WAFのシステム開発でおすすめの会社は、WAF本体を一から作る会社ではなく、製品選定から組み込み、ルール調整、監視まで支援できる会社です。
WAFは、WebサイトやWeb APIの前段で通信を検査し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの攻撃を検知・遮断する仕組みです。ただし、導入するだけで安全になるわけではなく、既存システムとの接続、誤検知の調整、ログ確認、緊急時の切り戻しまで設計する必要があります。この記事では、WAFのシステムに強い会社を6社に絞り、向いている企業、費用の見方、発注前の確認事項を整理します。
▼全体ガイドの記事
・WAFのシステム開発の完全ガイド
WAFのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

WAFの導入では、製品の性能だけでなく、アプリケーションの仕様と運用体制を理解したうえで設定することが大切です。対象サイトの構成やリクエストの特徴を見ずに標準ルールを有効化すると、攻撃を見逃したり、正常な検索・ログイン・ファイルアップロードまで遮断したりするおそれがあります。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
WAFはHTTPやHTTPSのリクエスト内容を検査するため、ネットワークだけでなく、画面やAPIの仕様にも影響されます。たとえば、商品検索で記号を多く使うECサイト、JSONを送る業務API、古いパッケージを改修できない会員サイトでは、同じマネージドルールでも調整内容が変わります。IPAもWAFを脆弱性修正までのリスク低減策として説明しており、安全なコーディングやパッチ適用の代替ではないと整理しています(出典: IPA「安全なウェブサイトの作り方」、2026年8月確認)。
発注前に確認すべきポイント
最初に、保護するWebサイトやAPIのFQDN数、月間リクエスト数、ピーク時の通信量、クラウド基盤、オリジンの構成を一覧にします。次に、個人情報や決済情報の有無、海外アクセス、Bot対策、監査ログ、ログの保存期間、24時間対応の要否を整理します。見積書では「WAF導入一式」とまとめず、設計、ルール作成、テスト、監視、障害対応、定例報告を分けて記載してもらうことが重要です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。WAFだけを単独で導入するのではなく、業務システムの要件整理や既存環境との接続を含めて相談したい企業に適しています。
特徴と強み
riplaの強みは、セキュリティ製品の導入を目的にせず、業務上の課題からシステム全体を考えられる点です。WAFの候補を比較するときも、AWSやAzureなどの利用状況、認証・認可、API、ログ、バックアップ、脆弱性診断の役割を切り分け、過不足のない構成を検討できます。WAFを導入した後に現場が使わなくなる問題を避けるため、運用担当者が確認するログや、攻撃を受けたときの連絡手順まで業務フローに落とし込めます。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理などの基幹業務を含むシステムでは、WAFの設定だけでなく、既存の業務プロセスとデータ連携への影響を確認する必要があります。riplaは、企画や要件定義から開発、導入、定着までを一つの相談先にまとめたい企業に向いています。公開されているWAF製品の料金表だけでは判断しづらい、初期導入の工数、例外ルールの管理、保守の責任分界も含めて見積もりを依頼すると、比較しやすくなります。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社|AWS環境に適したクラウドWAF

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社のAWS WAFは、Amazon CloudFront、Application Load Balancer、API Gatewayなど、AWS上のWebアプリケーションやAPIに組み込みやすいクラウド型WAFです。Web ACL、マネージドルール、IP制御、レートベースルール、Bot対策を組み合わせられるため、AWSを中心に複数のサイトやAPIを運営する企業の候補になります。
特徴と強み
AWS WAFは初期費用がなく、Web ACL、ルール数、リクエスト数を基本に課金されます。AWS公式料金表では、Web ACLが月5ドル、ルールが原則1ルール月1ドル、リクエストが100万件あたり0.60ドルという例が示されています(出典: AWS WAF公式料金表、2026年8月確認)。ただし、CloudFrontやALB、API Gateway、CloudWatch Logs、Bot Controlなどの料金は別にかかるため、WAF部分だけで予算を決めないことが大切です。
得意領域・実績
AWSでECサイトや会員サービスを構築しており、CloudFrontやALBの前段で防御したい企業に向いています。AWS公式の導入事例では、ecbeingがCloudFrontとAWS WAFを活用し、多数のサイトを運営する環境の保護に取り組んでいます。AWS WAFを選ぶ場合は、AWSの設定だけを依頼するのか、アプリケーションのルール調整や24時間監視までパートナーに任せるのかを分けて確認してください。
Cloudflare Japan株式会社|グローバルアクセスと複数クラウドに対応

