Power Pagesのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Power Pagesのシステム開発会社を選ぶなら、画面を作る技術だけでなく、Dataverseのデータ設計、外部ユーザーの認証、Webロールとテーブル権限、既存システムとの連携、公開後の運用まで支援できる会社を選ぶことが重要です。

Power Pagesは、Microsoft 365やDynamics 365とつながる外部向け業務ポータルをローコード中心で構築できるサービスです。本記事では、実在企業の公開情報と導入事例をもとにおすすめの開発会社を6社紹介し、費用の見方や発注前の確認項目まで解説します。

▼全体ガイドの記事
・Power Pagesのシステム開発の完全ガイド

Power Pagesのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Power Pagesのシステム開発パートナーを比較するイメージ

Power Pagesは、テンプレートを使ってページを作るだけなら短期間で始められます。しかし、実際の業務システムでは「誰が」「どのデータを」「どの条件で見られるか」を定義し、申請や問い合わせを社内の業務フローへつなげる必要があります。開発会社は、見た目の制作会社ではなく、外部公開を前提にした業務システムの設計パートナーとして比較することが大切です。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

Power Pagesでは、サイト利用者をDataverseの社内ユーザーと同じように扱うのではなく、連絡先レコードやWebロール、テーブル権限を組み合わせて公開範囲を制御します。たとえば取引先AにはA社の案件だけを表示し、代理店には担当エリアの案件だけを表示する設計が必要です。ここを画面単位の非表示だけで済ませると、APIや一覧画面から意図しないデータが見えるリスクがあります。

発注前に確認すべきポイント

発注前には、利用者数と利用形態を分けて伝えます。ログインする顧客・代理店・会員が何人いるか、ログインせずに閲覧する月間ユーザーが何人いるか、ピーク時に何人がアクセスするかで、ライセンスと性能検討が変わります。さらに、Dataverseに保存するデータ、SharePointや基幹システムに残すデータ、Power Automateで自動化する処理を整理しておくと、「開発一式」という曖昧な見積もりを避けられます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援イメージ

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

Power Pagesのシステム開発では、公開サイトを先に作るのではなく、業務の目的と利用者の行動を整理してから、データモデルと画面を設計することが重要です。riplaは、現場ヒアリング、業務整理、システム構想、開発、導入後の定着までを一つの流れで相談したい企業に向いています。Microsoft製品の機能を当てはめるだけでなく、既存の営業・顧客・生産・販売管理との役割分担を考えたい場合に、要件の壁打ちから依頼しやすい候補です。

得意領域・実績

特定の製品導入だけでなく、企業の業務要件に合わせた基幹システムの構築・導入を幅広く扱える点が特徴です。Power Pagesを顧客・取引先向けの窓口として導入する場合も、社内の業務フローやデータの持ち方まで含めて検討できます。問い合わせ、申請、納期照会、会員情報変更など、メールやExcelに分散した業務を整理し、Power Pages、Dataverse、Power Automateなどの役割を設計したい企業は、最初の相談先として比較するとよいでしょう。

株式会社シーイーシー|Dynamics 365とPower Pagesの顧客サポート基盤に強い

シーイーシーのPower Pages導入事例を示すイメージ

株式会社シーイーシーは、Dynamics 365やPower Platformを組み合わせた業務システムの導入事例を公開している企業です。Power Pages単体の画面開発ではなく、顧客サポート、ナレッジ公開、問い合わせ管理などを一体化したい企業に適した候補です。

特徴と強み

同社の公開事例では、Dynamics 365 Customer ServiceとPower Pagesを基盤に、自社開発のカスタマーサービス用テンプレートを活用しています。担当者ごとに異なっていた保守対応を標準化し、社内ナレッジを顧客にも検索・閲覧してもらう構成です。Power Pagesに問い合わせフォームだけを置くのではなく、社内担当者の対応品質や顧客の自己解決まで改善したい場合に、業務プロセスを含めて相談できる点が強みです。

得意領域・実績

公開事例では、保守作業時間を月5.6時間削減し、保守原価費を10%低減した効果が示されています(出典: 株式会社シーイーシー公開導入事例、確認日2026年8月)。数値は個別事例の結果であり、すべての案件にそのまま当てはまるものではありませんが、Power Pagesを顧客向けポータルとして使い、Dynamics 365側のケース管理やナレッジとつなげる考え方を具体的に確認できます。サポート契約、保守履歴、FAQ、問い合わせ状況照会をまとめたい企業に向いています。

