Expoのシステム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

Expoを使ったシステム開発の費用は、300万円から5,000万円超まで幅があります。

費用を左右するのは、業務の規模、連携範囲、運用の要件です。全体像はExpoのシステム開発の完全ガイドもご覧ください。

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・Expoのシステム開発の完全ガイド

Expoのシステム開発の概要

Expoで構成するシステムの基本構造を、モバイルアプリ、API、データベース、管理者用Web画面、端末機能で示す図解。
画面の外側にも、業務を支える構成要素があります。

Expoは、React Nativeを土台にiOS・Androidアプリを作るためのフレームワークとサービス群です。開発には、JavaScriptまたはTypeScriptとReactの知識を使います。

EAS(Expo Application Services)を使うと、ビルド、署名、ストア提出、アプリ更新を管理できます。そのため、2つのOSごとに開発環境を別々に用意する負担を減らしやすくなります。

業務データの扱いは、APIやデータベース、認証、管理画面などを組み合わせて担います。Expo自体は、業務データを保管するサービスではありません。

Expoで構成するシステムの基本構造

業務用Expoアプリは、役割に応じて次の構成要素に分けて設計します。

  • モバイルアプリ:利用者が操作する画面
  • API:認証と業務ロジック
  • データベース:顧客・商品・案件・在庫などのデータ
  • 管理者用Web画面:管理者が業務を確認・操作する画面
  • 端末機能:Expo SDKで、カメラ・バーコード・位置情報・写真・通知・ファイルを扱えます。

複雑な承認や監査ログは、バックエンド側に実装します。一体のアプリ費用として見積もるか、モバイル・サーバー・管理画面に分けて見積もるかで、金額の見え方が変わります。

Expo Goとdevelopment buildの違い

Expo Goは、Expoの基本機能を試すための学習・検証用アプリです。一方で、独自のネイティブモジュールや細かな権限設定が必要な業務アプリでは、development buildを作って実機で検証します。最終的には、EAS Buildでストア用のアプリを生成します。

Expo Goだけで本番アプリが完成すると考えると、認証や端末機能、署名、ストア審査の費用が後から追加になりがちです。そのため、見積依頼の段階で、本番ビルドと運用までの範囲を確認しておきます。

Expoのシステム開発費用の相場

Expo業務アプリの初期開発費の目安を、小規模MVP、標準的な業務アプリ、大規模案件の3段階で比較する図。
規模が上がるほど、想定する費用レンジも大きくなります。

Expoを使う業務システムの初期開発費は、小規模MVPで300万〜800万円、標準的な業務アプリで800万〜2,000万円が目安です。

複数の基幹システムと連携する大規模案件は、2,000万〜5,000万円超になる場合があります。この金額は、ライセンス料だけでなく、要件定義からリリースまでの受託開発費を含む推定レンジです。

公的な「Expo開発費用」の一律の統計はありません。そのため、画面数・機能・連携・セキュリティ・テスト範囲で変わる見積もりの目安として確認してください。

小規模MVPの費用目安(300万〜800万円)

小規模MVPは、ログインや5〜10画面程度の登録・検索、簡易API、iOS・Android向けのビルドを中心に構成します。

営業担当が顧客を検索し、訪問記録と写真を登録するアプリであれば、業務を1つに絞ることで300万〜800万円程度に収まる可能性があります。

一方で、既存顧客管理システムとの連携や複雑な権限を加えると、同じ画面数でも上限を超えることがあります。オフライン同期や管理者画面、高度な端末制御なども、上限を超える要因になります。

標準的な業務アプリの費用目安(800万〜2,000万円)

標準的な業務アプリは、10〜30画面を想定します。複数の権限や通知、承認フローに加えて、写真・ファイル添付や検索・一覧などの機能を含みます。

この想定には、管理者用Web画面や外部API連携も含まれます。複数部署が使い、データの整合性や操作ログが必要な場合は、800万〜2,000万円程度を目安に予算を検討します。

