金属加工業向け図面管理システム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

金属加工業向け図面管理システムの費用は、導入方式、図面の移行範囲、既存システムとの連携によって、初期0円から5,000万円以上まで変わります。

方式別の相場、見積の内訳、費用を左右する要因の順に見ると、全体をつかみやすくなります。全体像は、下記のガイドもご覧ください。

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・金属加工業向け図面管理システム開発の完全ガイド

金属加工業向け図面管理システムの費用の目安

図面管理システムを中心に、検索項目、承認済み最新版、見積や加工、費用対効果の注目点を示した図です。
検索から見積・加工までのつながりが、効果を考える手掛かりになります。

費用は、図面の保管と検索だけを行うか、見積・設計・加工・検査まで情報をつなぐかで変わります。たとえば、小さく始めるクラウド型、承認や出図を整えたパッケージ型、既存業務に合わせた個別開発では、初期費用の桁が変わることもあります。

最初に押さえたい費用の結論

検索と共有から始める小規模クラウドやSaaSは、初期0〜数十万円、月額1万〜5万円程度が目安です。たとえばAiZumenは、初期費用0円で、月額1万円・3万円・5万円のプランを案内しています(出典: AiZumen公式、2026年8月確認)。

ただし、紙図面のスキャン、属性入力、既存データの整理、業務設計、研修を依頼すると、月額とは別に初期費用が発生します。

図面管理だけでなく費用対効果まで見る理由

金属加工の現場では、図面は保管するだけでなく、探せることが欠かせません。図番や材質、板厚などで検索できる設計が要ります。顧客や案件、工程からも探せるかどうかで、使える場面が変わります。

承認済みの最新版を見積や加工の場で使えると、類似図面や前回の単価を探しやすくなります。さらに、検索にかかる時間や見積のばらつき、ノウハウの属人化も見直せます。

方式別に見る金属加工業向け図面管理システムの費用相場

方式別の相場を先に把握しておくと、安い製品と高い開発会社を単純に比べずに済みます。ここに示す金額は、公開料金と製造業向け業務システムの一般相場を組み合わせた目安です。個別の最終見積ではなく、対象範囲を決めるための予算の幅としてご覧ください。

小規模クラウド・SaaSの費用(初期0〜数十万円、月額1万〜5万円程度)

図面の登録、プレビュー、属性検索、共有、簡単な権限管理から始めたい企業には、クラウドSaaSが候補になります。目安は、初期0〜数十万円、月額1万〜5万円程度です。

ユーザー課金と容量課金を組み合わせるサービスでは、相場観として1ユーザーあたり月額500〜2,000円、100GBあたり月額5,000〜1万円程度とされています(出典: ITmedia ITセレクト「図面管理システム」、2026年確認)。

  • 利用量:利用者や画像、3Dデータが増えると、料金も上がります。
  • 追加機能:見積・生産管理連携のAPI、AI-OCR、類似形状検索、期限付き共有は、オプションの場合があります。基本料金だけでは、全体の費用をつかめません。

クラウド標準導入の費用(初期30万〜200万円、月額数万円程度)

複数部署で使い、項目設定、CSV初期登録、権限設定まで依頼する場合は、初期30万〜200万円程度が目安です。月額利用料は別に、数万円程度から始まるケースもあります。

環境設定やユーザー・組織の登録、検索項目の設計、操作説明が含まれる場合があります。紙図面は画像化したうえで、図番や顧客、材質の属性を入力します。板厚、版、廃図の属性も必要です。

登録を全件にするか、過去数年分や稼働中案件に絞るかで作業量が変わります。見積を依頼するときは、対象枚数と入力項目を分けて伝えます。

製造業向けパッケージの公開例(195万〜650万円)

版管理、照査・承認、出図を標準機能で整えたい場合は、パッケージが候補になります。廃図や配付、操作ログも、標準機能で揃えたい場合に向いています。

NAZCA5 EDMは、セルフ導入が195万〜250万円、おまかせ導入が350万〜650万円、フルカスタムが800万円からと公開されています(出典: 新明和ソフトテクノロジ「NAZCA5 EDM 価格」、2026年8月確認)。