Cloudflare Japan株式会社のCloudflare WAFは、Cloudflareのグローバルネットワークを経由させるリバースプロキシ型のWAFです。マネージドルール、カスタムルール、レート制限、Bot管理、DDoS対策を一つの基盤で検討しやすく、複数クラウドや海外からのアクセスを含むWebサービスに適しています。
特徴と強み
Cloudflare公式ページでは、OWASPルールに加えてCloudflareのマネージドルールや、組織固有のカスタムルールを適用できると説明されています。公式の料金表示ではProが月20ドル、Businessが月200ドルからで、ミッションクリティカルなアプリケーションは契約プランです(出典: Cloudflare WAF公式ページ、2026年8月確認)。料金だけでなく、対象ドメイン、Bot管理、ログ取得、サポート範囲を含めて確認する必要があります。
得意領域・実績
海外ユーザーが多いサービス、複数のクラウドやデータセンターに分散したサービス、CDNとWAFをまとめて見直したい企業に向いています。一方で、既存のDNSや証明書、オリジンIPの公開状態を正しく整理しなければ、WAFを経由しない直接アクセスが残る可能性があります。導入支援会社には、DNS切り替え、TLS設定、オリジン制限、障害時の切り戻しまで含めた移行計画を依頼してください。
日本マイクロソフト株式会社|Azure基盤と統合しやすいWAF

日本マイクロソフト株式会社のAzure Web Application Firewallは、Azure Application GatewayまたはAzure Front Doorと組み合わせて、WebアプリケーションやAPIを保護するクラウドネイティブなWAFです。Microsoft Entra ID、Azure Monitor、ネットワーク制御など、Azureの認証・監視・運用基盤と合わせて設計したい企業の候補になります。
特徴と強み
Azure WAFはOWASP Top 10の主要なリスクを意識した保護を組み込みやすく、Application Gatewayによるリージョン単位の構成と、Azure Front Doorによるグローバルな入口を使い分けられます。料金はWAF単体の固定額だけでなく、ゲートウェイの時間・容量、データ処理、Front Doorのプランなどと関係するため、既存のAzure利用料と合算して試算してください。特に検知モードでログを集める期間の保存費も見積もりへ含めることが大切です。
得意領域・実績
Azure上の業務ポータル、会員サイト、社内外向けAPIを運用しており、ID管理や監視もMicrosoft製品で統一したい企業に向いています。導入時は、Application GatewayとFront Doorのどちらを入口にするか、既存のロードバランサーやTLS終端をどうするかを先に決めます。Azureの設定経験だけでなく、アプリの正常なパラメータを理解できるパートナーを選ぶと、例外ルールの増えすぎを防ぎやすくなります。
グーグル・クラウド・ジャパン合同会社|Google CloudのWAFとDDoS対策

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社のGoogle Cloud Armorは、Google Cloud Load Balancingと連携し、Webアプリケーションへの攻撃やDDoSを防御するサービスです。OWASP CRSをベースにしたルール、カスタムルール、レート制限、Adaptive Protectionなどを組み合わせられるため、Google Cloud上のWebサービスやAPIを保護したい企業に適しています。
特徴と強み
Cloud Armor Standardはリクエスト数やセキュリティポリシーなどに応じた従量課金で、Cloud Armor Enterpriseには保護リソース、データ処理、契約期間などの料金要素があります。Google公式料金表では、Standardのグローバルポリシーのリクエスト料金が100万件あたり0.75ドルと示されていますが、ロードバランシングやデータ転送などは別に計算されます(出典: Google Cloud Armor公式料金表、2026年8月確認)。月間リクエストだけでなく、通信量と保護対象の数を入れて見積もることが重要です。
得意領域・実績
Google Cloud上のコンテナ、ロードバランサー、APIを利用している企業や、オンプレミス・他クラウドを含めて公開サービスの入口を整理したい企業に向いています。導入前には、どのロードバランサーにセキュリティポリシーを関連付けるか、プレビューやログでどのルールがヒットするかを確認します。AIや機械学習を使う機能を選ぶ場合も万能な検知と考えず、誤検知時の説明、ルール変更の承認、ログの保存を運用に組み込んでください。
株式会社サイバーセキュリティクラウド|WAF運用の自動化を支援

株式会社サイバーセキュリティクラウドのWafCharmは、AWS WAF、Azure WAF、Google Cloud Armorの運用を自動化・支援するサービスです。WAF製品そのものを置き換えるのではなく、ルール更新、ブロックリスト、ログ分析、通知、サポートなどの運用負荷を減らしたい企業に向いています。
特徴と強み
WafCharmの公式料金表では、初期費用とサポート費用は0円で、Liteが月額46,000円から、Businessが月額112,000円から、Enterpriseが月額192,000円からと案内されています。これらはWafCharmの料金であり、AWS WAF、Azure WAF、Google Cloud Armorの利用料は別です(出典: WafCharm公式料金表、2026年8月確認)。Business以上ではログストレージや通知などの機能も確認し、必要な対応時間と合わせて比較してください。
得意領域・実績
専任のセキュリティ担当者が少なく、WAFのログ確認や誤検知対応を継続できない企業に適しています。WafCharmは検知モードから安全に確認を始める方法も案内しており、最初から全通信をブロックするのではなく、実トラフィックを見ながらルールを調整できます。発注時は、WafCharmが担当する範囲と、アプリ開発会社が担当する脆弱性修正・例外ルールの範囲を分けて合意してください。
WAFのシステム開発パートナー選びのポイント

