VMware Cloudのシステム開発費用は、VM数や性能、実行場所、移行範囲によって、100万円から数億円まで変わります。
費用の内訳は、基盤の構成、移行の進め方、2026年時点の公開料金の順に見ていきます。全体像は、VMware Cloudのシステム開発の完全ガイドもご覧ください。
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VMware Cloudのシステムの概要
VMware Cloudのシステムは、仮想化・ネットワーク・ストレージ・運用機能を組み合わせた業務基盤です。また、VMware Cloud Foundation(VCF)などを、オンプレミスや専用クラウド、ハイパースケーラー上で稼働させる構成です。
費用は、仮想サーバーの月額料金に加えて、TCO(総所有コスト)で捉えるのが基本です。実行場所やライセンスのほか、接続やデータ保護、移行作業も含めて見ます。
VCF 9.0を中心に考える理由
VCF 9.0は基盤機能を統合した製品であり、ドメイン分割と構成要件を踏まえて見積もる対象です。
- 一般提供:VCF 9.0はすでに一般提供されています。
- 統合機能:vSphere・ESXi、vSAN、NSX、VCF Operations、VCF Automationを統合しています。
- 構成の分割:管理用のマネジメントと業務用のワークロードドメインを分けます。
Broadcomは2025年6月、VMware Cloud Foundation 9.0の一般提供を発表しました(出典: Broadcom公式「VMware Cloud Foundation 9.0」)。
vSphereやESXiはコンピュートを、vSANはストレージを、NSXはネットワーク・セキュリティを担います。加えて、VCF Operationsは監視・キャパシティ・コスト管理を、VCF Automationはセルフサービスや自動化を支えます。
見積もりでは、VM数に加えて、CPUコア数やメモリ、IOPSを押さえます。容量や冗長化も見積もりに入れます。管理系ノード、バックアップ、監視、DNS・NTP・Active Directoryとの接続も対象になり、これらを省くと、契約後に追加費用が発生しやすくなります。
実行場所による費用構造の違い
実行場所を比べるときは、設備の負担と契約の形を見比べます。ライセンスや既存運用との接続も、同時に確かめます。
- オンプレミスVCF:初期投資は大きいものの、長く稼働させるほど設備を使い切りやすい方式です。
- 専用マネージドクラウド:設備調達や一部保守を任せやすい反面、最低利用量と月額契約の条件があります。
- Amazon EVS:AWS上でVCFライセンスを可搬利用する方式。
- Google Cloud VMware Engine:Google Cloud上の専用環境で利用。
AWS公式FAQによると、Amazon EVSのライセンスはAWSからではなく、Broadcomまたは認定リセラーから用意します。既存のVMware運用は、Google Cloudのネットワークやバックアップと組み合わせて生かせます。サービス名が似ていても、責任分界と課金単位は同じとは限りません。
VMware Cloudのシステム開発・移行の進め方

基盤を先に契約してから移行方法を考えると、性能不足や停止時間の超過を招くおそれがあります。そのため、まず現行環境と業務の依存関係を調べ、可用性・性能・復旧時間を数値で決めておきます。そのうえで、PoCで検証してから段階的に移行するのが基本の流れです。
現状調査と要件定義
最初に一覧にしておく情報は、VMの性能と業務の依存関係を把握するために使います。
- VMとリソース:VM一覧、CPU・メモリ使用率、ストレージ容量とIOPS、ピーク時間
- 接続とソフトウェア:OS・ミドルウェア、IP、DNS、Active Directory、外部接続
- データ保護と業務負荷:バックアップ世代、負荷の集中時間、データベースとアプリの通信関係
VM単位のスペックだけでなく、同じ時間帯に負荷が集中する業務も押さえます。
「止めない」という表現では、可用性を評価できません。そこで、要件定義では、許容停止時間、RTO、RPOを数値で決めます。バックアップ保持期間と監査ログの保存期間も、数値で定めます。
基幹業務と開発検証環境に、同じ冗長化を採用する必要はありません。そこで、重要度ごとに移行ウェーブを分けると、過剰なクラウド容量と初期費用を抑えられます。
PoCによる性能・接続・切戻しの検証
非本番VMや低リスク業務を使い、本番の前に性能・接続・復旧を確かめます。
- 基盤性能:CPU・メモリ・ストレージの性能
- 接続性:VPNまたは専用線の帯域、DNS名前解決、認証
- 運用と復旧:監視、バックアップからの復元、障害時の切替