  • セルフ導入:運用設計、設定、データ登録を自社で担います。
  • おまかせ導入:運用設計から構築、設定までの支援を含みます。
  • フルカスタム:要件定義のあとに、他システムとの連携や個別機能を加えます。紙データのスキャンや登録の費用は含まれません。

価格の差には、導入作業を誰が担うかの違いも表れています。

連携・スクラッチ開発の費用(800万円以上、規模次第で数千万円)

生産管理、ERP、PDMと深く連携する場合は、パッケージのカスタムか専用開発になります。CAD/CAM、検査、原価管理と深く連携する場合も、パッケージのカスタムか専用開発になります。

  • 公開価格:フルカスタムは800万円からです。
  • 個別開発:初期1,000万〜5,000万円以上になる場合もあります。
  • 一般相場の推定:小規模MVPなら300万〜1,000万円程度、本格導入なら1,000万〜5,000万円以上です。

独自の見積計算や工程・設備との連動を作り込むケースが該当します。顧客ポータルや複数工場の統合を加える場合も含まれます。

この金額は図面管理専用の統計ではなく、NotebookLMに収録された生産・製造業務システム開発の一般相場を当てはめた推定です。

金額を一つに決めつけず、要件の複雑さや連携の本数を踏まえて、複数社から要件別の見積を取ります。

ポイント

方式別の金額は、対象範囲を決めてから比べる予算の目安として使います。初期費用の小ささだけで方式を選ぶと、追加機能や月額の増え方が後から効いてくることがあります。

見積書に含まれる費用の内訳

図面管理システムの導入費用を、設計・開発、データ移行、連携とセキュリティ、教育と保守の4層で整理した図です。
見積書の総額は、異なる作業範囲を積み上げて構成されます。

同じ「図面管理システムの導入」でも、見積書は費目ごとに分かれています。内訳には、ソフトウェア、初期設定、データ移行があります。連携、教育、保守なども含まれます。総額だけでは、移行や研修が含まれない提案を見落としやすいため、作業範囲と何が納品されるかを確かめます。

要件定義・設計・開発の費用

費用は、業務の流れや検索条件を決める要件定義から、画面やデータを設計し、実装とテストまで進む作業の積み重ねで決まります。

  • 業務の流れ:登録から照査・承認・出図・改訂・廃図までを整理します。
  • 検索条件:材質、板厚、表面処理を検索項目に含めるかを決めます。加工方法、顧客、設備の扱いも同じ判断になります。
  • 紐付け:見積書や検査表を、図面と結び付ける単位です。
  • 設計:画面やデータ項目、権限を定めます。承認経路、通知、バックアップも含みます。
  • 開発:仕様の実装とテストを行います。既製品を標準機能のまま使うほど、費用は小さくなります。

承認印の画面再現や顧客別の帳票、独自の見積原価計算を加えると、画面もデータもテストも増えて、費用と納期が伸びます。そこで、要望をすべて初期リリースに詰め込まず、必須のものと将来対応に分けて考えます。

紙図面・PDF・CADの移行費用

移行には、スキャンや画像補正、図番・版の読み取りが含まれます。属性入力や重複・旧版の整理も必要になります。PDFであっても、ファイル名が不統一なら、データクレンジングが要ります。

同じ図面が別名で複数保存されていると、その整理にも工数がかかります。全部の図面ではなく、稼働中の案件や見積でよく使う図面、承認済みの代表図面から始める方法もあります。

