OpenStackのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

OpenStackのシステム開発会社は、要件定義から運用までの支援範囲を、案件に合わせて示せるかで選びます。

OpenStackは、仮想マシン、ネットワーク、ストレージをAPIで提供するオープンソースのIaaS基盤です。対象は、株式会社riplaと、公式にOpenStack関連サービスを確認できる実在企業5社の計6社です。費用の見方と発注前の確認事項も整理します。

  • 設計・自動化:UbuntuやOpenShiftを含むOpenStack基盤の考え方
  • 支援領域:OSS解析、障害対応、マネージド環境など
  • 担当範囲:業務基盤の要件定義から運用までの範囲と契約条件

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・OpenStackのシステム開発の完全ガイド

OpenStackのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

OpenStackのシステム開発でパートナーを選ぶ様子

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

OpenStackは、Nova、Neutron、Keystoneなど複数のサービスで構成されます。Glance、Cinder、Swiftもその一部です。

さらに、KVM、Ceph、Open vSwitchといった基盤製品を組み合わせます。Linuxやデータベース、メッセージブローカー、監視・ログ基盤も加わるため、個別サービスの知識に加えて、全体を一つの基盤として組み立てる力が求められます。

たとえば、仮想マシンは起動できても、障害時に別ノードへ退避できない、ストレージ容量を予測できない、テナント間の通信を分離できないという問題が、本番後に発覚することがあります。そこで、設計段階で非機能要件と障害時の動きを確認できる会社を選ぶと、後からの作り直しを抑えられます。

発注前に確認すべきポイント

発注前には、利用するVM数と増加率、CPU・メモリ・ストレージ容量、ピーク負荷を整理します。あわせて、稼働時間やRTOとRPOも押さえます。既存の認証・ネットワーク・バックアップ、データの機密区分も確かめます。

PoCなのか、3〜5ノード程度の本番環境なのか、複数拠点やGPUを含む大規模基盤なのかで、必要な会社の体制は変わります。

加えて、AnsibleなどのIaC、監視設定、運用手順書を見積書と契約書に含めてもらうことが大切です。障害対応の連絡網、アップグレード手順、他社へ移管できる成果物も、同じ見積書と契約書に含めてもらいます。

ポイント

複数のサービスや基盤製品を一つの基盤として組み立てられるかで判断します。発注前に負荷や復旧条件を整理しておくと、候補の比較がしやすくなります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援

株式会社riplaは、OpenStackを含むシステム基盤の導入を検討する企業が、業務要件と技術要件を整理する段階から相談しやすい会社です。

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

riplaは、営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

OpenStackのシステムでは、基盤の性能だけでなく、利用部門がVMを申請する方法、権限の管理、障害時の業務継続まで考える必要があります。

riplaは、導入の目的や業務上のボトルネックを整理し、必要な機能と運用の姿を言語化してから開発へ進める相談先として検討できます。

OpenStackの採用を前提にせず、既存の業務システムや社内DXとの接続も含めて採用可否を比べたい企業に向いています。

得意領域・実績

営業・顧客・生産・販売管理などの基幹領域と、基盤開発を一緒に考えたい場合は、riplaの業務理解と定着支援を活かせます。

OpenStackを使う場合も、認証やネットワーク、監視を業務システムの要件として整理します。データ連携や利用者向けの申請フローも、同じ要件の中で扱います。そのうえで、構築範囲を決めることが大切です。

候補に含めるときは、OpenStackのディストリビューション、対応するノード規模、構築後の運用・保守体制を確認します。IaCや設計書の納品範囲も確かめ、必要に応じて専門ベンダーとの役割分担を見積もりに反映します。

Canonical|Ubuntuと自動化を中心としたプライベートクラウドの構築

CanonicalのOpenStack基盤

Canonicalは、Ubuntuを中心としたエンタープライズ向けOpenStackディストリビューション「Charmed OpenStack」を提供する企業です。

公式情報では、OpenStackの設計、導入、商用サポートが示されています。加えて、Canonicalが管理する24時間365日の運用支援と、自社で運用する環境への設計・展開支援も掲げられています。

