開発会社は、Zipkinを動かせるかどうかより、計装からOpenTelemetry Collectorまで、保存先、セキュリティ、運用を設計できるかで比べます。取り上げるのは、株式会社riplaを含め、可観測性基盤やAPM、OpenTelemetryの導入支援を公開している6社です。
- 計装とOpenTelemetry Collector
- 保存先・セキュリティ・運用
- Zipkin案件で確認する質問
▼全体ガイドの記事
・Zipkinのシステム開発の完全ガイド
・業務システム開発を依頼する会社の選び方やRFPの作り方については、無料ホワイトペーパー「業務システム開発の完全ガイドブック」で詳しく解説しています。
・スクラッチシステム開発を依頼する会社の選び方やRFPの作り方については、無料ホワイトペーパー「スクラッチシステム開発の完全ガイドブック」で詳しく解説しています。
Zipkinのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Zipkinは、マイクロサービスをまたぐリクエストの遅延やエラーを追跡するオープンソースの分散トレーシングシステムです。Zipkin導入の成否は、画面にトレースが表示されるかどうかだけでは決まりません。
重要な業務フローにtrace IDが途切れず付き、障害時にログやメトリクスと関連付けられ、必要な期間だけ安全に保存されて初めて、現場で使えるシステムになります。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
Zipkinは、アプリケーションに組み込むtracerやinstrumentation、spanを送信するReporterで構成されます。さらに、collectorや検索API、Web UI、ストレージも含まれます。
OpenZipkin公式のアーキテクチャでも、アプリが計装データを送信し、collectorが保存・検索用に処理し、APIを通じてUIが表示する流れが示されています(出典: OpenZipkin公式アーキテクチャ、2026年確認)。
そのため、サーバーを立ち上げるインフラ担当だけでは、非同期処理や外部API、データベース、リトライ処理を含む業務フロー全体の追跡設計まで対応できない場合があります。例えば注文処理が遅いときは、注文サービスそのものではなく、認証サービスや在庫データベース、決済会社のAPI、通知キューのいずれかが原因かもしれません。また、IDが途切れると、原因を一つの流れとして確認できません。
- IDとtrace contextの引き継ぎ:メッセージングを挟む処理では、trace contextが引き継がれないことがあります。
- アプリとインフラの一体対応:アプリ開発とインフラ運用を一緒に見られる会社ほど、導入後の調査時間を短縮しやすくなります。
発注前に確認すべきポイント
見積もりを依頼する前に、対象の規模、利用環境、運用条件を整理しておくと、各社の見積もりの前提を揃えられます。
- 規模:対象サービス数、1日あたりのリクエスト数、想定するspan量
- 環境:利用言語とフレームワーク、Kubernetesの有無、既存のログ基盤
- 運用:保持日数と24時間対応の要否
PoCなら2〜5サービス、本番なら入口のAPIゲートウェイから認証・注文・在庫・決済まで、どこを最初の対象にするかを決めておくと、各社の提案を同じ条件で見比べられます。また、Zipkinを自前運用するのか、OpenTelemetry Collectorを経由して商用APMへ送るのか、両方を残すのかも確認が必要です。
2025年12月、OpenTelemetryはZipkin exporterの非推奨化を発表し、OTLPでZipkinへ送るか、Collectorを経由する方法を推奨しています。既存の安定版exporterは、少なくとも2026年12月までセキュリティ修正と重大バグ修正の対象です(出典: OpenTelemetry公式ブログ、2025年12月・2026年2月更新)。
新規案件では、将来の移行費用まで含めて提案できる会社を選ぶことが安全です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。
営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築と導入の実績があります。また、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
Zipkinの導入では、ツールの設定より先に「どの業務を改善したいか」を定義する必要があります。その点で、riplaは業務要件の整理から関わり、遅延を減らしたい業務フロー、障害時に見たい指標、現場が利用する画面や通知方法までを確認したうえで、必要な計装範囲を決める進め方と相性がよい会社です。
ログ・メトリクス・トレースを別々の担当者が管理している企業でも、運用に定着する形へ落とし込みやすくなります。例えば、受注画面の応答時間を改善する場合は、全リクエストを保存するのではなく、重要な業務フローを選び、サンプリング率、個人情報のマスキング、障害時の確認手順を合わせて設計します。