Google Cloud VMware Engineは、プライベートクラウドを3ノード以上で利用するのが公式の案内で、パイロット向けには単一ノードも使えるとしています。一方、Amazon EVSは、本番の最小構成としてリリースやストレージ方式に応じた4ノードを推奨しています(AWS公式FAQ)。
PoCでは、業務時間帯の応答、バックアップからの復元時間、障害時の切替を確かめます。想定外の通信費と切戻し手順も、対象に含めます。
切戻し条件を先に決めておくと、移行当日に問題が起きても判断しやすくなります。成果物には、設計書、構成図、パラメータシートを含めます。また、テスト結果と移行記録も、成果物として合意しておきます。
段階移行と運用引き継ぎ
移行ウェーブは、停止リスクを抑えながら本番環境へ広げていく順番で組みます。
- 非本番環境を移行し、データ同期と停止時間を確かめる。
- 低リスク業務と周辺システムを移行し、業務受入テストを実施する。
- 主要業務を移行し、監視アラートとバックアップ復元を確認する。
各ウェーブの結果は、次のウェーブに反映します。マスタデータの重複や履歴の欠損は基盤だけでは解決できないため、発注者側でデータクレンジングの担当者と期限を決めておきます。
運用開始後は、VCF Operationsなどで容量・性能・コストを監視します。パッチ適用や脆弱性対応、権限管理は定期的に行います。障害連絡と復旧訓練も、定期化の対象です。
Amazon EVSでは、AWSがホストやファームウェアなどを担います。ただし、VCFスタックのインストール、アップグレード、パッチ適用は利用者の責任になります。この責任分界は、契約書と運用手順書に記載しておきます。
VMware Cloudのシステム開発費用相場とコストの内訳

国内案件の費用は、VMware Cloud固有の一律価格ではありません。ここで示す金額は、リサーチノートの業務システム費用構造と、AWS・Google Cloudの公開基盤料金をもとにした予算レンジです。
実際の見積もりは、VM数やコア数、データ量によって変わります。契約期間に加えて、移行の難しさや運用時間、セキュリティ要件も影響します。
初期費用の目安
初期費用は案件の規模に応じて段階的に上がり、調査・評価の100万円〜500万円程度から始まります。
- 調査・評価:現状調査、PoC、移行アセスメントは100万円〜500万円程度です。
- 小規模:10〜30VMを単一拠点から移す場合、500万円〜2,000万円程度です。
- 中規模:30〜100VMで業務連携やDRを含む場合、2,000万円〜8,000万円程度です。
- 大規模:多拠点・複数リージョン・24時間運用・厳格な監査・基幹移行の条件では、8,000万円〜数億円に達することがあります。
小規模案件には、設計・接続・テストに加えて、数回の移行と切戻し計画を含みます。中規模案件では、ハイブリッド接続や監視、運用設計も含まれます。
これらは市場全体の統計値ではなく、要件を置いた推定レンジです。発注の前には、必ず個別の見積もりを取得します。
公開料金で見るクラウド基盤費
AWS公式の料金例は、クラウド基盤の契約案を比較する材料になります(出典: AWS公式「Amazon EVS pricing」)。
- オンデマンド:米国オハイオでi4i.metalを4台など730時間利用した場合で、月35,049.51ドル。
- 円換算:記事作成時の1ドル=150円では、約526万円/月、約6,300万円/年。
- 3年契約:Savings Planの例で、月17,815.67ドル(約267万円/月)。
- 2リージョンDR:例では、月43,373.48ドル(約651万円/月)。
構成は、EVS Control PlaneとVPC Route Serverの組み合わせです。ただし、基盤料金の例にはVCFライセンスと移行作業が含まれていません。バックアップや通信、運用保守も対象外です。
割引で単価は下げられますが、利用量が減っても契約中の支払いが残る場合があります。そのため、契約の前に将来のVM数と稼働率を見ておく必要があります。
ノード課金とライセンス費の分け方
Google Cloud VMware Engineの料金例では、ノード課金と、ライセンスなどの対象費用を分けて比べます(出典: Google Cloud公式「VMware Engine pricing」)。
- 1年契約:ve2-small-64は月払いで6.442256ドル/ノード時間。
- 3年契約:前払いで4.263408ドル/ノード時間。
- ノード試算:730時間・1ドル=150円で、約70.5万円または約46.7万円/月。
- 最小構成の目安:通常3ノード以上で、ノード料金は約140万円〜212万円/月。