共通コードは開発効率を高めますが、iOS・Androidの実機テストやストア提出は残ります。通信エラーの処理やバックエンドの権限設計も必要です。そのため、ネイティブ開発費の半額になるとは限りません。

大規模な顧客向け・基幹連携アプリの費用目安(2,000万円超)

大規模案件では、次の構成や移行作業が費用を押し上げます。

  • 顧客向け機能:権限・決済・通知・オフライン同期が費用に影響します。
  • 基幹連携:規模が大きい場合は個別見積もりが必要です。
  • 既存アプリ移行:仕様の再整理・旧データとの互換性・段階リリース・移行案内も必要です。
  • 大規模基盤:5,000万円〜数億円となるケースもあります。
  • 見積比較:会社・地域・契約・要件で変わるため、同じRFPで2〜3社を比べます。

基幹連携や移行に加えて、監査ログ、負荷試験、24時間運用まで含めると、2,000万〜5,000万円超になる可能性があります。

そのため、予算はMVP・追加機能・運用改善に分けて立てると現実的です。

規模別レンジと工程別配分は、NotebookLMの業務システム相場データとExpoの共通開発・EAS運用を踏まえた推定です(出典: NotebookLM「業務システム全般_10」Q&A、2026年、Expo公式ドキュメント、2026年確認)。

ポイント

規模が小規模MVP、標準的な業務アプリ、大規模案件のどれに当たるかで、予算の桁が変わります。連携や移行を含むなら、大規模案件の目安で見ておくと外れにくくなります。

Expoのシステム開発費用の内訳

見積書は、画面数だけでなく工程ごとに確認します。とくに、要件定義と実装、テストの金額が分かれているかを見ると、見積もりを比べられます。加えて、企画・要件定義、UI・UX設計、アプリ実装が別々に示されているかを見ます。API・DBや管理画面、テストも分けて示されているか、ストア申請や導入支援が別項目になっているかも確かめます。

費用の大半は人件費と工数で決まります。一方で、ExpoやEASのサービス料金は、初期開発費全体の一部です。

工程ごとの金額が一式表記なら、作業内容と納品物、前提条件・除外事項を尋ねます。こうすると、見積もり同士を比べられます。

要件定義・設計の費用割合(総額の25〜35%程度)

設計費用と手戻りを見積もるには、次の要件を整理しておく必要があります。

  • 業務と利用環境:利用者・業務・データ・端末の定義
  • 仕様と受入条件:業務フロー・画面・権限・連携・非機能要件の整理

必要に応じて、技術PoCも行います。一般的な配分は、要件定義が総額の10〜15%、基本・詳細設計が15〜20%程度です。

要件定義と設計を合わせて25〜35%を見込むと、手戻りを抑えやすくなります(出典: NotebookLM「業務システム全般_10」Q&A、2026年)。一方で、要件が曖昧なままだと、安い初期見積もりでも追加費用で膨らむことがあります。

モバイル、バックエンド、管理画面ごとの費用

API認証・認可やDB設計、マスタ管理が必要なら、画面の実装費を抑えても全体の費用は下がりません。検索やファイル保存、通知が必要な場合も、バックエンドの工数として数えます。さらに、バッチや管理画面が必要な場合も、見積もりに含めて確認します。

モバイル側では、画面と入力チェックのほか、通信失敗時の再送が工数になります。端末権限や通知、OS間の表示差分などにも、工数がかかります。

バックエンドでは、業務ルールと排他制御が要になります。監査ログやバックアップ、障害監視なども含めて、「アプリ開発一式」に含まれる範囲を確認します。

見落とされやすいテスト・リリースの費用

実機確認や受入、ストア申請の費用を別項目にしておくと、リリース直前の予算超過を避けられます。

  • 実機環境:端末・OS・画面・通信・権限・復帰状態の確認
  • 業務シナリオ:送信・切断・トークン・重複・紛失・オフライン復帰の試験
  • ストア申請:申請情報・プライバシー情報・Data safetyの確認

