HAProxyのシステム開発を依頼するなら、HAProxyの設定だけでなく、冗長化・TLS・監視・障害試験まで設計できる会社を選ぶことが重要です。特におすすめなのは、業務要件から一気通貫で支援する株式会社riplaと、HAProxyの公式製品、クラウド、Linux運用、商用ADCに強い5社です。
HAProxyは無償のCommunity版もありますが、無料で導入できることと、安く安全に運用できることは別です。この記事では、実在する6社の特徴、向いている企業、依頼前に確認したい担当範囲を比較し、PoCから本番HA構成までの費用目安と選定ポイントを解説します。
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・HAProxyのシステム開発の完全ガイド
HAProxyのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

HAProxyは、利用者からの通信を受けてWebサーバーやAPIサーバーへ振り分けるリバースプロキシ・ロードバランサーです。単体をインストールするだけなら短期間で済みますが、本番の業務システムでは「どのサーバーを正常と判定するか」「障害時に何秒で切り替えるか」「証明書や設定を誰が更新するか」まで決めなければなりません。
設定作業とシステム開発は別の専門性が必要です
HAProxyの設定ファイルを書けることと、業務システム全体を安定稼働させられることは同じではありません。WebやAPIの認証、データベースの整合性、セッション維持、個人情報を含むログの扱い、リリース時のロールバックまで理解して初めて、実運用に耐える構成になります。Red Hatの公式資料でも、HAProxyはfrontend、backend、globalなどの設定を組み合わせて構成するものと説明されており、OSやネットワークの設計と切り離せないことが分かります。
発注前に担当範囲と成果物をそろえます
見積もりを比較するときは、会社名や製品名だけでなく、要件定義、構成設計、設定、IaC、監視、負荷試験、切替試験、運用引き継ぎのどこまで含むかをそろえます。HAProxyを2台にするだけでは可用性は保証されません。ノード停止、バックエンド停止、応答遅延、証明書期限切れ、設定ミスからのロールバックを受入試験に含め、試験結果と設定一式を納品してもらえるか確認することが大切です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
HAProxyを業務システムの一部として導入したい企業にとって、riplaの強みは、ネットワーク製品の導入を目的にせず、業務上の成果から逆算できる点です。たとえば、受注処理のピークに合わせたAPIの負荷分散、社内外の利用者を分けたアクセス制御、障害時の業務継続、運用担当者が理解できる監視画面などを、現場の運用と合わせて設計できます。Community版、Enterprise版、クラウドLBとの併用なども、初期費用だけでなく保守体制まで含めて比較できます。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理などの基幹業務を含むシステムでは、通信を振り分けるだけでなく、業務フローとデータ連携を止めない設計が必要です。riplaは社内DXを推進してきたIT事業会社として、利用部門へのヒアリングから導入後の定着までを支援できます。HAProxyの構築実績や対象環境の詳細は案件ごとに確認し、納品する設定ファイル、監視項目、障害時手順、保守窓口を見積書に明記してもらうと安心です。
HAProxy Technologies|公式製品と商用サポートを重視する企業向け

HAProxy Technologiesは、HAProxyの開発元としてCommunity版、HAProxy Enterprise、HAProxy Fusionなどを提供する企業です。HAProxy Enterpriseは、オープンソースのコアを基礎に、長期運用、管理、観測性、WAF、DDoS対策、Bot管理などを組み合わせる商用選択肢です。公式製品を中心に設計したい企業や、脆弱性対応と専門家サポートの責任分界を明確にしたい企業に向いています。
特徴と強み
製品の仕様やロードマップを最も深く確認しやすい点が強みです。公式のSuccess Storiesには、Booking.com、SNCF Connect、Microsoft Yammer、Criteo、LinkedInなどの事例が掲載されており、Web、API、サービスメッシュ、Kubernetesなど幅広い用途で利用されていることを確認できます(出典: HAProxy Technologies公式Success Stories、2026年8月確認)。もちろん、公開事例がそのまま自社の導入実績を意味するわけではないため、国内での設計・構築担当者と、日本語での問い合わせ方法は個別に確認する必要があります。
得意領域・実績
Community版では社内やSIパートナーが構築し、Enterpriseではライセンスやサポートを組み合わせるなど、複数の導入方法を比較できます。HAProxy Enterpriseの価格は公式ページで個別見積もりとされているため、ノード数、帯域、WAFやBot管理の有無、24時間365日サポートの要否を分けて見積もることが重要です。特定の機能を使うためにEnterpriseを選ぶのか、サポートを買うのかを明確にすると、Community版との差額を判断しやすくなります。
Amazon Web Services(AWS)|クラウドと複数AZを組み合わせたい企業向け