SYSCOM GLOBAL SOLUTIONS|製造・商社系の顧客専用ポータルに強い

SYSCOM GLOBAL SOLUTIONSのPower Pages導入事例イメージ

SYSCOM GLOBAL SOLUTIONSは、MicrosoftのクラウドサービスやPower Platformを活用した業務システムの導入支援を行う企業です。公開事例では、DOWA Metals & Mining America向けに、Power Pagesを利用した顧客専用ポータルを開発しています。

特徴と強み

同事例では、メール中心だった取引・情報共有をポータルへ移し、顧客ごとの契約内容に応じて表示する数値を変えています。顧客がパッキングリストを作成し、ラベルを発行する画面や、取引状況・ステータスを確認する画面も用意されています。利用者ごとに異なる情報を安全に見せること、入力不備を減らすこと、Microsoft 365との親和性を活かすことを重視する案件で参考になります。

得意領域・実績

公開事例では、2022年5月から6月にプロジェクトを開始し、同年11月にカタログと残高確認ポータルを、2023年1月にパッキングリスト用のQRコード自動生成機能をリリースしています(出典: SYSCOM GLOBAL SOLUTIONS公開事例、確認日2026年8月)。必要度の高い機能から段階的に公開し、利用者のフィードバックを取り入れる進め方です。製造業、商社、資源リサイクルなど、取引先ごとに契約条件やステータスが異なるポータルを作りたい企業に向いています。

アリコーン株式会社|Power PagesとD365・API連携を組み合わせた申請システム

アリコーンのPower PagesとDynamics 365連携イメージ

アリコーン株式会社は、Dynamics 365導入支援の事例として、Power Pages、Dynamics 365 CE API、Power Automateを組み合わせた申請データ連携を公開しています。外部フォームで受け付けた情報を社内CRMへつなげ、申請状況を速やかに更新したい企業にとって、確認しやすい実装例を持つ会社です。

特徴と強み

公開事例では、申請者の本人確認と安全なデータ転送のためにJWT認証を導入し、Power Pagesから取得した申請情報をPower Automate経由でDynamics 365 CE APIへ送信しています。Dataverse内には申請者名、申請日、信用限度額、承認ステータスなどのデータモデルを作成し、検証・クレンジング・同期ログの監視も実装しています。画面制作だけでなく、API連携、認証、データ品質まで一括して設計したい案件に適しています。

得意領域・実績

クレジットカード申請の公開事例では、申請情報をリアルタイムでCRMへ同期し、申請直後からステータス更新や顧客対応につなげる構成が紹介されています(出典: アリコーン株式会社公開導入事例、確認日2026年8月)。金融関連など個人情報の入力を伴う場合は、認証方式、入力値検証、重複送信、通信障害時の再送、監視と手動復旧まで要件に含める必要があります。同社の事例は、外部申請サイトと社内CRMをつなぐ案件で質問すべき論点を整理する材料になります。

日本ビジネスシステムズ株式会社|Microsoftクラウドを包括的に支援

日本ビジネスシステムズのMicrosoftクラウド統合イメージ

日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)は、Microsoft製品を中心にコンサルティング、導入、運用、利活用まで支援する企業です。Power Pagesだけを単独で構築するのではなく、Dynamics 365、Azure、Power Platformを組み合わせて大規模な顧客・販売店・業者向け基盤を整えたい企業に向いています。

特徴と強み

日本マイクロソフトの公開資料では、JBSがDynamics 365、Power Platform、Azureを組み合わせてクラウドを包括提供し、ERPとCRMの双方に対応する技術者を擁していることが紹介されています。Power Pagesの認証・公開部分だけでなく、Azure上の連携、Dynamics 365側の業務データ、セキュリティ運用を含めて体制を組みたい企業は、プロジェクト管理や運用窓口まで確認しやすい候補です。

