防災情報システムは、平時の備え、災害時の情報共有、復旧の記録を一つの業務基盤にまとめ、判断と発信を支えるシステムです。開発は災害時の業務を起点に進め、費用は初期費用と継続費用を合わせた5年TCOで比べます。各テーマの詳細は、関連記事もご覧ください。
▼関連記事一覧
・防災情報システム開発の進め方
・防災情報システム開発でおすすめの開発会社6選と選び方
・防災情報システム開発の見積相場・費用
・防災情報システム開発の発注・外注・委託方法
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防災情報システムの全体像

防災情報システムは、平時、災害の切迫時、応急対応、復旧・復興をまたいで使う情報基盤です。また、平時の訓練や防災計画の見直しにも使い、職員が操作に慣れている状態を作ります。
防災情報システムの定義
防災情報システムは、災害情報を集め、正確性を確認し、関係者が判断できる形に整えて、必要な相手へ伝える仕組みです。
- 情報の収集:職員のスマートフォン入力、住民通報、避難所の開設報告、センサー情報を取り込みます。
- 情報の確認と判断:担当部署の確認から災害対策本部の判断までをつなぎます。
- 発信と記録:住民への一斉発信と対応履歴の保存までを支えます。
内閣府の新総合防災情報システム(SOBO-WEB)は2024年4月に運用を始め、各省庁や地方自治体など約1,900機関が利用しています。また、災害対応基本共有情報(EEI)に基づき、情報を地理空間情報として共有します(出典:内閣府「新総合防災情報システム(SOBO-WEB)について」)。さらに、自治体のシステム設計では、将来の広域連携や共通データとの接続も考慮します。
主な機能と利用者
機能と利用者を整理すると、どの情報を誰に流し、どこまで権限を持たせるかを検討できます。
- 主な機能:情報収集、外部連携、GIS、被害報告、時系列記録、指示管理、避難所・被災者支援、発信、訓練・分析。
- 利用者:本部、現場職員、避難所、消防・救急、福祉、広報、情報政策、都道府県、国、住民。
- 情報管理:出所、更新時刻、確認者、公開範囲を管理し、役割に応じた権限を設定します。
未確認情報と本部が確認した発信情報を同じ表示にすると、誤判断や誤配信につながります。そのため、公開ポータル、庁内業務、個人情報を扱う被災者支援は、データの分類ごとに分けて設計します。
防災情報システムの種類と構成
方式を比べるときは、製品名ではなく、どの業務をどの構成で支えるかで見ます。標準機能を早く導入したい自治体と、独自業務や高度なセンサー・GIS活用を重視する自治体とでは、適した構成が異なります。
パッケージ・SaaS型
パッケージ・SaaS型は、災害情報の受付、GIS表示、避難所管理、情報発信などの標準機能を設定して使う方式です。
- 導入の速さ:初期開発を小さくしやすく、短期間で始めたい場合に向きます。
- 共通運用:機能更新とバックアップを共通化し、初期費用と年額利用料を分けて把握できます。
- 導入前の確認:独自帳票などの制約、アクセス急増、標準形式でのデータ出力、復旧目標、窓口を確認します。
ただし、独自帳票、特殊な承認経路、既存設備との細かな連携には制約が出る場合があります。そのため、標準機能に合わせて業務を変える範囲と、追加開発が必要な範囲を先に分けておくと、導入後の費用膨張を抑えやすくなります。
クラウド個別構築・スクラッチ・ハイブリッド型
構成ごとの特徴を比べると、柔軟性と運用負担の違いを捉えられます。
- クラウド個別構築:GIS、API、AI、センサー、独自業務を組み合わせ、拡張や監視を設計できます。
- スクラッチ開発:業務に合わせやすい一方、要件が膨らみやすく、制度・XML・APIの変更に伴う改修費も必要です。
- ハイブリッド型:標準業務にサービスを使い、地域固有の帳票や承認を追加開発します。
クラウドは、オートスケールや複数拠点のバックアップ、監視を設計しやすい反面、従量課金の変動と運用責任の分界が課題です。
