顧客管理システム開発の完全ガイド

顧客管理システム(CRM)の開発を検討している企業の担当者に向けて、開発の進め方、費用相場、開発会社の選び方、発注の方法、よくある失敗と対策を一覧で整理したガイドです。各項目の詳しい内容は、下の関連記事でご確認いただけます。

▼関連記事一覧

・顧客管理システム開発の進め方|工程・手順・流れを徹底解説
・顧客管理システム開発でおすすめの開発会社6選|選び方も解説
・顧客管理システム開発の費用相場|価格を左右する要因と節約法
・顧客管理システム開発の発注方法|失敗しない外注のポイント

顧客管理システムとは|基本概念と導入メリット

顧客管理システムを中心に、顧客情報の一元化や顧客データの分析など導入メリットを放射状に示した図。
情報の集約から分析、部門連携まで効果が広がります。

顧客管理システム(CRM:Customer Relationship Management)は、顧客に関する情報を一か所にまとめ、営業活動や顧客サービスの効率化と高度化を図るためのシステムです。記録する情報は、氏名や連絡先、会社情報といった基本情報から始まり、購買履歴、商談の状況、問い合わせやクレームへの対応状況まで幅広く含まれます。

顧客管理システム導入の主なメリット

顧客管理システムを導入すると、①顧客情報の一元化で業務効率が上がり、②営業担当者が代わっても顧客対応の品質を保ちやすくなります。さらに、③顧客データの分析で販売戦略を改善でき、④リピート顧客の育成やLTV(顧客生涯価値)の向上にもつながり、⑤部門間の情報共有が進み、チームワークも高まります。これらの効果が重なると、売上の向上、コストの削減、顧客満足度の向上が期待できます。

▶ 開発の流れはこちら:顧客管理システム開発の進め方

顧客管理システム開発の進め方

顧客管理システムの開発は、現状分析から始まり、要件定義、設計、開発、テスト、リリースの順に進みます。各フェーズで押さえるべきポイントを理解しておくと、プロジェクトを成功に導けます。

開発フェーズの概要

全体は6つのフェーズに分けて考えられます。まず現状分析・課題整理では、現在の顧客管理業務の問題点を洗い出し、システム化の目的を明確にします。続く要件定義では、必要な機能と非機能要件を定め、システムの全体像を決めます。設計では、画面構成、データベース設計、API仕様など技術面の詳細を決めます。開発・実装では設計書に基づいてシステムを構築し、テストでは各種テストを実施して品質を確認します。

最後のリリース・運用では、本番環境へのリリースとユーザートレーニングを行い、継続的な改善を進めます。

開発を成功させるポイント

顧客管理システムの開発を成功させるには、①経営層のコミットメントを確保すること、②段階的な機能展開(フェーズ開発)を計画することが欠かせません。さらに、③データ品質の確保に力を注ぐこと、④ユーザーを巻き込んだ要件定義を行うことも大切です。

▶ 工程ごとの詳しい手順はこちら:顧客管理システム開発の進め方

ポイント

現状分析からリリースまでの各フェーズで、何を決め、誰が確認するかを発注前に開発会社と合わせておくと、途中で迷いにくくなります。

顧客管理システム開発の費用相場

小規模・中規模・大規模の各パネルにユーザー数と顧客管理システム開発費用の目安を示した図。
規模が上がるにつれて、費用の目安も段階的に変わります。

顧客管理システムの開発費用は、規模・機能・開発方式によって大きく変わります。予算計画を立てる前に費用相場を押さえておくと、判断しやすくなります。

規模別の費用目安

規模別に見ると、小規模(ユーザー数10〜30名・基本機能のみ)は100〜500万円程度です。中規模(ユーザー数30〜200名・商談管理や分析機能を含む)は500〜2000万円程度、大規模(ユーザー数200名以上・高度なAI分析や複数システム連携を含む)は2000万円以上が目安です。ただし、これらはあくまで参考値で、具体的な要件によって大きく変わります。

費用を左右する主な要因

費用は規模・機能・開発方式で大きく変わり、その中身を決めるのは、下の5つの要因です。

  • 機能の数と複雑さ
  • 外部システムとの連携数
  • セキュリティ要件の水準
  • ユーザー数とデータ量
  • 開発会社の規模と単価

費用を抑えるには、MVP(最小実行可能製品)から始めて段階的に広げる方法や、クラウドサービスを積極的に使う方法が有効です。

▶ 詳細はこちら:顧客管理システム開発の費用相場

ポイント

見積もりを比べるときは、規模別の目安に、機能の数や外部システムとの連携、セキュリティ要件を当てはめて考えると、比べる基準がそろいます。

顧客管理システム開発のおすすめ会社

顧客管理システムの開発を成功させるには、パートナーとなる会社選びが欠かせません。ここでは、特に実績と評価の高い開発会社を紹介します。

開発会社の選び方

複数社を比べて評価することをお勧めします。見るのは主に5点で、中心になるのは開発の実績、業界知識、要件定義力です。加えて、セキュリティ対応の実績と保守サポート体制も見ておきましょう。価格だけで判断せず、提案の質と担当者との相性も大切な基準です。