AWSは、HAProxy EnterpriseのAMIや関連製品をAWS Marketplaceから導入し、EC2、VPC、IAM、CloudWatch、複数Availability Zoneと組み合わせられるクラウド基盤です。AWSそのものが個別案件のHAProxy設定をすべて代行するわけではないため、AWSの設計担当、HAProxy Technologies、または認定・経験のあるSIパートナーの担当範囲を切り分けて発注します。既存システムをAWSへ移行する企業や、クラウド上で段階的にトラフィックを切り替えたい企業に適しています。
特徴と強み
Marketplace経由で契約できるため、既存のAWS請求やアカウント管理とまとめやすい点が強みです。2026年8月に確認したAWS MarketplaceのHAProxy Enterprise Basic Ubuntu Server 24.04 AMIでは、掲載されている複数のインスタンスタイプでソフトウェア利用料が1時間あたり0.35米ドルです。730時間で約256米ドル、1ドル150円と仮置きすると約3.8万円ですが、これはソフトウェア利用料の試算であり、EC2、EBS、データ転送、監視、バックアップ、冗長化した2台分の料金は別途必要です(出典: AWS Marketplace、2026年8月確認)。
得意領域・実績
複数AZへの配置、セキュリティグループ、固定IP、ログ集約、Auto Scalingとの関係など、クラウド固有の論点を整理したい場合に候補になります。反対に、オンプレミスのVRRP構成や既存ネットワーク機器との接続が中心なら、AWSの導入支援だけでなくネットワーク設計を担える会社を別途選ぶ必要があります。HAProxy Enterpriseのサポート時間や重大障害時の目標応答時間も、AWSのインフラサポートとは別に契約内容を確認します。
Red Hat|RHELとAnsibleを軸に運用を標準化したい企業向け

Red Hatは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)、Ansibleなどの自動化・運用基盤を提供する企業です。HAProxyそのものの開発元ではありませんが、RHELを標準OSとして採用している企業では、OSのライフサイクル、権限管理、パッチ適用、構成管理とHAProxyを合わせて設計する候補になります。既存のRed Hatサブスクリプションや運用監視を活かしたい場合に、HAProxyを単独製品ではなく基盤の一部として扱える点が特徴です。
特徴と強み
Red Hatの資料では、KeepalivedとHAProxyを組み合わせた高可用性構成や、2台のHAProxyノードへ設定する手順が説明されています。これを参考に、VIPの引き継ぎ、health check、SELinux、firewalld、証明書秘密鍵の保護まで含めた標準手順を作りやすい点が強みです。Ansibleで設定をコード化すれば、検証環境と本番環境の差分を減らし、変更レビューやロールバックもしやすくなります。
得意領域・実績
オンプレミスやプライベートクラウドで、OSのアップデート、脆弱性管理、監査証跡を重視する企業に向いています。ただし、RHELの契約があることだけでHAProxyの設計・構築・24時間対応まで含まれるとは限りません。発注時には、HAProxyの設定担当、KeepalivedやAnsibleの成果物、性能試験、障害切替訓練、RHELとHAProxyのどちらを誰がサポートするかを明確にします。
F5, Inc.|NGINXや既存ADCとの比較・移行を重視する企業向け