代表機種のiPhoneとAndroidで、複数のOSバージョンを試します。加えて、バックグラウンド復帰や低電力状態も確認します。

二重送信や通信の途中切断、期限切れトークンへの対応も、受入テストで確認します。さらに、アプリ内課金やアカウント削除が必要な場合は、それぞれの導線を用意します。

保守費の目安(初期開発費の年10〜20%程度)

保守には、障害対応やOS・Expo SDKの更新、脆弱性対応などが含まれます。監視やバックアップの確認、ストア再申請、軽微な改修も、保守の範囲に入ります。

一般的な目安は、初期開発費の年10〜20%程度です。24時間監視やSLA、窓口を含む場合は上振れします。機能追加や端末貸与、診断を含むと、さらに費用が増えます。

問い合わせ対応だけの契約は安く見えても、OS更新や障害調査が都度請求となり、年間費用が読みにくくなります。そのため、月額・年額・都度課金の範囲を分けて比べます。

ポイント

見積書は工程ごとの金額を確かめ、一式表記なら作業内容と納品物、前提条件・除外事項を尋ねてください。要件定義・設計、テスト、保守の費用が抜けていないかも見ておくと、見積もりを比べやすくなります。

Expoのシステム開発費用が変動する要因

Expo開発の費用に影響する要件として、業務ルールと権限、端末機能、既存システム連携とデータ移行、個人情報・監査・高可用性を示す図。
画面数だけでは見えにくい要件が、開発工数を左右します。

単純な情報表示アプリと、業務を止めない基幹連携アプリでは工数が異なります。費用差につながるのは機能数よりも、業務ルールやデータの信頼性、端末機能です。さらに、連携先やセキュリティ、運用範囲も影響します。

見積もりでは、次の要因がどの金額に影響するかを確認します。

画面数より業務ルールと権限の複雑さ

画面が10枚でも、利用者・拠点責任者・全社管理者・外部委託先で表示・編集・承認の範囲が異なると、設計とテストが増えます。

在庫登録でも、棚卸期間・ロット・欠品・承認・差異調整・締め処理まで含むと、APIとデータモデルが複雑になります。

画面一覧に加えて、誰がどの条件で何を変更できるか、例外時に誰が承認するかを業務フローで示すと、実態に近い金額が出やすくなります。

カメラ・位置情報・通知・オフラインの工数

カメラやバーコード読み取りは比較的整理しやすい一方で、バックグラウンドの位置情報や特殊スキャナーでは工数が増える場合があります。動画処理やBluetooth機器も、工数を増やす要因になります。

複雑な通知や端末内暗号化、オフライン同期も工数に影響します。なお、標準APIで足りない場合は、Config Plugin、Expo Modules、ネイティブコードが必要になることがあります。

オフライン対応では、ローカル保存と同期の仕組みを決めます。たとえば、競合解決や再送、削除の方針が含まれます。これらは、画面数には表れにくい作業です。

既存システム連携とデータ移行の見積もり

CRMやERP、会計との連携では、相手側のAPIや認証、呼び出し制限を確認します。在庫や勤怠、決済、配送との連携も、確認の対象です。データ項目やエラー処理、連携のタイミングも、見積もりの前に見ておく必要があります。

APIがない場合は、中間サーバーやファイル連携が必要になります。過去データを移すときは、重複や表記の揺れ、欠損が対象です。個人情報や移行後の照合も、対象に含まれます。

連携の数に加えて、リアルタイムか日次バッチか、片方向か双方向か、失敗時に再実行するかを分けて見積もります。

個人情報・監査・高可用性の要件と費用

見積もりでは、次の項目を確認します。

  • 情報保護:通信・権限・認証、端末紛失時の失効を考慮します。
  • 監査・運用:ログとバックアップ、診断、保管・委託条件を定めます。
  • ストア要件:プライバシー情報とアカウント削除に対応します。

