受注管理システムの開発会社選びは、知名度や月額料金だけでなく、受注・在庫・出荷・請求をつなぐ業務適合性と、導入後の保守体制まで比較して決めることが重要です。
本記事では、受注管理システムの開発・導入を相談できる企業を6社紹介します。株式会社riplaを最初に、販売管理パッケージ、クラウド型の業務システム、ノーコード・ローコード、EC注文管理まで、得意領域の異なる企業を比較します。費用相場、選定基準、見積もり時の確認事項もまとめていますので、自社に合う発注先を絞り込むときに役立ててください。
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・受注管理システム開発の完全ガイド
受注管理システムのパートナー選びが重要な理由

受注管理は、注文を入力するだけの機能ではありません。見積もりや契約から受注確定、在庫・納期確認、出荷、売上計上、請求、入金確認まで、複数部門にまたがる情報の流れを整える業務です。開発会社の選定を誤ると、画面は完成しても現場の例外処理に対応できず、Excelやメールへの逆戻りが起きます。
自社の業務に合う会社を選ぶ必要があります
受注の入り口がEC、EDI、FAX、メール、電話で混在している企業では、取り込み方法と重複チェックが重要です。卸売業では得意先ごとの掛率や締め条件、製造業では個別仕様や納期回答、EC事業では分割出荷や返品処理が選定の中心になります。単に「受注管理に対応」と書かれていても、どの業務範囲を標準機能で処理できるかは製品ごとに異なります。
月額ではなく導入後の総額で比較します
比較時は、初期設定、マスター整備、既存データ移行、帳票作成、API・EDI連携、操作研修、保守を含めた初年度費用と3年総額を確認します。調査した公開情報では、既製クラウドを標準利用する場合の初期費用は0万〜30万円程度、月額は1万〜10万円程度が目安です。連携や帳票変更を加える場合は初期30万〜150万円程度、受注・在庫・出荷・請求を個別開発する場合は300万〜1,500万円程度まで広がります。これらは一般的な目安であり、正式な金額は要件定義後の見積もりで確認する必要があります。
株式会社ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaは、受注管理システムの企画整理から開発、導入後の定着まで相談しやすい開発会社です。既存の販売管理や顧客管理とのつながりを確認しながら、業務に必要な範囲を定義したい企業に向いています。サービスの標準機能に業務を合わせるか、個別開発で独自要件を実現するかを、事業上の成果と運用負荷の両面から検討できます。
特徴と強み
riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
受注管理では、受注登録の効率化だけでなく、受注残、在庫、納期、請求までの情報をどう経営判断につなげるかが大切です。現場の入力負担を減らしながら、必要なデータを蓄積する設計を相談したい企業は、業務フローと達成したいKPIを最初に共有すると提案内容を比較しやすくなります。
得意領域・向いている企業
既存業務をそのままシステム化するのではなく、不要な転記や承認を見直してから受注管理を整えたい企業に適しています。受注経路が複数ある、販売・顧客・生産管理との連携が必要、将来的に段階拡張したいといったケースでは、最初から全機能を作り込まず、受注登録・納期回答・受注残の可視化を第一段階にする進め方も選べます。
株式会社アイル|卸売・商社・製造に強い販売在庫管理

株式会社アイルは、販売・購買・在庫管理システム「アラジンオフィス」を開発・提供している企業です。公式サイトでは、卸・商社、製造・加工、食品、ファッション、建材など業種別の対応を案内しています。受注だけでなく、購買、在庫、出荷、売上までを一つの業務基盤で管理したい企業が比較しやすいベンダーです。
特徴と強み
アラジンオフィスは、販売・在庫管理に必要な機能を標準搭載するパッケージとして案内されています。公式情報では導入実績5,000社以上とされ、会計、BtoB向けWeb受注、WMS、EDI、EC、ハンディターミナル、分析ツールなど多数の連携先が紹介されています。業務をパッケージに合わせられる部分と、個別設定・カスタマイズが必要な部分を切り分けて見積もれる点がポイントです。
価格は利用範囲や構成によって変わるため、公開されている一律料金だけで判断せず、受注件数、拠点数、在庫管理の粒度、外部連携の本数を伝えて確認します。特に得意先ごとの単価、最低発注数、分納、返品、ロット・賞味期限などがある企業は、デモで実際の例外処理を確認すると安心です。
得意領域・向いている企業
卸売・商社、食品、製造など、受注と在庫・購買のつながりが強い企業に向いています。ECやBtoB受注サイト、倉庫管理システムまで連携したい場合は候補になりやすい一方、受注管理だけを小さく始めたい企業は、必要なモジュールと導入期間を確認して過剰投資を避けます。
株式会社ラクス|複雑な計上ルールや複数経路の注文に対応