OpenStackを標準化し、モデル駆動の自動化で構築・運用を繰り返したい企業にとって、比較しやすいベンダーです。

特徴と強み

Charmed OpenStackは、サーバーのプロビジョニングやOpenStackサービスの配置を自動化し、運用モデルを再現しやすくする考え方が特徴です。

Canonicalの公式料金試算では、ハードウェア、一般的なホスティング費用、フルマネージドサービスを3年間で配賦したサンプルVMを扱っています。その1時間あたりの費用は、0.0132米ドルから0.1059米ドルまでの例として示されています(出典: Canonical「Charmed OpenStack」公式料金試算、2026年8月確認)。

ただし、これは特定のベースライン構成による参考値で、日本の小規模環境へそのまま適用できる価格ではありません。運用費を含むTCOを考えたいときの比較材料として使います。

得意領域・実績

Ubuntuを標準OSとして採用している企業、複数のVMやコンテナを同じプライベートクラウドで扱いたい企業、将来のノード増設を自動化したい企業に適しています。

Charmed Kubernetesなどのコンテナ層をOpenStack上で組み合わせる構成も検討できます。

一方で、Red Hat系OSや既存のネットワーク製品を中心に運用しているなら、社内標準との適合性と、必要なサブスクリプションを先に確かめます。国内での導入・保守窓口や障害時のエスカレーションも、早めに確認しておくと安心です。

ポイント

Ubuntuと自動化を軸にしたい企業にとって比較しやすい候補です。TCOの試算は参考値なので、運用費を含めて自社の前提で比べます。

Red Hat|OpenStackとOpenShiftを統合するエンタープライズ基盤

Red HatのOpenStackとOpenShiftの基盤

Red Hatは、「Red Hat OpenStack Services on OpenShift」を提供する企業です。

OpenStackの仮想化ワークロードと、OpenShift上のコンテナ・クラウドネイティブなワークロードを同じ企業基盤の中で扱いたい場合に候補になります。

Red Hatの公式資料では、コンテナ化されたコントロールプレーンとAnsibleによる展開が案内されています。さらに、OpenStackとOpenShiftの統合管理や、既存VMware環境からの移行支援も挙げられています。

特徴と強み

Red Hatの強みは、Linux、KVM、OpenShiftに加えてAnsibleなど、企業で採用されやすい製品群を一体で設計しやすい点です。

Red Hat OpenStack Services on OpenShiftは、OpenStackのコントロールプレーンをOpenShift上で管理する構成です。パッチ適用やスケール、アップグレードなどのライフサイクルを、オペレーターと設定ファイルで扱います(出典: Red Hat「Red Hat OpenStack Services on OpenShift」公式製品資料、2024年)。

VM基盤にとどまらず、仮想マシンとコンテナをまたぐハイブリッドクラウド運用を見据える場合に、製品間の責任範囲を整理しやすくなります。

得意領域・実績

通信事業者、金融・公共系、大規模な社内IT基盤など、長期サポートと製品認証を重視する企業に向いています。

OpenStack上へOpenShiftを載せるのか、OpenShift上でOpenStackを管理するのか、アプリケーションの実行基盤をどこに置くのかによって設計は変わります。

見積もりでは、OpenShiftクラスタ、コントロールプレーン、データプレーンを分けて示してもらいます。さらに、ゲストOS、移行ツール、Red Hatのサブスクリプションも分け、どの製品のサポート契約がどの障害をカバーするかを確認します。

ポイント

OpenStackとOpenShiftを同じ企業基盤で扱いたいかどうかで判断します。見積もりは、製品ごとの範囲とサポート契約を分けてもらうと比べやすくなります。

Rackspace Technology|専用マネージド環境で運用負担を軽減

Rackspace TechnologyのマネージドOpenStack

Rackspace Technologyは、OpenStackを基盤にした専用プライベートクラウドをマネージドサービスとして提供する企業です。

2025年7月に発表した「Rackspace OpenStack Business」では、ミッションクリティカルまたは規制対象のワークロードに向けた専用環境とフルマネージド運用を打ち出しています。APIアクセス、24時間365日のサポート、プロアクティブな監視と管理も掲げています。

