シングルサインオン(SSO)開発の見積相場や費用/コスト/値段について

シングルサインオン(SSO)開発の費用相場は、クラウド中心の小規模導入で100万〜300万円程度、中規模の認証基盤で300万〜800万円程度、大規模・レガシー連携で800万〜2,000万円超が目安です。

ただし、SSOはログイン画面を一つにまとめるだけの開発ではありません。利用者数、接続するSaaSや業務アプリの数、SAMLやOIDCへの対応状況、MFA、SCIM、入退社連携、ログ監視、障害時の運用まで含めて見積もる必要があります。この記事では、シングルサインオン(SSO)の費用内訳、料金体系、開発期間、価格が変動する要因、見積もりの比較方法、コストを抑えるポイントを発注前の視点で整理します。

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シングルサインオン(SSO)の費用はいくらですか?

シングルサインオンの費用全体像を整理するイメージ

SSOの総額は、大きく分けると「サービスや製品のライセンス費用」「設計・設定・既存システム改修などの初期構築費用」「導入後の運用・保守費用」の3つで構成されます。どれか一つだけを見て安いと判断すると、アプリ連携や権限整理の追加費用が後から発生しやすくなります。

従業員向けSSOと顧客向けCIAMは費用の考え方が異なります

最初に区別したいのが、従業員・社内メンバー向けのWorkforce IAMと、顧客・会員向けのCIAMです。従業員向けでは、社員数や契約ユーザー数、接続する社内SaaS、ADや人事システムとの連携が主な計算軸になります。一方、顧客向けでは、月間アクティブユーザー数、会員登録・退会、外部SNSや他社IdPとの連携、同意管理、ブランドに合わせたログイン画面、ピーク時の認証数が費用を左右します。

たとえば、従業員300人が10個のSaaSを使う案件と、会員50万人が利用するECサービスの案件では、どちらも「SSO」でも必要な設計が別物です。後者で独自の会員登録やパスワード再設定をスクラッチ開発する場合は、認証だけでなく個人情報、同意、アカウント回復、レート制限、監査まで扱うため、初期費用が1,000万〜3,000万円超になる可能性もあります。まず誰の認証を統合するのかを決めることが、費用を外さない出発点です。

IdPと接続先アプリの役割が費用を分けます

SSOでは、利用者を認証するIDプロバイダー(IdP)と、認証結果を受け取るサービスプロバイダー(SP)を連携させます。IdP側の契約費用だけでなく、接続先アプリごとの設定、属性マッピング、グループやロールの確認、テスト、利用者への案内が必要です。SAML対応のSaaSは設定中心で進めやすい一方、古いWebアプリやフォーム認証しか使えないアプリは、代理認証や改修が必要になることがあります。

新規WebアプリではOIDCを候補にし、既存のエンタープライズSaaSではSAMLを確認するという整理が実務的です。OAuth 2.0は主にAPIの認可に使われ、SCIMはアカウントの作成・変更・停止を自動化するプロビジョニングに使われます。この役割を混同すると、SSOはできても退職者のアカウントが残る、あるいは権限が過剰になるといった別の問題が発生し、追加の設計費用が必要になります。

SSO開発・導入の進め方と期間の目安

SSOの要件定義から移行までの進め方を示すイメージ

SSOは、いきなり全アプリを切り替えるより、現状調査、基本設計、PoC、段階移行、運用設計の順に進める方が安全です。既存環境がクラウド中心で対象アプリが少なければ1〜2カ月で収まることがありますが、AD、人事マスタ、オンプレミス、レガシー認証、複数拠点を含むと3〜6カ月、場合によっては6〜12カ月以上かかります。

現状調査と要件定義に1〜4週間かけます

最初に、アプリ一覧、利用者数、部署・グループ、認証方式、管理者、共有アカウント、個人情報の有無、ログの保管先、入社・異動・退職の手続きを棚卸しします。SaaSが10個あっても、すべてがSAML対応とは限りません。契約プランによってSSO機能が使えない場合もあるため、製品名だけでなく契約SKUと管理者権限まで確認します。

この段階で「従業員向けか顧客向けか」「MFAを全員に必須化するか」「退職時に何分以内で無効化するか」「障害時に緊急アカウントをどう扱うか」を決めます。要件が曖昧なまま製品を選ぶと、後から追加の認証方式やログ保管が必要になり、設計のやり直しが起きます。小規模案件では1〜2週間、中規模以上では2〜4週間程度を一つの目安にし、調査工数を見積書に明記します。