構成図には、画面だけでなく、認証・権限、APIゲートウェイ、災害情報データベースを記載します。加えて、通知基盤、監視、バックアップも描いておきます。そのうえで、停止すると業務全体に影響する機能を示せると、優先順位と予算を説明できます。
防災情報システム開発の進め方

開発は、災害時の業務を起点に進めます。機能一覧から見積もる前に、誰が何を何分以内に判断・共有・発信するかを決め、電話・紙・表計算・既存システムの流れと比べます。
企画・業務棚卸し・要件定義
要件定義は、担当者への聞き取りから進めます。
- 業務の聞き取り:本部、現場、避難所、広報、消防、福祉、情報政策から各局面の業務を確認します。
- リスクと情報の整理:地域の上位リスクを二つか三つ選び、情報の発生元から記録先までをたどります。
- 要件の具体化:利用者と状態遷移を定め、入力、確認、承認、公開の流れを記述します。
たとえば、現場がスマートフォンから位置情報と写真を登録し、担当課の確認後に本部が承認して公開する流れです。そのうえで、二重入力をなくす対象、通信断時に紙や電話へ切り替える条件、個人情報を閲覧できる担当者を、この段階で決めておきます。
設計・連携・開発
設計では、画面、ワークフロー、データ項目を組み立てます。加えて、権限と通知を決め、GISレイヤーや外部連携も扱います。
- 連携先の仕様:気象庁防災情報XML、河川情報、県基盤、Lアラート、無線、メール、Web、SNSを確認します。
- データの扱い:APIだけでなく、データの意味と所有者、再送や重複排除の方法を確かめます。
- 変更への備え:電文の受信から変換、表示、通知、テストまでの経路を点検します。
連携先によって、仕様や更新頻度が違うほか、認証や障害時の代替手段も異なります。たとえば、2026年5月29日から新たな防災気象情報の運用が始まり、警戒レベルとの対応が見直されて、新しいXML電文も提供されています(出典:気象庁「新たな防災気象情報について」)。
そこで、変換処理を画面から分けておくと、将来の仕様変更で改修する範囲を抑えられます。
実証・テスト・訓練・本稼働
全庁展開の前に、一つの災害種別、数部署、数か所の避難所で小さく実証します。
- 同じシナリオで入力から判断、承認、発信、記録までを試します。
- 本番前に負荷試験、連携先停止、通信断、認証基盤停止、庁舎が使えない場合の切替、バックアップ復元を確認します。
- 切替リハーサルでは手動の代替運用を実際に行い、誰がいつ復旧判断をするか決めます。
- 導入後は、出水期前、人事異動時、制度変更時に訓練を行います。
実証では、操作時間、入力漏れ、誤配信、情報の重複、地図表示の分かりやすさを記録します。また、導入後は、入力遅延や誤配信をKPIとして改善します。
▶ 詳細はこちら:防災情報システム開発の進め方
防災情報システムの費用相場と内訳
防災情報システムは公開価格が少なく、費用は対象範囲によって変わります。情報収集や配信だけか、GIS、センサー、無線まで含むかで金額は異なります。住民向けアプリや避難所、被災者支援、広域連携まで含む場合は、さらに範囲が広がります。
2026年時点の目安を、公開資料と市場情報を分けて示します。
導入パターン別の目安
導入パターンごとに並べると、概算の違いを比べやすくなります。
- 標準型:初期50万〜300万円、年額30万〜100万円、5年TCO約200万〜800万円。
- 複数連携:1連携あたり数百万円〜数千万円、複数連携では2,000万〜5,000万円超の可能性。
- 統合・個別構築:3,000万円〜数億円規模になる場合があります。
- 県の公開予算例:防災ポータル機能追加13,744千円、債務負担行為15,495千円、既存ポータルの保守・回線12,043千円。
標準型は、標準機能中心の小〜中規模導入を想定した編集部推定です。ただし、既存連携、データ整備、研修、現地支援は別途になりやすいです。
機能追加や保守を含む自治体の公開予算には、年間1,000万〜1,600万円程度の案件もあります。県規模の公開予算は、市町村向けサービスの価格と混同しないようにします。
複数連携の費用は構成によって変わり、記載した上限を超える可能性もあります。なお、統合型の上限側は類似公共システムからの推定で、定価ではありません。