通信にはTLSを使い、権限は最小限に絞ります。短寿命トークンや多要素認証も設けて、個人情報・決済・位置・健康情報を守ります。

監査ログやバックアップ、脆弱性診断などを確認します。アクセス制御も対象になります。

署名鍵の所有者と権限、クラウドの保管地域を契約で定めます。委託先やログの保存期間も、あわせて決めておきます。

AppleのApp Privacy・Privacy Manifest、Google PlayのData safety、アカウント削除も、実装と申請の作業です。

要件が厳しいほど初期費用は上がりますが、後からの手戻りは減らせます。

ポイント

見積もりを比べるときは、画面数よりも、業務ルールや権限、端末機能、連携先、個人情報・監査の要件がそろっているかを確かめてください。同じ前提で金額を並べると、差の理由が見えてきます。

Expoのシステム開発期間の目安

開発期間は小規模MVPで2〜4か月、標準的な業務アプリで4〜8か月、複雑な連携や移行を含む案件で8〜12か月以上が目安です。

ExpoでiOSとAndroidの共通部分を作れても、要件定義やAPI設計が短くなるとは限りません。現場受入やストア審査、社内教育の期間も、短縮できるとは限りません。

費用と期間は、同じ前提から決まります。そのため、短納期にしたい場合は、機能を減らす、チームを増やす、段階リリースにするといった方法を検討します。

企画からリリースまでの工程別期間

小規模案件の工程期間は、要件定義からストア申請まで次の配分が目安です。

  1. 要件定義・技術検証:2〜4週間
  2. UI・UX設計:2〜4週間
  3. 実装:6〜12週間
  4. 結合・総合テストとストア申請:2〜4週間程度

標準案件では工程が長くなり、現場受入とデータ移行のリハーサルも必要です。

工程表には、要件確定日や画面確定日、受入開始日などの節目を入れておきます。development build検証日や申請日、公開日も書いておくと、遅延要因を把握しやすくなります。

SDKと外部ライブラリの検証期間

SDKの採用時期が開発計画に与える影響は、事前に見積もっておきます。

  • SDK 55:Legacy Architectureのサポートが2026年に終了します。
  • SDK 56:React NativeとReactの更新を確認します。
  • 互換性検証:ライブラリとSDKの組み合わせを試します。

New Architectureを前提にした検証が必要です。

2026年5月にはExpo UIの本番利用なども案内されました(出典: Expo SDK 55・SDK 56リリース情報、Expo公式、2026年)。

過去のReact Nativeライブラリが使えるとは限らず、SDK更新でビルドに失敗する場合もあります。先行PoCで組み合わせを確かめれば、後半の作り直しを避けられます。

現場受入とストア審査の期間

現場で使い始めると、名称や入力順、例外処理などで、開発側が想定しなかった差分が見つかります。

受入は繰り返し行うため、主要業務のシナリオテスト、修正、再テストの期間を確保します。

ストア申請は、申告内容やスクリーンショット、プライバシー情報の不一致で差し戻される可能性があります。公開日を固定するなら、準備と差し戻し対応も工程表に含めます。

Expoのシステム開発で見積もりを取る際のポイント

見積もりが妥当かを判断するには、相場を見たうえで、見積条件をそろえることが欠かせません。納品物やどこまでを誰が受け持つか、追加費用の発生条件を並べて比べます。

Expo案件では、画面実装とEAS運用、バックエンドを別契約にすることもあります。ストアアカウントや署名鍵、リリース後のSDK更新も、別に契約する場合があります。そのため、契約の前に範囲を明確にしておきます。

画面一覧だけでなくRFPの前提条件

RFPには、目的とKPI、対象者、端末とOSを書きます。画面一覧や業務フロー、権限をまとめます。さらに、データ項目や外部連携、同時利用者数も、資料に入れておきます。