代表アプリのPoCと認証設計で手戻りを減らします

基本設計では、IdP、認証プロトコル、属性、グループ、MFA、条件付きアクセス、セッション時間、ログ、証明書や秘密鍵の更新方法を定義します。代表的なSAMLアプリ、新規OIDCアプリ、古いフォーム認証の3種類を選び、ログイン、ログアウト、属性連携、権限変更、MFA、障害時の切り戻しを検証すると、全体展開後の不具合を早期に発見できます。

PoCを省略すると、SSOの成功だけを確認して、利用者が別部署へ異動したときの権限変更や、IdPが停止したときの業務継続を確認できない場合があります。PoCと基本設計の期間は、対象範囲により2〜6週間程度が目安です。費用を抑えたい場合でも、代表アプリを1つに絞るのではなく、標準連携とレガシー連携を含めることが重要です。

段階移行と運用開始に1〜6カ月程度かかります

本番移行では、影響の小さいSaaSから始め、重要業務、オンプレミスアプリ、外部利用者の順に広げる方法が現実的です。旧認証をすぐに停止せず、並行稼働の期間、対象部署、切り戻し条件、問い合わせ窓口を決めます。利用者向けには、初回MFA登録、端末変更、パスワード再設定、ログインできない場合の連絡先を案内します。

50〜300人、SaaS3〜10本、既存IdPありの小規模案件なら、設計・設定・テストを含めて1〜2カ月程度が目安です。300〜1,000人、SaaS10〜30本、ADや人事連携、SCIM、権限設計を含む中規模案件では3〜6カ月程度です。複数ドメイン、冗長化、オンプレミスやレガシー認証を含む大規模案件では6〜12カ月以上を想定します。期間が長い案件ほど、構築費だけでなくプロジェクト管理、利用部門の稼働、教育、並行運用の費用も見積もる必要があります。

SSOの費用相場とコストの内訳

SSOのライセンス費用と構築費用の内訳を示すイメージ

SSOの価格を比較するときは、月額のユーザー単価だけでなく、初期設定、アプリ連携、移行、運用、保守を分けて考えます。公表料金があるIDaaSでも、初期設定費、最低契約数、年契約、追加オプション、サポート料金が別に設定されることがあります。以下の金額は2026年8月に確認した公開情報とリサーチノートを基にした目安で、契約条件や料金改定によって変わります。

ライセンス費用は1ユーザー月額300〜2,670円程度が比較の起点です

公開料金の一例では、Microsoft Entra ID P1がユーザーあたり月額899円、P2が1,349円です。100ユーザーで単純計算すると、年額は約10万8,000円〜16万2,000円となります。ただし、Microsoft 365の契約に該当する機能が含まれていれば、SSO専用の追加費用としては差額で考える必要があります。Microsoft公式のプラン情報でも、Microsoft 365のエディションによってEntra IDの機能が含まれることが案内されています(出典:Microsoft「Entra のプランと価格」、2026年8月確認)。

HENNGE OneはIdentity Editionが月額300円から、GMOトラスト・ログインはSSOプロとSaaS管理を組み合わせた場合に月額500円から、CloudGate UNOはプランにより月額400〜500円程度が確認時の比較材料になります。Okta Workforce IdentityはStarterが月額940円、Core Essentialsが2,020円、Essentialsが2,670円です。Oktaの料金ページでは年契約と最低契約額が案内されているため、単価だけでなく契約期間も確認します(出典:Okta「プランと価格」、2026年8月確認)。

このため、100人規模のクラウド中心企業では、ライセンスだけなら年額約36万〜320万円程度が一つの比較レンジになります。Microsoft 365などにIdP機能が含まれる場合は下限が小さくなりますが、ログの長期保管、端末証明書、特権ID管理、外部ユーザー、追加のMFAなどを加えると上限は変わります。料金ページの表示額をそのまま総額と考えないことが大切です。

構築・移行費は100万〜2,000万円超まで幅があります

構築費は、50〜300人でSaaSが3〜10本、既存IdPがある小規模案件なら100万〜300万円程度が目安です。現状調査、基本設計、IdP設定、標準的なSAML連携、MFA設定、テスト、利用者向け資料までを含む想定ですが、アプリ側の改修や大規模なデータクレンジングは別費用になりやすいです。