令和7年度の予算資料にある金額は、対象範囲が明記された例です(出典:鳥取県「令和7年度当初予算説明書」)。ただし、この公開予算は市場全体の相場ではありません。
初期費用と5年TCOの分け方
見積書は費目を分け、初期費用と継続費用を含む5年TCOで比較します。
- 初期費用:要件定義・業務設計、ライセンス・SaaS利用料、画面・ワークフロー設定、API連携、移行、テスト、本番移行。
- 継続費用:利用料、従量課金、回線、地図更新、保守、監視、脆弱性・制度対応。
- 運用支援:訓練、障害対応、災害時の現地支援も個別に確認します。
GIS・地図データ、API連携、冗長化・バックアップ、データ移行も、費目を分けて見積もります。そのうえで、年額利用料などを含めて5年TCOを計算します。たとえば、初期250万円、年額80万円、データ連携・研修150万円、5年目改修100万円なら、単純合計は900万円です。
災害時の追加監視や回線費が加わる場合もあります。一方で、標準機能に業務を合わせ、不要な地図オプションを外し、標準形式で連携すれば、追加開発を抑えられます。また、補助制度、特別交付税、起債の対象可否は、発注前に最新条件を確認します。
▶ 詳細はこちら:防災情報システム開発の見積相場・費用
開発会社・防災サービスの選び方
開発会社は、知名度や機能数より、自治体の災害対応を平時の訓練から有事の運用まで支えられるかで選びます。そこで、同じ要件を複数候補に渡し、同じ災害シナリオでデモと見積を比べます。
実災害・訓練を支える運用力
候補は、実績だけでなく運用支援と実災害を想定した操作で比べます。
- 支援体制:災害時の支援時間、連絡先、現地支援の条件を確認します。
- 訓練支援:異動後の研修担当や、シナリオ・模擬データ・振り返りの支援を確かめます。
- 一連の操作:洪水情報の受信から報告、確認、住民通知、時系列記録までをデモします。
訓練計画に改善版の設定まで含まれると、導入後の利用につながりやすくなります。アクセス急増、地図表示速度、誤配信を防ぐ承認、通信断時の代替運用もデモで試し、機能表だけで判断しないようにします。また、異動後の研修担当も、契約と提案書で確かめておきます。
標準準拠・データ連携・将来性
標準準拠や移行性を確かめると、将来の連携と事業者変更に備えられます。
- 連携対象:SOBO-WEB、EEI、気象庁XML、河川情報、Lアラートなどを整理します。
- データと復旧:対応項目・形式、データ出力、API公開範囲、バックアップ復旧を確認します。
- 移行支援:解約時の移行支援を確かめ、ベンダーロックインのリスクを見積もります。
将来の連携先が増えたときに、どの項目と形式で応じられるかを、対象ごとに見ておく必要があります。連携できるかだけでなく、データを外へ出せるかまで確かめておくと、事業者変更の場面でも役立ちます。
また、デジタル庁の防災DXサービスマップ、サービスカタログ、モデル仕様書、デジタルマーケットプレイスも、要件整理に使えます。これは、平時・切迫時・応急対応・復旧復興の局面でサービスを探し、標準要件を整理する取り組みです(出典:デジタル庁「自治体における防災アプリ・サービス調達の迅速化・円滑化」)。候補を絞る前に、必要な局面と機能を言葉にしておきます。
▶ 詳細はこちら:防災情報システム開発でおすすめの開発会社6選と選び方
防災情報システムの発注・外注・委託方法
細かな画面仕様を最初に固定するより、RFIで現状と選択肢を調べ、RFPで必須要件・加点要件・将来拡張を分ける進め方が実務的です。防災業務は部署と外部機関が多いため、情報政策部門だけで仕様を作ると、現場の入力負担や本部の判断手順が抜けやすくなります。
RFI・RFPに盛り込む項目
RFI・RFPでは、自治体の現状、必要な回答、評価条件を分けて示します。
- RFI:規模、災害リスク、防災行政無線・メール・GIS・県システム、拠点数、利用者、連絡フロー、導入時期。
- RFP:シナリオ別デモ、画面・ワークフロー、データモデル・API、標準準拠、権限、個人情報、移行、テスト、訓練、保守、障害時支援。
