製造業や建設業において、図面や設計データを正確かつ効率的に管理することは、品質維持とコスト削減に直結する重要な課題です。EDM(Engineering Document Management)とも呼ばれる図面管理システムの開発・導入を検討する際、どの会社やベンダーに依頼すべきか迷う担当者も多いのではないでしょうか。開発パートナー選びを誤ると、要件とのミスマッチや運用後のトラブルが発生しやすく、プロジェクト全体のコストが膨らむリスクもあります。
本記事では、図面管理(EDM)システムの開発を外注・発注する際におすすめの開発会社・ベンダーを6社紹介します。各社の特徴や得意領域を比較しながら、自社の要件に合ったパートナーを見つけるための選び方のポイントも解説します。発注先の検討段階にある方は、ぜひ最後までご覧ください。
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・図面管理(EDM)開発の完全ガイド
図面管理(EDM)開発パートナー選びの重要性

図面管理(EDM)システムの開発プロジェクトは、業務要件の複雑さと技術的な難易度が高く、開発パートナーの選定が成否を大きく左右します。CADデータの形式対応・版管理・ワークフロー連携など、製造業特有の要件を深く理解しているかどうかが、プロジェクトの品質を決定づけます。適切なパートナーを選ぶことで、開発期間の短縮や運用後のサポート品質も向上します。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
図面管理(EDM)システムの開発は、単なるファイルサーバー構築とは異なり、CADデータの形式変換・版管理・承認ワークフロー・他システムとのAPI連携など、製造業や建設業の業務プロセスに深く依存する専門性の高い領域です。開発会社が製造業の現場知識を持っていない場合、要件定義の段階で認識のズレが生じ、後工程での手戻りや追加費用が発生しやすくなります。
また、図面管理システムは導入後の運用・保守フェーズが特に重要です。図面データは長期間にわたり蓄積されるため、データ移行・バックアップ体制・バージョンアップ対応など、長期的な視点でサポートできるベンダーかどうかを確認することが欠かせません。短期的な開発コストだけでなく、運用フェーズも含めたトータルコストで評価することが重要です。
発注前に確認すべきポイント
開発会社への発注前に確認すべきポイントとして、まず製造業・建設業向けシステム開発の実績件数と規模感を把握することが重要です。同業種・同規模のプロジェクト経験があるかどうかが、要件理解の深さに直結します。次に、採用する技術スタック(クラウド・オンプレミス・ハイブリッド)と自社のセキュリティポリシーとの整合性を確認してください。
さらに、要件定義フェーズから参画できるかどうかも重要な判断基準です。コンサルティング機能を持つベンダーであれば、業務課題の洗い出しから一緒に進められるため、システムと業務の乖離リスクを低減できます。プロジェクト管理体制(PM・PL体制、進捗報告頻度)や、開発後の保守・運用サービスの内容と費用感についても事前に確認しておきましょう。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの最大の強みは、業務コンサルティングとシステム開発の両方を同一チームで担当できる点です。図面管理(EDM)システムの開発においても、現場のワークフロー分析から要件定義・設計・開発・テスト・リリース後の定着支援まで、一貫したサポートを提供します。IT事業会社としての社内DX推進経験があるため、現場目線での課題整理と、使われるシステムの設計に長けています。
また、クラウドネイティブ開発への対応力も高く、AWSやGCPを活用したスケーラブルなシステム構築が可能です。図面データの大容量ストレージ設計やアクセス権限管理、CADデータのビューワー連携など、製造業の現場で求められる技術的な要件にも柔軟に対応できます。
得意領域・実績
riplaは基幹システム構築を中心に、製造業・サービス業・流通業など幅広い業種での導入実績を持ちます。図面管理に限らず、生産管理・販売管理・在庫管理など、業務全体をカバーするシステム基盤の構築に強みがあります。既存システムとの連携設計も得意とし、ERPや生産管理システムと図面管理システムを統合したい企業にとって、頼りになるパートナーです。
新明和ソフトテクノロジ株式会社|製造業特化の図面管理システム「NAZCA5 EDM」

