Nomadのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Nomadのシステム開発を任せるなら、Nomad単体の設定だけでなく、アプリケーション移行、CI/CD、ネットワーク、監視、セキュリティ、運用保守まで設計できる会社を選ぶことが重要です。

HashiCorp Nomadは、コンテナだけでなくJava、Windows、仮想マシン、バッチなどのワークロードも、クラウドやオンプレミスで実行・更新するオーケストレーターです。本記事では、Nomadを含む実行基盤の設計・構築・運用を相談できる会社・ベンダーを、公式情報で確認できる対応内容とともに6社紹介します。相場感や依頼前の確認事項も整理しますので、自社に合う相談先を絞り込む際に役立ててください。

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・Nomadのシステム開発の完全ガイド

Nomadのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Nomadのシステム開発パートナーを比較するイメージ

Nomadは単一バイナリを中心に構成できるため、導入しやすい印象があります。しかし、本番環境では、どのワークロードをどのノードへ配置するか、障害時にどう復旧するか、シークレットをどこで管理するかまで決めなければなりません。Nomadを導入すること自体ではなく、事業に必要な可用性・セキュリティ・運用負荷を満たせることが成功条件です。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

Nomadはアプリケーションを動かす基盤であり、業務画面やデータベースを自動的に作る開発フレームワークではありません。依頼先には、既存アプリをコンテナ化する改修、Nomadのジョブ仕様、Terraformによるインフラ構築、Consulによるサービスディスカバリ、Vaultによるシークレット管理を、どこまで担当してもらうのか明確に伝える必要があります。

Nomadの公式ドキュメントでは、本番環境のサーバーを3台または5台とする構成が示されています。クライアント数には固定上限がなく、サーバーがジョブを受け付けて配置を計算します(出典: HashiCorp Developer「Production reference architecture」「Architecture」)。この構成を自社のRTO・RPO、リージョン数、ノード障害時の要件に落とし込める会社を選ぶことが大切です。

発注前に確認すべきポイント

最初の相談では、現行のサーバー台数、アプリケーション数、コンテナ化率、利用中のクラウド、オンプレミス資産、CI/CD、監視、ログ、バックアップ、保守時間帯を共有します。加えて、停止できる時間、障害復旧の目標、個人情報や決済情報の有無、将来のマルチクラウド展開も伝えると、Nomadが本当に適した選択かを含めて評価してもらえます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援をイメージした画像

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

Nomadのシステム開発では、技術導入だけを先に進めると、業務側が使い続けられない基盤になりやすいです。riplaは、現場の業務課題や目指す成果を整理し、必要な機能・運用・定着までを一つの計画にまとめたい企業に向いています。Nomadを採用するか迷っている段階でも、既存のVMや手作業運用を含めて、課題に対して過剰な仕組みにならないかを検討しやすい点が特徴です。

得意領域・相談時に確認したいこと

業務要件とシステム要件を同時に整理したい企業、基幹業務を含めて運用に定着させたい企業に適しています。Nomadのサーバー・クライアント構成、Terraform・Consul・Vaultとの役割分担、アプリケーション改修の範囲、納品するジョブ定義や運用手順書を事前に確認してください。Nomadの専門構築が必要な場合は、対応するインフラエンジニアの経験と、必要に応じた専門ベンダーとの連携体制も確認すると安心です。

HashiCorp(IBMのHashiCorp製品事業)|開発元の知見と公式支援を確認

HashiCorp Nomadの公式支援を検討するイメージ

HashiCorpはNomadを提供する開発元で、現在はIBMのHashiCorp製品事業として展開されています。公式のProfessional Servicesでは、Nomadを使ったパブリッククラウドやプライベートクラウドのサービス登録、デプロイプロセス、継続的インテグレーションとデリバリーの支援を案内しています。製品の仕様やEnterpriseのサポート方針を直接確認したい場合の候補です。