- 評価:価格に加え、適合性、運用実績、連携、セキュリティ、可用性、移行性、導入後の体制。
「対応可能」と回答されたら、標準機能、設定、追加開発、将来対応のどれかを明記してもらいます。そのうえで、再委託範囲、責任分界、追加費用の条件も、契約前に確認します。
契約・移行・運用分界の決め方
契約から移行までの確認事項は、段階ごとに分けて考えます。
- 契約範囲:要件定義から災害時支援までの成果物と検収条件を定めます。
- 提供内容:SaaSの利用枠・運用項目や、個別構築の納品物を確認します。
- 移行準備:防災台帳、避難所、ハザードマップ、連絡先、災害記録を洗い出します。
- 切替:並行稼働、差分確認、復旧手順を検証してから本番移行します。
SaaSなら、利用料に含まれるユーザー数、データ量、通知数、地図更新、バックアップ、監視の範囲まで確かめます。個別構築では、ソースコード、設計書、API仕様を含む納品範囲を決めます。データ辞書や運用手順書の扱いも決め、将来の改修を他社へ依頼できる条件も定めておきます。
データ移行では、表記揺れや位置情報の欠損を残すと、地図検索や集計が機能しなくなります。
▶ 詳細はこちら:防災情報システム開発の発注・外注・委託方法
セキュリティと災害時の継続利用

防災情報システムでは、公開情報、庁内情報、個人情報を分類し、それぞれの継続性も設計します。災害で庁舎やネットワークが使えない可能性もあるため、平常時の安全と有事の可用性を、一つの運用設計にまとめます。
認証・権限・ログ・個人情報
発注側は、情報の種類に応じてデータ領域と権限を分けたうえで、認証や記録の要件を設けます。
- 分離:公開情報、職員の被害報告、被災者・要配慮者情報を区分します。
- アクセス管理:多要素認証、役割別の最小権限、通信・保存時の暗号化を要件にします。
- クラウド確認:データ保管、バックアップ、復旧、障害通知、監査ログを確認します。
さらに、操作ログの監視、脆弱性対応、委託先管理を要件に含めます。退職・異動時の権限変更も、要件として書き込みます。
緊急時に権限を付与する場合も、承認者と有効期限を残しておきます。なお、ISMAPは政府のセキュリティ要求を満たすクラウドを評価・登録する制度です(出典:ISMAPポータル「ISMAP概要」)。ISMAPへの登録の有無に加えて、自治体の情報セキュリティポリシーや接続要件との適合も確認します。
RTO・RPOと通信断への備え
RTO(復旧目標時間)とRPO(復旧時点目標)は、業務ごとに決めます。業務によって、必要な復旧速度が異なるためです。
- 復旧目標:緊急発信、被害報告、避難所状況、過去記録で必要な復旧速度を分けます。
- 通信断の代替:モバイル回線、別拠点、電話、無線、紙を使う条件を決めます。
- 復旧後の運用:正本への反映、負荷時の制限、バックアップ復元を訓練します。
緊急発信は短時間の復旧を優先し、分析用の過去データは一定時間前のバックアップから復元する設計も考えられます。通信断から復旧したあとは、どの情報を正本へ反映するかを手順にしておきます。
バックアップは取得できるだけでなく、復元して業務を再開できることまで訓練します。負荷試験ではログイン、被害登録、地図表示、通知作成を同時に行い、性能劣化時の制限と現場案内を確認します。
2026年時点の最新動向と今後の論点
2026年は、国や自治体の間でデータを共有する動きと、調達の標準化が進みます。気象情報の変更や、AI・IoTの実運用も進みます。そのため、新技術を追加する前に、共通データへの接続、職員の判断のしやすさ、災害時の継続性を評価します。
共通データと調達の標準化
広域連携に備えるには、自治体内だけで完結しないデータ設計が必要です。SOBO-WEBとEEIの考え方が広がるほど、応援自治体や関係機関へ共有できる項目が重要になります。
- 共有データ:被害地点、道路、避難所、孤立地域を位置・時刻・情報源・確度とともに管理します。
- データ基盤:将来連携に向け、データ辞書とAPIを管理します。
- 調達情報:デジタル庁のサービスマップ、カタログ、モデル仕様書などを参照します。
