500万〜1,500万円です。大規模では、1,500万〜5,000万円以上になる場合があります。

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DevOps開発の費用概要

初年度は構築費、2年目以降はクラウドと保守の継続費が中心となる費用構成の比較図。
費用の中心は初年度から2年目以降にかけて移ります。

費用の種類と全体像

費用は、一時的にかかる初期構築費と、毎月・毎年かかる継続費に分けて見ると整理しやすくなります。

  • 初期構築費:CI/CD、コンテナ、IaC、監視・ログ基盤の整備
  • ツール費:開発ツールのライセンスとクラウド利用料
  • 運用費:監視、調整、パッチ、バージョン更新を継続的に行う

初年度は構築費の比重が大きく、2年目以降はクラウドと保守の継続費が中心になります。そのうえで、2〜3年の投資対効果を、デプロイ頻度、障害対応コスト、開発生産性を指標にして確認します。

規模別の費用目安

規模別の目安は、チーム数、対象環境、導入する自動化の範囲によって変わります。

  • 小規模:開発者5〜10名。初期100万〜300万円、月次5万〜20万円
  • 中規模:開発者20〜50名。初期500万〜1,500万円、月次30万〜80万円
  • 大規模:開発者100名以上。初期1,500万〜5,000万円以上

小規模では、CI/CD、Docker、基本監視が中心です。一方で、中規模ではKubernetes、IaC、本格監視まで広がります。

さらに、大規模ではマルチクラウドやDevSecOpsの対応に加えて、組織横断基盤と社内研修の費用も含まれます。

ポイント

初期構築費と継続費に分け、自社の規模に近い目安と比べるのが判断の基準になります。初年度は構築費、2年目以降は継続費の比重が大きい点も押さえておきます。

開発費用の内訳

インフラ・ツール費用

インフラとツールは、毎月の支払いが積み重なっていく費用です。

  • クラウド:計算資源、データベース、ストレージの利用量に応じた料金
  • 開発ツール:GitHub、GitLab、JetBrainsなどの人数分の料金
  • 監視ツール:Datadogなどのホスト数や機能に応じた料金

たとえば、クラウドは小規模な開発・テスト環境で月5万〜20万円、本番を含む中規模で月30万〜100万円が目安です。

GitHub Enterpriseなどは、1人あたり月3,000〜8,000円程度が中心です。一方で、Jenkinsは無償でも維持の工数がかかります。

開発・構築費用

構築費は、必要なエンジニア数と期間をもとに、開発会社が見積もります。

  • CI/CD:2〜4名で1〜3ヶ月、150万〜600万円程度
  • コンテナ化:中規模Webアプリ1件で50万〜200万円程度
  • IaC:既存インフラのコード化で100万〜500万円程度

外部のシニアDevOpsエンジニアに依頼する場合は、月100万〜200万円程度が目安です。

Kubernetes環境は、設計・実装・検証に2〜6ヶ月程度かかります。そのため、対象範囲を発注前に明確にしておく必要があります。

運用・保守費用

運用が始まったあとも、基盤を安全に保つ作業が継続して必要になります。

  • 基盤保守:CI/CDのメンテナンスとツール更新
  • インフラ運用:監視、性能調整、障害対応
  • セキュリティ:パッチ適用と脆弱性への対応

外部に委託する場合の相場は、月30万〜100万円程度です。一方で、内製の場合は、SREやDevOpsエンジニアを1〜2名配置し、採用・育成のコストも見込みます。

ポイント

月額で積み上がるインフラ・ツール費と、構築・運用にかかる費用を分けて比べるのが目安です。外注と内製のどちらを選ぶ場合も、この分け方で比べると判断の材料になります。

コスト削減の方法

クラウドの自動停止とスポット適用の削減率、1年契約と3年契約の割引上限を示す4つのパネル図。
利用方法の見直しと契約期間の選択で、削減率や割引上限が異なります。

クラウドサービス活用

クラウド費用は、利用状況を定期的に確かめて見直すことで抑えられます。

  • 停止:開発・テスト環境を夜間と週末に自動停止
  • 適正化:利用率の低いリソースを削除または縮小
  • 契約:長期利用分をReserved Instancesなどへ移行

夜間・週末の停止では60〜70%、中断可能な処理へのスポット適用では最大90%の削減例があります。

また、長期利用分は割引のある契約を検討します。割引の上限は、1年契約で40%、3年契約で60%です。

OSS(オープンソース)の活用

OSSは、ライセンス費を抑えられるのが利点です。

  • CI/CD:Jenkinsによるライセンス費の削減
  • 監視・ログ:Prometheus、Grafana、ELKの検討
  • セキュリティ:OWASP ZAPやSonarQubeの無償版からの開始

小〜中規模では運用の簡単な商用SaaS、大規模ではノウハウを生かせるOSSが選択肢です。ただし、無償のツールでも人件費は発生するため、導入と維持の工数を含む総額で判断します。

ポイント

削減策は、利用状況の確認と、無償ツールの運用負荷を含めた比較をセットで進めるのが目安です。削減額だけを見て選ぶと、あとで人件費が膨らむおそれがあります。

見積もりを取る際のポイント

最低3社への相見積もりで共有する現状、目標、条件の3項目を並べたチェックリスト。
各社へ同じ材料を渡すと、提案内容を並べて比べやすくなります。

相見積もりの取り方

最低3社に同じ前提を伝えて見積もりを取り、提案内容と金額を比べます。

  • 現状:チーム規模、使用技術、既存インフラの共有
  • 目標:デプロイ頻度、リードタイム、優先する自動化の明示
  • 条件:予算、期待する効果、希望スケジュールの統一

各社の前提をそろえておくと、市場相場と自社に合う進め方を比べられます。

見積書の確認ポイント

見積書は、総額だけでなく項目ごとの内訳とスコープを見て判断します。

  • 内訳:作業項目ごとの工数と単価が明示されているか
  • 継続費:ライセンス、クラウド、保守が分離されているか
  • 追加条件:要件変更やバグ修正の算定方法が明確か

一式表記や作業範囲が曖昧な見積もりは、あとから追加請求になる余地があります。そこで、追加請求の条件を契約前に確認します。また、クラウド利用料が見積もりに含まれているかも、見落とさないようにします。

ポイント

見積もりは最低3社に同じ前提で依頼し、総額と内訳を並べて比べるのが判断の基準です。一式表記や作業範囲の曖昧な部分は、追加請求の条件を契約前に詰めておくのが目安です。

まとめ

DevOps開発の初期費用は、小規模100万〜300万円、中規模500万〜1,500万円、大規模1,500万〜5,000万円以上が目安です。予算は、ツール、クラウド、運用・保守を含む継続費も加えた複数年の総額で比べ、2〜3年の投資対効果で判断します。

コストは、利用実績をもとにクラウドを見直し、運用負荷まで含めてOSSと比べることで抑えられます。そのうえで、見積もりは最低3社に同じ条件で依頼し、総額だけでなく内訳と作業範囲まで確かめます。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。