相談では、OSSのZipkinを使うか、OTel Collectorを中心に将来のAPM変更に備えるかも、既存環境と予算に応じて検討できます。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理などの基幹システムを、業務とシステムの両面から支援できることが、候補になる理由です。Zipkinだけを導入するより、既存の業務システムや社内DXの改善とあわせて、観測すべきサービスとKPIを設計したい企業に向いています。
相談時には、ZipkinまたはOpenTelemetryの構築実績に加えて、計装対象の洗い出しや非同期処理のtrace context伝播を見ます。さらに、保持期間の設計と、運用担当への引き継ぎ範囲を確認します。
公開情報からはZipkin専用の実績を断定できないため、自社の業務課題を理解して本番運用まで伴走できるかを見極めることが大切です。
NTT DATA|大規模環境の可観測性を評価・設計

NTT DATAは、監視ツールの現状評価や可観測性の高度化を相談したい企業に適した候補です。公式のObservability & Monitoring Tools Assessmentでは、現在の監視ツールを評価し、重複や不足を把握して、運用効率とコストの改善につなげる支援を公開しています。
既存の監視製品群を整理しながら業務に必要な可視化を設計したい場合は、Zipkin単体の導入と比べて候補にしやすいです。
特徴と強み
監視ツールが部門ごとに分散していると、Zipkinを追加した後も、アラート、ログ、メトリクス、トレースの画面を横断して調査することになります。そこで、現状の重複を確認してから、Zipkinを残す範囲、OTel Collectorで統合する範囲、商用APMへ移す範囲を分ける提案を受けられる点が強みです。
クラウドとオンプレミスが混在する環境でも、データの送信経路と保存場所を整理しやすくなります。特に大規模案件では、標準化した計装を複数チームへ展開できるかが重要です。
まず、対象サービスの優先順位とSLOを定め、アラートの担当や障害対応時間、データ保持と削除のルールも決めておきます。そのうえで、PoCの結果を本番展開の設計へつなげることが求められます。
得意領域・実績
公式情報で確認できるのは、監視ツールの評価、運用改善、可観測性の導入支援です。そのため、Zipkin専用案件の実績として断定はせず、OpenTelemetryや既存APM、クラウド基盤と組み合わせた設計力を評価するのが適切です。
多数のサービスや拠点を抱え、監視製品の統廃合まで含めて相談したい企業に向いています。
見積もりでは、現行ツールを洗い出すか、計装ガイドラインを作成するか、各開発チームの移行を支援するかを確認します。評価だけで終わらず、負荷試験、運用訓練、障害後の改善まで含めた体制になるかも、あわせて質問しておくとよいでしょう。
株式会社NTTデータ先端技術|New Relic導入から運用定着まで支援

株式会社NTTデータ先端技術は、New Relicを中心としたオブザーバビリティの導入設計と活用定着を公開している企業です。公式ページでは、APM、ログ分析、分散トレーシング、インフラ監視を一つにまとめ、導入設計から運用プロセスの設計まで支援すると説明しています。
NTTデータ先端技術は、Zipkinを残すか、商用APMを含む統合監視へ移行するかを比べたい企業に向いています。
特徴と強み
Zipkin導入を成功させるには、トレースを確認できる状態よりも、誰がどの指標を見て、何分以内にどの判断をするかを定義することが重要です。その点で、NTTデータ先端技術はSLOやSLA、既存監視との共存を扱います。運用プロセスまで含むため、SREやDevOpsの運用を整備したい組織で候補になります。
一方、New RelicのようなSaaSを採用すると、取り込みデータ量やユーザー数、保持期間に応じた費用が発生します。New Relic公式料金では、月100GBまでのデータ取り込みと1人のフルプラットフォームユーザーを含む無料枠が示されています。無料枠を超えたデータには、1GBあたり0.40ドルの料金が示されています(出典: New Relic公式料金ページ、2026年確認)。
New Relicの費用は、自前Zipkinのストレージ費用や運用人件費と同じ条件で比べることが必要です。
得意領域・実績
New Relicの導入支援に加え、既存の監視管理ソリューションと連携した統合運用アーキテクチャや、運用管理分野の知見を公開しています。ZipkinのUIを使い続ける場合にも、ログとトレースの相関、インフラ監視、アラート設計を一体で設計する際の相談先になります。
ZipkinからNew Relicへ移す場合は、データ変換とOTLPの受け口を確認します。さらに、個人情報のマスキングや、データセンターと保持期間、導入後のSLOレビューも確認します。
製品の導入だけでなく、現場がダッシュボードを使い続けるための教育と運用の引き継ぎが、見積もりに含まれるかも重要です。
BIPROGY株式会社|性能評価からリモート運用保守まで対応

BIPROGY株式会社は、システム開発と運用の両方で性能品質を改善したい企業に適した候補です。公式のオブザーバビリティ支援では、負荷テストやツール導入支援、監視項目の最適化を支援領域として公開しています。性能アセスメントや分析、ダッシュボード作成までを含みます。