300〜1,000人でSaaSが10〜30本、ADや人事システムとの連携、SCIM、部署別の権限設計、段階移行を行う場合は300万〜800万円程度が目安です。複数拠点や複数ドメイン、オンプレミスアプリ、独自認証、冗長化、SOCやSIEMへのログ連携まで含むと、800万〜2,000万円超になる可能性があります。これは一律価格ではなく、認証基盤・業務システム連携案件の工数から置いた推定レンジです。

見積書では、初期設定費と「アプリ1本あたりの連携費」を分けて確認します。標準コネクタで設定できるアプリと、ベンダーに改修を依頼するアプリでは工数が大きく違います。アプリが20本でもすべて同じ金額とは限らず、SAML対応の有無、属性の数、テスト利用者、切り替え方式、アプリ管理者との調整によって個別に変動します。

運用・保守費はログ、権限、証明書、サポートで変わります

導入後は、ライセンス以外にもアカウント棚卸、入退社処理、異動時の権限変更、証明書や秘密鍵の更新、MFA端末の再登録、ログ監視、問い合わせ対応、障害時の復旧、製品アップデートの検証が発生します。自社で運用するなら担当者の稼働時間を見込み、外部に委託するなら月額保守や監視の範囲を確認します。

特に、SSOはIdPの障害や設定ミスが複数アプリに波及します。管理者用の別経路、緊急時のブレークグラスアカウント、バックアップ管理者、切り戻し手順を設計しないと、障害対応の緊急費用が大きくなります。5年間のTCOを比べるときは、ライセンス、初期構築、運用人件費、保守、追加連携、移行費用を同じ期間で並べます。

SSOの見積もりが変動する要因と確認ポイント

SSOの見積もり条件とコスト変動要因を確認するイメージ

同じ人数でも、SaaS中心の会社とオンプレミスを多く抱える会社では、見積もりが数倍変わることがあります。提案依頼を出すときは、利用者数だけでなく対象アプリ、認証方式、連携データ、セキュリティ要件、移行方式、運用体制を具体化します。発注先から複数の前提条件を提示してもらい、条件ごとの価格差を比較できる状態にします。

対象アプリ数と認証方式を一覧にします

アプリ一覧には、名称だけでなく、利用部署、利用者数、重要度、認証方式、SAMLまたはOIDCの対応可否、SCIMの可否、管理者、契約プラン、切り替え希望日を記載します。SAMLやOIDCに対応するSaaSは、IdP側の設定と疎通テストで済むことがありますが、フォーム認証しか使えないアプリは代理認証やアプリ改修の検討が必要です。

共有アカウントがある場合は、SSO連携だけで解決しないことがあります。個人アカウントへの移行、権限の再設計、監査ログの単位変更が必要になるためです。アプリごとに「標準連携」「設定追加」「アプリ改修」「対象外」を分類すると、見積もりの根拠が見えやすくなります。

人事連携とIDライフサイクルを別項目で確認します

SSO導入の目的が「ログイン回数の削減」だけなら、IdPとアプリの認証連携が中心になります。しかし、入社・異動・退職の処理を自動化したいなら、人事システムやActive Directory、Google Workspaceなどとのディレクトリ連携、属性の変換、グループ同期、SCIMによるアカウントの作成・停止が必要です。ここまで含めると、単純なSSO設定より設計・テストの工数が増えます。

見積書には、退職者の無効化を何分以内に行うか、異動時にどの権限を外すか、同期エラーを誰が確認するかを記載します。自動連携ができないアプリを残す場合は、手作業の頻度と責任者も決めます。権限棚卸を年1回だけ行うのか、月次や四半期で行うのかによって、運用費とセキュリティ水準が変わります。

MFA・ログ・障害対応を金額とセットで確認します

SSOは認証を集中するため、IdPのアカウントが侵害されると複数のアプリに影響が及ぶ可能性があります。そのため、MFA、条件付きアクセス、端末や場所に応じた制御、最小権限、特権管理、監査ログが重要です。MFAを導入する場合は、初回登録、端末紛失、機種変更、認証器の再発行、フィッシング耐性のあるパスキーの利用範囲まで決めます。