通信環境やオフライン要件、個人情報の有無を記載します。希望納期やストア公開、保守条件も、あわせて書いておきます。既存のExcelや帳票、API仕様書などがあれば、共有します。

未確定項目は「未定」と記すと、受託会社がリスクを見積もりに反映できます。前提を曖昧にすると、契約後の費用と納期が増えやすくなります。

2〜3社の同条件での見積比較

複数社へは、同じ資料と範囲、納期で依頼します。比較の項目は、要件定義からテストまでを工程ごとに並べます。前半は要件定義とUI・UX、モバイルで、後半はAPI・DBや管理画面、連携、テストです。

ストア申請やインフラ、EASの費用も比べます。保守や教育、予備費まで含めて、総額を見ます。金額だけでなく、見積根拠や担当者のExpo SDK・EAS経験、New Architecture対応を確認します。実機テスト体制や障害窓口も見ておきます。

React Native対応を掲げていても、ExpoとEASの実績が明記されているとは限りません。担当エンジニアが手がけた実例を尋ねます。

契約方式と納品物の確認

契約時は作業内容と所有権を確認します。納品物や移管条件が曖昧で安い見積もりでは、将来の乗り換え費用が高くなる可能性があります。

  • 契約方式:作業に応じて請負・準委任を選びます。
  • 納品物:設計・仕様・コード・設定・鍵・運用文書
  • アカウント名義:開発者、クラウド、EASの名義を決めます。

要件が確定した部分は請負、検証中の部分は準委任など、作業の性質に応じた契約を検討します。

設計書や画面・API仕様、テスト仕様、ソースコードの所有者を決めます。さらに、署名鍵の管理権限や監視設定、運用手順書も、誰が持つかを決めておきます。

Apple・Googleの開発者アカウント、クラウド、EASの請求先を発注者・受託会社のどちらの名義にするかで、契約終了時の移管リスクが変わります。

ポイント

見積もりを比べる前に、前提条件と納品物、アカウントの所有者がそろっているかを確認してください。同じRFPで2〜3社に依頼すると、金額の差がどこから来るのかを見分けられます。

Expoの料金体系とリリース後のランニングコスト

EASは、開発、ビルド、更新を支援するクラウドサービスです。外注費とは別に、プランや追加ビルド、更新ユーザーと帯域の費用がかかります。さらに、Apple・Googleアカウントやクラウド、監視・分析サービスの費用も発生します。

無料枠やプラン内クレジットで、小規模な検証の支出は小さくなります。ただし、本番ではビルド数と利用者数に応じた従量課金を試算しておく必要があります。

EASの月額プランと利用量課金

2026年8月時点の公式料金表には、次のプランと課金が掲載されています。

  • Free:月額0ドルです。
  • Starter:月額19ドルで45ドル分のBuild creditがあります。
  • Production:月額199ドルで225ドル分のBuild creditがあります。
  • Build超過分:Android mediumは1回1ドル、largeは2ドルです。iOS mediumは1回2ドル、largeは4ドルです。
  • Update利用量:追加ユーザーは1人0.005ドル、帯域は1GiBあたり0.10ドルです。

Updateは月間アクティブユーザーとグローバルエッジ帯域で課金されます(出典: Expo公式Pricing・Usage-based pricing、2026年5月・8月確認)。

料金改定や為替、プラン条件があるため、契約時に最新の公式料金表で再計算してください。

ストア・クラウド・外部サービス費

ストア登録やクラウド、外部サービスは、開発費と分けて見積もります。販売手数料も、別に見ておきます。

  • 開発者アカウント:Appleは年額99ドル、Google Play登録も別費用です。
  • クラウド・外部サービス:API・DB・監視・決済・地図などが対象です。
  • ストア手数料:デジタル商品・サービスの販売時に計上します。

Apple Developer Programの価格は、地域により現地通貨で表示されます(出典: Apple Developer Program、2026年確認)。