旧版は廃図や参照専用として残し、最新版との関係を記録しておきます。移行の範囲を全件、現行品、過去何年分に分けると、予算と効果を比べやすくなります。

既存システム連携とセキュリティの費用

連携と安全性の要件は、初期開発と運用保守の範囲を左右します。見積・受注・生産管理との連携や、図面を守る仕組みの有無で、費用の内訳が変わります。

  • 連携:見積・受注・生産管理・原価管理を図面に結び付けます。API・CSVの設計、コード変換、再送、テストも必要です。
  • コード統合:図番と案件番号、顧客コードと材料コードが異なると、マスタ統合費用が加わります。
  • 連携保守:連携先が増えると、仕様変更に備えた保守費用も必要になります。
  • セキュリティ:役割別の権限やMFA、操作ログを対象にします。暗号化やバックアップ、復旧テストも含まれます。
  • 共有と対策:期限付きの共有、データの所在地、脆弱性への対応も対象です。

経済産業省は2025年4月、工場セキュリティとサプライチェーン攻撃への対策資料を公開しています(出典: 経済産業省「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン Appendix」、2025年)。

クラウドかどうかの違いより、運用まで含めた費用で比べます。

教育・運用支援・保守の費用

教育と保守は対象範囲を分けて考え、見積に含める内容を確かめます。

  • 教育:管理者向けの設定教育に加えて、設計・生産技術・品質・営業向けの研修が必要です。登録と旧版防止ルールの周知も含まれます。
  • 運用支援:研修の回数や対象人数、マニュアル、問い合わせ対応が見積の対象です。
  • 保守:初期開発費の年15〜25%程度を目安とする考え方があります。

保守の範囲は、脆弱性への対応と障害の扱いによって変わります。範囲に関わるほかの作業には、次のものがあります。

  • OS・DBの更新
  • バックアップ監視
  • 問い合わせ
  • 法令・帳票の変更

登録者や承認責任者が曖昧だと、現場が共有フォルダに戻ってしまうことがあります。

SaaSは月額に含まれる範囲が比較的分かりやすい一方、個別開発は保守契約を別に結ぶことが多いです。そのため、3年分で比べます。

ポイント

見積の総額は、移行・連携・教育・保守が含まれるかを費目ごとに読むと比べやすくなります。総額だけでは、含まれない作業を見落としやすいので注意します。

金属加工業向け図面管理システムの費用が変動する要因

図面管理システムの費用要因として、管理規模、データ品質、連携と組織の複雑さ、導入方式と安全性を示した図です。
各要因を同じ見積条件にそろえると、提案の差を読み取りやすくなります。

見積額は、管理する対象と運用の複雑さで変わります。要因を先に洗い出しておくと、各社に同じ条件を示せるため、追加費用のリスクも抑えやすくなります。

図面枚数・ファイル容量・利用者数

図面が増えると、保存容量やOCR、索引作成の費用が増えます。さらに、バックアップや移行の費用も膨らみます。

PDFに加えてTIFFやDWG、DXFを扱う場合は、容量とプレビュー対応を確かめます。3D CADを扱うときは、加工指示書や検査成績書、不具合写真も含めて見ます。

営業や購買は検索だけ、設計や品質は登録や承認も行うなど、権限の分け方が料金体系に影響します。

紙・旧版・手書きなどのデータ品質

図面の状態によって、移行や検索の作業量は大きく変わります。特に次の点で差が出ます。

  • 紙図面:解像度や傾き、汚れで作業量が変わります。裏写りや折れ、手書き注記も影響します。
  • 版の整理:旧版との関係が分からないなら、誤出図を防ぐために図面を洗い出し、承認ルールを先に決める必要があります。
  • OCR確認:図番や材質を自動で抽出する場合も、誤認識のチェックが必要です。
  • AI検索:検索結果は、登録データの品質に左右されます。