防災DXの取り組みは、自治体がサービスを探しやすい環境を整えるものです。業務局面や標準要件をそろえる材料になり、調達の初期に使えば、RFI回答を同じ条件で比べられます。
AI・IoT・デジタル地図の使いどころ
技術を業務に結び付けるには、検知後の確認や判断、情報表示の仕方を定めます。検知後の情報を住民へどう伝えるかまで決めて初めて、センサーやカメラは業務に役立ちます。
- センサー・カメラ:雨量や水位の異常を検知した後、誰が確認し、どの基準で避難判断を支援するか決めます。
- AI:入力データ、推定時刻、信頼度、確認者を示し、最終判断は人が行います。
- GIS:災害関連情報を重ね、全体像と個別地点を切り替えて確認します。
GISでは、浸水想定区域や土砂災害警戒区域、避難所の情報を重ねて表示できます。通行規制、被害地点、要配慮者の情報も、同じ地図に載せられます。
レイヤーを増やしすぎると判断が遅くなります。そこで、シナリオごとに初期表示、更新頻度、公開範囲を決め、訓練で不要な情報を削ります。
防災情報システムに関するよくある質問(FAQ)
導入時によくある質問をまとめます。費用や期間は機能の範囲で変わるため、業務とデータを先に整理しておくと、比較の条件を作れます。
防災情報システムの導入費用はいくらですか?
標準クラウド・パッケージ型は初期50万〜300万円、年額30万〜100万円程度が目安です。ただし、連携、データ移行、訓練は別途になりやすいです。
GIS、センサー、無線、被災者支援、冗長化まで含むと、数千万円から数億円規模になる可能性があります。そのため、保守や従量課金を含む5年TCOで比べます。
パッケージとスクラッチ開発はどちらが適していますか?
短期間で標準業務を始めたい場合は、パッケージ・SaaS型が向いています。一方で、独自の承認や既存設備との複雑な連携が中核なら、個別構築が候補になります。
全面スクラッチの前に、標準基盤へ限定的な追加開発を組み合わせる方法も検討します。さらに、独自機能の必要性を災害シナリオで検証すれば、開発範囲を小さくできます。
既存の防災無線や気象情報と連携できますか?
連携できる可能性はありますが、難易度と費用は、APIやファイル形式、認証によって変わります。さらに、更新頻度や利用条件も影響します。
気象庁XMLのように仕様変更がある情報は、受信から変換、表示、通知までを一連のテスト対象にします。連携できない場合に備え、手動入力や電話連絡も代替運用として設計します。
導入後に職員が使いこなせるか不安です。どうすればよいですか?
研修は導入時だけでなく、出水期前や人事異動時にも、短時間の訓練を繰り返します。模擬の被害報告を入力し、本部で判断・発信して記録を振り返る実戦形式にします。そのうえで、利用ログ、入力時間、誤入力、未利用機能を見て、画面と手順を改善します。
まとめ
防災情報システムは、情報収集に加え、現場入力、本部判断、発信、記録を一つの業務フローにまとめる基盤です。平時の訓練も、このフローに含めて考えます。
方式は、標準クラウド・パッケージ、クラウド個別構築、スクラッチ、ハイブリッドの四つから、災害リスクと既存環境に合うものを選びます。
自治体規模に合わせた現実的な始め方
小〜中規模の自治体は、一つの災害種別と重要な情報連携に絞り、標準機能中心で始めると進めやすいです。
都道府県や大規模自治体は、既存の複数システムや拠点、広域応援があります。冗長化や個人情報の扱いもあるため、データモデルと責任分界を先に整理します。どの規模でも、まずは入力から判断、発信、記録までを小さく実証し、そのあとで全機能に広げます。
発注前に確認する五つのポイント
発注前の確認事項を、RFI・RFPとデモの共通条件にすると、比較の条件をそろえられます。
- 誰が何を何分以内に行うか。
- どの情報を一度だけ入力するか。
- 既存システムと標準データへどう連携するか。
- 庁舎被災、通信断、アクセス集中へどう備えるか。
- 5年TCOと導入後の訓練・支援をいくらで契約するか。
五点を共通条件にすれば、機能数や初期価格だけではない比較ができます。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