BIPROGY株式会社は、Zipkinを追加する前に、何を測るべきかを整理したい案件で検討しやすくなります。
特徴と強み
トレースを増やすと、障害調査の情報量は増えますが、spanの保存量や検索コストも増えます。BIPROGYが公開する性能アセスメントや監視項目の最適化の考え方を活かせば、全リクエストを残す方式にこだわらず、計測範囲を絞れます。
その際は、業務上重要なサービスを選び、ピーク時間やエラー率、レイテンシーに合わせて計測範囲を調整します。また、クラウド環境とオンプレミス環境の双方を対象としたリモート運用保守やマネージドオブザーバビリティも公開されています。
自社で夜間監視や初動対応を担う人員が不足している場合は、Zipkinサーバーの保守だけでなく、アラートの一次対応、エスカレーション、定期レポートまで含めて比較することが重要です。
得意領域・実績
公式情報では、Splunk AppDynamicsやNew Relicを組み合わせた支援が確認できます。そのため、Zipkin専用ベンダーというより、アプリケーション性能や負荷テストを、監視や保守と一つの運用サイクルで扱える会社として比べるのが適切です。
発注時は、対象サービス数と負荷試験のシナリオ、目標の95パーセンタイル応答時間を伝えます。さらに、ダッシュボードの作成範囲と監視後の改善会議の頻度も示します。
運用を内製化する場合は、手順書の粒度、教育期間、引き継ぎ後の問い合わせ窓口も事前に確認しておくと、導入後の属人化を防ぐ手立てになります。
日本アイ・ビー・エム株式会社|Instanaでフルスタックを可視化

日本アイ・ビー・エム株式会社のIBM Instanaは、アプリケーションとインフラストラクチャーを一体で可視化したい企業に適した候補です。公式情報では、エンドツーエンドの分散トレース、リアルタイムの依存関係マップ、OpenTelemetryの完全サポートを掲げています。
Zipkinを単体で運用するより、フルスタックAPMへ移行して、サービス間の関係とインシデントを一つの画面で確認したい場合に、比較対象になります。
特徴と強み
Instanaは、アプリケーションの呼び出し関係を自動的に把握し、インフラストラクチャーから業務プロセスまでを同じ文脈で見られる設計が特徴です。また、OpenTelemetry Collectorとの連携も案内されているため、アプリ側をOTelで計装し、Collectorからバックエンドへ送る構成を検討できます。
これにより、将来バックエンドを変更するときに、各アプリケーションを一つずつ再計装する負担を抑えやすくなります。ただし、ZipkinのOSS UIを使い続けたい企業にとっては、機能が過剰になる場合もあります。
まず、必要なサービス数、調査する信号の種類、既存の監視製品を明確にします。そのうえで、ユーザー権限やデータ保管場所を整理し、Zipkin自前運用とInstanaの総保有コストを比べることが大切です。
得意領域・実績
公式のInstana情報では、OpenTelemetryを使ったトレース・メトリクス・ログの連携と、アプリケーションからインフラまでのフルスタック監視が確認できます。特に、大規模なマイクロサービス、複数クラウド、複雑な依存関係を持つ企業で、原因特定とインシデント対応を標準化したい場合に向いています。
見積もりでは、Instanaのライセンスだけでなく、計装とエージェント、Collectorの配置を確認します。さらに、既存監視との連携、権限設計、運用教育も確認対象になります。
公開されている導入効果の数値は個別事例の結果で、自社で同じ削減率が保証されるわけではありません。そのため、PoCで障害検知時間や切り分け時間を測定して判断することが必要です。
Datadog Japan合同会社|APM・ログ・メトリクスを横断して分析

Datadog Japan合同会社は、Zipkinの自前構築会社というより、分散トレーシングを含む商用オブザーバビリティ基盤の候補です。Datadog APMは、ブラウザやモバイルアプリからバックエンド、データベースまでの分散トレースを、ログやメトリクスと関連付ける機能を公開しています。さらに、RUMやセキュリティシグナルとも関連付けられます。
OpenTelemetryで計装したアプリケーションから複数の方法でデータを収集できることも、Datadogの公式ドキュメントで確認できます。
特徴と強み
ログにtrace IDを付け、トレースから該当ログへ移動し、インフラメトリクスやユーザー操作まで確認する流れを作りやすい点が特徴です。さらに、複数の開発チーム、クラウドサービス、セキュリティ担当が同じプラットフォームを使いたい場合に、画面と権限を統合しやすくなります。
料金は、ホストと取り込みspanの量、インデックス化、保持期間の条件で変わります。そのため、Zipkinのサーバー費だけと比べないことが重要です。なお、Datadog公式の料金案内では、APMホストや取り込み済み・インデックス化されたspan量を課金の説明対象としています。
Datadogでは、サンプリング率を10%から1%へ変更した場合の調査可能性と月額費用の変化を、事前に試算する必要があります。
得意領域・実績