Hi-PerBT 図面検索AIは、属性・形状・仕様・記号の検索や図面比較を案内しています。導入の際は、対応形式や構築環境、既存製品との組み合わせを確かめます。

AIを付けても、見積の精度が自動で上がるとは限りません。そのため、実データで検証します。

連携先・承認経路・拠点数

一工場の検索だけであれば、標準機能で対応できる可能性があります。一方で、複数工場をまたぐ横断検索には、追加の設計が必要です。

営業が見積を作り、設計が改訂し、品質が検査表を確かめて、協力会社へ期限付きで配布する流れがある場合も、設計の量が増えます。

組織・拠点・権限、通知と承認経路のほか、承認者の自動割り当てや顧客別の閲覧範囲も費用に関わります。

オンプレミスかクラウドか、要求する安全性

方式や共有先によって、必要な設備やアクセス管理が変わります。費用に影響するのは、主に次の4点です。

  • オンプレミス・専用クラウド:ネットワーク分離や社内認証を設計できます。データ所在地や既存設備との接続も含められます。
  • 運用費:サーバーやバックアップ、監視、更新にかかる費用です。
  • 図面情報:顧客の製品情報や加工ノウハウが含まれます。
  • 共有と権限:共有先に応じて、アクセス制御と監査ログが変わります。閲覧やダウンロードの範囲、退職者の権限停止も決める必要があります。

費用を抑えようと権限やログを省くと、後から要件を加えたときに、構成の変更や再テストが必要になることがあります。

ポイント

費用が変わる要因は、図面の量と質、連携先、拠点数、安全性の要件です。要件を同じ条件にそろえて比べると、各社の提案の差が読み取りやすくなります。

費用を抑えながら導入を成功させるポイント

金属加工業では、見積時の過去図面検索や旧版防止など、効果を測りやすいテーマから段階的に導入すると、現場の納得を得やすくなります。

見積検索や旧版防止から始めるMVP

全工場や全図面、全システムを一括で刷新すると、移行や連携テストが膨らみます。そこで、まずは一工場や一部門、見積時の類似図面検索などに範囲を絞ります。

  • 検索時間:過去図面を探す作業にかかる時間です。
  • 見積回答時間:導入前後を同じ条件で比べる指標です。
  • 旧版使用件数:最新版を使えているかを見る数字です。

この中から2〜3個をKPIに選びます。たとえば、株式会社原ノ町鉄工は、見積時の図面検索時間が従来の約5分の1になったと紹介されています(出典: キャディ株式会社「原ノ町鉄工 導入事例」、2026年8月確認)。

ただし、これはベンダー掲載の事例値で、同じ効果を保証するものではありません。自社でも導入前後の作業時間を測って判断します。

図番・材質・顧客コードの先行標準化

図番や版、顧客、材質などの表記をそろえます。板厚や表面処理、単位、設備、案件番号も対象になります。「SUS304」「sus304」「ステンレス304」が別々に登録されると、検索結果が分散してしまいます。

表記の違いは、AI検索や集計の精度も下げます。すべてを導入前に直す必要はありません。まずは、検索と連携に使う項目から標準化します。

実データのデモで見る追加費用

代表図面を使うデモでは、機能の対応範囲と追加費用の有無を確かめます。

  • 図面を準備:代表図面を10〜30枚用意します。PDFや紙のスキャン、低解像度の図面を含め、旧版や手書き注記、類似形状も入れます。
  • 操作を確認:材質や板厚での検索、類似形状検索を試します。旧版との差分や、権限外の閲覧防止も見ます。
  • 対応範囲を分類:デモの結果を要件一覧に反映し、「標準」「設定」「オプション」「個別開発」「対象外」に分けます。

追加開発の候補を放置すると、本契約のあとに想定外の費用が発生します。

標準機能を基本にした必要な連携の追加

パッケージの標準機能に業務を合わせるFit to Standardを基本とします。競争力に直結する見積計算や顧客連携だけをカスタムすると、費用と保守性のバランスを取れます。

独自の画面が増えると、更新のたびに改修が必要になり、保守費用が膨らむおそれがあります。

機密性が高い企業や、設備との結びつきが強い企業には、専用クラウドやオンプレミスが適する場合もあります。業務の重要度や拠点数、協力会社との共有、バックアップと復旧を誰がどこまで担うかを見て、方式を選びます。

見積もりを取る際に確認すべきポイント

見積の精度は、発注側が前提条件をどこまで整理できるかで変わります。

「図面を管理したい」とだけ伝えると、各社の想定範囲が異なります。そこで、対象拠点や利用者、図面の数と形式、検索項目、承認の経路を同じ資料で示します。連携先、移行範囲、保守期間も書き添えます。

