GLOVIA導入の完全ガイド

GLOVIAの導入は、製品の特徴、導入の流れ、パートナー選びを押さえて進めると、業務効率化や経営の見える化につながります。

特徴、導入の進め方、開発会社の選び方、費用相場、発注の方法を、この順に見ていきます。各テーマの詳細は、関連記事もご覧ください。

▼関連記事一覧

・GLOVIA導入の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順
・GLOVIA導入でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方
・GLOVIA導入の見積相場や費用/コスト/値段について
・GLOVIA導入の発注/外注/依頼/委託方法について

GLOVIAとは・特徴

GLOVIAは、富士通が1980年代から開発・提供してきた国産ERPパッケージで、製造業・流通業を中心に、国内で長年の導入実績があります。日本の商慣習・会計基準・法令に適合した設計で、日本固有の業務処理にも対応します。さらに、SAP・Oracleなど海外製ERPと比べると、日本語対応の充実度や国内サポートの安定性に強みがあります。

GLOVIAの主要製品ライン

製品ラインは、企業の規模・業種・ニーズに応じて選びます。違いは、対象企業と提供形態、対応する業務範囲に表れます。

  • GLOVIA G2:大手・中堅製造業向けのオンプレミス型ERP
  • GLOVIA smart:中小企業向けのクラウドERP(SaaS)

GLOVIA G2は、生産や原価、品質の管理を中心に、購買・在庫・販売の管理と財務会計までカバーします。

複雑な製造工程や多品種少量生産にも対応でき、国内での導入実績があります。

GLOVIA smartは、販売・購買・在庫管理を中心に、生産管理や会計にも対応するオールインワン型です。

月額サブスクリプションで利用できるため、初期投資を抑えて、スピーディに導入できます。

GLOVIAの強みと向いている企業

GLOVIAは、製造業の生産管理・原価管理・品質管理で強みを発揮します。対応する生産形態には受注生産・見込生産・繰り返し生産があり、工程管理や実績管理、原価差異分析まで細かく管理できます。

また、富士通という大手メーカーが長期にわたり支援する安心感も、GLOVIAの強みです。次のような企業では、自社の業務やサポートとGLOVIAの相性を確かめる価値があります。

  • 機械・電機・食品・化学などの製造業や流通業
  • 日本の法規制や商慣習への適合を重視する企業
  • 大手ベンダーの安定した支援や長期利用を求める企業

▶ 詳細はこちら:GLOVIA導入の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

ポイント

GLOVIAが合うかは、G2とsmartのどちらを選ぶかと、自社の規模・業種が合うかで決まります。国内の法規制や商慣習への適合を重視する企業なら、相性を確かめる価値があります。

GLOVIA導入の進め方

GLOVIA導入の5フェーズを、各段階の期間とともに時系列で示した図。
後半には本番稼働後の定着化まで含まれます。

導入は一般的に、5つのフェーズで段階を追って進みます。各フェーズの内容は、次の「5フェーズの概要」で示します。

各段階を完了し、次へ進む前に関係者の承認を得ることが、GLOVIA導入を成功させる鍵です。

5フェーズの概要

構想・計画で定めた目的とスコープをもとに、各フェーズは関係者の承認を得て次へ進みます。本番稼働・定着化では、稼働後の効果測定と改善を続けます。

  1. 構想・計画(1〜2ヶ月):目的・スコープ・体制の決定と、マスタースケジュールの策定
  2. 要件定義(2〜4ヶ月):現状業務(As-Is)の分析、GLOVIAを使う将来業務(To-Be)の設計、Fit/Gap分析
  3. 設計・構築(3〜6ヶ月):設定・カスタマイズ・帳票・外部連携の実装と、並行して進めるマスターデータの整備
  4. テスト・移行(2〜3ヶ月):各種テスト、ユーザー教育、データ移行のリハーサル
  5. 本番稼働・定着化(稼働後3〜6ヶ月):集中サポート、KPIによる効果測定、継続的な改善

中でも構想・計画では、経営層のコミットメントを確保することが大切です。

導入期間・体制の目安

導入期間は製品と企業規模によって異なります。

GLOVIA smart(クラウド型・中小企業向け)は6〜12ヶ月が目安で、GLOVIA G2(大手・中堅製造業向け)は12〜18ヶ月、大企業向けの大規模導入は18〜36ヶ月程度が一般的です。

体制は、ユーザー企業側とベンダー側の双方で、全体を見る立場と、業務や技術の専門を担う立場のメンバーが必要になります。

  • ユーザー企業側:プロジェクトオーナー、プロジェクトマネージャー、各業務のキーユーザー
  • ベンダー側:プロジェクトマネージャー、業務・テクニカルコンサルタント、開発者、テストエンジニア

▶ 詳細はこちら:GLOVIA導入の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

ポイント

導入期間と体制は、製品と企業規模によって変わります。まず自社に近い規模の目安を確かめ、各段階の承認を経て次へ進む流れを計画に入れておくとよいでしょう。

GLOVIA導入でおすすめの開発会社・ベンダー

導入の成否は、開発会社・ベンダーの選定によって大きく左右されます。そのため、「GLOVIA対応」の表示だけで決めず、自社の業種・業務課題・規模に合う実績と支援体制を持つ会社を選びます。

株式会社ripla(コンサルから開発まで一気通貫)