自社でOpenStackの専門運用チームをすぐに確保できない企業が比較しやすい候補です。

特徴と強み

専用リソースを使うため、性能を予測しやすく、共有環境の混雑も避けやすいのが特徴です。OpenStackのAPIを使いながら、物理インフラの監視、パッチ、障害対応は外部に委託できます。

専用マネージド環境は、OSSの柔軟性を活かしつつ、社内の運用工数を抑えたい場合に選択肢となります。

ただし、フルマネージドであっても、アプリケーションの障害、ネットワーク接続、利用者の権限管理まで全てを任せられるとは限りません。そのため、データのバックアップ方針も含め、担当の範囲を責任分界表で分けておく必要があります。

得意領域・実績

規制対象データや安定した性能が必要な業務を抱える企業に向いています。シングルテナント環境や、海外を含む複数拠点の運用を検討している企業にも適しています。

Rackspace Technologyの公式発表では、専用環境によるプライバシー、セキュリティ、制御性が説明されています。ベンダーロックインを避けるためのオープンなAPIも示されています(出典: Rackspace Technology「Rackspace OpenStack Business」発表、2025年)。

日本での提供条件、データセンター所在地、契約通貨は、個別提案で確認します。サポート言語や障害時のSLAも加えて、国内法や社内監査要件に合うかを評価します。

VA Linux Systems Japan株式会社|OSSの内部解析と障害対応に強み

VA Linux Systems JapanのOpenStack支援

VA Linux Systems Japan株式会社は、OpenStackの導入検討とサイジング、性能測定、技術調査を公式に案内している企業です。ソースコード解析、受託開発・改造、導入後の障害解析やサポートも挙げています。

既存のクラウド基盤へOpenStackの一部機能を適用したい場合や、一般的な手順書だけでは解決しにくいOSSの挙動を調査したい場合に候補になります。

特徴と強み

VA Linuxの公式サービスには、導入課題の整理、サイジング、パフォーマンス測定・見積もりといったコンサルティングが含まれます。開発の面では、OpenStackの開発・改造や既存クラウド基盤への機能適用があります。実機検証、障害回避の提案、修正パッチの提供もあります。

製品を導入できるかだけでなく、ソースコードの解析や不具合の切り分けまで必要な案件では、一般的なインフラ構築会社とは異なる評価軸を持てます。

得意領域・実績

性能検証を重視する研究・開発基盤や、独自要件による機能拡張を求める企業に向いています。既存のOpenStack環境の障害対応や、OSSを自社の製品やサービスに組み込みたい企業にも適しています。

独自改造を増やしすぎると、次期リリースへの追従や他社への移管が難しくなるため、改造前に標準APIやプラグインで代替できないかを確認します。

発注時には、調査レポート、再現環境、パッチの扱いを契約で明確にします。あわせて、保守期限と、アップストリームへ還元できる範囲も契約書で決めておきます。

株式会社NTTデータNJK|業務基盤の要件定義から運用まで支援

株式会社NTTデータNJKの基盤・クラウド支援

株式会社NTTデータNJKは、システム基盤やクラウド基盤の要件定義、方式設計、環境構築、保守・運用支援を行う企業です。対応技術には、OpenStack、OpenFlow、AWSなどが公式に掲載されています。

OpenStackを、ネットワークやセキュリティ、認証、ミドルウェアとともに、既存業務システムとつながる企業基盤として設計したい場合に比較しやすい会社です。

特徴と強み

NTTデータNJKの公式ページでは、ソフトウェア基盤、ハードウェア基盤、ネットワーク基盤、セキュリティ基盤が対象とされています。そのうえで、要件定義から方式設計、環境構築までトータルに支援すると説明されています。

OpenStackのNovaやNeutronに加えて、社内LANや認証基盤も同時に検討する業務システムでは、周辺領域の設計を含めた体制を評価できます。冗長構成やバックアップ、基盤系ミドルウェアまで同時に検討する場合は、周辺領域の設計まで含めて見極められます。特に、公共系や大規模組織では、社内の承認・監査プロセスに合わせたドキュメント作成力も重要です。

得意領域・実績

業務システムの更改にあわせて仮想化・クラウド基盤を整備する企業、既存ネットワークやセキュリティポリシーに沿ってOpenStackを組み込みたい企業、導入後の保守・運用まで相談したい企業に向いています。