RFPに入れるべき項目

RFPに対象範囲と必要な機能を書いておけば、各社が同じ前提で回答できます。盛り込む項目は次の5つです。

  • 対象規模:拠点や部門、登録者・閲覧者・承認者の数、現在の図面枚数、年間の新規登録数。
  • 形式と属性:PDF・TIFF・DWG・DXF・3Dモデル、紙図面の枚数、属性項目。
  • 図面機能:版管理、廃図、承認、出図を含めます。配付、検索、差分比較、AI-OCR、類似検索、外部共有も入れます。
  • 連携:見積・受注・生産・原価・検査との連携です。ERPやCAD/CAM、API・CSVも含みます。
  • 安全・支援:SSO・MFA、権限、ログ、バックアップ、復旧目標を含みます。データ所在地、導入支援、研修、保守、3年総額も書き込みます。

同じ条件で依頼すると、機能の差と、移行や支援の範囲の差を見分けやすくなります。

3年総額による比較

3年間に発生する費用は、利用料と導入作業に分けて比べます。追加費と運用費も、それぞれ別に見ます。次の観点で整理します。

  • 利用料:初期ライセンス、月額・年額、ストレージ、ユーザー追加。
  • 導入作業:初期設定、紙図面のスキャン、属性登録、データ整理。
  • 追加費:連携、追加開発。
  • 運用費:研修、サポート、サーバー、バックアップ、保守。

SaaSは初期費用が小さくても、利用人数と容量によって月額が変わります。そのため、現状だけでなく3年後の利用規模も試算しておきます。

パッケージは初期費用が大きくても、標準機能で個別の改修を抑えられる場合があります。一方、スクラッチは業務に合わせやすい反面、保守やアップデート、担当者が替わった際の引き継ぎまで、自社の責任が増えます。

3年後の運用担当者と、追加費用なしで使える範囲を確かめてから選びます。

開発会社・ベンダーへ聞く質問

ベンダーには機能と運用の条件を聞き、回答は実際の図面で確かめます。聞く内容は、実績、図面運用、保守、データとAIの4つです。

  • 実績と検索:金属加工業の実績、材質・板厚・表面処理・加工方法での検索は可能ですか。
  • 図面運用:紙図面や手書き注記の読取精度、旧版防止、見積・原価の紐付け、期限付き共有に対応しますか。
  • 保守:問い合わせ窓口、復旧時間、バックアップ保持期間、脆弱性通知、担当交代時の引き継ぎはどうなりますか。
  • データとAI:解約時のデータ取得、AI学習への利用、保管場所、人による結果確認の手順。

回答を聞くだけでなく、実際の図面で操作を試します。

ポイント

見積を比べる前に、RFPで前提が揃っているかを見ます。回答の差が機能か想定かを見分け、3年総額でも比べると判断しやすくなります。

導入期間の目安(数週間から12か月程度)

費用と期間は連動します。SaaSでも、ルール作りや移行に時間をかければ、全体の期間は伸びます。特に、機能の多いパッケージや個別開発では、工程を省くと稼働後の手戻りが増えます。

小規模クラウドの導入期間(数時間から数週間)

標準機能で一部門から始め、データを自社で登録するなら、アカウント発行から数時間〜数週間で使い始められる場合があります。

図番と検索項目を決め、管理者を置いたうえで、代表図面を使って検索と権限を試します。旧版や登録対象外の図面をどう扱うかも決めておきます。

標準パッケージと連携込みの導入期間(2〜6か月、4〜9か月程度)

要件整理と設定、移行に加えて、操作テストや教育まで含めると、標準パッケージは2〜6か月程度が目安です。

生産管理・ERP連携や複数拠点の承認経路、大量の紙図面の移行があれば、4〜9か月程度を見込むことがあります。

期間は、ベンダーの作業日数だけでなく、社内の責任者選びやデータ確認の時間にも左右されます。

スクラッチ開発の導入期間(3〜12か月程度)