得意領域・実績

JBSに関する日本マイクロソフトの資料では、Power Pagesポータルを介して顧客、販売店、業者など外部関係者とのコミュニケーション基盤を支援した実績が示されています。また、同資料では「Microsoft Cloud Partner Program」の6カテゴリーすべての認定を示すコンプリートバッジを日本で初めて取得したことも紹介されています(出典: 日本マイクロソフト公開資料、2023年6月)。大企業のガバナンス、Azure運用、複数部門をまたぐ導入体制を重視する場合に相談候補となります。

株式会社ページワン|小〜中規模の伴走型Power Platform導入支援

ページワンのPower Platform導入支援イメージ

株式会社ページワンは、Power Platformの課題解決コンサルティング、業務アプリの代理開発、短期対応、導入後の活用支援を公開している企業です。Power Pagesを含むPower Platformの利用アプリやデータベース、ライセンスを整理し、段階的に導入したい企業に向いています。

特徴と強み

同社の支援フローは、課題把握、解決策の提案、アプリケーションの構築・導入、導入後の支援という流れで整理されています。利用者のロールやライセンス整備、動作確認、修正を複数回繰り返す工程も明示されています。Power Pagesを初めて導入する企業が、何を決めればよいか分からない状態から相談し、運用担当者へのレクチャーまで進めたい場合に比較しやすい会社です。

得意領域・公開料金

公開料金では、スターターパックが税別150万円・125時間・有効期間2か月、スタンダードパックが税別460万円・500時間・有効期間1年です(出典: 株式会社ページワンのPower Platform導入支援ページ、確認日2026年8月)。Power Pages専用の請負価格ではなく、支援範囲や既存ライセンスによって見積もりは変わります。小規模な顧客ポータル、業務アプリの試作、Power Platformの社内展開から始める場合の公開料金例として確認するとよいでしょう。

Power Pagesのシステム開発パートナーを選ぶポイント

Power Pagesの開発会社を選定するチェックポイント

6社の比較では、知名度や料金の安さだけで決めず、自社の利用者・データ・連携先に近い経験があるかを確認します。特にPower Pagesは、ライセンスを契約すれば完成する製品ではありません。見積もりに含まれる工程と、発注者側が用意する情報を一つずつ明確にすることが、費用超過と公開後の手戻りを防ぎます。

実績と経験の確認方法

実績を見るときは、単に「Power Platformの導入実績がある」と書かれているかではなく、Power Pagesで何を公開したかを確認します。顧客ポータル、代理店ポータル、申請受付、問い合わせ・ナレッジサイトでは、必要な権限と連携が異なります。提案会社には、匿名閲覧と認証ユーザーの区別、Webロールとテーブル権限の設計例、Dataverseから基幹へ連携する場合のエラー処理、公開後の保守体制を質問してください。

技術力と専門性の評価

技術面では、標準機能で対応する範囲と、Liquid、HTML、CSS、JavaScript、カスタムコネクタ、Azure Functionsなどを使う範囲を切り分けます。ローコードで作れることは強みですが、コードやAPIを増やすほどテスト、脆弱性対応、バージョン管理の負担も増えます。開発・検証・本番環境を分け、ソリューションやPower Platform CLI、GitHubなどで変更履歴とロールバック方法を管理できるかも確認します。

2026年のPower Platformリリース計画では、Power PagesについてAIツールとの統合強化や、サイトを守るためのセキュリティエージェント機能が示されています。また、GitHub連携やGitからのデプロイによるALMの成熟も掲げられています(出典: Microsoft Power Platform 2026 release wave 1、2026年7月更新)。リリース計画の機能は提供時期や仕様が変更される可能性があるため、提案時点で利用可能かを確認し、AI機能を前提にせず現行機能で運用できる設計を残すことが大切です。

プロジェクト管理体制の確認

担当者の技術力だけでなく、要件定義から受入テストまでの責任分界を確認します。要件定義、画面設計、Dataverse設計、権限設計、外部連携、データ移行、性能・脆弱性試験、教育、保守を見積書で分けてもらうと比較しやすくなります。RFPには、月間利用者数、認証方式、データ分類、添付ファイル容量、連携先、稼働時間、障害時の連絡と復旧目標を記載し、各社に同じ条件で提案してもらうことが重要です。