ログ要件では、ログイン成功・失敗だけでなく、管理者によるポリシー変更、グループ変更、アカウント停止、認証方式の変更を記録するかを確認します。SIEM連携や長期保管を行う場合は、保存期間、転送量、検索権限、個人情報の扱いによって追加費用が発生します。さらに、IdP障害時に業務を止めないための冗長化やサポートSLAも、構築費と運用費の両方に影響します。

製品会社と構築会社を分けずに比較します

製品を提供する会社と、要件定義・既存システム改修・移行・運用を担う会社は役割が異なります。自社に必要なのがSaaSの初期設定だけなら製品ベンダーや販売パートナーで足りる場合がありますが、オンプレミスや独自アプリがある場合は、認証基盤と業務システムを一緒に設計できるSIerや開発会社が候補になります。

比較では、SAML・OIDC・SCIMの対応数だけでなく、レガシー認証の代替、MFAの実装、ログと監査、国内サポート、障害時のSLA、設定やデータのエクスポート、契約終了時の移行支援を確認します。提案書に「どこまでが標準機能で、どこからが追加開発か」を明記してもらうと、価格の安さだけで選ぶリスクを下げられます。

SSOのコストを最適化する5つのポイント

SSOのコスト最適化を検討するイメージ

SSOの費用を下げるときは、機能を削って安全性を落とすのではなく、対象範囲と導入順序を整理します。特に、既存契約の活用、標準連携の優先、段階導入、運用の自動化、TCO比較の5点を押さえると、初期費用と将来の追加費用を両方見直しやすくなります。

既存のMicrosoft 365やGoogle Workspaceを確認します

すでにMicrosoft 365やGoogle Workspaceを利用しているなら、まず契約中のID管理・SSO機能を確認します。Microsoft 365のエディションによってはEntra IDの機能が含まれるため、別のIDaaSを追加する前に、既存契約で対象SaaS、MFA、条件付きアクセス、ログがどこまで使えるかを整理します。追加製品が不要とは限りませんが、重複購入を避けることでライセンス費を抑えられる場合があります。

一方、既存契約の機能だけでは、古いWebアプリ、端末証明書、複数テナント、細かなプロビジョニング、長期ログ保管に対応できないこともあります。価格だけでなく、将来のアプリ追加、退職者処理、監査対応、障害時のサポートを含めて判断します。無料機能を使う場合でも、設計・テスト・運用の人件費は残るため、総額で比較します。

標準連携できるアプリから始めます

最初からすべてのアプリを対象にすると、レガシー対応で費用と期間が膨らみます。まずSAMLやOIDCに対応した代表的なSaaSを選び、標準連携で認証、属性、グループ、MFA、ログを確認します。その後、利用者が多く効果の大きいアプリ、業務停止の影響が大きいアプリ、改修が必要なアプリの順に優先順位を付けます。

標準連携を先に進めると、IdPのポリシーや運用手順を小さな範囲で固められます。フォーム認証しかないアプリは、改修費とリスクを比較して、当面は対象外にする、代理認証を使う、アプリを更改するなどの判断ができます。対象外にしたアプリと理由を記録しておくと、後から追加する際の見積もりが明確です。

SCIMと人事連携で手作業を減らします

入社・異動・退職のたびに各アプリへ手作業で登録すると、作業時間だけでなく、登録漏れや退職者IDの残存によるリスクも増えます。SCIMや人事システムとの連携を導入すると、アカウント作成や停止を自動化しやすくなります。初期の連携費用は増えても、対象人数が多い会社や異動が頻繁な会社では、運用工数と監査対応の削減につながります。

ただし、SCIMに対応していないアプリでは、CSV連携や管理者作業が残ります。自動化の対象、承認が必要な処理、同期エラーの検知、例外処理の責任者を決めておくことが重要です。自動化率だけを追わず、退職時の停止を確実に行うことを優先すると、費用対効果を判断しやすくなります。

段階導入で初期投資と失敗リスクを分散します

予算や社内体制に制約がある場合は、全社一括ではなく、部署やアプリを分けて段階導入します。第一段階で現状調査とIdP設計、第二段階で標準SaaSとMFA、第三段階で人事連携やレガシーアプリ、第四段階でログ高度化やパスキーを進める方法です。各段階で効果と課題を確認できるため、次の投資判断をしやすくなります。

段階導入では、最初から全体設計を省略しないことがポイントです。後からIdPを変更すると、連携済みアプリ、利用者案内、ログ、MFA端末の再設定に費用がかかります。将来の対象範囲を見据えたポリシーと属性設計を行い、実装だけを小さく始めます。