特徴と強み

開発元ならではの製品ロードマップ、ライセンス、アップグレード、Enterprise機能について確認しやすい点が強みです。NomadはTerraform、Consul、Vaultと連携できますが、どの製品を組み合わせるかによって構成と運用費が変わります。製品サポートを受けることを優先する大規模企業や、マルチリージョン・マルチクラウドを見据える企業は、公式支援の範囲を問い合わせる価値があります。

得意領域・相談時に確認したいこと

製品の正式なサポートやEnterpriseライセンスを重視する案件に向いています。2026年4月以降、NomadのサポートモデルがIBMのライフサイクルに合わせて変更され、2.0.0以降はバージョン表記も変更される予定です(出典: HashiCorp Developer「Release Notes」)。採用時は利用バージョン、LTSの扱い、延長サポート、障害時の問い合わせ窓口を契約前に確認してください。

株式会社ラック|レガシーからコンテナまで一元管理

株式会社ラックのNomad支援を検討するイメージ

株式会社ラックは、公式サイトでHashiCorp Nomadを取り上げ、コンテナだけでなくWindows、Java、仮想マシン、バッチなどの実行環境を一元管理できる製品として紹介しています。Terraform、Vault、Consulとの連携やNomad Enterpriseにも触れており、Nomadを中心とした基盤設計とセキュリティ運用を国内企業へ相談したい場合の候補です。

特徴と強み

既存の業務システムをすべてコンテナ化するのではなく、コンテナ、レガシーアプリ、バッチを同じ運用方針へ寄せたい企業に適しています。Nomadはコンテナ専用の仕組みではないため、モダナイゼーションの途中で残るWindowsやJavaの資産も、移行の優先度を分けながら扱えます。セキュリティ企業としての知見を活かし、アクセス制御、監視、脆弱性対応を含めて相談できるかを確認してください。

得意領域・相談時に確認したいこと

オンプレミスやハイブリッド環境で、既存資産を活かしながら運用を標準化したい企業が相談しやすい会社です。Nomadの構築だけでなく、Consulのサービスディスカバリ、Vaultの認証情報管理、ログや監視まで含むかを確認しましょう。見積書では、ライセンス費用、設計・構築費用、移行、運用引き継ぎ、保守契約を分けてもらうと比較しやすくなります。

株式会社日立ソリューションズ|大企業向けに導入から運用まで支援

日立ソリューションズのNomad導入支援を検討するイメージ

株式会社日立ソリューションズは、HashiCorp Terraform、Vault、Consul、Nomadのライセンス販売と、コンサルティングから導入までの支援を公式サイトで案内しています。大規模な組織や既存のSI体制にHashiCorp製品を組み込みたい企業にとって、製品単体ではなく運用管理全体を相談する選択肢になります。

特徴と強み

金融、公共、大企業の情報システム部門では、技術選定だけでなく、権限、監査ログ、バックアップ、災害対策、社内標準との整合性が問われます。日立ソリューションズのように、HashiCorp製品を複数まとめて扱える会社なら、Nomad・Consul・Vault・Terraformの責任分界を整理しながら、既存のクラウドや運用プロセスへ接続しやすいです。

得意領域・相談時に確認したいこと

複数部門・複数クラウドをまたぐ基盤、長期運用が前提の業務システム、厳格な承認や監査が必要な案件に向いています。担当チームがNomadを直接構築するのか、別の専門会社と連携するのか、提案時に確認してください。あわせて、要件定義、PoC、本番移行、運用監視、障害対応の各フェーズで誰が責任を持つかを文書化してもらうことが重要です。

パーソルクロステクノロジー株式会社|構築・導入・運用を幅広く支援

パーソルクロステクノロジーのHashiCorp支援を検討するイメージ

パーソルクロステクノロジー株式会社は、Terraform、Vault、Consul、Nomadを対象にしたHashiCorp構築・導入・運用支援サービスを公開しています。公式案内では、NomadをコンテナからさまざまなOS上のアプリケーションワークロードまで扱うオーケストレーターとして説明し、ライセンス費用は対象製品や構成に応じた見積もりとしています。