株式会社ラクスは、販売管理クラウド「楽楽販売」を提供しています。見積もり、受注、発注、請求、売上、原価・収支をつなぎ、企業ごとに異なる計上ルールを設定しやすい点が特徴です。FAX、電話、メール、CSVなど複数経路の注文を集約したい企業にとって、業務の電子化を段階的に進める候補となります。
特徴と強み
公式の受注管理機能では、売上金額の自動計算、受注後の納品・請求ステータス管理、帳票発行、CSVインポートなどが案内されています。国土緑化株式会社の事例では、CSVの大口受注を紙の注文書へ書き起こす業務を見直し、データをそのまま取り込めるようにした例が紹介されています。既存の注文様式を大きく変えずに転記を減らしたい企業は、対応できるデータ形式を確認するとよいです。
料金は利用人数や設定内容、導入支援の範囲によって決まるため、個別見積もりで確認します。2025年には楽楽販売のAIアシスト機能提供開始が案内され、データベース構成案の提案など、販売管理の構築を支援する動きも出ています。AIを使う場合も、注文内容の判定や計算結果を誰が承認し、誤りをどう訂正するかまで業務設計に含めることが大切です。
得意領域・向いている企業
販売・受注・請求を一つのクラウドにまとめたい中小企業や、Excelとメールで管理している社内業務を短期間で整理したい企業に向いています。商品やサービスごとに売上計上の条件が違う場合は、標準設定で対応できる範囲と追加開発の範囲をデモで見極めます。
株式会社ジャストシステム|ノーコードで受発注業務を柔軟に構築

株式会社ジャストシステムは、完全ノーコードのクラウドデータベース「JUST.DB」を提供しています。画面やデータ項目、処理フローを業務に合わせて構築しやすく、受注・発注・顧客・商品などの情報を一つのデータベースにまとめたい企業が検討できます。現場部門と情報システム部門が協力して改善を続けたい場合に、スクラッチ開発とは異なる選択肢となります。
特徴と強み
JUST.DBの公式導入事例では、DEMO PRINT株式会社が受発注管理を構築し、実質半年で稼働した事例が紹介されています。開発コストを10分の1にできたという同社の事例も公開されていますが、これは個別企業の条件に基づく結果です。自社でも同じ効果が得られると断定せず、対象業務、利用者数、データ量、連携要件を整理して検証します。
ノーコードは要望を反映しやすい反面、複雑な在庫引当、大量トランザクション、外部システムとの高度な連携では設計力が必要です。受注が確定したら在庫を引き当て、欠品時は納期回答を分岐させるなど、現場の例外を実際のデータで試します。運用担当者が変更できる範囲と、支援会社に依頼する範囲も事前に決めます。
得意領域・向いている企業
部門ごとに変化が多く、まず受注・発注の見える化から始めたい企業や、業務改善を内製化したい企業に適しています。初期段階では受注登録、受注残、納期回答を構築し、次に在庫、出荷、請求、分析へ広げる段階導入と相性がよいです。
サイボウズ株式会社|現場主導で受注アプリを段階的に改善