Datadogが2025年8月に公表した発表では、2024年度の国内運用管理・オブザーバビリティ市場シェアが34.7%で1位とされています。この数値は、富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場 2025年版」によるものです(出典: Datadog発表、富士キメラ総研調査、2025年)。
ただし、この数字はDatadogの市場シェアに関する発表であり、Zipkinの導入実績数を示すものではありません。実際の案件では、導入支援パートナーの役割、データの保管場所、サポート窓口を確認します。加えて、契約と従量課金の条件も見ます。
大規模なSaaSやECサイトのように、複数の領域を横断して調査したい企業に向いています。対象は、ユーザー体験やバックエンドから、データベースやセキュリティイベントまでです。逆に、数サービスのPoCでまず低コストに始めたい場合は、自前ZipkinやCollector構成と比較し、必要な機能だけを選ぶことが大切です。
Zipkinのシステム開発パートナーを選ぶポイント

6社を比べるときは、会社規模や製品名だけでなく、計装から運用までの対応範囲を同じ質問で確認します。特に、Zipkin専用の公開実績が見つからない場合は、分散トレーシングやOpenTelemetryを使った本番運用の経験を、具体的な構成と役割分担で説明してもらうことが重要です。
実績と経験の確認方法
実績を確認するときは、「Zipkinを導入したことがありますか」と聞くだけでは足りません。具体的には、「何サービスを対象にしたか」「Java、Node.js、Python、Goのどれを計装したか」「HTTPとKafkaのcontextをどう伝播したか」を聞きます。さらに、「span量と保持日数はいくつか」「障害対応でどの時間を改善したか」まで聞きます。
顧客名を開示できない場合でも、構成図の匿名化やPoCの画面、設計書のサンプルで技術的な経験を確かめられます。また、Zipkin専用の実績がなくても、OTel Collectorで本番のトレースを運用した経験は参考になります。New Relic、Instana、Datadogなどの商用APMを運用した経験も、判断材料になります。
ただし、商用APMの導入経験がそのままZipkinの自前運用経験になるわけではありません。保存先、バックアップ、容量監視を、採用する構成に即して確認することが必要です。アップデートや障害時の切り戻しまでを確認範囲に含めます。
技術力と専門性の評価
技術面では、traceとspan、trace IDとspan IDを説明できるかを見ます。加えて、サンプリングとデータ保護を設計できるかも問います。全リクエストを保存すると、リクエスト量、spanの属性数、保持日数に比例してデータ量が増えます。
そこで、通常時はhead samplingで採取率を抑え、障害や高レイテンシーを残すtail samplingを検討するなど、調査価値と費用のバランスを説明できる会社が望ましいです。トレースには、URLのクエリや認証情報が混入する可能性があります。メールアドレスや内部ホスト名が入り込むおそれもあります。
タグやbaggageに秘密情報を入れない方針を確認し、TLSやRBACも見ます。さらに、アクセス監査、保持期間、削除依頼への対応まで確認します。OpenTelemetryを新規採用する場合は、OTLPを標準にする理由と、既存のZipkin exporterからの移行手順を提案できるかも評価項目になります。
プロジェクト管理体制の確認
Zipkinの開発は、計装だけなら短期間でも、複数サービスへの展開や本番運用まで含めると関係者が増えます。そのため、責任者からアプリ担当、SRE・インフラ担当、セキュリティ担当、運用担当まで、役割を明確にしておきます。
進行の節目は、次のとおりに設定します。
- 設計レビュー
- PoC
- 負荷試験
- 段階リリース
- 運用引き継ぎ
費用の目安は、学習・PoCで50万〜200万円、5〜20サービス程度の小規模本番で300万〜800万円です。さらに、20〜100サービス程度の中規模本番で800万〜2,000万円、大規模・高可用性構成で2,000万〜5,000万円以上となります。これはZipkin単体の公的統計ではなく、業務システム全般の相場と対象範囲から算出した編集用推定です。
実際の見積もりでは、サービス数、期間、Kubernetes、保持期間、SLA、夜間対応を分けて提示してもらいます。
クラウド料金も、spanのGB数と保持期間で変わり、各社の料金は契約条件や為替で変動するため、必ず最新の見積もりで比較します。例えばGrafana Cloudは、2026年2月以降の新規顧客向けApplication Observabilityで、ホスト時間に加えて、トレース・ログ・プロファイルを課金する方式を示しています。単価は1GBあたり0.50ドルです。
また、Elastic Observability ServerlessのCompleteでは、取り込みが1GBあたり0.09ドルから、保持が1GB・月あたり0.019ドルからと案内されています(出典: Grafana公式料金、Elastic公式料金、2026年確認)。
よくある質問

Zipkinの会社選びでは、OSSの導入可否だけでなく、将来の標準化、運用費、セキュリティ、社内定着まで考える必要があります。発注前によく寄せられる質問に、短く答えます。
Zipkin専門の開発会社に依頼したほうがよいですか?