クラウドのファイルやメール、通知に加え、分析や本人確認のサービスにも費用がかかります。

Google Playの料率は対象・地域で異なり、多くの対象開発者では15%以下です(出典: Google Play Console Help「Service fees」、2026年確認)。

EAS Updateの費用と配信管理

EAS UpdateはJavaScriptや画像を、ストア審査なしで配信できる場合があります。修正を早めやすい仕組みです。一方で、ネイティブコードや権限、SDK、設定の変更には、新しいストアビルドが必要です。

production、staging、developmentのchannelを分けます。さらに、runtime versionやレビュー担当、段階配信の方法を決めます。ロールバックや緊急停止の手順も、あらかじめ定めておきます。

更新ごとのビルドを減らせる場合があります。ただし、誤配信や互換性の問題に備える運用工数も必要になるため、料金と安全性をあわせて見積もります。

ポイント

EASの料金は、本番想定のビルド数と利用者数で試算してください。ストアやクラウドの費用は開発費と分けて扱い、更新の配信管理の運用工数も含めて見積もります。

Expoのシステム開発コストを抑えるポイント

コストを抑える方法は、値下げ交渉の前に範囲を整理することです。低頻度の機能や複雑な連携、過剰なデザインなどを見直します。曖昧な変更管理も、対象に含めます。

予算は、事業に必要な品質に集中させます。Expoの共通コードやEASの更新の仕組みは活かしつつ、業務継続に欠かせないセキュリティやテスト、保守は残します。

MVPによる業務価値の検証と機能追加

全社機能は一度に作らず、頻度が高く紙やExcelの負担が大きい業務を一つ選びます。ログインや主要な登録・検索、必要な承認に絞って、現場で検証します。通知や管理者の確認も、必要な範囲で加えます。

訪問記録アプリなら、顧客検索と訪問内容、写真・次回予定の記録から始めます。分析ダッシュボードや複雑な自動化は、利用状況を見て追加します。

後回しにする機能の基準を先に合意すると、追加要望による予算増を抑えやすくなります。

標準機能と共通部品の活用

ログインや権限、フォーム、一覧などは、共通部品と設計ルールを定めます。検索や通知、エラー表示、添付も対象に含めます。画面ごとの独自操作やアニメーションを増やすと、設計・テスト工数が積み上がります。

Expo SDKやExpo Router、EAS BuildとEAS Updateなどの標準機能を技術検証します。そのうえで、特殊なライブラリは必要なものに絞ります。

ライブラリを減らすと開発費だけでなく、SDK更新時の互換性確認や脆弱性対応のコストも抑えられます。

BuildとUpdateの使い分け

変更内容と配信経路を対応づけ、修正サイクルの費用も見積もります。

  • EAS Update:軽微な変更の配信に使います。
  • EAS Build:ネイティブ変更時に再ビルドします。

Updateで配信する変更でも、互換性の確認は必要です。ネイティブモジュールや権限、SDK、設定ファイルの変更は、ストア申請を伴います。

開発・検証・本番環境を分け、Build・Update回数、更新ユーザー、帯域を月次で確認します。

公式資料は、UpdateやDevelopment buildを使ってBuildの負担を減らす方法を案内しています(出典: Expo公式Usage-based pricing、2026年5月確認)。

初期費用と3年分の総保有コスト

3年分の総保有コストは、初期開発費に次の費用を加えて見積もります。

  • 運用費:EAS・ストア・クラウド・監視・保守の費用
  • 改修・教育費:OS・SDK対応、軽微改修、教育の費用
  • 障害時の費用:端末や診断、障害時にかかる費用

これらを1年目・2年目・3年目ごとに足し上げ、総額を試算します。

初期費用が安くても、コードやアカウントを移管できず、保守を特定の会社に依存すると、将来の変更費用が高くなる場合があります。これを避けるには、発注者が管理者権限を持ち、設計・テスト・運用文書を受け取っておくことが、長期的な費用を抑えることにつながります。

Expoのシステム開発費用に関するよくある質問

Expoの採用可否や見積もりの妥当性を判断する際によく出る質問をまとめます。費用は要件で変わるため、含まれる範囲や別費用も確認します。

Expoを使えばシステム開発費用は必ず安くなりますか?

