GCP導入/構築でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

GCPの導入・構築では、複雑な構成を設計し、移行から運用まで支えられる開発会社を選ぶことが重要です。紹介する6社は、技術力と運用体制の2つで比べます。

GCPは200以上のサービスで構成されるため、会社選びを誤ると余分なコストにつながります。全体像は、下の全体ガイドでご覧いただけます。

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・GCP導入/構築の完全ガイド

GCP導入パートナー選びの重要性

用途に合わせたサービス選択、障害対応を含む運用体制、最新のベストプラクティスを並べた図。
3つの力をそろえて、導入後まで見通せる相手かを考えます。

GCP導入の成否は、パートナー企業の選び方に大きく左右されます。適切な会社であれば、最新の知見に基づく設計を受けたうえで、構築・移行から継続運用まで任せられます。

知見が不足した会社を選ぶと、設計の誤りによる再構築コストやセキュリティ上の問題、過剰なクラウド費用などのリスクが生じます。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

複雑な構成では、設計から運用まで一貫して見てきた経験が欠かせません。

  • 設計判断:用途に合わせたサービス選択の力
  • 運用支援:障害対応まで含めた運用の体制

導入プロジェクトが失敗する主な原因の一つは、要件定義・設計フェーズでの技術的判断の誤りです。そのため、GCPの各サービスの特性を深く理解し、ユースケースに応じて最適なサービスと構成を提案できるかが問われます。

GKEとCloud Runなどの使い分けは、実績がなければ判断しにくい場面です。BigQueryやCloud SQL、Pub/Subの選択でも、過去の導入経験が判断の材料になります。

機能の追加や変更が速いため、最新の機能やセキュリティの推奨設定を継続して把握する必要があります。Google Cloudのパートナー企業は、Googleから情報の提供を受けており、常に新しいベストプラクティスを取り入れた支援ができます。

問題が起きた際にGoogleサポートへエスカレーションできる経路を持つ点も、大きな利点です。

発注前に確認すべきポイント(Googleのパートナー認定制度等)

発注前には、認定の種類と担当者の専門性を分けて見ておく必要があります。

  • パートナー認定:ティアと専門認定
  • 資格・実績:目的に合う資格者と導入例

Googleは「Google Cloud Partner Advantage」プログラムを通じてパートナー企業を認定しています。パートナーティアには、Specialization、Premier、Standardなどがあります。

取得には、技術力、顧客実績、資格者数などの審査があります。また、認定状況は、パートナーディレクトリ(cloud.google.com/find-a-partner)で確認することをおすすめします。

GCPの専門認定資格を持つエンジニアが在籍しているかも、あわせて見ておきます。対象になるのは、Professional Cloud ArchitectやProfessional Data Engineerなどです。

特に、導入目的(データ分析基盤、アプリケーション基盤、セキュリティ強化等)に特化した専門認定を持つ会社は、より質の高い支援が期待できる候補です。

ポイント

用途に合わせた設計判断ができるか、障害対応まで含めて運用を見られるかが判断の目安です。GCPの知見が不足した会社では、再構築コストのリスクが高まります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaは、クラウド導入の上流コンサルティングから設計・開発・運用まで、一気通貫で対応できる開発会社です。構築だけでなく、ビジネス課題の整理からアーキテクチャの提案、本番稼働後の運用改善まで一社で任せられる点が強みです。

特徴と強み

riplaでは、業務課題とクラウド設計を同じチームで整理できます。

  • 一気通貫:要件定義から運用まで責任を持てる体制
  • 柔軟な進行:短い期間ごとに成果を確認できる進め方

riplaの最大の強みは、ビジネス視点とエンジニアリング視点を両立したコンサルティング能力です。多くのクラウド導入では、構築はできても、ビジネス要件を技術要件に落とし込む上流工程が弱いケースがあります。そこで、riplaはコンサルタントとエンジニアが一体となって、上流から関わります。

スタートアップから上場企業まで幅広い顧客への支援実績を持ち、各業界の業務特性を踏まえたシステム設計が可能です。

アジャイル開発を採用し、短いイテレーションで成果を届けることで、プロジェクトの不確実性を早い段階で解消します。さらに、クラウドの費用を見直す提案も積極的に行い、長期的なコストパフォーマンスの向上を支援します。

得意領域・実績

riplaは、GCPのデータ基盤構築を得意としています。

  • データ基盤:BigQuery・Dataflow・Pub/Subの扱い
  • アプリ基盤:GKE・Cloud Runの構築
  • 移行支援:既存環境からGCPへの移行

SaaS・プラットフォーム型プロダクトの開発支援でも豊富な実績があり、スケーラブルなインフラ設計の知見を生かしてサービス基盤を組み立てられます。GCP導入を検討している企業には、まずriplaへの相談をおすすめします。