F5, Inc.は、BIG-IPやNGINX Plusなど、アプリケーション配信とセキュリティの製品を提供する企業です。HAProxyの導入会社というより、既存のF5やNGINX資産を持つ企業が、HAProxyへ移行するか、併用するかを比較する際のベンダー候補です。F5の公式情報では、NGINX PlusはL4・L7負荷分散、ヘルスチェック、TLS終端、APIゲートウェイ、Kubernetes連携、観測性などを備えるとされています。
特徴と強み
単純なロードバランサー比較ではなく、API、認証、レート制御、WAF、可視化を含むアプリケーション配信基盤として検討できます。HAProxyの自由度や低いリソース消費を優先するのか、商用ライセンスによるGUI・サポート・統合管理を優先するのかを、性能だけでなく運用工数で比較できる点が有用です。既存の設定や証明書、監視ダッシュボードを移行する場合は、変換できる機能と手作業になる機能を一覧化します。
得意領域・実績
大規模なWebサービス、API基盤、既存のADCが複数拠点にある企業に適しています。HAProxyを採用する場合でも、F5のNGINX PlusやBIG-IPを比較対象に含めることで、WAFや高度な認証が本当に必要か、運用チームがどの製品を扱えるかを判断できます。F5に相談する場合は、HAProxyを納品する前提ではなく、既存資産を活かした代替案・併用案の提案として依頼し、最終的にHAProxyを構築する担当会社が別になる可能性も見積もりに反映します。
Loadbalancer.org Ltd.|HA構成と導入後サポートを重視する企業向け

Loadbalancer.org Ltd.は、ソフトウェアやアプライアンス型のロードバランサーと導入後のサポートを提供する実在企業です。HAProxyを含む構成を扱い、オンプレミス、仮想環境、クラウドで高可用性を組みたい企業が比較しやすい候補になります。日本での販売・保守窓口や、HAProxy設定をどこまで直接支援するかは案件ごとに確認が必要ですが、製品だけでなくサポート体制も含めて選びたい場合に検討できます。
特徴と強み
公式サポート情報では、営業時間内の対応と24時間365日のサポート、リモート支援などの選択肢が示されています。また、製品そのものだけでなく、ネットワークや第三者製品との連携を含めてトラブルシュートする方針も確認できます。HAProxyの設定を導入して終わりにせず、運用中の障害切り分けまで依頼したい企業にとって、サポート契約を比較する材料になります。
得意領域・実績
既存のWebサーバー、仮想基盤、ファイアウォール、クラウドサービスをまたぐ構成で、障害時の窓口を一本化したい場合に向いています。見積もりでは、アプライアンスや仮想版の費用、ライセンス更新、24時間対応、設定変更の回数、証明書更新、性能試験を分けて記載してもらいます。海外ベンダーへ依頼する場合は、時差、契約言語、国内パートナーの有無、設定やIaCを自社へ引き渡す条件も必ず確認します。
HAProxyのシステム開発パートナーを選ぶポイント