公式掲載内容から確認できるのは、OpenStackを含む基盤・クラウド対応と、その支援範囲です。一方で、具体的な構成や対応リリース、案件規模、24時間対応の可否は、個別に確認が必要です。

提案依頼では、業務アプリ側の担当会社と基盤側の責任分界を最初に示してもらいます。

OpenStackのシステム開発会社を選ぶポイント

OpenStackのシステム開発会社を比較するポイント

6社は、支援の性質が異なる候補として並べたもので、優劣の順位ではありません。

OpenStackのシステム開発会社を比べるときは、会社名よりも、現行リリースへの対応、構築方式、移行対象を見ます。運用体制、成果物、契約後の責任範囲も、同じRFPの中で確認します。

見積もりの比較で差が出やすいのは、実績、技術力、プロジェクト管理の体制です。

実績と経験の確認方法

「OpenStackの実績があります」と聞いたら、どのリリースを扱ったかを確認します。ノード数やハイパーバイザー、ネットワーク方式を扱ったかも聞いておきます。ストレージや監視・バックアップも、どこまで担当したかを確かめます。

自社と同じ業界の事例がなくても、技術的な共通点があれば参考になります。例としては、VMwareからの移行、マルチテナント、GPUやベアメタル、複数拠点、既存認証連携などが挙げられます。

事例を公開できない場合は、匿名化した構成図や担当範囲を示せるかを見ます。障害対応の体制、稼働後の保守期間を説明できるかで、経験の深さを見極めます。

技術力と専門性の評価

確認したいのは、管理画面でVMを作れるかよりも、運用の中身を実際に説明できるかです。Keystoneの認証・ロール設計、Neutronのネットワーク分離、CinderやCephの冗長化は、特に詳しく聞いておきます。イメージの脆弱性管理、ログの保管、バックアップからの復元に加えて、ノード障害や証明書更新、リリースアップグレードへの対応も確かめます。

OpenStack公式のリリース情報では、開発・リリースが約6か月のサイクルで行われています。2026年4月にリリースされた2026.1 Gazpachoは、2026年8月時点でMaintainedと掲載されています(出典: OpenStack公式「OpenStack Releases」、2026年8月確認)。

そのため、提案会社には、採用するリリースと保守期限、アップグレード方針を明記してもらいます。

プロジェクト管理体制の確認

OpenStackの基盤構築には、ソフトウェアだけでなく、サーバーやネットワーク機器、ストレージが関わります。さらに、データセンターや回線、セキュリティ審査、移行対象の業務部門も関係します。そのため、体制図で、プロジェクト責任者から運用担当までの役割を確認し、課題管理や変更管理、受入試験の方法を決めます。

PoCから本番へ進む場合は、次の3点を先に決めておくと、検証が目的化しにくくなります。

  • PoCの成功条件:性能の閾値も含めて決める
  • 障害復旧と撤退:障害復旧の目標と、撤退判断の条件を決める
  • 費用:OpenStackのライセンス料だけでなく、全体の額で見比べる

費用の目安は、学習・PoCが100万〜300万円、小規模本番が500万〜1,500万円です。中規模業務基盤は1,500万〜5,000万円、大規模・マルチサイト・AI基盤は5,000万円〜2億円以上と仮置きできます。これは国内の統一相場ではなく、ノートで整理した構成要素と業務システムの類似案件からの推定です。

サーバーやCeph、ネットワーク、GPU、データセンターは別途増えます。移行、監視、バックアップ、商用サポート、24時間運用も別途増えるため、会社ごとに同じ前提で見積もりを依頼します。

ポイント

会社名より、現行リリースへの対応、構築方式、移行対象を同じRFPで比べます。提案は同じ非機能要件と条件で集めると、差が見えやすくなります。

よくある質問

OpenStackのシステム開発に関するよくある質問

OpenStackのシステム開発を発注するときは、OSSであることによる自由度と、専門的な設計・運用が必要なことを同時に理解しておく必要があります。

候補会社へ相談する前に、よく寄せられる疑問を取り上げます。

OpenStackは小規模なシステムにも向いていますか?