独自の見積計算や設備連携を行う場合、顧客ポータルや複数拠点の統合も含むと、要件定義からリリースまで3〜12か月程度の幅があります。

これは図面管理専用の統計ではなく、生産・製造業務システム開発の一般的な期間を当てはめた推定です。

要件を固定して開発するか、MVPを先に稼働させて段階的に広げるかで、期間とリスクの持ち方が変わります。

よくある質問(FAQ)

金属加工業向け図面管理システムの費用について、導入前に気になりやすい質問に答えます。

公開価格は条件によって変わります。ここで示す幅は予算検討の出発点として使い、自社の図面と業務で見積を確かめてください。

金属加工業の図面管理システムは100万円以下で導入できますか?

検索と共有に絞ったクラウドSaaSには、初期0〜数十万円、月額1万〜5万円程度の公開例があります。

設定やスキャン、属性入力、連携、研修の作業まで含めると、100万円以下に収まるかは、対象範囲とデータの状態で変わります。3年総額と自社作業の人件費で判断します。

紙図面のスキャン費用はシステム料金に含まれますか?

多くの場合、スキャンや画像補正、図番・属性の入力、データ登録は、基本料金とは別に見積もられます。

NAZCA5 EDMの公開価格でも、紙データのスキャンと登録費用は含まれません(出典: 新明和ソフトテクノロジ公式価格ページ、2026年8月確認)。

対象の枚数と入力項目を示し、自社でやる作業と委託する作業を分けて見積を依頼します。

AI類似検索を付けると費用対効果は高くなりますか?

AI類似検索は、過去図面の検索や流用設計、見積、類似不具合の洗い出しに活用できる可能性があります。ただし、効果は登録状態や検索条件、利用頻度、人による確認の運用で変わります。

キャディの原ノ町鉄工の事例では、見積時の検索時間が従来の約5分の1になったと紹介されています。これは個別企業の掲載事例値です。

自社のデータで検索時間と見積回答時間を測ってから、追加するかどうかを判断します。

顧客図面をクラウドで管理しても安全ですか?

安全性は、クラウドかオンプレミスかの違いより、運用の中身で大きく変わります。MFAや最小権限、暗号化、操作ログを含めた運用で決まります。さらに、バックアップと復旧、脆弱性対応、委託先の管理も含みます。

経済産業省は製造事業者向けに、工場のサイバー・フィジカル・セキュリティとサプライチェーン対策を解説しています。

ベンダーには、データの所在地やAI学習への利用、協力会社との共有期限、解約時の返却方法を確かめます。

まとめ:3年総額と現場の効果による費用判断

SaaSは初期0〜数十万円、月額1万〜5万円程度です。クラウド標準導入は初期30万〜200万円、月額数万円程度が目安になります。

パッケージの公開例は195万〜650万円で、連携やフルカスタムは800万円以上です。スクラッチの300万〜5,000万円以上は、一般相場を当てはめた推定で、図面枚数や連携範囲によって変わります。

導入範囲と3年総額による費用比較

ライセンスや月額に加え、要件定義や紙図面・PDF・CADの移行、属性の整理を含めて比べます。連携や権限、バックアップ、研修、保守も含めます。

旧版を使わない運用や見積と図面の紐付け、協力会社への安全な共有ができるかも確かめます。価格の根拠と対象外の作業を明記すると、追加費用を抑えやすくなります。

見積検索など小さな業務からの始め方

一括での導入は避け、効果と費用を見ながら対象業務を段階的に広げていきます。

  • 導入範囲:過去図面の検索、設計変更の承認、旧版の出図防止などから始めるMVPです。
  • デモ:代表図面を使い、標準機能と追加開発を切り分けます。
  • 効果測定:検索時間や見積回答時間をKPIにし、確認できたら生産、品質、協力会社へ広げます。

図面管理は、探す・見積もる・加工するといった業務に加え、検査や不具合の横展開を支える業務基盤です。

図面データと業務の流れを整理し、複数社から同じ条件で見積を取ります。3年総額と現場への定着まで含めて選定します。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。