この計算には、VCFライセンスと外部ストレージが含まれない場合があります。バックアップやIPアドレスも、計算に入っていないことがあります。
見積もりでは、外向き転送やVPNまたはInterconnect、Windows Serverも確認対象になります。加えて、監視や設計・移行・運用の費用も見ておく必要があります。
Google Cloud公式のCUD説明では、コミットメントの割引はノード利用に適用されます。ただし、ストレージやバックアップ、IPアドレスには適用されません。外向き転送やライセンスも対象外です。
見積書では、ノード数とVMwareライセンスを別行に分けます。
VMware Cloudの費用が変動する要因と見積もりの見方

同じVM数でも、性能と冗長化によって見積もりは変わります。契約期間や運用範囲、データ保護によっても、金額は動きます。基盤費は、平均の使用量ではなく、ピーク時のCPU・メモリやストレージ複製、DRの待機容量で決まる場合があります。
VM数よりCPU・メモリ・IOPSの見方
見積もりでは、台数だけでなく、負荷とリソース使用状況をあわせて判断します。
- VMの負荷:高負荷DBの10台と、低負荷のWeb・開発の50台では必要性能が違います。
- 実績値:ピーク値と平均値の集計
- リソース指標:CPUの余裕、メモリのオーバーコミット、IOPS、容量増加率を見積もりに反映
過去30日〜90日の計測結果から、必要なホスト数やストレージ性能を見積もります。
将来分を過剰に買うと、未使用の容量にも支払いが続きます。反対に、余裕を削りすぎると、繁忙期の性能劣化や緊急増強、業務停止の費用が生じます。そのため、12か月と36か月の予測を作り、増設単価と縮小可否を確かめます。
HA・DR・セキュリティ要件と費用増加
費用を見積もるときは、復旧方法と必要なセキュリティ統制を具体的に決めておきます。
- DR構成:別リージョンへの切替には待機ノードや複製、復旧試験が必要です。
- 接続費用:専用線、DNS切替、二重運用期間も見積もりの対象です。
- セキュリティ対策:NSX、管理網分離、MFA、特権ID管理などを検討します。
- 監査要件:データ所在地、ログ、報告、準拠法、事業者の認証状況
DRではバックアップの保管も対象になります。AWS公式の2リージョン例が4ノードの単一環境より高くなるのは、冗長化のためです。
セキュリティ対策の候補には、踏み台、SIEMへのログ転送、脆弱性スキャンもあります。金融や公共などでは、説明責任に応じて必要な統制を選びます。
統制を後から加えると、設計変更費が増えます。そのため、必要な条件はRFPの非機能要件に先に記載しておきます。
ライセンスと運用範囲の確認
契約費と運用費は、ライセンス条件と各社の責任範囲に分けて見ていきます。
- ライセンス形態:2025年以降は、旧来の永久ライセンスとの条件差に注意が必要です。
- 契約条件:VCF・VMware vSphere Foundationのサブスクリプション、物理CPUコア、可搬性、更新条件
- 費用の分離:ライセンス費は基盤費に含めず、別項目にします。
ソケット単位や永久ライセンスを前提にした古い比較記事は、現在の条件と合わないことがあります。
事業者、利用者、SIerの責任範囲は分けて考えます。ホストやファームウェアを事業者が担う場合でも、VMwareスタックのパッチやゲストOSは利用者側に残ることがあります。
バックアップやアプリケーション、障害時の一次切り分けも、責任範囲に含めて確かめます。24時間365日の監視と障害対応は、月額運用費として別に見積もります。月次報告や脆弱性対応も、別の見積もり項目として扱います。
VMware Cloudのシステムでコストを最適化するポイント
コスト最適化は、単価を下げること以上に、構成全体を見直すことです。具体的には、不要なVMを減らし、適正サイズと契約期間・稼働率に合う課金方式を選び、運用の手戻りを抑えます。安い構成でも、性能不足や移行の失敗で追加費用が出れば、TCOは下がりません。
VMの棚卸しと適正サイズ化
棚卸しから定期的な見直しまでを続け、未使用リソースへの支出を減らします。
- VMの整理:停止中や重複した検証環境、過剰なCPU・メモリの洗い出し
- 稼働時間:開発・検証環境を営業時間だけ起動できるかどうか
- データ保持:古いスナップショットやログ、バックアップの保持期間
- 継続レビュー:容量や未使用リソースの定期確認と、月次での費用の見直し
削除や縮小は、業務の所有者の承認を取り、復元できるかを確かめてから実施します。また、VMware Cloud Foundationの運用管理機能を使って、容量の逼迫も確認します。
VMの追加や廃止、季節変動、組織変更に合わせて、移行後もサイズを更新します。そうすると、未使用リソースへの支払いを抑えられます。
契約期間と稼働予測の組み合わせ