6社は同じ種類の会社ではありません。AWS、Azure、Google Cloud、Cloudflareのような製品・基盤の提供会社と、WafCharmのような運用支援会社、riplaのように業務システム全体の企画・開発を支援する会社を、同じ価格だけで順位付けすることはできません。自社の課題に合う役割を見極め、必要なら複数社を組み合わせて発注することが現実的です。
実績と経験の確認方法
実績は「導入社数」だけでなく、自社と似たサイト・API・トラフィック規模の事例で確認します。EC、会員サイト、予約サイト、業務ポータルでは正常な通信の特徴が異なるため、同業または同じ業務特性の事例を見せてもらいます。可能であれば、検知モードからブロックへ移行した期間、誤検知の対応方法、攻撃ログの報告内容、オリジンへの直接アクセスを防いだ構成も確認してください。
技術力と専門性の評価
2026年時点の脅威を考えるなら、SQLインジェクションやXSSだけでなく、Bot、アカウント乗っ取り、APIの濫用、サプライチェーン、AIエージェントやスクレイピングによる大量アクセスも確認対象になります。OWASP Top 10:2025では、A01のアクセス制御不備、A05のインジェクション、A09のセキュリティログとアラートの失敗などが挙げられています(出典: OWASP Top 10:2025、2026年8月確認)。WAFで防げる範囲と、認証・認可、コード修正、脆弱性診断で対応する範囲を説明できる会社を選んでください。
プロジェクト管理体制の確認
導入期間は、小規模なクラウドWAFの基本設定なら1〜2週間、アプリのルール調整やテストを含めると1〜3か月、複数サイト・複数クラウド・SIEM連携まで含めると2〜6か月が目安です。費用は基本設定で初期30万〜100万円、通常導入で50万〜200万円、複雑な環境で200万〜500万円程度を想定しますが、専用の市場平均ではなく、要件と工数から見た推定値です。RFPには、対象FQDN、リクエスト数、ピークMbps、ログ保存期間、監視時間、SLA、ルール変更の承認者、証明書更新、切り戻し条件を明記してください。
よくある質問(FAQ)

WAFの会社選びでは、製品料金と導入・運用費を分けて考えると判断しやすくなります。ここでは、発注前によく寄せられる質問に、公開情報と実務上の考え方をもとに回答します。
WAFはどのような企業に必要ですか?
公開Webサイト、会員サイト、決済画面、個人情報を扱うAPIがある企業は、WAF導入を検討する価値があります。特に、アプリの改修に時間がかかる、攻撃ログを継続監視できない、取引先や決済事業者から対策を求められている場合は優先度が高くなります。ただし、WAFだけで認可欠落や脆弱なコードを修正できるわけではありません。
WAFの導入費用はいくらかかりますか?
セルフ設定型のクラウドWAFは、製品料金だけなら月数千円から数万円で始められる場合があります。運用支援付きのサービスでは月4万〜20万円超、SOCや複数サイト、DDoS対策まで含めると月10万〜50万円超になる場合もあります。初期費用は、基本設定で30万〜100万円、ルール調整やテストを含めて50万〜200万円程度が一つの目安ですが、サイト数やAPIの複雑さで変わります。
WAFで正常なアクセスが遮断されることはありますか?
あります。検索文字列、JSON、ファイルアップロード、管理画面の特殊なパラメータなどが攻撃パターンに似ていると、誤検知が起きることがあります。導入時は検知・カウントモードで1〜2週間ほど観測し、ログを確認してから限定的にブロックへ移行します。例外ルールを増やしすぎると防御が弱くなるため、なぜ許可したか、誰が承認したか、いつ見直すかを記録してください。
まとめ

WAFのシステム開発会社を選ぶときは、WAF製品の機能や知名度だけでなく、自社のクラウド、Webサイト、API、業務フロー、監視体制に合うかを確認してください。AWS中心ならAWS WAF、グローバルアクセスや複数クラウドならCloudflare、Azure中心ならAzure WAF、Google Cloud中心ならCloud Armorが候補になります。運用人材が不足している場合はWafCharm、業務システム全体の要件整理から相談したい場合はriplaが候補になります。
見積もりでは、初期設定だけでなく、検知モードの観測、ルールのチューニング、ログ保存、監視、誤検知対応、緊急時の切り戻しまで含めて比較することが大切です。WAFを安全な開発、脆弱性診断、認証・認可、パッチ適用、バックアップと組み合わせ、導入後も守れる運用体制を作ることで、WAFのシステムを事業の継続性につなげられます。
▼全体ガイドの記事
・WAFのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