株式会社riplaは、コンサルティングから開発・導入支援まで一気通貫で提供するIT事業会社で、社内DXを推進してきた経験も活かします。導入後に現場で本当に使われるシステムにするため、変更管理や教育、定着化まで一貫して支援します。

その他の主要パートナー

各社は得意とする領域が異なるため、自社の案件規模や必要な支援との相性が判断の基準になります。

  • 富士通Japan:製品開発元の技術力
  • TIS:マルチERP対応と中立的な助言
  • NTTデータ:大規模グループ案件
  • 日本システムウエア:製造業特化の技術力
  • 日立ソリューションズ:工場系連携を含む長期支援

複数社から見積もりを取り、提案内容を比べて、自社に合うパートナーを選びます。

▶ 詳細はこちら:GLOVIA導入でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

ポイント

開発会社は、業種・業務課題・規模に合う実績と支援体制があるかを見極めます。複数社から見積もりを取り、提案内容を比べると、自社に合う相手を絞り込めます。

GLOVIA導入の費用相場

小規模・中規模・大規模のGLOVIA導入初期費用の目安を並べた図。
導入規模が大きくなるほど、初期費用の目安も上がります。

費用は、企業規模、導入スコープ、カスタマイズ量によって異なります。そのため、予算を立てる前に、費用を構成する要素を把握しておくことが大切です。

費用の主な構成要素

初期費用には、ライセンス、コンサルティング、開発・カスタマイズのほかに、次の費用も含まれます。

  • インフラ
  • 教育・研修

一方で、継続費用には、年間保守料、クラウド利用料、運用支援費用がかかります。

規模別の費用相場

費用の幅は導入規模によって変わります。ユーザー数や売上と合わせて見ると、規模ごとの費用目安をつかみやすくなります。

  • 小規模:GLOVIA smart・20〜50名。初期500万円〜1,500万円程度、月額ランニングコスト30万〜80万円程度
  • 中規模:G2・50〜200名・売上50億〜300億円。初期5,000万〜2億円、年間保守500万〜1,500万円
  • 大規模:200名以上・売上300億円以上。初期2億〜10億円以上

費用を抑えるうえで大きいのは、標準機能を最大限に活用し、カスタマイズを最小限にとどめることです。

▶ 詳細はこちら:GLOVIA導入の見積相場や費用/コスト/値段について

ポイント

予算は、初期費用と継続費用の両方を含めて立てます。規模ごとの費用目安は、ユーザー数や売上と合わせて見ると、自社の位置をつかみやすくなります。

GLOVIA導入の発注方法

GLOVIA導入を外部発注する手順を、要件整理からキックオフまで順番に示した図。
提案内容を評価してから契約へ進む順序が分かります。

GLOVIA導入を外部に発注する際は、適切な手順を踏むことで成功率を高められます。発注は次の4ステップで進めます。

  1. 要件整理とRFP作成
  2. 複数ベンダーへの提案依頼
  3. 提案評価と選定
  4. 契約締結とキックオフ

外注先の種類と選び方

GLOVIA導入で必要な支援は、製品の技術支援、業務改革、発注者側の管理に分かれ、それぞれに向いた外注先があります。

  • GLOVIA認定パートナー:製品知識が深く、技術サポートを受けやすい
  • 独立系ITコンサルティング会社:中立的な視点で業務改革全体を支援
  • PMO専門会社:発注者側のプロジェクト管理能力を補強

自社のニーズによっては、これらの外注先を組み合わせる方法も有効です。

発注時の重要注意点

発注後の運営と導入後の定着を見据えて、主体性、選定基準、社内体制を整理しておくことが欠かせません。

  • プロジェクト運営:ユーザー企業が主体となってリードし、外注先と協力する形。丸投げは失敗の元です。
  • 外注先の評価:価格だけでなく、技術力・実績・担当者の質・サポート体制を合わせた総合評価
  • 導入後の体制:社内にノウハウを蓄積していく計画

▶ 詳細はこちら:GLOVIA導入の発注/外注/依頼/委託方法について

ポイント

外注するときも、プロジェクトの主体はユーザー企業が担います。提案は価格だけでなく、技術力・実績・担当者の質・サポート体制を合わせて総合的に評価します。

まとめ

GLOVIA導入では、計画・体制・パートナーを整えたうえで、要件定義から稼働後まで段階を追って進めることが大切です。

ここまで、GLOVIAの概要、導入の進め方、パートナー選定、費用相場、発注方法を順に見てきました。

プロジェクトを支えるのは、経営層のコミットメントと明確な目標設定です。導入を経営改革として捉え、強いリーダーシップで推し進めることが求められます。

要件定義ではFit/Gap分析を徹底して、不必要なカスタマイズを避けます。この段階への十分な投資が、後工程の品質と費用対効果を左右します。

パートナーは、自社の業種、規模、重視する価値に合う会社を複数社で比べて選びます。

また、マスターデータの早期整備とユーザー教育も欠かせません。これらが不十分だと、本番稼働後の混乱が長引きます。段階を踏んで導入し、KPIで効果を測ったうえで継続的に改善することが、投資対効果の最大化につながります。

GLOVIAは、製造業・流通業に強みを持つ国産ERPです。適切な計画・体制・パートナーのもとで、業務効率化・コスト削減・経営の見える化を目指せます。

導入に迷う場合は、実績と一気通貫の支援体制を持つ専門パートナーに相談する選択肢もあります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。