課金方式は、利用量の安定性と、契約期間中に変更できるかどうかを見て選びます。
- 安定した本番負荷:1年・3年のコミットメントやSavings Planが候補です。
- Google Cloud CUD:1年・3年の利用が前提です。
- 縮小の可能性:将来減る場合は、全容量を長期契約せず、基礎負荷に絞ります。
- 短期利用:二重運用、PoC、短期案件では、オンデマンドも比較対象です。
Google Cloud VMware EngineのCUDは、継続利用を前提に割引を受ける仕組みです。購入後にキャンセルできない点は、公式資料にも記載されています。
見積もりでは、オンデマンド、1年契約、3年契約の3案を比べます。月額だけでなく、契約期間中の総支払額や、増設・縮小の条件、解約・移行時の扱いも見ておきます。
段階移行による初期投資と失敗リスクの抑制
移行を段階に分け、実測結果と各ウェーブの条件を次の判断に生かします。
- 全社分の容量とDRを一括購入せず、低リスクVMで接続・監視・バックアップを確認する。
- 周辺業務へ広げ、実測したCPU・メモリ・IOPSを次の見積もりに反映する。
- 最後に基幹業務へ移し、各ウェーブの開始・完了・切戻し条件を確認する。
段階移行によって、不要な余裕を減らせます。ただし、二重運用が長引くと、オンプレミス費用とクラウド費用が重なります。
旧環境の停止時期と、発注者側のデータ整備・業務テストの期限を明確に決めておくと、移行期間の延長を防げます。
VMware Cloudの見積もりを取る際のポイント
見積もりの精度は、前提条件と成果物がそろっているかで決まります。そのため、対象範囲と性能、停止時間を含めたうえで、運用体制や契約期間も各社が同じ前提で比べられるRFPを用意します。
VM一覧と非機能要件の準備
RFPには、各社を比べるために必要なVM情報と非機能条件を書きます。
- VMの仕様:VM名、用途、OS、CPU、メモリ、ディスク、IOPS、利用時間
- 負荷と接続:ピーク負荷、接続先、データ量、増加率
- 復旧と保護:バックアップ、RTO・RPO、許容停止時間
- 統制要件:データ所在地、暗号化、アクセス制御、ログ保存、脆弱性対応、監査、サポート時間
未確定の条件は「提案してほしい条件」として残し、回答欄を設けます。
移行対象外のシステムと、発注者が担うデータクレンジングも書きます。さらに、業務テストの担当や、必要なアカウントや回線の準備も明記します。
仕様を凍結したあとの追加要望は変更管理の対象にし、成果物の範囲も定めておきます。これにより、調査・設計・テストの後日追加リスクを下げられます。
複数社の同条件での比較
見積もりは、複数のSIer、クラウド事業者、マネージドサービス事業者から取ります。費目を分けておくと、価格差の理由を把握できます。
- 基盤と保護:ライセンス、クラウド基盤、ネットワーク、ストレージ、バックアップ
- 構築と移行:移行、設計、テスト、教育
- 継続費用:運用、保守、契約更新時の価格、増設単価
月額だけでなく、3年または5年のTCO、作業の前提、除外項目も並べて比べます。
候補会社には、VCF 9.0または利用予定バージョンへの対応を質問します。さらに、Broadcomの認定・販売資格、同規模の移行実績、担当エンジニアも確かめます。
障害時のSLAや、設計書・自動化スクリプトの納品範囲も比べます。会社によって得意領域が異なります。たとえば、ネットワーク・セキュリティや既存基幹の移行、運用一括などが挙げられます。
契約前に確定するリスクと納品物
契約前に、移行リスクへの対応と納品物の範囲を決めておきます。
- 移行リスク:停止時間、データ不整合、性能劣化、通信帯域不足、切戻し判断の遅れ
- 基盤リスク:ライセンス不足、脆弱性、バックアップ復元の失敗
- 対応条件:切戻し判断を含む発生条件、検知方法、回避策、担当、追加費用
- 設計・試験成果物:構成図、設計書、各種一覧、テスト仕様と結果を納品します。
- 運用成果物:移行・切戻し・運用手順、連絡網、復元結果、教育資料
「移行できる」という範囲に、業務受入テストと切戻しテストが含まれるかを確かめます。また、構成図は論理と物理の両方を用意します。
設計書とパラメータシート、IP・DNS一覧、権限一覧は、納品の対象です。移行計画と切戻し手順も、納品に含めます。
契約が終わったときに別の事業者へ移れるよう、設定情報や運用履歴の取り出し方法を決めておきます。ドキュメントを整えておくと、将来のロックインや再調査の費用を抑えられます。
VMware Cloudのシステム費用に関するよくある質問(FAQ)
費用は、ライセンス、クラウド基盤、移行、運用に分けると比較しやすくなります。予算作成時によく出る質問を、公開料金と要件の関係を踏まえて答えます。
VMware Cloudのシステムは小規模でも利用できますか?