VMが少なく、単一のWebシステムを動かすだけであれば、マネージドIaaSや既存の仮想化製品の方が短期間・低コストになる場合があります。

OpenStackは、複数テナントやセルフサービス、オンプレミスの制御が必要な場合に、メリットを出しやすい基盤です。加えて、VM・ベアメタル・ストレージの統合や、長期的な自動化が必要な場合にも適しています。

発注側は、まずPoCで、運用工数を含む1VMあたりのコストと、社内チームが継続して保守できるかを確認します。

OpenStackのシステム開発費用はいくらですか?

費用は、構成やノード数、既存環境からの移行によって大きく変わります。さらに、冗長化やストレージ、監視、運用時間も費用を左右します。

目安として、PoCなら100万〜300万円、小規模本番なら500万〜1,500万円程度を初期の予算の仮置きにできます。ただし、国内の確定相場ではありません。

見積書では、初期構築、機器・ホスティング、サブスクリプションを分けてもらうと比較しやすくなります。移行、保守、アップグレード、24時間対応も、別々の項目にしてもらいます。

OpenStackならセキュリティ対策は自動的に整いますか?

セキュリティ対策は、OpenStackを導入すれば自動的に整うわけではありません。TLSやKeystoneの認証・認可、テナント分離、管理ネットワークとデータネットワークの分離を、設計に組み込む必要があります。さらに、ハイパーバイザーの強化、監査ログ、秘密情報と鍵の管理、バックアップの暗号化、脆弱性対応も、運用に組み込みます。

OpenStack公式のSecurity Guideも助言資料であり、掲載内容が対象リリースに適用できるか確認するよう注意を示しています。

発注側は、採用するディストリビューションとリリースのセキュリティ文書、契約上の責任分界、社内の個人情報・業界基準を合わせて確認します。

6社の中からどのように候補を絞ればよいですか?

まず、OpenStackを自社で運用するのか、マネージドサービスへ委託するのかを決めます。次に、案件適性で2〜3社へ絞ります。適性の見方は、Ubuntu中心の自動化、Red Hat製品との統合、専用環境の外部運用、OSSの内部解析、仮想化の追加開発、業務基盤との統合です。

最後に、同じRFPと非機能要件、成果物・SLAの条件で提案と見積もりを集めます。価格だけでなく、5年間の運用・移管コストまで含めて判断します。

ポイント

小規模なら既存の仮想化製品の方が低コストな場合があり、まずPoCで保守体制まで確かめます。見積もりは項目を分け、セキュリティは設計と運用の両方で判断します。

まとめ

OpenStackのシステム開発会社選びのまとめ

6社の支援領域の比較

OpenStackの知識があるかだけでなく、物理・仮想化・ネットワークを含む基盤全体を一つにまとめて設計できるかが、6社を比べる軸になります。次の5つの領域で、担当範囲をどこまで持つかを確かめます。

  • ストレージ:CinderやCephの冗長化まで含めた設計
  • 認証:Keystoneの認証・ロール設計
  • 監視:監視設定とログの保管
  • 移行:既存環境からの移行
  • 運用:ノード障害や証明書更新、リリースアップグレードへの対応

株式会社riplaは、業務要件とシステム定着を含めて相談したい場合の候補です。Canonicalは、Ubuntuと自動化に強みがあり、Red Hatは、OpenStackとOpenShiftの統合が特徴です。

Rackspace Technologyは専用マネージド運用、VA Linux Systems Japanは、OSSの内部解析、株式会社NTTデータNJKは業務基盤の要件定義から運用までを、それぞれ比べる候補です。

問い合わせ前の要件整理

候補会社へ相談する前に、VM数、ノード数、ストレージ容量、既存環境を整理します。あわせて、RTO・RPO、ピーク負荷、データ区分、必要なサポート時間を書き出します。さらに、予算と社内の運用人数も押さえておきます。

ライセンス料が無料でも、構築と機器の費用は発生します。このほか、サポート、監視、バックアップ、アップグレード、人材教育の費用も見込むため、初期費用だけでなく5年間のTCOで比べます。

まずは小さなPoCで、性能や復旧、運用手順を確認します。アップグレードや他社への移管のしやすさも確かめ、採用判断の根拠を作ることが成功への近道です。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。