新明和ソフトテクノロジ株式会社は、新明和グループのIT部門として製造業向けのシステム開発を専門とする企業です。同社が開発した「NAZCA5 EDM」は、製造業の設計・製造現場で本当に必要な機能を厳選した図面管理システムとして、多くの製造業企業に導入されています。グループ会社への導入実績を積み上げながら、外販製品として発展させてきた経緯があります。
特徴と強み
NAZCA5 EDMは、簡単登録・検索・版管理・ワークフロー・構成管理・プッシュ通知・ToDo管理の7つの基本機能を核として構成されています。製造現場へのヒアリングを重ねて厳選された機能群であり、使いやすさと機能性のバランスが高く評価されています。オプション機能として個別カスタマイズにも対応しており、企業固有の要件にも柔軟に対応できます。
価格面では195万円からの提供となっており、フルスクラッチ開発と比較して導入コストを大幅に抑えられる点が魅力です。オンプレミス環境だけでなく、クラウド環境への構築にも対応しており、企業のインフラ方針に合わせた選択が可能です。製造業の現場エンジニアが機能設計に携わっているため、現場視点での使いやすさが際立っています。
得意領域・実績
新明和ソフトテクノロジは、製造業向けのCAD/CAM関連システムやNC加工シミュレーション、工作機械の稼働監視システムなど、製造業のものづくり全体を支援するシステム開発に幅広く対応しています。製造業のDXを担う専門ベンダーとして、図面管理だけでなく製造実行システム(MES)や生産管理システムとの連携経験も豊富です。既存の図面管理システムからのリプレースプロジェクトでの実績もあり、データ移行対応力も評価されています。
住友電工情報システム株式会社|800社以上の導入実績を誇る「楽々Document Plus」

住友電工情報システム株式会社は、住友電気工業グループのIT企業として長年にわたり文書管理・図面管理システムの開発・提供を行ってきた実績を持ちます。同社の「楽々Document Plus」は、図面管理(EDM)部門においてITトレンドGood Productを受賞するなど、ユーザー満足度の高さで定評があります。800社以上の幅広い業種・規模の企業への導入実績を誇ります。
特徴と強み
楽々Document Plusは、契約書・ISO文書・電子帳簿保存法対応文書から製造業の図面まで、幅広いドキュメントの一元管理に対応しています。版管理機能では製品型番・図面種別ごとの検索が容易にでき、紙管理から電子化への移行もスムーズに行えます。全文検索エンジンを標準搭載しており、大量の図面データの中から目的の図面を素早く見つけられる点がユーザーから高く評価されています。
承認ワークフロー機能も標準装備されており、承認・回覧・差戻しのフローを電子化できます。部署をまたぐ図面の承認プロセスを可視化・効率化したい企業にとって、即戦力となるシステムです。住友電気工業グループの品質基準で開発されたシステムのため、信頼性・安定性への要求が高い大企業の導入にも実績があります。
得意領域・実績
製造業を中心に、医薬品・食品・建設・電機など多様な業種での導入実績があります。ISO対応や電帳法対応など法令遵守が求められるドキュメント管理にも強く、コンプライアンス要件が厳しい大企業や上場企業での採用例も豊富です。パッケージ製品をベースに企業の要件に合わせたカスタマイズ開発にも対応しており、既存の業務システムとの連携構築も可能です。
キャディ株式会社|AI技術で図面活用を革新する「CADDi Drawer」