サイボウズ株式会社のkintoneは、業務アプリを作成して情報を共有するクラウド型の業務改善プラットフォームです。公式の受発注管理ページでは、FAX発注、Excel処理、帳票作成などの業務を自動化し、顧客・商品・受発注・在庫をつなぐ活用方法が紹介されています。業務に合わせたアプリを小さく作り、利用者の声を反映しながら改善したい企業に向いています。
特徴と強み
kintoneは、受注情報を登録するアプリ、顧客や商品を管理するアプリ、承認や対応履歴を管理するアプリなどを組み合わせて使えます。受注データを登録した後に発注・出荷・請求へ引き継ぐ流れを設計し、必要に応じてプラグインやAPI連携を追加できます。受注業務の変更が多い企業では、すべてを固定的に作り込むより、改善サイクルを回しやすい点がメリットです。
一方で、kintone本体だけでどこまで実現できるかは要件によって異なります。在庫引当、複雑な価格計算、会計・EC・倉庫との連携、利用者権限、データ量や性能については、導入支援会社の設計力も含めて評価します。本体のライセンス料金だけでなく、アプリ開発、プラグイン、連携、保守の費用を分けて見積もることが重要です。
得意領域・向いている企業
受注情報を部門横断で共有したい企業、業務を段階的にデジタル化したい企業、現場で改善を続けたい企業に適しています。開発会社を選ぶときは、kintoneの構築経験だけでなく、販売管理や在庫、会計連携の実績、障害時のサポート、アプリの引き継ぎ方法まで確認します。
株式会社セールスフォース・ジャパン|ECと顧客・注文・在庫を統合

株式会社セールスフォース・ジャパンは、SalesforceのCommerce CloudやOrder Managementを提供しています。EC、顧客対応、注文、在庫、フルフィルメントをつなぎ、複数チャネルで受けた注文を一元的に管理したい企業が比較できます。受注管理を顧客体験やマーケティングと結び付けたい企業にとって、基幹業務だけを対象にする製品とは異なる選択肢です。
特徴と強み
公式ページでは、注文の追跡、在庫の割り当てと可視化、注文ルーティング、返品などを含む注文管理が案内されています。Salesforceの公式ブログでは、大塚倉庫株式会社がCommerce Cloudを導入し、年間1,500万円のコスト削減に成功した事例が紹介されています。自社でも同額の効果が出るわけではありませんが、導入効果をリードタイム、問い合わせ件数、処理コストなどの指標で設計する参考になります。
価格は構成や契約条件によって異なり、Salesforce Order Managementの公式価格ページでも一部プランは問い合わせとなっています。ライセンスだけでなく、Commerce Cloudとの連携、既存CRMやERPとのデータ連携、導入パートナーの設計・開発、運用担当者の体制を含めて総額を比較します。小規模な受注業務だけを安価に始めたい企業は、機能の豊富さが過剰にならないかも確認します。
得意領域・向いている企業
ECや店舗、卸売など複数の販売チャネルを持ち、顧客情報と注文履歴を一元化したい企業に向いています。分割出荷、返品、交換、配送拠点の振り分けなど、注文後のフルフィルメントまで重視する企業は、実際のシナリオを使ったデモで確認します。
受注管理システムのパートナー選びのポイント