おすすめ会社を選ぶときは、知名度や製品価格だけでなく、自社の要件に対して何を作り、誰が運用するかを比べます。特にHAProxyは、Community版のライセンス費が無償でも、冗長化、監視、証明書、脆弱性対応、障害対応に人件費がかかるため、初期費用とランニング費用を分けて確認します。
実績と経験の確認方法
実績は「HAProxyを使ったことがある」という一言ではなく、構成と役割を聞きます。Webだけなのか、API、WebSocket、gRPC、TCP系の業務システムも扱ったのか、active/standbyまたは複数AZで実際に切替試験をしたのかを確認します。可能であれば、匿名化した構成図、試験項目、監視メトリクス、障害報告書のサンプルを見せてもらい、公開事例と自社案件の担当範囲を区別します。
技術力と専門性の評価
要件定義では、ピーク同時接続数、リクエスト数、P95応答時間、許容する切替時間、RTO・RPO、TLS終端位置、ログ保存期間を数値化します。2025年4月公開のIPA「TLS暗号設定ガイドライン」第3.1.1版では、高セキュリティ型、推奨セキュリティ型、セキュリティ例外型の考え方と具体的なチェックリストが示されています。HAProxyの設定でもTLS 1.2・1.3、古いプロトコルの扱い、秘密鍵の保護、証明書更新を確認項目にします(出典: IPA、2025年)。
プロジェクト管理体制の確認
HAProxy案件の見積もりは、構成の難しさだけでなく、テストと運用設計の厚さで変わります。一般的な目安として、PoC・検証環境は50万〜150万円、2台の本番HA構成は200万〜500万円、複数AZやKubernetes連携は500万〜1,500万円、大規模な多拠点・DR・WAFまで含めると1,500万〜3,000万円以上となる場合があります。これはHAProxy単体の公式定価ではなく、要件定義、構築、試験、移行を含めた案件見積もりの目安です。
期間はPoCで2〜4週間、本番HAで1.5〜3か月、Kubernetesや複数環境で3〜6か月、大規模案件で6〜12か月が一つの目安です。初期費用の年15〜25%程度を保守費として仮置きすると、本番HA構成では年30万〜125万円程度になりますが、24時間365日対応、SLA、WAF、SIEM連携、オンコールを含める場合は大きく変わります。なお、これらはHAProxy単体の公式定価ではなく、要件定義、構築、試験、移行を含めた要件別の見積もり目安です。
よくある質問(FAQ)

HAProxyの導入では、無料か有料か、どの会社が構築するか、2台にすれば止まらないかという質問がよく寄せられます。ここでは発注前に判断しやすいよう、結論から回答します。
HAProxyは無料で導入できますか?
Community版は無償で利用できますが、OS、クラウド、監視、バックアップ、設計構築、脆弱性対応、障害対応の費用は別にかかります。商用サポートやWAF、Bot管理、長期保守が必要な場合はHAProxy Enterpriseなどの有料製品を検討し、ソフトウェア費と運用費を分けて見積もります。
HAProxyの構築はどの会社に依頼すればよいですか?
業務要件から運用まで相談したい場合は、riplaのようなシステム開発会社が候補になります。公式製品のサポートを重視する場合はHAProxy Technologies、AWS上の構築ならAWSとSIパートナー、RHEL標準化ならRed Hatに強い会社、商用ADCとの比較ならF5やA10、HA構成と導入後支援ならLoadbalancer.orgを候補にし、実際の構築担当と納品物を確認してください。
HAProxyを2台にすればシステムは止まりませんか?
2台構成にするだけでは、停止しないとは言えません。Keepalivedやクラウドの仕組みでVIPや経路を引き継ぎ、HAProxy自身のhealth check、バックエンドのアプリケーションレベルのhealth check、セッションやデータベースの整合性、監視と復旧手順まで試験する必要があります。ノード停止やネットワーク分断を本番相当の環境で再現し、許容する切替時間を測定してください。
まとめ

HAProxyのシステム開発会社・ベンダーを選ぶときは、単に設定を書けるかではなく、業務要件、冗長化、TLS、監視、障害試験、保守まで一つの計画にできるかを確認します。今回紹介した6社は役割が異なり、riplaは業務システムの企画・開発・定着、HAProxy Technologiesは公式製品、AWSはクラウド、Red HatはLinuxと自動化、F5とA10は商用配信基盤の比較、Loadbalancer.orgはHA構成とサポートの比較に向いています。
見積もり前に整理する項目
相談前には、現在の構成図、ピーク時の通信量、接続先、必要なプロトコル、RTO・RPO、切替許容時間、TLS終端位置、ログ保存期間、希望する保守時間を整理します。PoC、本番HA、Kubernetes、複数拠点のどこまでを今回の範囲にするかも分けておくと、会社ごとの見積もりを比較しやすくなります。
導入後まで見据えて比較します
最後に、設定ファイルだけでなく、IaC、監視ダッシュボード、障害時の連絡先、証明書更新手順、脆弱性対応の責任分界、契約終了時の引き渡し条件を確認します。HAProxyのシステムを長く使うほど、導入時の価格差より、障害を早く発見して安全に変更できる運用体制の差が成果に影響します。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