TIS株式会社|50年超の実績と幅広い産業知識で支える総合ITサービス企業

TIS株式会社は、TISインテックグループの中核を担う総合ITサービス企業です。金融・流通・製造・公共など幅広い産業向けに、ITサービスを提供してきました。

50年以上の歴史で培った業界知識と技術力を背景に、クラウド移行やDX推進でも多くの実績があります。

特徴と強み

TISは、既存システムとの連携を考慮したクラウド移行計画づくりが得意です。

  • マルチクラウド:GCP・AWS・Azureを横断した設計
  • 移行計画:既存システムとの連携を踏まえた段取り
  • 大規模対応:複雑なリプレイスを段階的に進める方法

大規模で複雑なシステムのリプレイスや、段階的な移行の設計と実行力に定評があります。

Google Cloud Partner Advantageの認定を取得しているため、GCPの最新機能とベストプラクティスを生かした支援が可能です。

得意領域・実績

TISは、金融・決済系システムのクラウド移行で豊富な実績を持っています。

  • 金融実績:金融・決済系システムの移行
  • 安全性:厳しいセキュリティ要件への対応
  • 運用効率:マネージドサービスの活用提案

厳しいセキュリティやコンプライアンス要件のもとでのGCP導入経験が豊富で、PCI DSS準拠の環境や金融業界特有の要件にも対応しています。また、運用効率化の提案にも積極的に取り組んでいます。

ポイント

大規模な移行や既存システムを伴う案件なら、既存システムとの連携の考え方を、金融・決済系のような厳しい要件への対応実績と合わせて比べる材料になります。

株式会社NTTデータ|国内最大級のSIerとしての信頼性と実績

株式会社NTTデータは、国内最大級のSIerです。官公庁・金融・民間を問わず、幅広い業界で大規模システムの開発と運用を手がけてきました。

グローバルにも事業を展開しており、国際標準に準拠したシステム開発の知見も豊富です。

特徴と強み

NTTデータは、大規模なGCPプロジェクトの実績を多数保有しています。

  • 認定:Google Cloudのプレミアパートナーとしての認定
  • 構成:Anthosを使うハイブリッドクラウドへの対応
  • 運用:24時間365日のサポート体制

ミッションクリティカルな移行に対応でき、Anthosなどを使うハイブリッドクラウド構成も得意としています。さらに、豊富なエンジニアリソースを持つ点も強みです。

得意領域・実績

NTTデータは、公共と金融の大規模案件で実績を重ねてきました。

  • 公共分野:GCPを活用した官公庁・自治体のデジタル基盤構築
  • 金融分野:銀行・保険・証券の移行
  • データ活用:BigQuery・AI・機械学習の導入支援

BigQueryを使ったデータ分析基盤の構築や、AI・機械学習の導入支援でも実績があります。また、DX推進を包括的に支えられる体制も整っています。

富士通株式会社|ITインフラから業務システムまでの幅広い対応

富士通株式会社は、ハードウェアからソフトウェア、ITサービスまで幅広く手がける総合ITベンダーです。

長年にわたる企業向けITシステムの導入・運用の実績を生かし、クラウド移行でも多くの企業を支援してきました。特に製造業・流通業・公共機関での実績が豊富です。

特徴と強み

富士通はGoogle Cloudと提携しています。

  • ハイブリッド:Fujitsu Hybrid IT ServiceとGCPの組み合わせ
  • 段階移行:既存システムを理解したうえでの移行計画
  • AIOps:AIを活用した運用自動化の提案

オンプレミス環境からGCPへ段階的に移す支援では、既存システムへの深い理解と移行ノウハウを生かしたサービスが特徴です。また、運用面ではAIを活用した自動化の提案も強みとしています。

得意領域・実績

スマートファクトリーを目指す製造業向けのGCP活用や、デジタル行政基盤の整備で豊富な実績があります。

  • 製造業:IoTデータの収集と分析基盤の構築
  • 公共機関:デジタル行政基盤の整備
  • 刷新:リフト&シフトからクラウドネイティブ化まで

大規模なオンプレミスシステムを保有する企業には、リフト&シフト型の移行から、クラウドネイティブなシステムへの刷新まで幅広く対応しています。

株式会社クラスメソッド|クラウドネイティブ開発の専門集団

クラスメソッドはクラウドネイティブ技術に特化した会社です。技術ブログ「DevelopersIO」も多くのエンジニアに利用されています。

AWSを主軸としつつGCPにも対応しており、とくにクラウドネイティブなシステム開発で高い技術力を持ちます。

特徴と強み

クラスメソッドは、クラウドネイティブな技術スタックへの深い理解と、豊富な実装経験が強みです。

  • クラウドネイティブ:コンテナやサーバーレスの実装
  • GCP基盤:GKE・Cloud Run・BigQueryへの対応
  • 一貫支援:初期の検証から本番稼働までの伴走