必ずしもZipkin専業である必要はありません。重要なのは、分散トレーシングの計装とCollectorを、自社の構成に合わせて設計できることです。
ストレージやログ相関、セキュリティ、本番運用まで設計できるかも見ます。公開されたZipkin専用実績が少ない会社でも、OTelやAPMの本番導入経験を構成図と運用範囲で確認できれば、候補になります。
Zipkinのシステム開発費用はいくらですか?
学習・PoCなら50万〜200万円、小規模本番なら300万〜800万円程度が編集用の目安です。ただし、これはZipkin単体の公的統計ではなく、サービス数や運用要件をもとにした推定です。
金額は、計装対象、span量、保持日数で大きく変わります。さらに、既存基盤との連携や24時間対応の有無でも差が出ます。そのため、初期費用と月額運用費を分けて見積もりを取ります。
2026年に新規でZipkinを採用しても問題ありませんか?
PoCや既存環境との互換性を重視するなら、Zipkinを採用する選択肢はあります。
新規設計では、アプリケーションをOpenTelemetryで計装し、OTLPまたはOpenTelemetry Collectorを経由してZipkinや商用バックエンドへ送る構成が現実的です。
OpenTelemetryのZipkin exporterは2025年12月に仕様が非推奨となり、少なくとも2026年12月まで既存の安定版が保守される方針です。そのため、移行計画を含めて判断します。
まとめ

株式会社ripla、NTT DATA、株式会社NTTデータ先端技術、BIPROGY株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、Datadog Japan合同会社の6社は、強みの置き所が異なります。業務システム、可観測性、APM、OpenTelemetryのどこに強みがあるかで比べます。
各社はサービスの種類が同じではないため、OSSの自前運用を支援してほしいのか、商用APMまで含めて統合したいのかを最初に決めることが重要です。
6社の中から候補を絞る方法
業務要件の整理から伴走してほしい場合はripla、監視ツールの洗い出しや大規模環境の評価まで求める場合はNTT DATA、SLOや商用APMの運用定着を重視する場合はNTTデータ先端技術が候補になります。
性能評価や運用保守までまとめたい場合はBIPROGY、フルスタックの可視化を重視する場合はIBM Instana、ログやメトリクス、トレースを一つにまとめたい場合はDatadogを比べます。
発注前のPoCと見積もりの進め方
候補を2〜3社に絞ったら、同じ業務フローを対象にPoCを依頼し、計装範囲やtraceのつながり、障害時の検索時間、データ量、月額費用を比べます。公開実績の多さだけで決めず、自社の運用担当が使い続けられる手順と体制まで提示できるかを確認してから発注します。見積もりでは、サービス数、言語、Kubernetes、1日span量を具体的に伝えます。
保持日数、サンプリング、ログ相関も伝えます。加えて、セキュリティやSLA、運用引き継ぎも伝えます。短期のPoCはZipkinで始めても、長期の標準化はOTel CollectorとOTLPを軸にできるように設計し、障害の平均切り分け時間や重要フローの追跡率などのKPIで効果を検証します。
目指すのは、遅延やエラーの原因を早く特定し、開発・運用・事業部門が同じ情報で改善できる状態です。Zipkinの導入は、その手段のひとつにすぎません。自社の業務と既存システムを理解したうえで、構築後の定着まで支援できるパートナーに相談することが、費用と運用リスクを抑える近道です。
▼全体ガイドの記事
・Zipkinのシステム開発の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・業務システム開発の完全ガイドブック
・スクラッチシステム開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
