ワークフローシステム開発の発注/外注/依頼/委託方法について

ワークフローシステム開発を外注するには、まず業務フローと承認ルールを社内で整理します。そのあとは、発注先を選んでRFP(提案依頼書)を送り、提案を比べてから契約し、開発を進めて管理するという順で進みます。

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ワークフローシステム開発を外注するメリット

ワークフローシステム開発を外注するメリット

専門知識と開発リソースの活用

自社に開発の専門知識やエンジニアがいなくても、外注先の技術力を活用すれば、高品質なワークフローシステムを構築できます。

開発期間の短縮

外注先が開発リソースを集中させるため、自社で時間をかけて開発するよりも、短い期間でリリースできることが期待できます。

ポイント

自社に開発の専門知識やエンジニアがいない場合は、外注先の技術力を活用する前提で考えます。最新技術への対応も、外注先の知見で補える点が強みです。

最新技術の活用

クラウドアーキテクチャ、セキュリティ対策、APIインテグレーションなど、最新の技術トレンドに詳しい開発会社に依頼すると、将来性の高いシステムを構築できます。

ワークフローシステム開発の外注・発注の流れ

ワークフローシステム開発の外注・発注の流れ

ステップ1:社内の要件整理

はじめに、発注側が社内の業務と要件を整理し、発注先に伝える内容を明らかにします。

  • 対象業務フロー:申請の種類と承認ルートを一覧にしておく
  • 現状の課題:解決したいことと合わせて書き出す
  • 機能の優先度:必須機能と希望機能を分けて示す
  • 連携の要件:つなぐ必要のある既存システムを挙げる
  • 規模と条件:対象ユーザーの数と部署、予算の上限、希望するリリース時期

社内の要件が固まっていないと、開発会社ごとに条件の異なる見積もりが届くため、比較が難しくなります。

ステップ2:発注先候補の選定

発注先の候補は、一つの経路に偏らないよう、探し方を変えて集めます。

  • インターネット検索:「ワークフローシステム開発会社」などの語句で探す
  • 実績紹介:知人や業界関係者から会社を紹介してもらう
  • 一括見積もりサービス:IT発注ナビ、システム幹事などの比較サービスを使う
  • 展示会・セミナー:IT系展示会で名刺交換や商談をする

そのうえで、候補は3〜5社程度に絞り込みます。

ステップ3:RFP(提案依頼書)の作成と送付

RFP(Request For Proposal)は、発注側が開発会社に提案を依頼するための文書です。RFPには、次の内容を記載します。

  • プロジェクトの背景:なぜ開発するのか、そのねらいを書く
  • システムの概要:開発するシステムがどのようなものかを示す
  • 要件:機能要件と非機能要件を分けて書く
  • 対象範囲:利用するユーザーと規模を示す
  • 希望条件:希望スケジュール、予算の目安(任意)、選定基準、提案期限

RFPを作成すると、複数の開発会社から同じ条件に基づく提案と見積もりが届くため、公平に比較できます。

ステップ4:提案・見積もりの受領と比較

発注先候補から提案書と見積書を受け取ったら、次の観点で比較します。

  • 提案の妥当性:要件を正確に理解した提案になっているか
  • 費用:内訳が明確で、金額が妥当かを見る
  • 開発スケジュール:提案された期間と流れが希望に合うか
  • 開発体制:担当するエンジニアの経験と実績
  • 類似案件:同じような開発の実績があるか

ステップ5:ヒアリング・デモの実施

気になる会社には、ヒアリング(打ち合わせ)を依頼します。提案内容の詳細を確かめるとともに、担当チームとの相性も見ておきます。また、過去の開発実績のデモを見せてもらうことも有効です。

ステップ6:発注先の決定と契約

発注先が決まったら、責任範囲と変更条件を契約の中で確かめます。

  • 契約形態:請負か準委任か
  • スケジュールと運用:納期とマイルストーン、保守・運用サポートの体制
  • 仕様変更への対応:発生した場合の対応方針
  • 受け入れ:検収条件を決めておく
  • 権利と保証:知的財産権の帰属、機密保持(NDA)、瑕疵担保(保証)の期間と範囲

ポイント

社内の要件を整理して、RFPに同じ条件を書いておくことが、複数社の提案と見積もりを公平に比べるための前提になります。

ステップ7:開発の推進・管理

発注後は、進捗、仕様、課題を定期的に確認し、発注側と開発会社の合意を保ちます。

  • 定例会議への参加
  • 設計書・画面モックのレビューと承認
  • テストへの参加(特にUAT)
  • 社内関係者への情報共有・調整

外注先の選び方で失敗しないための注意点

外注先の選び方で失敗しないための注意点

最安値に頼らない評価

見積もり金額が最も安い会社を選ぶと、品質や納期、コミュニケーションなどで問題が起きるおそれがあります。そこで、価格と提案内容を合わせて総合的に評価します。

開発実績の確認

ワークフローシステムの開発実績を確かめておきます。可能であれば、実際に開発したシステムのデモを見たり、顧客への問い合わせ(リファレンスチェック)を行ったりします。

担当エンジニアの質の確認

営業担当が優秀でも、実際に開発を担う人のスキルが不十分なケースがあるため、プロジェクトに参加するエンジニアの経験とスキルを確認しておきます。

ポイント

要件が明確であれば請負、要件が変わりやすければ準委任が向いている場合があります。どちらが合うかは、費用とリスクの負担を見て判断します。

連絡・コミュニケーションのしやすさ

開発期間中は、やり取りが頻繁に発生します。そのため、レスポンスの速さや、こちらの意図を正確に理解してもらえるかを、初期の打ち合わせで確かめておきます。

請負契約と準委任契約の違い

請負契約と準委任契約の違い

ワークフローシステム開発の外注では、契約形態によってリスクと管理のバランスが変わります。請負と準委任では、費用の決まり方も仕様変更への対応も異なります。

  • 請負契約:費用は固定(成果物単位)。仕様変更では追加費用が出やすく、リスクは開発会社が負担します。向いているのは要件が明確な場合です。
  • 準委任契約:費用は変動(工数ベース)。仕様変更に柔軟に対応しやすく、リスクは発注側も共有します。向いているのは要件が変わりやすい場合です。

まとめ

まとめ

ワークフローシステム開発の外注・発注を成功させるには、社内の要件を整理してRFPを作り、複数社に相見積もりを依頼し、提案を比べてから契約するという流れを、一つずつ丁寧に進めることが大切です。

最安値だけで選ばず、開発実績、提案の質、コミュニケーション力を総合的に評価します。そのうえで、発注先を決めます。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。