GCPでは、Terraformによる IaCも得意としています。

エンジニアの技術力は高い水準にあり、PoC(概念実証)にも対応しています。

得意領域・実績

クラスメソッドは、成長企業向けのクラウド構成の設計から、BigQueryなどを使った分析基盤、大規模なトラフィックを扱う環境まで、幅広く手がけています。

  • 成長企業:拡張しやすいクラウド構成の設計
  • 分析基盤:BigQuery・Dataflowを使った構築
  • 高負荷対応:ゲーム・EC・メディアの実績

ゲーム・エンターテインメント業界やEC・メディア業界など、大規模なトラフィックへの対応が求められる環境で、GCP活用の実績が豊富です。

技術ブログを通じた情報発信も行っており、先進技術への取り組みに対する信頼性も高い企業です。

ポイント

分析基盤やクラウドネイティブな開発を任せたいなら、BigQueryやコンテナの実装経験を比べる材料になります。大量のアクセスを扱う案件なら、高負荷環境での活用実績も見ておくとよいでしょう。

株式会社サイバーエージェント|アドテク・メディアのクラウド基盤に強み

株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告・メディア・ゲームを中核事業とする大手インターネット企業です。

自社でGCPを大規模に活用しており、その経験をもとにクラウド基盤の設計・構築も支援しています。とくに、データ活用やアドテクノロジー領域での高度なGCP活用に強みがあります。

特徴と強み

同社は、広告・メディア事業でGCPを大規模に運用してきました。高可用性の設計にも知見があります。

  • 高負荷設計:大規模な運用を前提とした構成
  • 分析処理:BigQueryによる分析基盤の設計と運用
  • リアルタイム:Pub/SubとDataflowによる処理

得意領域・実績

同社は、次の分野でGCPの実績があります。

  • 広告配信:大規模データ処理基盤の構築
  • 動画・AI:動画配信と機械学習の活用実績
  • 性能:高スケーラビリティと高パフォーマンスの設計

自社プロダクトで磨いた設計力が、外部企業への支援にも生かされています。

開発会社の選び方のポイント

開発会社の比較項目として、同規模・同業種の実績、資格者の技術、対応体制、費用とコミュニケーションの前提を並べた図。
同じ観点で候補を並べると、提案の差を見比べやすくなります。

Google Cloud認定パートナーの確認

認定は肩書だけでなく、自社の目的に近い専門性と実績で確認します。

  • 専門認定:データ分析や機械学習の認定
  • 担当体制:資格者が案件に加わるか

まず、Google Cloud Partner Advantageの認定パートナーであるかを確認することが大切です。

特に、自社の導入目的に合った専門認定(Specialization)を持つパートナーであれば、より専門性の高い支援が期待できます。分析基盤であれば「Data Analytics Specialization」、機械学習であれば「Machine Learning Specialization」が対象です。

認定の状況は、Googleの公式パートナーディレクトリ(cloud.google.com/find-a-partner)で検索して確認できます。

選定基準と確認事項

候補は同じ基準で比べます。その基準には、実績と技術、支援範囲、費用が含まれます。

  • 技術体制:資格と、上流から運用までの対応範囲
  • 比較条件:費用とコミュニケーションの前提をそろえること

開発会社は、同規模・同業種の実績と資格者の技術を見ます。さらに、上流から運用までの体制、連絡の透明性、コスト提案も評価の対象です。

また、相見積もりを複数社から取り、提案内容の質とコストのバランスを比べることが大切です。

初めてGCPを導入する場合は、小規模なPoCプロジェクトから始める方法も有効です。パートナーとの相性や技術力を確かめてから、本格導入に進めます。

契約形態では、構築フェーズと運用フェーズを分けて契約することで、リスクを分散しながら進められます。

ポイント

認定が自社の導入目的に合っているか、資格者が案件に加わるかを軸に、実績や費用も同じ基準で比べます。候補を並べたら、この基準で一社ずつ見比べると迷いにくくなります。

まとめ

GCP導入の候補として6社を紹介しました。ripla、TIS(50年超の実績)、NTTデータ、富士通、クラスメソッド、サイバーエージェントです。

自社のニーズや課題に合ったパートナーを選ぶことが、GCPプロジェクトの成功に直結します。

まずはGoogle Cloud認定パートナーであるかを確かめ、同規模・同業種の実績、技術力、サポート体制を比べてください。

上流から運用まで対応する会社に相談すると、全体の方向性を整理しやすくなります。そのうえで、自社に合うパートナーを選びます。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。