特徴と強み

インフラ基盤の設計・構築だけでなく、その後の運用自動化や保守まで含めて体制を検討したい企業に適しています。Nomadのジョブを作るだけでは本番運用は回りません。サーバーの監視、障害切り分け、バックアップ、パッチ適用、証明書更新、運用手順書の整備をどの契約形態で支援できるかを確認すると、社内の人材不足にも対応しやすくなります。

得意領域・相談時に確認したいこと

クラウドとオンプレミスが混在する環境、運用自動化を進めたい企業、HashiCorp製品の導入後に担当者を確保しにくい企業が相談しやすい会社です。コミュニティ版と有償版の機能差、ライセンスの単位、Nomad担当者の経験、24時間365日対応の可否を確認してください。支援が派遣・準委任・請負のどれに当たるのかも、成果物と責任範囲に関わるため重要です。

株式会社ネットワールド|ライセンスと国内パートナー連携を支援

ネットワールドのHashiCorp製品販売を検討するイメージ

株式会社ネットワールドは、開発会社やSIerと同じ種類の会社ではありません。HashiCorp公式のパートナーページでは、日本で活動するディストリビューターとして掲載され、Nomad、Terraform、Vault、Consulなどを取り扱う国内販売チャネルとして確認できます。ライセンス調達や導入パートナーとの連携を含めて相談したい場合の候補です。

特徴と強み

Enterpriseライセンスの購入方法、契約更新、製品選定、国内の導入パートナー探しを整理しやすい点が特徴です。自社で要件定義や構築を担うのか、販売会社からSIerを紹介してもらうのかによって、プロジェクトの進め方は変わります。ネットワールドへ相談する場合は、構築・移行・運用を担当する会社が別になる可能性を前提に、窓口と責任分担を確認してください。

得意領域・相談時に確認したいこと

製品の調達経路を整えたい企業、Enterprise版の見積もりを取りたい企業、HashiCorp製品に対応できる国内パートナーを比較したい企業に向いています。一方で、ネットワールドをNomadの設計・開発・運用会社と誤認しないことが大切です。見積依頼では、販売会社、ライセンス提供元、構築会社、保守会社の役割を分け、障害時の一次窓口まで明記してもらいましょう。

Nomadのシステム開発パートナーを選ぶポイント

Nomadのシステム開発会社を選ぶポイントのイメージ

6社は知名度だけで順位を付けたものではありません。開発元の公式支援、国内SI、セキュリティと運用、ライセンス販売という役割が異なるため、自社の課題に合う相談先を選ぶ必要があります。ここでは、提案を比較するときに確認したい技術・体制・見積もりの見方を整理します。

実績と経験の確認方法

「Nomadに対応できます」という説明だけでなく、どの規模・環境で何を担当したかを確認します。サーバー3台または5台のHA構成、クライアントの増減、ジョブのローリング更新、カナリアリリース、ノード障害からの復旧、複数データセンター、Windowsやバッチの実行など、自社に近い経験を質問してください。公開事例が少ない場合は、守秘義務に配慮した範囲で、担当者の経験年数や成果物のサンプルを確認します。

技術力と専門性の評価

Nomadだけでなく、Linux、ネットワーク、コンテナ、Terraform、Consul、Vault、ログ・メトリクス、データベース、バックアップまで見られる体制が必要です。Nomadはアプリケーションの実行基盤ですから、基盤だけ整えても、アプリの設定、データの永続化、外部サービスとの接続が不安定なら業務は止まります。NomadとKubernetesを単純な優劣で比較せず、レガシーとコンテナを混在させるのか、Kubernetesのエコシステムを使うのかという要件別に判断できる会社を選びます。実際に、スクウェア・エニックスの公式事例では、NomadとConsulの導入により、物理故障時の復旧が従来の4時間から数分へ短縮されたと紹介されています(出典: HashiCorp「Square Enix」)。三菱UFJ eスマート証券の事例でも、Nomad・Consul・Vaultを活用し、サーバー管理台数を800台から40台へ削減した成果が示されています(出典: HashiCorp「Mitsubishi UFJ eSmart Securities」)。ただし、いずれも企業規模や既存環境が異なるため、自社で同じ効果が出ると約束する数字ではありません。