キャディ株式会社は、製造業のサプライチェーン最適化を目指して設立されたスタートアップ企業で、AI技術を核にした製造業データ活用クラウド「CADDi Drawer」を提供しています。独自の画像解析AIによる類似図面検索機能が特徴で、過去図面の活用率を大幅に向上させる次世代型の図面管理ソリューションです。川崎重工業など大手製造業への導入実績も豊富です。
特徴と強み
CADDi Drawerの最大の特徴は、特許取得済みの独自画像解析アルゴリズムによる高精度な類似図面検索機能です。形状・テキスト・寸法・部品名などを複合的に解析し、膨大な過去図面の中から類似品を瞬時に検出できます。川崎重工業の導入事例では、1件あたり4.4分の時間短縮と年間300万円以上のコスト削減効果が報告されており、ある製造企業では図面探索時間が95%以上短縮された事例もあります。
クラウドネイティブなSaaS型サービスのため、導入のハードルが低く、短期間での立ち上げが可能です。AIによる自動タグ付け機能や関連文書の自動紐づけにより、図面を「保管するもの」から「活用するもの」へと変える発想が、製造業のDX推進担当者から高く評価されています。
得意領域・実績
CADDi Drawerは特に、大量の過去図面を保有し、類似形状の再利用や流用設計を積極的に行いたい中大規模の製造業企業に強みがあります。川崎重工業をはじめとする大手製造業での採用実績があり、品質と信頼性が証明されています。図面管理だけでなく、購買データとの連携による原価低減や調達最適化など、製造業のサプライチェーン全体をデータで改善する取り組みにも展開できる点が、他の図面管理ソリューションとの差別化ポイントです。
匠技研工業株式会社|AIを搭載した製造業向け図面管理「匠フォース」

匠技研工業株式会社は、製造業の設計・製造現場における「探せない・共有しづらい・活かせない」という図面管理の3大課題を解消することをミッションとした企業です。同社が提供する「匠フォース」は、AIを搭載した図面管理システムで、図面の検索・共有・活用を一気通貫で支援し、見積アシストまでをカバーする包括的なソリューションです。
特徴と強み
匠フォースの特徴として、従来20分かかっていた類似図面の検索が導入後は30秒に短縮された事例があり、97.5%の時間削減という劇的な改善効果が実証されています。AIによる図面の自動分類・タグ付けにより、属人的な管理から脱却し、誰でも目的の図面にアクセスできる環境を実現します。見積アシスト機能では、過去の類似案件の価格情報を参照しながら見積業務を効率化できる点も、製造業の現場から高く評価されています。
製造業の現場経験を持つエンジニアが開発に関与しており、現場で実際に使われるシステムの設計思想が随所に反映されています。直感的なUIと短い学習曲線も魅力で、ITリテラシーが高くない製造現場のスタッフでも無理なく使いこなせる設計となっています。
得意領域・実績
匠フォースは特に、金属加工・機械部品製造・板金加工などの中小製造業を中心に導入実績を積み上げています。見積・受発注・図面管理を一体で効率化したい中小企業にとって、コストパフォーマンスの高いソリューションです。製造業の現場に特化した機能設計と、短期間での導入支援体制が、多忙な中小企業の経営者・製造担当者から支持されています。
株式会社Fact Base|図面を起点に業務情報を一元化する「ズメーン」

株式会社Fact Baseは、製造業の現場が抱える「図面に紐づく情報が散在している」という課題に着目し、図面を起点に不具合履歴・加工条件・見積書・工程指示書などのあらゆる業務情報を紐づけて一元管理できるシステム「ズメーン」を提供しています。単なる図面の保管・検索にとどまらず、業務プロセス全体のデータ連携基盤として活用できる点が特徴です。
特徴と強み
ズメーンの強みは、図面データと業務データの連携にあります。図面番号をキーに不具合履歴・加工条件・品質記録・見積書などを自動で紐づけることで、製造現場で必要な情報へのアクセスを大幅に改善します。「この部品はどこで加工したか」「過去に同様の不具合はあったか」といった問い合わせに、図面から直接関連情報を参照できるため、問題解決のスピードが格段に向上します。
クラウドベースのサービスとして提供されており、製造現場の端末やタブレット・スマートフォンからもアクセス可能です。工場内の複数拠点や、協力工場・外注先との情報共有にも対応しており、サプライチェーン全体での図面活用を推進できる基盤となっています。
得意領域・実績
Fact Baseは機械部品・精密加工・金型製造などの製造業を中心に、図面と業務データの一元管理を実現したいニーズに応えてきました。特に、受注生産型の製造業において、図面・仕様書・工程指示書を連携させた情報管理体制の構築に強みを発揮しています。現場のデジタル化とデータ活用の第一歩として、低コストかつ短期間で導入できる点も評価されています。
図面管理(EDM)開発パートナー選びのポイント