費用は、Power Pagesのライセンス、開発費、Dataverseのデータ・ファイル容量、外部APIやAzureなどの追加サービス、公開後の保守に分けて考えます。Microsoft公式の日本向け価格では、認証済みユーザーはWebサイトあたり100ユーザー・サイト・月の容量パックで月額29,985円相当、匿名ユーザーは500ユーザー・サイト・月で月額11,244円相当です(年払い、税別、2026年8月確認)。認証済み200ユーザーなら単純計算で月額59,970円相当、匿名1,000ユーザーなら月額22,488円相当ですが、実際の契約ではサイト数、環境、契約形態、価格改定を確認してください。

開発費は、PoCや画面試作で30万〜100万円、小規模ポータルで150万〜500万円、標準的な顧客・取引先ポータルで500万〜1,500万円程度が一つの検討レンジです。これはPower Pages専用の公的な市場統計ではなく、公開支援料金や一般的な業務システムの工数をもとにした編集部の推定です。認証、複数ロール、基幹連携、データ移行、性能試験、WAF、運用設計が増えると、ローコードでも通常の業務Webシステムに近い工数になります。

よくある質問(FAQ)

Power Pagesのシステム開発に関するよくある質問

Power Pagesのシステム開発を検討するときに、特に質問が多い点をまとめます。製品の機能だけでなく、利用者数、セキュリティ、開発会社への依頼範囲をセットで考えると判断しやすくなります。

Power Pagesのシステムは何に使えますか?

顧客・取引先・代理店・会員・申請者など、社外ユーザーがブラウザーから業務データを閲覧・登録する外部向けポータルに使えます。問い合わせ、申請、注文・納期照会、保守履歴の確認、ナレッジ検索などが代表例です。広報サイトのCMSではなく、DataverseやDynamics 365などの業務データとつなぐサービスと考えると適切です。

Power Pagesの開発費用はいくらですか?

小規模なPoCなら30万〜100万円、小規模ポータルなら150万〜500万円、複数ロールや外部連携を含む標準的なポータルなら500万〜1,500万円程度が検討目安です。ただし、これは案件条件から組み立てた推定レンジであり、標準価格ではありません。ライセンス費とは別に、要件定義、権限設計、連携、移行、テスト、教育、保守の費用を確認してください。

Power Pagesの開発会社はどのように選べばよいですか?

Power Pagesの公開実績だけでなく、Dataverseのデータモデル、Webロールとテーブル権限、認証、API連携、ALM、公開後の保守まで確認してください。自社と似た利用者や業界の事例がある会社を2〜3社に絞り、同じRFPで提案と見積もりを比較すると、価格だけでは分からない体制や対応範囲を評価できます。

まとめ

Power Pagesのシステム開発会社選びのまとめ

自社に合う会社を選ぶ結論

6社の中から一社に絞る基準は、知名度ではなく、自社の利用者と業務データに近い経験があるかです。社内DXや要件整理から相談したい場合、顧客サポート、製造・商社ポータル、外部申請とAPI連携、Microsoftクラウド統合、伴走型支援など、重視する領域に合わせて候補を変えてください。

発注前に決めておくこと

相談前に、想定利用者、匿名・認証の別、月間アクセス、公開データ、権限の単位、連携先、希望時期を一枚にまとめます。これらが揃っていれば、各社から具体的な構成・費用・スケジュールが出やすくなり、導入後に追加費用が発生しやすい部分も早い段階で把握できます。

Power Pagesのシステム開発会社を選ぶときは、ローコードで画面を作れるかだけでなく、外部ユーザーの認証・認可、Dataverseの設計、既存システムとの連携、テスト、運用まで一貫して任せられるかを確認します。今回紹介した6社は、業務整理から支援するripla、Dynamics 365と顧客サポートに強いシーイーシー、製造・商社系のポータル事例を持つSYSCOM GLOBAL SOLUTIONS、申請とAPI連携のアリコーン、Microsoftクラウド統合に強いJBS、伴走型のページワンというように、公開情報から見える得意領域が異なります。

まずは利用者数、認証方式、公開するデータ、連携先、必要な業務フローを整理し、2〜3社へ同じ条件で相談してください。見積書ではライセンス、要件定義、開発、移行、試験、教育、保守を分けてもらうと、Power Pagesを自社に導入した場合の総額とリスクを比較しやすくなります。

▼全体ガイドの記事
・Power Pagesのシステム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。