共通コードで同じ機能を別々に実装する工数を抑えられる可能性はあります。ただし、必ず安くなるとは限りません。

APIやDB、テスト、ストア対応などは必要です。標準機能を活かせる要件にし、特殊なネイティブ機能や過剰な初期機能を減らすと、費用を抑えやすくなります。

Expo Goだけで本番運用する場合の費用はいくらですか?

Expo Goは学習や簡易検証向けです。そのため、本番ではdevelopment buildとEAS Buildを含む構成を検討します。

本番では、業務アプリの開発費に加えて、EASや開発者アカウントの費用がかかります。さらに、クラウドや監視、保守の費用も発生します。

試作品の費用だけで契約すると、認証や独自ネイティブ機能、署名、ストア申請の追加費が生じる場合があります。本番ビルドの範囲を見積もりに記載してもらいます。

Expoでは高度な端末機能や既存システム連携に対応できますか?

対応範囲は広いものの、機能によってはConfig PluginやExpo Modules、ネイティブコードが必要になります。ネイティブアプリとの併用が必要になる場合もあります。

カメラや位置情報、通知、ファイルは、標準APIで始めやすい一方で、特殊機器や重い映像処理は技術PoCで確認します。バックグラウンド処理や独自SDKも、技術PoCの対象です。

既存連携の費用は、APIや認証、データ形式で変わります。同期頻度やエラー処理によっても左右されます。Expo単体の可否だけでなく、全体構成で評価します。

Expoアプリの保守費用は毎月どれくらいかかりますか?

初期開発費の年10〜20%程度が一つの目安ですが、契約範囲で月額は変わります。

OS・SDK更新や脆弱性・障害対応、監視などの対象範囲を確認します。ストア再申請・改修・問い合わせ・SLAも、確認対象です。

EASやクラウドは利用者、ビルド数、通信量で変動します。保守人件費と別請求の場合もあるため、固定費と従量費を分けて年間試算を依頼します。

まとめ

Expoの開発費は、MVPで300万〜800万円、標準アプリで800万〜2,000万円、複雑な顧客向け・基幹連携アプリで2,000万〜5,000万円超が目安です。

開発費は画面数に加えて、業務や権限、端末機能によって変わります。オフライン対応やAPI連携、個人情報の扱い、テストや移行、保守の範囲も影響します。

EASやストア、クラウドなどの公式・外部サービスの費用は、初期開発費と分けて扱います。

「最初に作る範囲」と「運用までの総額」による費用判断

費用を抑えるには、業務価値の高いMVPを定め、標準機能と共通部品を使い、EAS BuildとEAS Updateを適切に使い分けます。

認証や権限、監査ログは削りません。実機テストやSDK更新、ストア要件も、残す前提で考えます。3年分の保守やクラウド、EAS、ストアの費用も見積もります。

複数社へ同じRFPを渡して、金額の根拠や納品物、アカウントの所有権を比べます。障害対応や契約終了時の移管条件も比べると、予算と品質を両立しやすくなります。

業務範囲と見積条件の整理

見積もりの抜けを防ぐには、相談前に業務範囲と費用条件をそろえておくことが大切です。

  • 業務範囲:対象者・業務・画面・連携先・端末の整理
  • 計画条件:個人情報、希望時期、初年度・翌年度の予算。
  • 相談先:要件整理から保守まで支援できる会社を選びます。

相談の前にこの3点を整理しておくと、話し合いが具体的に進みます。

Expo、React Native、ネイティブのどれを使うかは、技術PoCで要件との相性を確かめてから決めます。費用と運用リスクも含めて判断します。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。