おすすめ開発会社

①ripla(リプラ)は、業務システム開発の豊富な実績があり、要件定義から運用保守まで一貫して対応しています。②株式会社エス・エム・エスは、医療・介護など特定の業界に強みを持ち、Salesforceのカスタマイズ実績も豊富です。③株式会社フォーカスシステムズは、大規模な企業向けCRMの開発に実績があります。④株式会社アシストは、主要なCRMパッケージの導入とカスタマイズを得意としています。

⑤株式会社NTTデータは、大手企業向けに信頼性の高い開発を行っています。⑥株式会社ソフトブレーンは、営業支援CRMの自社パッケージと開発力を組み合わせています。

▶ 詳細はこちら:顧客管理システム開発でおすすめの開発会社

ポイント

開発会社は、実績や業界知識、要件定義力を中心に複数社を比べるとよいでしょう。価格だけでなく、提案の質と担当者との相性も選ぶ基準になります。

顧客管理システム開発の発注方法

顧客管理システムの開発を外部に発注するときは、決まった手順を踏むことで、プロジェクトが成功する確率を高められます。

発注の基本ステップ

発注は、8段階を順に踏んで進めます。まず、①プロジェクトの目的と目標を定め、②現状の業務フローを整理します。続いて、③予算とスケジュールを決め、④候補となる会社を挙げます。そのうえで、⑤RFP(提案依頼書)を作って配布し、⑥提案書と見積書を比較評価します。最後に、⑦プレゼンテーションとヒアリングを行い、⑧会社を選んで契約を結びます。

契約で確認すべき重要事項

契約書では、著作権や知的財産権の帰属先、瑕疵担保責任の期間と範囲、個人情報の取り扱い規定を明確にしておく必要があります。特に顧客管理システムは個人情報を扱うため、データの取り扱いに関する規定を詳しく定めることをお勧めします。

▶ 詳細はこちら:顧客管理システム開発の発注方法

ポイント

発注は目的の整理から契約締結まで8段階で進み、契約では著作権、瑕疵担保責任、個人情報の取り扱いを契約書で明確にしておく必要があります。

顧客管理システム開発のよくある失敗と対策

顧客管理システム開発で起きやすい3つの失敗と、それぞれに対応する対策を左右で比べた図。
現場参加、早期確認、データ品質管理が各課題に対応します。

顧客管理システムの開発で起きやすい失敗と、その対策を紹介します。事前に知っておけば、同じ失敗を避けやすくなります。

失敗1:現場で使われないシステム

「せっかく開発したのに、現場のスタッフが使ってくれない」という失敗は非常に多く見られます。こうした失敗への対策として有効なのは、①現場スタッフを要件定義に参加させること、②使いやすいUI/UX設計に投資すること、③導入前に十分なトレーニングを行うことです。さらに、④利用を促す仕組み(入力義務化や入力しやすい環境整備)を設けること、⑤経営層がシステムの利用に強くコミットすることなども効果的です。

失敗2:途中での要件の大幅な変更

開発の途中で「やっぱりこの機能も欲しい」「この機能は不要だった」といった変更が相次ぐと、費用が増えたり、スケジュールが遅れたりする原因になります。こうした変更への対策としては、①要件定義に十分な時間をかけること、②プロトタイプ(試作品)を早めに作って確認すること、③変更の進め方を明確に決めておくこと、④アジャイル開発で柔軟に対応することなどが有効です。

失敗3:データの蓄積不足と品質の低下

顧客管理システムの価値は、データの質と量によって決まります。入力が面倒だったり、ルールが不明確だったり、重複登録が起きたりすると、データの品質が下がり、分析や活用が難しくなります。対策としては、まず入力の負担を減らすUI設計と、入力必須項目の見直しが挙げられます。さらに、重複チェック機能を実装し、データ品質を監視する仕組みを作ることも欠かせません。

ポイント

失敗の主な原因は、現場の利用不足、途中での要件変更、データ品質の低下の3つです。要件定義の段階から現場を巻き込むと、利用不足を防ぎやすくなります。

顧客管理システム開発の相談窓口|ripla(リプラ)

ripla(リプラ)は、顧客管理システムを含む業務システム開発を専門とする会社です。要件定義から設計、開発、テスト、運用保守まで一貫して対応し、お客様の業務課題を解決するシステムを構築しています。

「何から始めればよいか分からない」「予算感を知りたい」「既存システムとの連携が必要」といったご相談に対応しています。まずはお気軽にお問い合わせください。経験豊富なコンサルタントが、丁寧にサポートします。

▼関連記事一覧

・顧客管理システム開発の進め方|工程・手順・流れを徹底解説
・顧客管理システム開発でおすすめの開発会社6選|選び方も解説
・顧客管理システム開発の費用相場|価格を左右する要因と節約法
・顧客管理システム開発の発注方法|失敗しない外注のポイント

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。