6社は、得意領域と導入方式が異なります。自社の課題を「注文入力が遅い」「在庫と納期を回答できない」「請求漏れがある」「ECや倉庫とつながらない」のように具体化し、同じ業務シナリオで提案を比較すると、会社名だけのランキングよりも適切な判断ができます。
業種・業務実績を確認します
実績を見るときは、導入社数だけでなく、自社と近い業種・受注形態・拠点数・取引先数の事例を確認します。卸売なら得意先別価格と在庫引当、製造なら個別仕様と生産予定、ECならチャネル統合と返品、サービス業なら契約・分割請求というように、似た課題を解決したかを見ます。可能であれば、導入前の課題、対応した範囲、稼働までの期間、運用後の指標を聞きます。
連携・移行・セキュリティの技術力を評価します
受注管理システムは単独で完結しないことが多いため、会計、ERP、EC、WMS、配送、EDI、CRMとの連携方式を確認します。APIが使えるか、CSV連携になるか、連携エラーを誰が検知して再処理するか、マスターの正をどこに置くかまで決めます。既存データ移行では、顧客名寄せ、商品コード、価格履歴、受注残、請求残をどの範囲で移すかを明確にします。
セキュリティでは、多要素認証、権限分離、操作ログ、バックアップ、障害時の復旧目標、委託先管理、解約時のデータ返却を確認します。国税庁は電子取引データについて、真実性と可視性を確保するため、検索機能や訂正・削除履歴などの要件を案内しています。受注書、注文請書、納品書、請求データを扱うため、法令対応を「帳票を出せるか」だけでなく、保存・検索・変更履歴まで含めて評価します。
見積もりと契約の条件をそろえます
見積もり依頼書には、1日の受注件数とピーク時の件数、利用者数、拠点数、注文経路、商品点数、価格ルール、在庫引当、分納・返品、帳票、連携先、移行対象、希望納期を記載します。さらに、受入テストの責任分担、仕様変更の扱い、設計書やソースコードの引き渡し、障害対応時間、保守の対象外、解約時のデータ出力も質問します。
契約形態は請負か準委任かだけで判断せず、成果物、検収基準、責任分界、変更管理を確認します。開発費だけでなく、月額利用料、追加アカウント、クラウド、監視、保守、教育、連携改修を3年分に並べると、安価に見える提案の後から発生する費用も把握しやすくなります。
よくある質問(FAQ)

最後に、受注管理システムの開発会社を探すときによくある疑問に回答します。自社の規模や業種だけでなく、注文経路、在庫、請求、連携の範囲によって適切な選択肢が変わります。
受注管理システムの開発費用はいくらですか?
標準的なクラウド利用なら初期0万〜30万円程度、月額1万〜10万円程度が目安です。初期設定や連携を加えると初期30万〜150万円程度、受注・在庫・出荷・請求を個別開発すると300万〜1,500万円程度まで広がります。機能数だけでなく、移行、帳票、教育、保守を含めて見積もります。
受注管理システムに補助金は使えますか?
2026年のデジタル化・AI導入補助金の通常枠では、1プロセス以上で5万円以上150万円未満、4プロセス以上で150万円以上450万円以下、補助率は原則2分の1以内と案内されています。受注・販売、供給・在庫・物流などが対象プロセスに含まれますが、登録ITツールと支援事業者が前提で、交付決定前の契約・発注は対象外です。公募要領と対象経費を確認してから進めます。
クラウドとスクラッチ開発はどちらがよいですか?
早く標準機能で始めたい場合はクラウド、独自の価格計算や受注生産、複雑な承認、取引先ポータルが競争力に直結する場合はスクラッチが候補です。ただし、クラウドでも設定や連携で業務に合わせられ、スクラッチでも標準化できる部分はあります。MUSTとWANTを分け、まず受注登録・納期回答・受注残を稼働させてから段階拡張する方法も有効です。
まとめ

受注管理システムの開発会社は、受注だけでなく、在庫、納期、出荷、請求、返品、会計までの業務をどこまでつなぐかで選び方が変わります。今回紹介した6社も、販売在庫管理に強い企業、柔軟なクラウド業務システム、ノーコード、現場改善、EC注文管理というように得意領域が異なります。
自社の課題と業務範囲を決めて比較します
まず、注文経路、受注件数、商品・顧客マスター、在庫・納期回答、出荷・請求、連携先を整理します。そのうえで、標準機能で対応する範囲、設定で変える範囲、個別開発する範囲を分け、初年度と3年総額で比較します。担当者だけが使える仕組みにせず、例外処理、権限、ログ、バックアップ、解約時のデータ返却まで確認することが失敗防止につながります。
最初の相談では現行業務と目標KPIを伝えます
開発会社へ相談するときは、受注入力時間、転記件数、受注エラー率、納期回答時間、出荷遅延、請求漏れ、月次締め日数など、導入前後で測れる指標を伝えます。課題と目標が明確であれば、機能の多さではなく、自社の業務を改善できる提案かどうかを判断しやすくなります。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