5年TCOで安さを判断します

初期費用が安い製品でも、ユーザー単価、最低契約数、アプリ追加、ログ保管、サポート、運用人件費が高いと、数年後の総額が大きくなります。反対に初期構築費が高くても、SCIMで手作業を減らし、アカウント棚卸や監査を効率化できれば、5年のTCOで有利になる場合があります。

比較表には、1年目のライセンス、初期構築、移行、教育、保守を記載し、2年目以降のライセンス、オプション、アプリ追加、運用担当者の工数を分けて書きます。利用者数が100人、500人、5,000人に増えた場合の試算も依頼すると、会社の成長や組織変更による単価の変動を把握できます。

よくある質問(FAQ)

SSOの費用に関するよくある質問を確認するイメージ

SSOの見積もりでは、ライセンスと開発費のどちらを先に見るべきか、M365を利用中でも別製品が必要か、顧客向けSSOはいくらかといった疑問が多くなります。ここでは、発注前に確認されやすい質問へ直接回答します。

従業員100人のSSO導入費用はいくらですか?

従業員100人でSaaSが3〜10本、既存IdPがあり、標準的なSAML連携とMFAを行うなら、構築・移行費は100万〜300万円程度、ライセンスは年額約36万〜320万円程度が比較の目安です。既存のMicrosoft 365契約にEntra IDの機能が含まれるか、アプリ改修や運用委託が必要かで総額は変わるため、構築費と5年分のライセンス・運用費を分けて確認します。

Microsoft 365を使っていても別のSSO製品は必要ですか?

必ずしも必要ではありません。Microsoft 365の契約エディションとEntra IDの機能を確認し、対象アプリのSAML・OIDC連携、MFA、条件付きアクセス、IDライフサイクル、ログ、運用サポートが要件を満たすかを比較します。古いWebアプリ、複数テナント、独自のプロビジョニング、長期ログ保管、他社製品との統合が必要なら、別のIDaaSや導入支援を組み合わせる場合があります。

顧客向けのSSOやCIAM開発はどのくらいかかりますか?

会員登録、ログイン、退会、同意管理、外部IdP連携、ブランドに合わせた画面、高可用性まで作り込む場合は、1,000万〜3,000万円超の初期費用を想定することがあります。月間アクティブユーザー数、ピーク時の認証数、利用する外部IdP、アカウント回復、監査、SLAによって大きく変動するため、従業員向けの「1ユーザー月額」で単純比較できません。認証・パスワード・トークンを自社で抱えすぎず、IDaaSや標準ライブラリを活用する方が保守リスクを抑えやすいです。

SSOの開発期間は何カ月かかりますか?

小規模で1〜2カ月、中規模で3〜6カ月、大規模で6〜12カ月以上が目安です。アプリ数だけでなく、現状調査、人事連携、権限設計、PoC、利用者のMFA登録、段階移行、旧認証との並行稼働で期間が変わります。希望日から逆算するのではなく、重要アプリの切り替え条件と切り戻し条件を決めてからスケジュールを組みます。

まとめ

シングルサインオンの費用相場をまとめるイメージ

費用相場を判断するときの要点

シングルサインオン(SSO)の費用相場は、クラウド中心の小規模案件で100万〜300万円程度、中規模で300万〜800万円程度、大規模・レガシー連携で800万〜2,000万円超が目安です。顧客向けCIAMを独自開発する場合は、会員数や同意管理、高可用性によって1,000万〜3,000万円超になる可能性があります。

発注前にそろえる情報

ライセンス費用は、確認時点の公開料金で1ユーザー月額300〜2,670円程度が比較の起点ですが、最低契約数、年契約、既存のMicrosoft 365契約、MFAやログのオプションによって変わります。初期費用だけでなく、アプリ連携、IDライフサイクル、MFA、ログ監視、保守、教育、障害対応を含めた5年TCOで判断します。

見積もりを依頼するときは、利用者数だけでなく、対象アプリ数と認証方式、AD・人事連携、SCIM、権限、ログ、SLA、移行方式を整理します。標準連携できる範囲から段階的に導入し、退職者の無効化、最小権限、MFA、ログ確認までを認証基盤の要件に含めることが、コストと安全性を両立するポイントです。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。