プロジェクト管理体制の確認

見積もりの安さだけでなく、要件定義、PoC、本番設計、移行、試験、教育、運用引き継ぎの担当者を確認します。成果物には、アーキテクチャ図、Nomad job spec、Terraformコード、ACLポリシー、Vault・Consul設定、監視項目、障害対応Runbook、アップグレード手順、ロールバック手順を含めると、納品後の属人化を抑えられます。金額は、PoCで50万〜150万円、小規模本番で300万〜800万円、中規模基盤で800万〜2,000万円程度が編集部推定の目安です。Nomad固有の公的な国内相場ではないため、クラウド費・ライセンス費・運用費を含むか分けて確認してください。

Nomadのシステム開発会社に関するよくある質問

Nomadのシステム開発に関するよくある質問のイメージ

Nomadを検討すると、「OSSなら無料なのか」「Kubernetesより優れているのか」「開発会社には何を依頼するのか」という疑問が生じます。発注前に判断しやすいよう、特に相談の多い質問へ直接回答します。

NomadはOSSなので無料で導入できますか?

コミュニティ版のライセンス費だけで予算を判断することはできません。クラスタ設計、アプリ改修、クラウドやサーバー、TLS・ACL、監視、バックアップ、移行、保守が必要です。Enterprise版や有償サポートの価格は一律の公開価格として扱わず、公式窓口や販売パートナーから個別見積もりを取得してください。

NomadとKubernetesはどちらを選べばよいですか?

どちらが常に優れているとはいえません。Kubernetesの広いエコシステムやマネージドサービス、Linuxコンテナ中心の新規開発を重視するならKubernetesが候補になります。一方、Nomadは単一バイナリを中心に、コンテナと非コンテナのワークロードを同じ運用へ寄せやすく、オンプレミスやハイブリッド環境、少人数運用と相性があります。既存資産、チームのスキル、運用人数を基準にPoCで比較してください。

開発会社にはNomadの何を依頼すればよいですか?

Nomadのインストールだけでなく、現状分析、要件定義、アプリの移行、ジョブ定義、CI/CD、ネットワーク、監視、ログ、バックアップ、セキュリティ、障害対応、運用教育まで依頼範囲を決めます。特に、成果物のソースコード、設定ファイル、Runbook、アカウントやライセンスの管理者、契約終了時の引き継ぎを明記してください。開発会社と販売会社が分かれる場合は、各社の責任範囲も一つの表にまとめると安全です。

まとめ

Nomadのシステム開発会社を比較して相談するイメージ

Nomadのシステム開発では、製品を使える会社ではなく、Nomadを含む本番実行基盤を設計・構築・運用できる会社を選ぶことが重要です。株式会社riplaは業務要件から開発・定着までを相談したい企業、HashiCorpは開発元の公式支援を重視する企業、株式会社ラックはレガシーとコンテナを一元管理したい企業に向いています。株式会社日立ソリューションズは大企業の導入・運用体制、パーソルクロステクノロジーは構築後の運用支援、株式会社ネットワールドはライセンスや国内パートナー連携を検討する際の候補です。

自社に合う6社の絞り込み方

まずは現行環境と対象ワークロードを整理し、PoCでジョブのデプロイ、ローリング更新、ノード障害からの復旧、ACL拒否、ログ取得、バックアップからの復元まで検証します。見積もりは、ライセンス、クラウド、構築、アプリ改修、移行、監視、保守を分けて比較しましょう。企業の業務要件や既存システムとの接続まで含めて相談したい場合は、Nomad単体の導入を目的にせず、事業成果と運用定着からパートナーを選ぶことが大切です。

Nomad導入の全体像も確認する

Nomadの機能、KubernetesやTerraformとの違い、費用、PoC、本番設計、セキュリティ、運用まで詳しく検討したい方は、全体ガイドもあわせてご覧ください。導入の目的と必要な体制を整理してから相談することで、過不足のない提案を受けやすくなります。

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・Nomadのシステム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。