利用はできますが、クラウドサービスには最低ノード数や最低契約量があります。そのため、VMが少なくても、必ず安くなるとは限りません。
Google Cloud VMware Engineはパイロット向けに単一ノードを使えますが、本番は3ノード以上が基本です。Amazon EVSも、本番環境では4ノードが推奨されています。
小規模なら、PoCやDR専用、既存VMware資産の短期移行といった使い方から、費用対効果を確かめます。
VMwareのライセンス費用はクラウド料金に含まれますか?
ライセンスがクラウド料金に含まれるかはサービスごとに異なり、契約条件の確認が必要です。
- Amazon EVS:VCFライセンスは利用者が用意します。
- Google Cloud VMware Engine:可搬ライセンス契約などで、ノード料金との扱いが異なります。
- 見積書:VCF・VVFライセンス、サポート、更新費を分けて確認します。
Amazon EVSでは、AWSのEC2、Route Server、EVS Control Planeなどの基盤料金と、ライセンスを分けて考えます。
VMware Cloudへの移行期間はどのくらいですか?
目安として、現状調査やPoCは1〜3か月、小規模移行は3〜6か月です。中規模で業務連携とDRを含む場合は6〜12か月、大規模な多拠点や基幹移行では12〜24か月程度になります。
期間は、VM数に加えて、データクレンジングや業務受入テスト、停止可能時間によっても変わります。切戻しリハーサルやネットワーク開通、契約調整も影響します。
費用を抑えるために最初に何をすべきですか?
最初に、VMの利用状況と依存関係を一覧にし、不要なVMや過剰なリソースを整理します。
同じVM数・SLA・運用範囲のもとで、課金方式と構成を比べます。課金方式はオンデマンドや1年・3年契約、構成はオンプレミスや専用マネージドクラウドが候補です。
基盤料金に、移行費と二重運用の費用を足します。さらに、バックアップや通信、Windows、運用保守の費用も含めて見ます。3年または5年のTCOで判断するのが大切です。
まとめ
VMware Cloudのシステム開発費用は、現状調査・PoCで100万円〜500万円程度です。規模が上がると、小規模移行は500万円〜2,000万円程度、中規模は2,000万円〜8,000万円程度、大規模は8,000万円〜数億円が予算取りの目安になります。
AWSの4台構成例は月額約526万円、Google Cloud VMware Engineの3ノード計算例は月額約140万円〜212万円です。ただし、いずれもライセンス、通信、バックアップ、移行、運用を含む最終価格ではありません。
費用相場を判断する要点
見積もりでは、VM数だけでなく、CPU・メモリ・IOPSと最小ノード数を見ます。VCFライセンスとストレージは、別々に分けて確認します。
ネットワーク、Windows、バックアップは、基盤料金とは別に見ておく対象です。DR、監視、移行工数、保守範囲も、確認の対象になります。公開料金は、比較の起点として使います。
変動要因として、為替、リージョン、契約期間を併記します。さらに、割引やデータ転送、利用率、運用体制も記すと、社内説明や事業者比較がしやすくなります。
見積もり準備の進め方
予算と移行条件をそろえ、次の順で見積もり準備を進めます。
- 現行VMと業務依存関係を棚卸しし、RTO・RPO、停止可能時間、データ所在地、運用時間を決める。
- その条件でPoC、課金方式、オンプレミスやマネージドクラウドを比較する。
- 3年または5年TCOと切戻し計画を含む見積もりを取得する。
費用を先に固めるより、要件と責任分界を明確にしておくほうが、VMware Cloudのシステム開発を予算内で進める近道です。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