図面管理(EDM)システムの開発を依頼する際には、技術力だけでなく業務理解・運用サポート・コスト透明性など複合的な観点で評価することが重要です。以下に、ベンダー選びで必ず確認すべき3つのポイントを解説します。
実績と経験の確認方法
ベンダー選定において、まず確認すべきは同業種・同規模の開発実績です。製造業向けEDM開発の案件件数だけでなく、どのような業種・規模の企業に導入し、どのような課題を解決したのかをヒアリングすることが重要です。導入事例のインタビューを読んだり、リファレンスチェック(参考先企業への問い合わせ)を依頼することで、実績の信頼性を確かめられます。
また、過去のプロジェクトで納期・予算をどの程度の精度で守れたかという実績管理の観点も重要です。要件変更への対応事例や、トラブル発生時にどのように対処したかのエピソードを聞くことで、ベンダーの実務対応力を見極められます。提案書の質感や、ヒアリング段階での質問の深さも、業務理解度を測る材料となります。
技術力と専門性の評価
図面管理システムに求められる技術的な要件として、CADデータ形式(DXF・IGES・STEP・DWGなど)への対応範囲・PDFビューワー連携・大容量ファイルの保存・配信性能・セキュリティ(アクセス権限管理・暗号化)などが挙げられます。これらの技術的要件に対して、具体的な実装方針と使用技術スタックを明示できるベンダーを選ぶことが重要です。
クラウドインフラ(AWS・Azure・GCP)の設計・構築経験や、既存の基幹システム(ERP・MES・PLMなど)とのAPI連携実績も確認ポイントです。AI・機械学習を活用した類似図面検索や自動タグ付けなどの先進的な機能を導入したい場合は、AI開発のケーパビリティも評価に加えましょう。技術的な質問に対して曖昧な回答しか返ってこないベンダーは、専門性が不足している可能性があるため注意が必要です。
プロジェクト管理体制の確認
開発プロジェクトの成否を左右するプロジェクト管理体制についても、事前に詳細を確認しておく必要があります。専任のプロジェクトマネージャー(PM)が配置されるか、進捗報告の頻度とフォーマット、課題管理・リスク管理の方法論などを確認しましょう。アジャイル開発かウォーターフォール開発かという開発手法の選択も、プロジェクトの性質によって適否が異なります。
リリース後の保守・運用体制についても、サポート対応時間・障害時のSLA・機能追加要望への対応プロセスなどを確認してください。図面管理システムは長期間にわたって使用されるため、ベンダーの財務的安定性や事業継続性の観点も加えてリスク評価することをおすすめします。複数社から見積もりを取得し、費用・体制・実績を比較検討した上で最終的な発注先を決定するのが理想的です。
まとめ

本記事では、図面管理(EDM)システムの開発・導入を検討する企業向けに、おすすめの開発会社・ベンダーを6社紹介しました。各社の特徴を簡単に振り返ると、riplaはコンサルから開発まで一気通貫で支援し業務定着に強みがあります。新明和ソフトテクノロジは製造業特化のパッケージ「NAZCA5 EDM」で実績豊富、住友電工情報システムは800社超の導入実績を持つ「楽々Document Plus」で信頼性が高く、キャディはAI類似図面検索で圧倒的な時間短縮効果を実現する「CADDi Drawer」を提供しています。また、匠技研工業は見積アシストまで一体化した「匠フォース」でAI活用に強く、Fact Baseは図面と業務情報の連携一元化を実現する「ズメーン」で中小製造業のDXを支援しています。
図面管理(EDM)システムの開発パートナーを選ぶ際は、自社の業種・規模・要件に合った実績を持ち、技術力と業務理解の両方を備えたベンダーを選ぶことが最も重要です。複数社に相談・見積もりを依頼し、提案内容の質や担当者との相性も含めて総合的に判断しましょう。まずはriplaのような一気通貫型の支援企業に相談することで、自社に最適な開発アプローチを見極める第一歩を踏み出せます。
▼全体ガイドの記事
・図面管理(EDM)開発の完全ガイド
株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
